22 / 127
二章 魔道学校編
第19話 VS猛虎の爪
しおりを挟む
さて、冒険者パーティーに取り囲まれてしまったわたし。これからどうなってしまうのか!?
なーんてテキトーなあらすじしてる場合じゃないな。
冒険者パーティ『猛虎の爪』の皆さま方です。人数はざっと六名。全員男性でぱっと見の年齢は二十代から四十代の集団でございます。
冒険者と名乗っているだけあってみなさんたくましい体格だ。十五歳の美少女のわたしの華奢な体と比べることすらおこがましい。
この人達その辺わかっているのかな? 少女を取り囲む見るからに強そうな男達。傍から見ればかなり大人気(おとなげ)ない光景に映るだろう。
ほら、実際に通行人がなんだなんだと見物してるよ。
……いやいや、見てないで止めてよ。美少女のピンチですよ~。
「他所見してんじゃねえぞ!」
リーダーらしきヒゲ面の男が怒鳴る。バガンで慣れてなかったら身をすくめていたくらいの声量だ。なんでこういう連中っていちいち大声出すんだろうか。聞こえてるってば。
リーダー以外の他の連中はわたしの左右へと散らばっている。逃げ場はないようだ。
「わたしアルバート魔道学校の生徒なんですけど。そこんとこわかってます?」
一応忠告してみる。
ここじゃあアルバート魔道学校は知らない人がいないくらい有名だったはずだ。それは貴族が通う学校で有名というのも入っている。
そう、貴族アピールである。最下級貴族ではあるけれど言わなきゃばれない☆
これで退いてくれるのが一番なんだけど。わたしの願いはリーダーの冷笑で砕かれた。
「へっ、だからどうしたってんだよ?」
「だからその、わたし貴族なんですけど」
本当に貴族なのに後ろめたい感じがあるのはなぜだろう? シエル家はちゃんと貴族ですってば。
リーダーが笑えば他のパーティーメンバーも笑う。笑いのツボが同じなのかな。
「貴族だからってな、実力のある冒険者を罰するなんてそうそうできねえんだぜ」
それは犯罪でなかったらって話じゃない? 今こいつらがやろうとしているのは犯罪にならないんですかね。
少しずつ見物人が増えてきた。なのに誰も止めようとはしてくれない。もしかしてただのケンカとか思ってませんか。
女一人に男六人がかりのケンカがあってたまるかっ。むしろいじめでしょコレ!
「へへっ、貴族のお嬢ちゃんには世の中の常識ってのをたーっぷり教えてやるぜ」
下劣な表情を浮かべるリーダーの男だった。ヒゲ面にはお似合いの表情だ。
これはもう、正当防衛ってことでいいよね。
わたしは腰のベルトに差していた杖をしゅぱーんって感じで取った。
指示棒くらいの短い杖だ。杖なし無詠唱で魔法を行使できるわたしにはいらない物ではあるんだけど、これを見せるか見せないかってだけで相手の反応は変わってくる。それに、わざわざ杖がなくても魔法が使えるという情報を相手に与えなくてもいいだろうという判断だ。
「やっぱり魔法使いか。そうやって構えるくらいだ。学校で教わったていう魔法を使いたくてしょうがないんだろ?」
「……」
わたしは答えない。
周りの見物人が賑わい出した。わたしが杖を構えたことでケンカが始まるとでも思ったのだろう。だからケンカじゃないってば。
リーダーの男の笑みがすっと消える。やる気だ。
「学生貴族様に実践の恐ろしさってのを教えてやるぞ!」
リーダーのその言葉が合図だった。『猛虎の爪』が動き出す。
右斜め後方から迫ってくる気配。さすがに抜刀したりはしていないようだ。
「エアショット」
振り向きざま、迫っていた男に風の弾丸をぶち込む。モロに喰らってふっ飛んでいった。
この程度のスピードなら詠唱してでも間に合う。エアショットは風の下位魔法というのもあって詠唱分は短い。
ふっ飛んだ男が起き上がってくる様子はない。どうやら気絶してくれたみたい。思ったよりも脆いな。
なんて確認している場合じゃない。
「うらぁっ!」
「この野郎っ!」
背後から二人の男の気配。わたしは野郎じゃないっての。
後ろ向きのままエアショットを連発する。「ぐわっ!?」「ぎゃあああ!」とかやられ声を聞いて命中したと判断する。
今のうちに距離を取らせてもらう。
「バカ野郎共が! 相手は魔法使い一人なんだから同時にかかって距離を潰すんだよ!」
リーダーの男が怒鳴る。いちいち声が大きい。
さっきまでのがまさにそういう動きだった。死角を突いて後続が追撃。一人ならしんどいのかもしれない。
いや、わたしだって一人なんだけども。
だけどこういう輩とはやり慣れているのだ。
バガンにベドス。それに自警団のみなさん。わたしの魔法の練習相手になってくださった方々である。
大勢を相手にするのだってけっこう平気になってるんだよね。
「今なら許してあげるよ。どうする?」
余裕の表情を浮かべながら言ってやる。
「な、な、舐めやがってぇぇぇぇぇぇーーっ!!」
むしろブチ切れさせてしまいました☆
残りは三人だ。
わたしが余裕そうにしているのを見てか「お嬢さんがんばれー」「かっこ良い……」「俺はあの女の子に賭けるぜ」などなど雑音が聞こえてきた。つーか賭けごとにすんな!
「同時に行くぞ!」
『おう!』
リーダーの男が言うと仲間連中が頷く。それで息が合ったのか三人同時にわたしに向かって飛びかかってきた。
鞘から抜いてないとはいえ、剣をわたしに振り下ろそうとする。手加減無用という合図と受け取った。
三方向からの同時攻撃だ。範囲魔法じゃないと対応できない。
そして範囲魔法は中位レベルだったりする。つまり、わたしは使えるのだ。
野次馬が面倒だ。火や水だと被害が出そう。そうなるとやっぱり風魔法がいいだろうか。
三人の男達がわたしに触れそうなほどに接近する。下位魔法に比べて詠唱がちょっと長い。なのでこの距離から無詠唱で行使させてもらう。
「ウォルフ」
わたしの呟きが聞こえたかどうか。リーダーを含めた男達が野次馬を越えてふっ飛んだ。
ウォルフ。術者を起点にして強風を起こす風属性の魔法だ。どれくらいの強さかと言えば大の大人でも簡単にふっ飛ばせる。これに風の刃なんかを混ぜるとかなり殺傷力が上がっちゃうので注意だ。今回はそこまでしてないので安心安全だ。
ふっ飛んだ男達は建物に激突して動きを止めた。これで全員気絶した。
ざわざわしているので、なんとなしに手を掲げてみる。すると歓声が巻き起こった。
「すげえぞお嬢ちゃん!」
「アルバートの生徒って強いんだ」
「たった一人で冒険者六人を倒してしまうとは……」
「キャー! かっこ良いーーっ!!」
拍手が鳴り響いてわたしへの賞賛の数々が止まらない。照れくさくなりながらも応える。
「どもどもー」
おおっ。なんと言いますか、これは気分が良いものですなー。
しばらく観客に応えていると、野次馬をかき分けるようにして男が現れた。ちょっと身構えたけれど、相手はホリンくんだった。
「エル! お前何やってんだよっ」
「よかったー。ホリンくんが見つかったよー」
「この騒ぎはなんだよ?」
「ねえねえ、せっかく再会できたことですし、何か食べに行かない?」
「……何やらかした?」
話を逸らそうとしたのだけどバレバレだったみたい。そりゃそうだ。
「……とりあえず本当に何か食べに行きたいな。財布盗まれちゃったみたいだしお腹が空いてるんだ。寮に帰ったら返すからお金貸してくださいっ。食べながら何があったか話すからっ」
「しょうがねえな」
ホリンくんはやれやれといった感じで歩き出した。と思ったらすぐに止まってこっちを向く。
「また離れたら面倒だからな」
そう言ってホリンくんはわたしの手を取った。
野次馬から黄色い声が上がる。うるさいってば。
わたしは下を向きながら、手を引かれるまま歩くのだった。
なーんてテキトーなあらすじしてる場合じゃないな。
冒険者パーティ『猛虎の爪』の皆さま方です。人数はざっと六名。全員男性でぱっと見の年齢は二十代から四十代の集団でございます。
冒険者と名乗っているだけあってみなさんたくましい体格だ。十五歳の美少女のわたしの華奢な体と比べることすらおこがましい。
この人達その辺わかっているのかな? 少女を取り囲む見るからに強そうな男達。傍から見ればかなり大人気(おとなげ)ない光景に映るだろう。
ほら、実際に通行人がなんだなんだと見物してるよ。
……いやいや、見てないで止めてよ。美少女のピンチですよ~。
「他所見してんじゃねえぞ!」
リーダーらしきヒゲ面の男が怒鳴る。バガンで慣れてなかったら身をすくめていたくらいの声量だ。なんでこういう連中っていちいち大声出すんだろうか。聞こえてるってば。
リーダー以外の他の連中はわたしの左右へと散らばっている。逃げ場はないようだ。
「わたしアルバート魔道学校の生徒なんですけど。そこんとこわかってます?」
一応忠告してみる。
ここじゃあアルバート魔道学校は知らない人がいないくらい有名だったはずだ。それは貴族が通う学校で有名というのも入っている。
そう、貴族アピールである。最下級貴族ではあるけれど言わなきゃばれない☆
これで退いてくれるのが一番なんだけど。わたしの願いはリーダーの冷笑で砕かれた。
「へっ、だからどうしたってんだよ?」
「だからその、わたし貴族なんですけど」
本当に貴族なのに後ろめたい感じがあるのはなぜだろう? シエル家はちゃんと貴族ですってば。
リーダーが笑えば他のパーティーメンバーも笑う。笑いのツボが同じなのかな。
「貴族だからってな、実力のある冒険者を罰するなんてそうそうできねえんだぜ」
それは犯罪でなかったらって話じゃない? 今こいつらがやろうとしているのは犯罪にならないんですかね。
少しずつ見物人が増えてきた。なのに誰も止めようとはしてくれない。もしかしてただのケンカとか思ってませんか。
女一人に男六人がかりのケンカがあってたまるかっ。むしろいじめでしょコレ!
「へへっ、貴族のお嬢ちゃんには世の中の常識ってのをたーっぷり教えてやるぜ」
下劣な表情を浮かべるリーダーの男だった。ヒゲ面にはお似合いの表情だ。
これはもう、正当防衛ってことでいいよね。
わたしは腰のベルトに差していた杖をしゅぱーんって感じで取った。
指示棒くらいの短い杖だ。杖なし無詠唱で魔法を行使できるわたしにはいらない物ではあるんだけど、これを見せるか見せないかってだけで相手の反応は変わってくる。それに、わざわざ杖がなくても魔法が使えるという情報を相手に与えなくてもいいだろうという判断だ。
「やっぱり魔法使いか。そうやって構えるくらいだ。学校で教わったていう魔法を使いたくてしょうがないんだろ?」
「……」
わたしは答えない。
周りの見物人が賑わい出した。わたしが杖を構えたことでケンカが始まるとでも思ったのだろう。だからケンカじゃないってば。
リーダーの男の笑みがすっと消える。やる気だ。
「学生貴族様に実践の恐ろしさってのを教えてやるぞ!」
リーダーのその言葉が合図だった。『猛虎の爪』が動き出す。
右斜め後方から迫ってくる気配。さすがに抜刀したりはしていないようだ。
「エアショット」
振り向きざま、迫っていた男に風の弾丸をぶち込む。モロに喰らってふっ飛んでいった。
この程度のスピードなら詠唱してでも間に合う。エアショットは風の下位魔法というのもあって詠唱分は短い。
ふっ飛んだ男が起き上がってくる様子はない。どうやら気絶してくれたみたい。思ったよりも脆いな。
なんて確認している場合じゃない。
「うらぁっ!」
「この野郎っ!」
背後から二人の男の気配。わたしは野郎じゃないっての。
後ろ向きのままエアショットを連発する。「ぐわっ!?」「ぎゃあああ!」とかやられ声を聞いて命中したと判断する。
今のうちに距離を取らせてもらう。
「バカ野郎共が! 相手は魔法使い一人なんだから同時にかかって距離を潰すんだよ!」
リーダーの男が怒鳴る。いちいち声が大きい。
さっきまでのがまさにそういう動きだった。死角を突いて後続が追撃。一人ならしんどいのかもしれない。
いや、わたしだって一人なんだけども。
だけどこういう輩とはやり慣れているのだ。
バガンにベドス。それに自警団のみなさん。わたしの魔法の練習相手になってくださった方々である。
大勢を相手にするのだってけっこう平気になってるんだよね。
「今なら許してあげるよ。どうする?」
余裕の表情を浮かべながら言ってやる。
「な、な、舐めやがってぇぇぇぇぇぇーーっ!!」
むしろブチ切れさせてしまいました☆
残りは三人だ。
わたしが余裕そうにしているのを見てか「お嬢さんがんばれー」「かっこ良い……」「俺はあの女の子に賭けるぜ」などなど雑音が聞こえてきた。つーか賭けごとにすんな!
「同時に行くぞ!」
『おう!』
リーダーの男が言うと仲間連中が頷く。それで息が合ったのか三人同時にわたしに向かって飛びかかってきた。
鞘から抜いてないとはいえ、剣をわたしに振り下ろそうとする。手加減無用という合図と受け取った。
三方向からの同時攻撃だ。範囲魔法じゃないと対応できない。
そして範囲魔法は中位レベルだったりする。つまり、わたしは使えるのだ。
野次馬が面倒だ。火や水だと被害が出そう。そうなるとやっぱり風魔法がいいだろうか。
三人の男達がわたしに触れそうなほどに接近する。下位魔法に比べて詠唱がちょっと長い。なのでこの距離から無詠唱で行使させてもらう。
「ウォルフ」
わたしの呟きが聞こえたかどうか。リーダーを含めた男達が野次馬を越えてふっ飛んだ。
ウォルフ。術者を起点にして強風を起こす風属性の魔法だ。どれくらいの強さかと言えば大の大人でも簡単にふっ飛ばせる。これに風の刃なんかを混ぜるとかなり殺傷力が上がっちゃうので注意だ。今回はそこまでしてないので安心安全だ。
ふっ飛んだ男達は建物に激突して動きを止めた。これで全員気絶した。
ざわざわしているので、なんとなしに手を掲げてみる。すると歓声が巻き起こった。
「すげえぞお嬢ちゃん!」
「アルバートの生徒って強いんだ」
「たった一人で冒険者六人を倒してしまうとは……」
「キャー! かっこ良いーーっ!!」
拍手が鳴り響いてわたしへの賞賛の数々が止まらない。照れくさくなりながらも応える。
「どもどもー」
おおっ。なんと言いますか、これは気分が良いものですなー。
しばらく観客に応えていると、野次馬をかき分けるようにして男が現れた。ちょっと身構えたけれど、相手はホリンくんだった。
「エル! お前何やってんだよっ」
「よかったー。ホリンくんが見つかったよー」
「この騒ぎはなんだよ?」
「ねえねえ、せっかく再会できたことですし、何か食べに行かない?」
「……何やらかした?」
話を逸らそうとしたのだけどバレバレだったみたい。そりゃそうだ。
「……とりあえず本当に何か食べに行きたいな。財布盗まれちゃったみたいだしお腹が空いてるんだ。寮に帰ったら返すからお金貸してくださいっ。食べながら何があったか話すからっ」
「しょうがねえな」
ホリンくんはやれやれといった感じで歩き出した。と思ったらすぐに止まってこっちを向く。
「また離れたら面倒だからな」
そう言ってホリンくんはわたしの手を取った。
野次馬から黄色い声が上がる。うるさいってば。
わたしは下を向きながら、手を引かれるまま歩くのだった。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
追放もの悪役勇者に転生したんだけど、パーティの荷物持ちが雑魚すぎるから追放したい。ざまぁフラグは勘違いした主人公補正で無自覚回避します
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ざまぁフラグなんて知りません!勘違いした勇者の無双冒険譚
ごく一般的なサラリーマンである主人公は、ある日、異世界に転生してしまう。
しかし、転生したのは「パーティー追放もの」の小説の世界。
なんと、追放して【ざまぁされる予定】の、【悪役勇者】に転生してしまったのだった!
このままだと、ざまぁされてしまうが――とはならず。
なんと主人公は、最近のWeb小説をあまり読んでおらず……。
自分のことを、「勇者なんだから、当然主人公だろ?」と、勝手に主人公だと勘違いしてしまったのだった!
本来の主人公である【荷物持ち】を追放してしまう勇者。
しかし、自分のことを主人公だと信じて疑わない彼は、無自覚に、主人公ムーブで【ざまぁフラグを回避】していくのであった。
本来の主人公が出会うはずだったヒロインと、先に出会ってしまい……。
本来は主人公が覚醒するはずだった【真の勇者の力】にも目覚めてしまい……。
思い込みの力で、主人公補正を自分のものにしていく勇者!
ざまぁフラグなんて知りません!
これは、自分のことを主人公だと信じて疑わない、勘違いした勇者の無双冒険譚。
・本来の主人公は荷物持ち
・主人公は追放する側の勇者に転生
・ざまぁフラグを無自覚回避して無双するお話です
・パーティー追放ものの逆側の話
※カクヨム、ハーメルンにて掲載
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
異世界に行けるようになったんだが自宅に令嬢を持ち帰ってしまった件
シュミ
ファンタジー
高二である天音 旬はある日、女神によって異世界と現実世界を行き来できるようになった。
旬が異世界から現実世界に帰る直前に転びそうな少女を助けた結果、旬の自宅にその少女を持ち帰ってしまった。その少女はリーシャ・ミリセントと名乗り、王子に婚約破棄されたと話し───!?
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使う事でスキルを強化、更に新スキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった…
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…
※小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる