27 / 127
二章 魔道学校編
第24話 優しい先輩と怖い同級生
しおりを挟む
訓練場に到着した。
魔法の実技でよく使っている見慣れた場所だ。前世での学校のグラウンドみたいな感じ。
違う部分を上げるとするなら訓練場全体を魔法結界で覆っているというところか。周りに被害を出すわけにはいかないからね。当然の防備手段だろう。
見慣れないのは人の数だろうか。
クラスで行われる授業とは違う。おそらく全校生徒が集まっているのだろう。訓練場をぐるりと取り囲んでいる。見慣れない人は上級生なんだろうな。
うぅ~。緊張してきたなぁ。
こんなところで緊張なんてしてたら本番はもっとやばいことになるだろう。心臓が持つかどうか。やっぱりわたしに学校の代表だなんて無理なのかも。小市民の心がひょっこりと出てきそうだ。
「エルさん。がんばってくださいましね」
「ありがとうコーデリアさん。がんばってくるよ」
同じクラスとはいえわたしを応援してくれる人がいるとは。やっぱりコーデリアさんは良い子だなぁ。貧乏貴族にも優しい。今は別にそこまで貧乏じゃないけど。
「エルの実力なら絶対に大丈夫だ。あんまり気張りすぎないようにやってこい」
「うん。ありがとうホリンくん」
ホリンくんも応援してくれる。友達想いのええ子ゃ。
こんな良い人たちがわたしを応援してくれているのだ。無理なんて言ってる場合じゃない。
緊張するのは意思が弱いからだ。強い気持ちを持って、絶対に代表になって期待に応えるのだ!
とはいえ、どうやったらわたしの代表入りは決まるんだろ? 代表者八人抜きでもすればいいのかな。
とか考えながら訓練場に突っ立っていると一人の男子生徒がわたしに近づいてきた。
「やあ、キミがエル・シエルで合っているかな?」
「は、はい。あなたは?」
気さくに話しかけられたけど、よく見るまでもなく知らない人だった。
水色の長髪で左目を隠している。背丈はホリンくんよりも高いだろうか。人の好さそうな笑みを浮かべており、柔らかい雰囲気をかもし出していた。
「私はシグルド・マーレ。三年だからキミの先輩だよ」
「す、すみません。先輩のこと知らなくて……」
「ははっ、気にしていないさ。こうやって顔を合わせるのは初めてなのだからね」
外見の印象通り優しそうな人だ。ちょっと安心する。
「えっと……シグルド先輩。わたしに何か?」
「ふむ、シグルド先輩か。後輩も悪くないものだね」
「は、はあ」
「おっと、すまないねエルくん。私は今回対校戦の代表者に選ばれたんだ。同じ代表者となるかもしれないからね。仲間として今のうちにあいさつでもと思ったのさ」
「え? でもシグルド先輩が代表者でしたらこれからわたしと戦うことになるんじゃないですか?」
「ははっ。今回私の出番はないよ。キミが相手にするのは一人だけだよ」
「あ、そうなんですか」
てっきり代表者八人全員と戦わなきゃいけないと思ってたよ。まあそうだとしたら代表者に選ばれてるホリンくんがわたしを応援するわけないか。
「聞くところによれば、エルくんは魔法の才に溢れる優秀な生徒だと聞いたのだが」
「あ、あはは……」
先輩の前で調子乗った発言なんてできないっすよ。ごまかし笑いでかわす。
「……今回キミが代表者に漏れてしまったのはアルバートの悪しき固定観念によるところが大きいだろう。だが、全校生徒の前でその力を見せつければ、学校側としても認めざるを得ないだろう。がんばってくれたまえよ」
ぽんと肩を叩かれる。わたしは頭を下げて「ありがとうございます」と言った。
ふぅ。先輩相手ってのは緊張するな。精神年齢でいえば前世がある分わたしの方が年上のはずなんだけど。
まあ激励もしてもらえたし。がんばらないとね。
「おい」
冷たい声に、体がびくりと跳ねた。
「何やってんだ」
見ればホリンくんだった。いつも以上に目が怖い。今日先生に怒っていた時よりも怖い。
わ、わたし何か怒られることしたかな?
いくら考えてもわからなかった。なんでホリンくん怒ってるの? 怒ってるんだよね? これで怒ってないとか言われても信じないよ。
それぐらいホリンくんは怒りの感情をにじみ出していた。これはわたしじゃなくてもわかるレベル。
ずんずんと近づいてくるホリンくん。今日の先生の恐怖がわかります。本当に怖いです!
ビクビクしているわたしに向かってホリンくんが手を伸ばしてくる。反射的に目をつむって体を硬直させてしまった。
「……ん?」
いつまで経っても叩かれたりする感覚がない。気になって目を開いた。
「ホリン。痛いじゃないか」
目を開いた先には、シグルド先輩の手首を掴んでいるホリンくんの姿があった。
ど、どゆこと? これは一体どういう状況なんでしょうか?
わたしは目を白黒させることしかできない。いやだって、この状況をどうやって理解しろと?
ホリンくんは怒りの表情のままシグルド先輩を睨んでいる。睨まれた先輩はといえば、涼やかな表情で後輩男子を見つめていた。
シグルド先輩。ホリンくんに手首を掴まれているというのになんて余裕の態度なんだ。ホリンくんなんかあれ思いっきり力入れてるよね。実際どのくらいの握力かは知らないけれど、貴族にしてはたくましい男子に力いっぱい握られているのだ。本当は痛いんじゃないだろうか。
止めた方がいいのかな? でもホリンくんが怖いし。ああもうっ。これ本日二度目の葛藤だよ!
「私はエルくんを激励していただけだよ。ホリンが腹を立てるようなことをした覚えはないのだが」
「それは俺の役目だ。お前には手も口も出す資格なんかねえんだよ」
「ほう?」
シグルド先輩の片眉が上がった。髪で左側が見えないので片方しかわかんなかっただけだけど。
「エルくんはホリンの配下にでもなったのかな?」
「え、え?」
いやいや配下ってなんだよ。意味がわからないよ。
首をかしげるしかない。ないのだが、シグルド先輩の瞳は答えを出せと訴えてきている気がした。優しい目差しは変わらないのに、なんだかすごい圧迫感を感じてしまう。
その圧迫感に負けてしまったかのように、自然と口を動かしていた。
「いえ、その……わたしはホリンくんの、友達です」
「ふむ。だ、そうだが?」
シグルド先輩はホリンくんに向き直った。ホリンくんは険しい表情のままだ。
「まっ、いいだろう」
どうやったのか、シグルド先輩はするりとホリンくんの手を振り払った。力いっぱい手首を握っていたと思ったのに、軽い動作でホリンくんの手から逃れていた。
「今回はあいさつだけだよ。ただ、キミのものでもないのに独占欲を出すなんて、男としては醜い」
「ッ!!」
「ま、待った!」
ホリンくんがシグルド先輩に殴りかかるのでは。瞬時にそう思ってホリンくんを抱きしめて止める。
それを見たシグルド先輩は怖がるでもなく、笑って見せた。
「ふふっ。良い友達だなホリン。それではエルくん。健闘を祈る」
「あ、はい」
シグルド先輩が観客に紛れるまで、ホリンくんは睨み続けていた。わたしはそれまでずっと、彼をがっちり捕まえていたのだった。
そうでもしなきゃ追いかけて殴りに行ってしまうかもと思ったのだ。なんでこんなにピリピリしてるのさ!?
「もういいから……離してくれ」
「あ、うん」
ようやく力を抜くことができる。やれやれだ。
誰がどう見たってホリンくんとシグルド先輩は何かただならない関係があるのだろう。
とはいえ、それを聞けるかは別問題だ。ちょっと地雷に思えてならない。
ただでさえブチ切れたと言っても過言じゃないってくらい怒っていたのだ。もし話を掘り返そうとするのなら、覚悟が必要なのかもしれない。
「えっと……」
なんて声をかければいいのだろうか? まったく思いつかない。気の利いた言葉なんて出てこない。
目の前であんなやり取りをされたのだ。正直気になる。どんな関係なのか聞いてみたい。
でも、気軽に聞けるような様子じゃないだろう。それに野次馬みたいでなんか抵抗がある。
いろいろ考えた結果、わたしからは聞かないことにした。
もしかしたらホリンくんから言ってくれるのかもしれない。それを期待することにした。
「エル」
「は、はいっ」
さ、さっそくか!? とっさに身構える。
「あいつ……シグルドには近づくな」
「は、はい?」
どういうことだろうか?
聞き返そうとした時には、ホリンくんは背を向けて歩いていた。
その背中に疑問をぶつけたかったけれど、大きい背中から何も語らないという意思が見て取れた。
ホリンくんが観客席に行くまで、わたしの口は開いてくれなかった。
魔法の実技でよく使っている見慣れた場所だ。前世での学校のグラウンドみたいな感じ。
違う部分を上げるとするなら訓練場全体を魔法結界で覆っているというところか。周りに被害を出すわけにはいかないからね。当然の防備手段だろう。
見慣れないのは人の数だろうか。
クラスで行われる授業とは違う。おそらく全校生徒が集まっているのだろう。訓練場をぐるりと取り囲んでいる。見慣れない人は上級生なんだろうな。
うぅ~。緊張してきたなぁ。
こんなところで緊張なんてしてたら本番はもっとやばいことになるだろう。心臓が持つかどうか。やっぱりわたしに学校の代表だなんて無理なのかも。小市民の心がひょっこりと出てきそうだ。
「エルさん。がんばってくださいましね」
「ありがとうコーデリアさん。がんばってくるよ」
同じクラスとはいえわたしを応援してくれる人がいるとは。やっぱりコーデリアさんは良い子だなぁ。貧乏貴族にも優しい。今は別にそこまで貧乏じゃないけど。
「エルの実力なら絶対に大丈夫だ。あんまり気張りすぎないようにやってこい」
「うん。ありがとうホリンくん」
ホリンくんも応援してくれる。友達想いのええ子ゃ。
こんな良い人たちがわたしを応援してくれているのだ。無理なんて言ってる場合じゃない。
緊張するのは意思が弱いからだ。強い気持ちを持って、絶対に代表になって期待に応えるのだ!
とはいえ、どうやったらわたしの代表入りは決まるんだろ? 代表者八人抜きでもすればいいのかな。
とか考えながら訓練場に突っ立っていると一人の男子生徒がわたしに近づいてきた。
「やあ、キミがエル・シエルで合っているかな?」
「は、はい。あなたは?」
気さくに話しかけられたけど、よく見るまでもなく知らない人だった。
水色の長髪で左目を隠している。背丈はホリンくんよりも高いだろうか。人の好さそうな笑みを浮かべており、柔らかい雰囲気をかもし出していた。
「私はシグルド・マーレ。三年だからキミの先輩だよ」
「す、すみません。先輩のこと知らなくて……」
「ははっ、気にしていないさ。こうやって顔を合わせるのは初めてなのだからね」
外見の印象通り優しそうな人だ。ちょっと安心する。
「えっと……シグルド先輩。わたしに何か?」
「ふむ、シグルド先輩か。後輩も悪くないものだね」
「は、はあ」
「おっと、すまないねエルくん。私は今回対校戦の代表者に選ばれたんだ。同じ代表者となるかもしれないからね。仲間として今のうちにあいさつでもと思ったのさ」
「え? でもシグルド先輩が代表者でしたらこれからわたしと戦うことになるんじゃないですか?」
「ははっ。今回私の出番はないよ。キミが相手にするのは一人だけだよ」
「あ、そうなんですか」
てっきり代表者八人全員と戦わなきゃいけないと思ってたよ。まあそうだとしたら代表者に選ばれてるホリンくんがわたしを応援するわけないか。
「聞くところによれば、エルくんは魔法の才に溢れる優秀な生徒だと聞いたのだが」
「あ、あはは……」
先輩の前で調子乗った発言なんてできないっすよ。ごまかし笑いでかわす。
「……今回キミが代表者に漏れてしまったのはアルバートの悪しき固定観念によるところが大きいだろう。だが、全校生徒の前でその力を見せつければ、学校側としても認めざるを得ないだろう。がんばってくれたまえよ」
ぽんと肩を叩かれる。わたしは頭を下げて「ありがとうございます」と言った。
ふぅ。先輩相手ってのは緊張するな。精神年齢でいえば前世がある分わたしの方が年上のはずなんだけど。
まあ激励もしてもらえたし。がんばらないとね。
「おい」
冷たい声に、体がびくりと跳ねた。
「何やってんだ」
見ればホリンくんだった。いつも以上に目が怖い。今日先生に怒っていた時よりも怖い。
わ、わたし何か怒られることしたかな?
いくら考えてもわからなかった。なんでホリンくん怒ってるの? 怒ってるんだよね? これで怒ってないとか言われても信じないよ。
それぐらいホリンくんは怒りの感情をにじみ出していた。これはわたしじゃなくてもわかるレベル。
ずんずんと近づいてくるホリンくん。今日の先生の恐怖がわかります。本当に怖いです!
ビクビクしているわたしに向かってホリンくんが手を伸ばしてくる。反射的に目をつむって体を硬直させてしまった。
「……ん?」
いつまで経っても叩かれたりする感覚がない。気になって目を開いた。
「ホリン。痛いじゃないか」
目を開いた先には、シグルド先輩の手首を掴んでいるホリンくんの姿があった。
ど、どゆこと? これは一体どういう状況なんでしょうか?
わたしは目を白黒させることしかできない。いやだって、この状況をどうやって理解しろと?
ホリンくんは怒りの表情のままシグルド先輩を睨んでいる。睨まれた先輩はといえば、涼やかな表情で後輩男子を見つめていた。
シグルド先輩。ホリンくんに手首を掴まれているというのになんて余裕の態度なんだ。ホリンくんなんかあれ思いっきり力入れてるよね。実際どのくらいの握力かは知らないけれど、貴族にしてはたくましい男子に力いっぱい握られているのだ。本当は痛いんじゃないだろうか。
止めた方がいいのかな? でもホリンくんが怖いし。ああもうっ。これ本日二度目の葛藤だよ!
「私はエルくんを激励していただけだよ。ホリンが腹を立てるようなことをした覚えはないのだが」
「それは俺の役目だ。お前には手も口も出す資格なんかねえんだよ」
「ほう?」
シグルド先輩の片眉が上がった。髪で左側が見えないので片方しかわかんなかっただけだけど。
「エルくんはホリンの配下にでもなったのかな?」
「え、え?」
いやいや配下ってなんだよ。意味がわからないよ。
首をかしげるしかない。ないのだが、シグルド先輩の瞳は答えを出せと訴えてきている気がした。優しい目差しは変わらないのに、なんだかすごい圧迫感を感じてしまう。
その圧迫感に負けてしまったかのように、自然と口を動かしていた。
「いえ、その……わたしはホリンくんの、友達です」
「ふむ。だ、そうだが?」
シグルド先輩はホリンくんに向き直った。ホリンくんは険しい表情のままだ。
「まっ、いいだろう」
どうやったのか、シグルド先輩はするりとホリンくんの手を振り払った。力いっぱい手首を握っていたと思ったのに、軽い動作でホリンくんの手から逃れていた。
「今回はあいさつだけだよ。ただ、キミのものでもないのに独占欲を出すなんて、男としては醜い」
「ッ!!」
「ま、待った!」
ホリンくんがシグルド先輩に殴りかかるのでは。瞬時にそう思ってホリンくんを抱きしめて止める。
それを見たシグルド先輩は怖がるでもなく、笑って見せた。
「ふふっ。良い友達だなホリン。それではエルくん。健闘を祈る」
「あ、はい」
シグルド先輩が観客に紛れるまで、ホリンくんは睨み続けていた。わたしはそれまでずっと、彼をがっちり捕まえていたのだった。
そうでもしなきゃ追いかけて殴りに行ってしまうかもと思ったのだ。なんでこんなにピリピリしてるのさ!?
「もういいから……離してくれ」
「あ、うん」
ようやく力を抜くことができる。やれやれだ。
誰がどう見たってホリンくんとシグルド先輩は何かただならない関係があるのだろう。
とはいえ、それを聞けるかは別問題だ。ちょっと地雷に思えてならない。
ただでさえブチ切れたと言っても過言じゃないってくらい怒っていたのだ。もし話を掘り返そうとするのなら、覚悟が必要なのかもしれない。
「えっと……」
なんて声をかければいいのだろうか? まったく思いつかない。気の利いた言葉なんて出てこない。
目の前であんなやり取りをされたのだ。正直気になる。どんな関係なのか聞いてみたい。
でも、気軽に聞けるような様子じゃないだろう。それに野次馬みたいでなんか抵抗がある。
いろいろ考えた結果、わたしからは聞かないことにした。
もしかしたらホリンくんから言ってくれるのかもしれない。それを期待することにした。
「エル」
「は、はいっ」
さ、さっそくか!? とっさに身構える。
「あいつ……シグルドには近づくな」
「は、はい?」
どういうことだろうか?
聞き返そうとした時には、ホリンくんは背を向けて歩いていた。
その背中に疑問をぶつけたかったけれど、大きい背中から何も語らないという意思が見て取れた。
ホリンくんが観客席に行くまで、わたしの口は開いてくれなかった。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説

異世界に転生したもののトカゲでしたが、進化の実を食べて魔王になりました。
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
異世界に転生したのだけれど手違いでトカゲになっていた!しかし、女神に与えられた進化の実を食べて竜人になりました。
エブリスタと小説家になろうにも掲載しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる