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三章 冒険者編
第67話 少年を連れて地下水路へ
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町の地下水路に魔物が現れたそうだ。その魔物の討伐が今回の依頼である。
「こ、こんなところに本当に魔物がいるのか?」
地下水路は狭くて暗いところだ。見慣れない場所に恐怖を覚えたのか、ハドリーの声は震えている。
「いるって報告があったんだからいるんでしょ。怖いんなら帰ってもいいよ」
「……行く」
がんばるね男の子。まあいつまで強がっていられるかは知らんけど。
狭い道幅なのでわたしの後ろをハドリーがついて来ている。彼をケガさせるつもりはないけれど、身近で魔物の脅威を目の当たりにすれば冒険者になりたいという心も変わるかもしれない。
さて、今回の魔物はスライムである。某ロールプレイングなゲームに出てくる最弱の魔物だと思ってかかると痛い目に遭う。
この世界のスライムは物理攻撃に強い。刃物で切られたりでもすれば体液を弾き飛ばしてこっちを溶かしにかかってくる。毒を持っている個体もいるので注意が必要だ。
だからと言って魔法攻撃に弱いというわけではない。火属性以外の魔法はそれほど効果がなかったりするし、火属性自体に耐性を持っている個体も存在する。
ならばどうするのかと問われれば、ちゃんと弱点となる核があるのだ。どんな方法でもいい、それさえ破壊すればスライムは消滅する。
逆を言えばその核を破壊できなければ倒すことはできないし、時間が経てば再生してしまうのだけれど。
というわけでかなり面倒な魔物ではあるのだ。でもこっちから仕掛けなければ早々襲ってくることはないので、魔物の中では安全と言えばそうである。
しかし今回は発生した場所が悪い。
これが増えたりなんかしてしまえば水路を塞ぎかねない。何気に大変な事態である。
「水路には落ちないようにね」
「わかっているよ」
たいまつで照らしながら先を進む。わたしとハドリーがそれぞれ手にしているので明るさも二倍だ。
わたしだけなら視覚を魔法で強化すればいいだけなんだけども。ハドリーにはかけられない魔法なので仕方がない。悪いがこれは一人用の魔法なんだよ。
今のところ魔物の気配はない。挟み撃ちにされたら大変なのでけっこう注意している。
「なあエル。魔物はまだ出てこないのか?」
「せっかちだなぁ。いつ出てくるかわからないんだから気を緩めちゃいけないよ」
名前を名乗ってからハドリーはわたしのことを「エル」と呼んでいる。年下と接することなんて領地の村以来かもしれなかった。まあ村ではわたしが領主の娘というのもあって「エル様」って呼ばれていたんだけども。それもあってハドリーの態度は年下としてはちょっと新鮮だったりする。
ちなみにわたしが彼を「ハドリーくん」と呼んだら怒ってしまった。この年頃の男の子は子供扱いされることに敏感なのだろう。別にそういうつもりはなかったんだけどね。
「待て」
角を曲がってすぐに後ろに向かってストップをかけた。
「な、なんだよ? もしかして魔物が出たのか?」
「うん。スライムだ」
ゼリー状の物体が水路の壁や天井にびっしりと貼りついていた。視覚を強化しているのとたいまつの灯りでくっきり見えてしまっている。
正直な感想を述べると気持ち悪い。大量のウジ虫を見てしまったくらいには気持ち悪い。石をどけたらその下の地面にダンゴムシがいっぱいいたくらいには気持ち悪い。
「俺にも見せてくれよ」
「野次馬かっ」
ハドリーからだとちょうど曲がり角が邪魔になって見えないだろう。すぐにストップをかけたわたしのファインプレーだったりするのにな。
でもこの子に魔物の恐怖を叩きつけるのが目的の一つだしな。まあ見るくらいならいいだろう。
少し前進して見やすいように、腕を上げてたいまつで明るくしてあげる。ハドリーはスライムを目にした。
「うげっ……なんだあれ……」
わたしのように視覚を強化していないのに、びっしりと並んでいるスライムをしっかりと視認できたみたい。見られて良かったね。
「スライムって言ったじゃない。触っちゃダメだよ、溶かされるから」
「ヒイッ!」
溶かされるというのが恐ろしかったのか、引きつった声を漏らして後ずさった。かわいいでやんの。
さてさてどうするか。外ならともかく、地下水路で威力の強過ぎる魔法を使うわけにはいかないだろう。崩落でもしたら目も当てられない。
火が通用するといっても換気できないところだとちょっと怖い。まあたいまつくらいは問題ないんだけどね。威力を押さえてもこの数だと気が引ける。
ここは一番の得意属性でやるべきか。調整が簡単な方がいい。
「見てなよハドリー」
「お、おう」
たいまつを持っていない方の手をスライムへと向ける。その先に拳大の石が生成された。
石に回転を加えてスライムへと放った。真っすぐ放たれた石の弾丸は狙いすましたかのようにスライムの核を破壊する。ように、じゃなくてちゃんと狙っているんだけどね。
「お、おおっ! すげぇっ」
「ふふ、まあね」
おっと調子に乗るなよ自分。悪い癖が出そうになって意識して気を引き締める。
核が破壊されてドロドロになって消滅していく仲間を見てか、他のスライムが慌てたようにうねうねと動き始めた。
簡単には逃がさない。わたしは次々と石の弾丸でスライムを片づけていく。
核は魔力の塊になっているようなのでわたしの目ならくっきりと捉えられた。的がはっきりしているなら狙うのはそう難しくない。
倒す度に後ろにいるハドリーから「すげぇっ」の連呼だ。意識していても心が浮つきそうになってしまう。
連射連射連射! スライムの移動速度は遅い。いい的だった。
「これで全部かな」
少しは逃げられてしまうかなと思ったが、わたしの早撃ちの前にはスライムも逃げられなかったようだ。
スライムは倒してしまえば本当に何も残らないからなぁ。害虫以外の何物でもないな。
「じゃあ次に進むか」
「え? これで終わりじゃないのかよ?」
「まだ残っているかもしれないから。とりあえず行けるところまで見ておくつもり。帰りたくなった?」
「……帰らない」
スライムは数を数えにくいから困る。今だってどれだけ倒したか数えていないからわからない。核の一部でも残ってくれればいいのにね。
「……なあ、エル」
先を進んでいるとハドリーに話しかけられた。わたしは振り向かないまま答える。
「何?」
「俺も……エルみたいな魔法を使えるかな?」
多少の期待がこもった声色だった。
ああなりたいこうなりたい。憧れは理想の自分の姿なのだろう。
理想と現実は違う。そう理解する時って、どんな時だったんだろうね。
「さあね。これでもわたしは魔法に関しては優秀だから。ハドリーがわたしみたいに魔法を使えるかはわからないよ」
できるともできないとも答えなかった。
ハドリーがどうなるかなんてわたしにはわからない。関わり過ぎるのはよくないことだ。だからハドリーが魔法が使えようが使えまいがわたしにはどうでもいいことだった。
きっと彼とはこれっきりになるのだから。わたしとは関係のないところでがんばっていればいい。
「そうだよな。魔法が使えるようになるかは自分次第だもんな!」
それなのに、ハドリーの声には喜色が混じっていた。
なんでそんなポジティブなんだろうか。まあ他人の思考なんてわかるはずもないか。
後ろで勝手に興奮している少年を見ないまま、わたしは歩を進めた。
「こ、こんなところに本当に魔物がいるのか?」
地下水路は狭くて暗いところだ。見慣れない場所に恐怖を覚えたのか、ハドリーの声は震えている。
「いるって報告があったんだからいるんでしょ。怖いんなら帰ってもいいよ」
「……行く」
がんばるね男の子。まあいつまで強がっていられるかは知らんけど。
狭い道幅なのでわたしの後ろをハドリーがついて来ている。彼をケガさせるつもりはないけれど、身近で魔物の脅威を目の当たりにすれば冒険者になりたいという心も変わるかもしれない。
さて、今回の魔物はスライムである。某ロールプレイングなゲームに出てくる最弱の魔物だと思ってかかると痛い目に遭う。
この世界のスライムは物理攻撃に強い。刃物で切られたりでもすれば体液を弾き飛ばしてこっちを溶かしにかかってくる。毒を持っている個体もいるので注意が必要だ。
だからと言って魔法攻撃に弱いというわけではない。火属性以外の魔法はそれほど効果がなかったりするし、火属性自体に耐性を持っている個体も存在する。
ならばどうするのかと問われれば、ちゃんと弱点となる核があるのだ。どんな方法でもいい、それさえ破壊すればスライムは消滅する。
逆を言えばその核を破壊できなければ倒すことはできないし、時間が経てば再生してしまうのだけれど。
というわけでかなり面倒な魔物ではあるのだ。でもこっちから仕掛けなければ早々襲ってくることはないので、魔物の中では安全と言えばそうである。
しかし今回は発生した場所が悪い。
これが増えたりなんかしてしまえば水路を塞ぎかねない。何気に大変な事態である。
「水路には落ちないようにね」
「わかっているよ」
たいまつで照らしながら先を進む。わたしとハドリーがそれぞれ手にしているので明るさも二倍だ。
わたしだけなら視覚を魔法で強化すればいいだけなんだけども。ハドリーにはかけられない魔法なので仕方がない。悪いがこれは一人用の魔法なんだよ。
今のところ魔物の気配はない。挟み撃ちにされたら大変なのでけっこう注意している。
「なあエル。魔物はまだ出てこないのか?」
「せっかちだなぁ。いつ出てくるかわからないんだから気を緩めちゃいけないよ」
名前を名乗ってからハドリーはわたしのことを「エル」と呼んでいる。年下と接することなんて領地の村以来かもしれなかった。まあ村ではわたしが領主の娘というのもあって「エル様」って呼ばれていたんだけども。それもあってハドリーの態度は年下としてはちょっと新鮮だったりする。
ちなみにわたしが彼を「ハドリーくん」と呼んだら怒ってしまった。この年頃の男の子は子供扱いされることに敏感なのだろう。別にそういうつもりはなかったんだけどね。
「待て」
角を曲がってすぐに後ろに向かってストップをかけた。
「な、なんだよ? もしかして魔物が出たのか?」
「うん。スライムだ」
ゼリー状の物体が水路の壁や天井にびっしりと貼りついていた。視覚を強化しているのとたいまつの灯りでくっきり見えてしまっている。
正直な感想を述べると気持ち悪い。大量のウジ虫を見てしまったくらいには気持ち悪い。石をどけたらその下の地面にダンゴムシがいっぱいいたくらいには気持ち悪い。
「俺にも見せてくれよ」
「野次馬かっ」
ハドリーからだとちょうど曲がり角が邪魔になって見えないだろう。すぐにストップをかけたわたしのファインプレーだったりするのにな。
でもこの子に魔物の恐怖を叩きつけるのが目的の一つだしな。まあ見るくらいならいいだろう。
少し前進して見やすいように、腕を上げてたいまつで明るくしてあげる。ハドリーはスライムを目にした。
「うげっ……なんだあれ……」
わたしのように視覚を強化していないのに、びっしりと並んでいるスライムをしっかりと視認できたみたい。見られて良かったね。
「スライムって言ったじゃない。触っちゃダメだよ、溶かされるから」
「ヒイッ!」
溶かされるというのが恐ろしかったのか、引きつった声を漏らして後ずさった。かわいいでやんの。
さてさてどうするか。外ならともかく、地下水路で威力の強過ぎる魔法を使うわけにはいかないだろう。崩落でもしたら目も当てられない。
火が通用するといっても換気できないところだとちょっと怖い。まあたいまつくらいは問題ないんだけどね。威力を押さえてもこの数だと気が引ける。
ここは一番の得意属性でやるべきか。調整が簡単な方がいい。
「見てなよハドリー」
「お、おう」
たいまつを持っていない方の手をスライムへと向ける。その先に拳大の石が生成された。
石に回転を加えてスライムへと放った。真っすぐ放たれた石の弾丸は狙いすましたかのようにスライムの核を破壊する。ように、じゃなくてちゃんと狙っているんだけどね。
「お、おおっ! すげぇっ」
「ふふ、まあね」
おっと調子に乗るなよ自分。悪い癖が出そうになって意識して気を引き締める。
核が破壊されてドロドロになって消滅していく仲間を見てか、他のスライムが慌てたようにうねうねと動き始めた。
簡単には逃がさない。わたしは次々と石の弾丸でスライムを片づけていく。
核は魔力の塊になっているようなのでわたしの目ならくっきりと捉えられた。的がはっきりしているなら狙うのはそう難しくない。
倒す度に後ろにいるハドリーから「すげぇっ」の連呼だ。意識していても心が浮つきそうになってしまう。
連射連射連射! スライムの移動速度は遅い。いい的だった。
「これで全部かな」
少しは逃げられてしまうかなと思ったが、わたしの早撃ちの前にはスライムも逃げられなかったようだ。
スライムは倒してしまえば本当に何も残らないからなぁ。害虫以外の何物でもないな。
「じゃあ次に進むか」
「え? これで終わりじゃないのかよ?」
「まだ残っているかもしれないから。とりあえず行けるところまで見ておくつもり。帰りたくなった?」
「……帰らない」
スライムは数を数えにくいから困る。今だってどれだけ倒したか数えていないからわからない。核の一部でも残ってくれればいいのにね。
「……なあ、エル」
先を進んでいるとハドリーに話しかけられた。わたしは振り向かないまま答える。
「何?」
「俺も……エルみたいな魔法を使えるかな?」
多少の期待がこもった声色だった。
ああなりたいこうなりたい。憧れは理想の自分の姿なのだろう。
理想と現実は違う。そう理解する時って、どんな時だったんだろうね。
「さあね。これでもわたしは魔法に関しては優秀だから。ハドリーがわたしみたいに魔法を使えるかはわからないよ」
できるともできないとも答えなかった。
ハドリーがどうなるかなんてわたしにはわからない。関わり過ぎるのはよくないことだ。だからハドリーが魔法が使えようが使えまいがわたしにはどうでもいいことだった。
きっと彼とはこれっきりになるのだから。わたしとは関係のないところでがんばっていればいい。
「そうだよな。魔法が使えるようになるかは自分次第だもんな!」
それなのに、ハドリーの声には喜色が混じっていた。
なんでそんなポジティブなんだろうか。まあ他人の思考なんてわかるはずもないか。
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