83 / 127
三章 冒険者編
第75話 最低の約束
しおりを挟む
「ハドリーが帰ってない?」
「ああ。買い物を頼んでからそれっきり。店に行ってみたが見たって奴もいやしなかったよ」
帰っていきなりのヨランダさんからの報告に固まってしまった。
すでに夜も更けている。ヨランダさんの手伝いをしていたとしても、すでに戻っている時間だった。
何かあったのだろうか? そう疑問に思った瞬間、脳裏によぎったのは嫌な笑いをする男の顔だった。
「わたし、ハドリーを探しに行きます」
それだけをヨランダさんに告げて、わたしは走り出した。
もう店をやっているような時間ではない。酒場なんかは稼ぎ時だろうが、ハドリーが寄りつく場所ではない。
ハドリーがおつかいを頼まれる店を回ってみる。ヨランダさんの言った通り、ハドリーを見かけた人なんていやしなかった。
どこ行ったんだよ……。買い食いでもしちゃったせいで、頼まれたおつかいができなくなって途方に暮れているとか。そんなかわいげのある理由だったらこんなにも走り回ることなんてないのに。
「……まさか」
わたしには心当たりがあった。それどころか頭の中で笑い声が響き続けている。
それはもう心当たりなんてものじゃない。本当にそうだとしたら――
「……わたしのせいだ」
わたしは踵を返す。ある人物へと会うために。
※ ※ ※
「マーセル! いるんだろ出てこい!!」
建物のドアを岩の弾丸でぶち抜いた。勢いのまま中に入ると複数の人影が視認できた。
ドアを壊したことへの罪悪感はない。この建物は『黒蠍』の拠点だからである。
灯りは少なく薄暗い。人数は把握できたが、どうしてもはっきりと顔までは見えなかった。その中の一人がゆらりと立ち上がる。
「ケケケ。どうしたんだエルさんよ? 随分と乱暴な訪問じゃあねえか」
二歩三歩と近づいてきたところで『黒蠍』のリーダー、マーセルなのだと視認できた。
「とぼけるなよマーセル。ハドリーはどこだ? それだけを口にすればいい」
杖を突きつけながらできるだけ低い声を出す。脅しと見てもらって構わない。そのつもりなのだから。
けれど、奴はわたしの脅しなんか意にも介さず軽い調子だ。今にも攻撃できる体制を見せているというのに、まるで効果がなかった。
マーセル……っ。わたしを見透かしたようなその目に苛立ちを覚える。完全になめられていた。
「おいおい、夜分に失礼だと思わねえのか? いつになく乱暴だぜ。ハドリーってのは世話してるガキだろ? そんなのは俺よりもお前さんの方がよぉく知っているんじゃねえのかい」
わざとらしく「ケケケ」と笑い声を響かせる。他の連中も小さく、それでいてバカにしているように笑った。
杖の先端に魔力を集中させる。それに目ざとく気づいたマーセルは「おっと」なんて口にしながら笑みを深める。
「ガキのことは知らねえけどよ。無抵抗な俺に何かしようってんなら、そんな奴のもとにガキが帰ってくることはねえんじゃねえか」
忠告のつもりか。しかし、ハドリーが黒蠍に捕らえられているとすれば、わたし一人で助け出すのは無茶だろう。
誰も仲間なんていない。わたしがハドリーを助けるためにできることは……。マーセルの醜悪な顔を見れば理解できた。
「……どうすれば、ハドリーが帰ってくると思う?」
内心歯ぎしりが絶えなかった。きっと、マーセルはわたしとは対照的に心の中で大口を開けて笑っていただろう。
「そうだなぁ」ともったいぶるマーセル。その間にも近くにハドリーがいないかと気配を探ってみる。だが見つからない。この建物の中にはいないのかもしれない。
「エルさんはよ、魔王の墓場って知ってるか?」
魔王の墓場。この町の近くにある、立ち入りを禁止されている区域に存在していたはずだ。
「それが、どうした?」
「ここに聖女様が来る理由さ。ここの連中は誰も知らないよな? そこに何があるのかってよ。知らないまま、聖女様が来るだけで大喜びしてらあ」
昔、勇者一行は魔王を討伐した。その仲間の一人、聖女が慈悲として魔王の墓を作ったのだそうだ。
そこに何があるのかは受け継がれていく聖女と、ごく少数の人物しか知らない。
「悪いことをしたら墓場から魔王が出てきて食べちゃうぞってな。ガキにはいい脅し文句だよな。大人は立ち入り禁止ってだけで近寄らねえ。まっ、当然だがな。あそこへの不法侵入は重罪だ」
「何が、言いたいんだ?」
ニヤニヤとした、気分が悪くなる笑いだった。わたしに要求していることがわかってしまう。
「いや何。ちょっとした手伝いをしてほしいのさ。昼間にも言っただろ? 魔道士の協力がほしいってよ」
無言でいるわたしの態度に肯定の意思を勝手にくみ取ったらしい。奴は腕を広げて口を大きく開いた。
「いっしょに魔王の墓参りをしようじゃあねえか」
「そんなのお前らだけでやってればいいだろ。わたしを巻き込むなよ」
そう吐き捨てると、マーセルは頭をガリガリとかいた。
「それができればいいんだがなぁ。厄介な結界が張られているようでよ、どうやら四属性の魔法を上級まで使える奴が必要なんだ。そこまで優秀な奴なんて、俺が知る中ではお前だけなんだよ」
わたしの警戒レベルがまた一つ上がった。
これまでマーセルに対して実力の全部を見せたつもりはなかった。なのにわたしが上級レベルの魔法が使えると知っている。奴の見る目がすごいのか、それとも誰かに聞いたのか……。
とにかく、マーセルの狙いはわかった。魔王の墓場にある結界を消すためにわたしの協力が必要なのだろう。協力を断られると思ったから、交渉材料としてハドリーをさらったのだ。これが交渉だなんて笑えない。
きっと、こいつらがやろうとしているのは墓荒らしだ。何かとてつもないお宝があるとでも考えているのだろう。そんな保証はないのに。それとも、何か確証でもあるのか?
マーセル達のやろうとしていることはいけないことだ。悪いことだ。
でも、わたしなんかのせいでハドリーが危険にさらされている。それは絶対に間違っている。間違っているのなら、あってはならないことだ。
「……わかった。その結界とやらを何とかすればいいんだろ? 代わりに約束しろ。ハドリーを解放すると」
「そりゃあガキも帰ってくるんじゃねえか? お前が俺達に協力するならよ」
「約束、しろ」
ここは、これだけはかわすなんて許さない。
頑ななわたしの態度を感じ取ったのか、マーセルは笑みを消して答えた。
「……約束する。エルが協力するなら、ハドリーってガキはすぐにでも解放しよう」
わたしは約束した。これから犯罪に手を染めるのだと。
でも今さらか。すでにわたしは犯罪者の立場。違うのは、わけもわからずそういう立場になっていたことから、自らそういう人になるってことか。
やっぱり、わたしは誰かといっしょにいても上手くはやっていけないらしい。
だから今回だけ。ハドリーを無事に助けられたら、今度こそ誰と関わることなく生きていこう。それだけが自分に残された唯一の道だった。
せめてハドリーは正しい道を歩けますように。そうやって願ってばかりの自分が、嫌いだった。
「ああ。買い物を頼んでからそれっきり。店に行ってみたが見たって奴もいやしなかったよ」
帰っていきなりのヨランダさんからの報告に固まってしまった。
すでに夜も更けている。ヨランダさんの手伝いをしていたとしても、すでに戻っている時間だった。
何かあったのだろうか? そう疑問に思った瞬間、脳裏によぎったのは嫌な笑いをする男の顔だった。
「わたし、ハドリーを探しに行きます」
それだけをヨランダさんに告げて、わたしは走り出した。
もう店をやっているような時間ではない。酒場なんかは稼ぎ時だろうが、ハドリーが寄りつく場所ではない。
ハドリーがおつかいを頼まれる店を回ってみる。ヨランダさんの言った通り、ハドリーを見かけた人なんていやしなかった。
どこ行ったんだよ……。買い食いでもしちゃったせいで、頼まれたおつかいができなくなって途方に暮れているとか。そんなかわいげのある理由だったらこんなにも走り回ることなんてないのに。
「……まさか」
わたしには心当たりがあった。それどころか頭の中で笑い声が響き続けている。
それはもう心当たりなんてものじゃない。本当にそうだとしたら――
「……わたしのせいだ」
わたしは踵を返す。ある人物へと会うために。
※ ※ ※
「マーセル! いるんだろ出てこい!!」
建物のドアを岩の弾丸でぶち抜いた。勢いのまま中に入ると複数の人影が視認できた。
ドアを壊したことへの罪悪感はない。この建物は『黒蠍』の拠点だからである。
灯りは少なく薄暗い。人数は把握できたが、どうしてもはっきりと顔までは見えなかった。その中の一人がゆらりと立ち上がる。
「ケケケ。どうしたんだエルさんよ? 随分と乱暴な訪問じゃあねえか」
二歩三歩と近づいてきたところで『黒蠍』のリーダー、マーセルなのだと視認できた。
「とぼけるなよマーセル。ハドリーはどこだ? それだけを口にすればいい」
杖を突きつけながらできるだけ低い声を出す。脅しと見てもらって構わない。そのつもりなのだから。
けれど、奴はわたしの脅しなんか意にも介さず軽い調子だ。今にも攻撃できる体制を見せているというのに、まるで効果がなかった。
マーセル……っ。わたしを見透かしたようなその目に苛立ちを覚える。完全になめられていた。
「おいおい、夜分に失礼だと思わねえのか? いつになく乱暴だぜ。ハドリーってのは世話してるガキだろ? そんなのは俺よりもお前さんの方がよぉく知っているんじゃねえのかい」
わざとらしく「ケケケ」と笑い声を響かせる。他の連中も小さく、それでいてバカにしているように笑った。
杖の先端に魔力を集中させる。それに目ざとく気づいたマーセルは「おっと」なんて口にしながら笑みを深める。
「ガキのことは知らねえけどよ。無抵抗な俺に何かしようってんなら、そんな奴のもとにガキが帰ってくることはねえんじゃねえか」
忠告のつもりか。しかし、ハドリーが黒蠍に捕らえられているとすれば、わたし一人で助け出すのは無茶だろう。
誰も仲間なんていない。わたしがハドリーを助けるためにできることは……。マーセルの醜悪な顔を見れば理解できた。
「……どうすれば、ハドリーが帰ってくると思う?」
内心歯ぎしりが絶えなかった。きっと、マーセルはわたしとは対照的に心の中で大口を開けて笑っていただろう。
「そうだなぁ」ともったいぶるマーセル。その間にも近くにハドリーがいないかと気配を探ってみる。だが見つからない。この建物の中にはいないのかもしれない。
「エルさんはよ、魔王の墓場って知ってるか?」
魔王の墓場。この町の近くにある、立ち入りを禁止されている区域に存在していたはずだ。
「それが、どうした?」
「ここに聖女様が来る理由さ。ここの連中は誰も知らないよな? そこに何があるのかってよ。知らないまま、聖女様が来るだけで大喜びしてらあ」
昔、勇者一行は魔王を討伐した。その仲間の一人、聖女が慈悲として魔王の墓を作ったのだそうだ。
そこに何があるのかは受け継がれていく聖女と、ごく少数の人物しか知らない。
「悪いことをしたら墓場から魔王が出てきて食べちゃうぞってな。ガキにはいい脅し文句だよな。大人は立ち入り禁止ってだけで近寄らねえ。まっ、当然だがな。あそこへの不法侵入は重罪だ」
「何が、言いたいんだ?」
ニヤニヤとした、気分が悪くなる笑いだった。わたしに要求していることがわかってしまう。
「いや何。ちょっとした手伝いをしてほしいのさ。昼間にも言っただろ? 魔道士の協力がほしいってよ」
無言でいるわたしの態度に肯定の意思を勝手にくみ取ったらしい。奴は腕を広げて口を大きく開いた。
「いっしょに魔王の墓参りをしようじゃあねえか」
「そんなのお前らだけでやってればいいだろ。わたしを巻き込むなよ」
そう吐き捨てると、マーセルは頭をガリガリとかいた。
「それができればいいんだがなぁ。厄介な結界が張られているようでよ、どうやら四属性の魔法を上級まで使える奴が必要なんだ。そこまで優秀な奴なんて、俺が知る中ではお前だけなんだよ」
わたしの警戒レベルがまた一つ上がった。
これまでマーセルに対して実力の全部を見せたつもりはなかった。なのにわたしが上級レベルの魔法が使えると知っている。奴の見る目がすごいのか、それとも誰かに聞いたのか……。
とにかく、マーセルの狙いはわかった。魔王の墓場にある結界を消すためにわたしの協力が必要なのだろう。協力を断られると思ったから、交渉材料としてハドリーをさらったのだ。これが交渉だなんて笑えない。
きっと、こいつらがやろうとしているのは墓荒らしだ。何かとてつもないお宝があるとでも考えているのだろう。そんな保証はないのに。それとも、何か確証でもあるのか?
マーセル達のやろうとしていることはいけないことだ。悪いことだ。
でも、わたしなんかのせいでハドリーが危険にさらされている。それは絶対に間違っている。間違っているのなら、あってはならないことだ。
「……わかった。その結界とやらを何とかすればいいんだろ? 代わりに約束しろ。ハドリーを解放すると」
「そりゃあガキも帰ってくるんじゃねえか? お前が俺達に協力するならよ」
「約束、しろ」
ここは、これだけはかわすなんて許さない。
頑ななわたしの態度を感じ取ったのか、マーセルは笑みを消して答えた。
「……約束する。エルが協力するなら、ハドリーってガキはすぐにでも解放しよう」
わたしは約束した。これから犯罪に手を染めるのだと。
でも今さらか。すでにわたしは犯罪者の立場。違うのは、わけもわからずそういう立場になっていたことから、自らそういう人になるってことか。
やっぱり、わたしは誰かといっしょにいても上手くはやっていけないらしい。
だから今回だけ。ハドリーを無事に助けられたら、今度こそ誰と関わることなく生きていこう。それだけが自分に残された唯一の道だった。
せめてハドリーは正しい道を歩けますように。そうやって願ってばかりの自分が、嫌いだった。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる