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二章 魔道学校編
第23話 代表者発表
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あれからもホリンくんとの特訓を続けていた。
何度やられても立ち上がるホリンくん。彼は熱血系主人公なのだろうか。なんてことを考えながら魔法をぶっ放す日々だった。
わたしはわたしでたまに起きるアウス相手に特訓していたりする。大精霊クラスじゃないともう満足できないのかもしれない。なんちゃって。
本当は相手してくれる人がいないのが原因か。いや、ホリンくんがいるのだから文句は言うまい。
そんなわけで日々は過ぎていき、ついに対校戦の代表者が発表された。
「……」
ちょっと言葉が出なかった。
教室にて先生から代表者八名が発表された。
ほとんど知らない人達ばかりだった。上級生がメインだから仕方ないっちゃそうなんだけど。
知ってる名前にはホリンくんがあった。わたしにふっ飛ばされるのがお約束的な彼でも優秀な生徒には変わりないようだった。まあ中位レベルの魔法が使えるしね。
そして、わたしの名前はなかった。
ホリンくんに言われてたのもあって自分が代表者に選ばれるものだと勝手に思っていた。実際そううまくいくものでもないらしい。
うん。まあ、しょうがないよね。らしくなく期待しすぎていたみたい。
自分で自分を納得させようとしていると、ガタッと音がした。
音の方へと向けばホリンくんが椅子を倒して立ち上がっていた。いつも鋭い目つきは、さらに鋭さを増していた。
なんだなんだと騒がしくなる生徒達。それに構うことなく彼は教壇に立つ先生の方へとずんずんと迫って行った。
「どういうことだ!」
「な、何がだね?」
ホリンくんにすごまれて先生が涙目である。まあけっこう怖い顔してるもんね。気持ちはわからないでもない。
でも、なんで急に怒ってるんだろうか? あの形相は完全にキレていらっしゃるのではないですかね。
ホリンくんはちゃんと対校戦の代表者に選ばれている。彼の目標は達成されたはずだ。不服に思うことなんてないんだろうと思っていたんだけれど。
先生の胸倉を掴まんばかりの勢いだ。止めに入った方がいいだろうか。そう迷っていると、彼の怒号が教室中を震わせた。
「なんでエルが代表者に選ばれてねえんだよ!!」
あまりの大声に飛び上がりそうになった。
いや、それよりも内容がわたしのことだったことに驚きだ。
ホリンくんはわたしは確実に対校戦の代表者に選ばれるだろうと言っていた。自分の予想が外れたから怒っているのか?
いや、そうじゃない。
わたしが彼の友達だから怒ってくれているのだ。ホリンくんは優しいんだってよく知っているじゃないか。
だからって先生に詰め寄るのはやりすぎだ。このままじゃホリンくんの内申点が下げられちゃう。……そんなものがあるかは知らないけど。
わたしもなんか言った方がいいのかな? あーうー! こんな状況は苦手だよぉ~。
※
わたしがおろおろしている間にもホリンくんはさらに続ける。
「エルの実力はここにいる連中全員が知ってるだろうが! なのに俺が選ばれてあいつの名前がないってのはおかしいだろっ!! エルは学年……いや、学校で最強の魔法の使い手だ!!」
教室中が静まり返る。先生なんて口をパクパクさせているだけだ。完全にホリンくんにびびっていた。わたしだってびびる。だって怖いんだもん。
誰一人として言葉を発しない。みんなびびってるんだ。そりゃあ怖い人がブチ切れたりなんかしたら、そりゃあ超怖いに決まってる。
バガンの怒鳴り声に慣れたわたしでもこれなのだ。この場にいる貴族のお坊ちゃんお嬢ちゃんには、ホリンくんの怒号は刺激が強すぎるだろう。
というかホリンくんだって貴族だよね? なんかすごみ方が荒くれものとそう変わらないように思えるんですけど。
なんて考えてる場合じゃないっ。
話の中心は明らかにわたしなのだ。だったらわたしが何か言わなきゃこの状況は収まらないだろう。
でもなんて? なんて言葉を発せばいいのだろう?
あーもう! 成長したと思ってたのに! こういうところはまだまだ変わってなかったんだ。バカ野郎!
緊張感に支配された教室。
それを打ち破ったのはわたしでも、ホリンくんでも、先生でもなかった。
すっと挙手する女子生徒。この状況では不釣り合いなほどに冷静で、気品に溢れていた。
「わたくしはホリンさんの意見に賛成ですわ」
こてこてのお嬢様口調。見れば豪奢な金髪を縦ロールにしているザお嬢様の姿があった。
「……コーデリア」
振り返ったホリンくんが呟く。それだけで怒りの感情がだいぶ緩和されたように見えた。
すごいなコーデリアさん。こんな状況じゃあ口を開くだけでもすごいと思う。
それだけじゃなく、怒ったホリンくんを落ち着かせてしまった。ただのお嬢様ってわけでもないのかもしれない。
少なくともびびっていたわたしとは違う。くぅっ、これじゃあわたしの方がヘタレだ。
「先生。エルさんの実力は学校側としても認めているはずですわ。対校戦に勝利するためにもエルさんの力は必要なはずでは?」
「う、うむ……。だが私が決めたわけでは……」
「それなら誰もが納得できるように、公正にわかりやすく決めてしまわれてはいかがですか?」
「ど、どういうことだね?」
コーデリアさんは上品に笑うと、続きを口にした。
「代表者八名とエルさんを加えた九人で、改めて代表決定戦を行うのですわ!」
※ ※ ※
今回アルバート魔道学校で選ばれた代表者は三年生が四人、二年生が三人、一年生が一人の計八人である。
この中でわたしが知っている人は、唯一の一年であるホリンくんだけだ。
アルバート魔道学校は三年制だけど、上級生って全然知らないんだよなぁ。ホリンくんが言うにはわたしほどの実力者がいないって話だけども。
さて、コーデリアさんの主張で、急遽本日昼からわたしと代表者八名が魔法を競うこととなった。ていうかいち生徒の主張が通っちゃうんだ。
この辺はコーデリアさんがけっこう影響力のある貴族のご令嬢というのが関わっているらしい。やはり権力は偉大である。もちろん最下級扱いのシエルさんにはそんな権力はないですけどねー。
それにホリンくんを含めた代表者の方々から過半数の賛成を得られたのだとか。彼らからすればメリットなんてないでしょうに。よく了承したものだと感心させられる。
それにしてもこれはラッキーというか。コーデリアさんにはちゃんとお礼を言わねばなるまい。……もちろんホリンくんにも。ちょっと怖かったけれど。
代表決定戦が始まる前に隙を見つけてコーデリアさんに話しかける。
「コーデリアさんありがとね。わたしのためにこんな場を用意してくれて本当にいくらお礼をしても足りないよ」
「うふふ。何を言っていらっしゃるのかしら。わたくしは当然のことを口にしたまでですわ。せっかくの才能だって日の目を見なければどうにもなりませんでしょう?」
ニッコリと笑うコーデリアさん。思っていた以上に彼女は良い子なのかもしれない。
わたしをバカにしないだけでもレアな貴族なのに、わたしの実力をしっかり認めてくれていたなんて。やばい、ちょっと感動しちゃう。
わたしを買ってくれてるコーデリアさんやホリンくんのためにも、ここは実力を見せつけて代表入りしてやるぜ! ふぁいおー!
何度やられても立ち上がるホリンくん。彼は熱血系主人公なのだろうか。なんてことを考えながら魔法をぶっ放す日々だった。
わたしはわたしでたまに起きるアウス相手に特訓していたりする。大精霊クラスじゃないともう満足できないのかもしれない。なんちゃって。
本当は相手してくれる人がいないのが原因か。いや、ホリンくんがいるのだから文句は言うまい。
そんなわけで日々は過ぎていき、ついに対校戦の代表者が発表された。
「……」
ちょっと言葉が出なかった。
教室にて先生から代表者八名が発表された。
ほとんど知らない人達ばかりだった。上級生がメインだから仕方ないっちゃそうなんだけど。
知ってる名前にはホリンくんがあった。わたしにふっ飛ばされるのがお約束的な彼でも優秀な生徒には変わりないようだった。まあ中位レベルの魔法が使えるしね。
そして、わたしの名前はなかった。
ホリンくんに言われてたのもあって自分が代表者に選ばれるものだと勝手に思っていた。実際そううまくいくものでもないらしい。
うん。まあ、しょうがないよね。らしくなく期待しすぎていたみたい。
自分で自分を納得させようとしていると、ガタッと音がした。
音の方へと向けばホリンくんが椅子を倒して立ち上がっていた。いつも鋭い目つきは、さらに鋭さを増していた。
なんだなんだと騒がしくなる生徒達。それに構うことなく彼は教壇に立つ先生の方へとずんずんと迫って行った。
「どういうことだ!」
「な、何がだね?」
ホリンくんにすごまれて先生が涙目である。まあけっこう怖い顔してるもんね。気持ちはわからないでもない。
でも、なんで急に怒ってるんだろうか? あの形相は完全にキレていらっしゃるのではないですかね。
ホリンくんはちゃんと対校戦の代表者に選ばれている。彼の目標は達成されたはずだ。不服に思うことなんてないんだろうと思っていたんだけれど。
先生の胸倉を掴まんばかりの勢いだ。止めに入った方がいいだろうか。そう迷っていると、彼の怒号が教室中を震わせた。
「なんでエルが代表者に選ばれてねえんだよ!!」
あまりの大声に飛び上がりそうになった。
いや、それよりも内容がわたしのことだったことに驚きだ。
ホリンくんはわたしは確実に対校戦の代表者に選ばれるだろうと言っていた。自分の予想が外れたから怒っているのか?
いや、そうじゃない。
わたしが彼の友達だから怒ってくれているのだ。ホリンくんは優しいんだってよく知っているじゃないか。
だからって先生に詰め寄るのはやりすぎだ。このままじゃホリンくんの内申点が下げられちゃう。……そんなものがあるかは知らないけど。
わたしもなんか言った方がいいのかな? あーうー! こんな状況は苦手だよぉ~。
※
わたしがおろおろしている間にもホリンくんはさらに続ける。
「エルの実力はここにいる連中全員が知ってるだろうが! なのに俺が選ばれてあいつの名前がないってのはおかしいだろっ!! エルは学年……いや、学校で最強の魔法の使い手だ!!」
教室中が静まり返る。先生なんて口をパクパクさせているだけだ。完全にホリンくんにびびっていた。わたしだってびびる。だって怖いんだもん。
誰一人として言葉を発しない。みんなびびってるんだ。そりゃあ怖い人がブチ切れたりなんかしたら、そりゃあ超怖いに決まってる。
バガンの怒鳴り声に慣れたわたしでもこれなのだ。この場にいる貴族のお坊ちゃんお嬢ちゃんには、ホリンくんの怒号は刺激が強すぎるだろう。
というかホリンくんだって貴族だよね? なんかすごみ方が荒くれものとそう変わらないように思えるんですけど。
なんて考えてる場合じゃないっ。
話の中心は明らかにわたしなのだ。だったらわたしが何か言わなきゃこの状況は収まらないだろう。
でもなんて? なんて言葉を発せばいいのだろう?
あーもう! 成長したと思ってたのに! こういうところはまだまだ変わってなかったんだ。バカ野郎!
緊張感に支配された教室。
それを打ち破ったのはわたしでも、ホリンくんでも、先生でもなかった。
すっと挙手する女子生徒。この状況では不釣り合いなほどに冷静で、気品に溢れていた。
「わたくしはホリンさんの意見に賛成ですわ」
こてこてのお嬢様口調。見れば豪奢な金髪を縦ロールにしているザお嬢様の姿があった。
「……コーデリア」
振り返ったホリンくんが呟く。それだけで怒りの感情がだいぶ緩和されたように見えた。
すごいなコーデリアさん。こんな状況じゃあ口を開くだけでもすごいと思う。
それだけじゃなく、怒ったホリンくんを落ち着かせてしまった。ただのお嬢様ってわけでもないのかもしれない。
少なくともびびっていたわたしとは違う。くぅっ、これじゃあわたしの方がヘタレだ。
「先生。エルさんの実力は学校側としても認めているはずですわ。対校戦に勝利するためにもエルさんの力は必要なはずでは?」
「う、うむ……。だが私が決めたわけでは……」
「それなら誰もが納得できるように、公正にわかりやすく決めてしまわれてはいかがですか?」
「ど、どういうことだね?」
コーデリアさんは上品に笑うと、続きを口にした。
「代表者八名とエルさんを加えた九人で、改めて代表決定戦を行うのですわ!」
※ ※ ※
今回アルバート魔道学校で選ばれた代表者は三年生が四人、二年生が三人、一年生が一人の計八人である。
この中でわたしが知っている人は、唯一の一年であるホリンくんだけだ。
アルバート魔道学校は三年制だけど、上級生って全然知らないんだよなぁ。ホリンくんが言うにはわたしほどの実力者がいないって話だけども。
さて、コーデリアさんの主張で、急遽本日昼からわたしと代表者八名が魔法を競うこととなった。ていうかいち生徒の主張が通っちゃうんだ。
この辺はコーデリアさんがけっこう影響力のある貴族のご令嬢というのが関わっているらしい。やはり権力は偉大である。もちろん最下級扱いのシエルさんにはそんな権力はないですけどねー。
それにホリンくんを含めた代表者の方々から過半数の賛成を得られたのだとか。彼らからすればメリットなんてないでしょうに。よく了承したものだと感心させられる。
それにしてもこれはラッキーというか。コーデリアさんにはちゃんとお礼を言わねばなるまい。……もちろんホリンくんにも。ちょっと怖かったけれど。
代表決定戦が始まる前に隙を見つけてコーデリアさんに話しかける。
「コーデリアさんありがとね。わたしのためにこんな場を用意してくれて本当にいくらお礼をしても足りないよ」
「うふふ。何を言っていらっしゃるのかしら。わたくしは当然のことを口にしたまでですわ。せっかくの才能だって日の目を見なければどうにもなりませんでしょう?」
ニッコリと笑うコーデリアさん。思っていた以上に彼女は良い子なのかもしれない。
わたしをバカにしないだけでもレアな貴族なのに、わたしの実力をしっかり認めてくれていたなんて。やばい、ちょっと感動しちゃう。
わたしを買ってくれてるコーデリアさんやホリンくんのためにも、ここは実力を見せつけて代表入りしてやるぜ! ふぁいおー!
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