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一章 領地編
番外編 アウスとエル
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朝、シエル家にて。
「エルは今日どうするの?」
「今日はウィリアムくんのところに行くよ」
「いつものことなの。飽きちゃうの。他に友達はいないの?」
「ま、まあ……同世代の子って少ないからさ」
「つまり他に友達はいないってことなの」
「いやいやいやいや! そんな人を友達少ないって決めつけるもんじゃないよ! たとえそうだとしても口にするもんじゃないよ!」
「……何をそんなに焦っているの?」
「前世でのトラウマが刺激されちゃって……」
「何を言っているの?」
「ごめんなんでもない。気にしないで」
「エルはたまにおかしくなるの」
「こ、こほんっ。そんなことは置いといて、また魔法の先生よろしく頼むよ」
「話を逸らしたの」
「そこは流してくださいよ先生」
「まったく仕方がないの。特別なの」
「先生って呼ばれて喜んでるアウスかわいい」
「ん? なんか言ったの?」
「い、いやぁ。なんでもないっすよ。あははー」
「そんなことよりもちゃんと朝食をとるの。食物は大地からの恵みなの。しっかり感謝するの」
「わかってるよー」
「食べないと育たないの」
「……今どこを見て言った?」
「……アウスは大精霊だからすべてを見ているの」
「嘘つけ。その目は飾りじゃないんでしょうが」
「ちょっ、やめるのっ。ほっぺをいじるんじゃないの!」
「おれおれー。ここか? ここがいいのかー」
「ふにゅあ~」
「そういやわたしってアウスのこと触れたっけ?」
「アウスは精霊だから魔力を帯びてないと干渉はされないの。それに精霊使いとしての素質がないといけないの。それらが合わさってようやく触れられるの」
「最初にアウスと契約した時なんかは触れなかった気がするんだけど?」
「その時はエルが魔力の扱いがてんでダメだったからなの。魔法使いですらなかったからなの。劣等生だったからなの」
「そ、そこまで言わんでも……」
「今は違うの。ニンゲンの中では上のレベルにいるの。大精霊に干渉できる条件は整っているの」
「へえー。わたしってすごいってこと?」
「調子に乗るななの。アウスが寛大だから触らせてやっているだけにすぎないの。エルはまだまだ未熟者なの」
「上げて下げられたっ」
「いいから早く食事しなさいなの。いつまで経っても出られないの」
「はいはい。なんか母親みたいだなぁ」
「こんな面倒な子供はいらないの」
「ひどいっ。わたし……そんなに面倒?」
「……冗談だから安心するの」
「う、うん。じゃあ朝ご飯食べてくるよ」
「…………まったく、本当に面倒な子なの」
昼、村の広場にて。
「えいっ! やあっ!」
「ウィリアムくんが剣を振ってるなんて新鮮だねー」
「そうかな?」
「そうだよ。やっぱり剣を振るう男の子ってかっこ良いね」
「! えいっ! やあっ! ふんっ! はあっ! でやあぁっ!!」
「ニンゲンのオスはわかりやすいの」
「え? わかりやすいって何が?」
「ニンゲンのメスは鋭いってアルベルトから聞いていたの。あれ嘘だったみたいなの」
「はい? 言ってる意味がわかんないんだけど」
「頭で理解するんじゃないの。体で理解するの」
「え、どゆこと? もしかしてウィリアムくんへのアドバイス? でもアウスは精霊なんだから普通の人じゃあ聞こえないよ」
「……もういいの」
「な、なんだよー」
「はぁはぁ……。少し休憩してから魔法を教わってもいいかな?」
「あ、終わったんだ」
「うん……、エルってば別の方向に目を向けてたみたいだったから」
「え、何?」
「ううん、なんでもないよ」
「そうだ、水でも飲む? けっこう汗かいてるし水分補給しなきゃ」
「うん。お願いするよ」
「あいあいさー。土魔法でコップを作って水魔法で水を入れてっと。はいできた。エルちゃん特製水! どぞ~」
「ありがとう。いただきます」
「いただいちゃってくださいな。ただの水じゃあ味気ないのでわたしの愛情たーっぷり入れてありますぜ」
「ぶほぉっ!」
「えっ!? ウィリアムくんどうしたの!?」
「げほっげほっ……だ、大丈夫」
「大丈夫そうに見えないって。わたしなんか失敗したかな。背中摩るから良くなってっ」
「……」
「あれ? 今度は無言? ウィリアムくん本当に大丈夫!?」
「う、うん。ダイジョウブ」
「本当の本当?」
「うん。……だからもうちょっとだけ背中摩っててほしいな」
「わ、わかった! 任せて!」
「…………はぁ、本当にニンゲンは面倒な生き物なの」
夜、酒場にて。
「ベドス、そろそろ家に帰ったら? ウィリアムくんと奥さんが待ってるよ」
「すんません。あと一杯飲んだら帰りますんで」
「ダメだこりゃ。こういう旦那がいるから家庭崩壊が起こるんだろうなぁ」
「文句言ってねえでテメーも帰れ! テメーはガキだろうが!」
「うるさいよバガン。いつの間にか自警団が増えたからいろいろと考えないといけないことがあるんだよ」
「それはテメーがやんなきゃいけないことなのかよ?」
「やる人がいないからやってるんだよ。バガンも頭を使えるようになれよ」
「んだとテメー! やんのか!」
「酔っ払ってんな。おーい、自警団のみなさーん。ここの酔っ払いがからんできて困ってるんですけどー」
「何ィ! エル様に舐めたことしやがる奴はどいつだ!」
「バガン! またテメーか!」
「いい加減エル様の手を煩わせるんじゃねえよ! ぶっ潰すぞ!」
「うわっ!? ちょっ、そんな大人数で寄ってたかってなんて卑怯だろうがっ。ぎゃあああああぁぁぁぁーーっ!」
「やれやれ。バガンは相変わらずだなぁ」
「でも、そろそろ帰った方がいいの」
「アウス。起きてたの?」
「騒がしいのはあんまり好きじゃないの」
「なんかごめん」
「謝らなくてもいいの。エルのやることに文句はないの。でも、夜更かしは美容の大敵なの」
「ははっ。精霊も美容とか気にするんだ」
「アウスが気にしてるのはエルの美容なの。成長期はしっかり眠った方がいいの」
「そうだね。寝る子は育つもんね。さすがアウスだ。寝る時は二、三日起きないくらいぐっすりなだけある」
「睡眠は必要なの」
「……そうだね。そろそろ帰ろうか」
「自分の家なんだから堂々としていればいいと思うの」
「え?」
「兄妹のことなんて気にする必要はないの」
「……別に、気にしてはないよ」
「ならいいの」
「……わたし、気にしてるように見えた?」
「見えないの。あてずっぽうで言ってみただけなの」
「むぅ」
「帰るって決めたら早く行くの」
「わかったよー」
「…………どうしてエルはこんなにも面倒なの?」
「エルは今日どうするの?」
「今日はウィリアムくんのところに行くよ」
「いつものことなの。飽きちゃうの。他に友達はいないの?」
「ま、まあ……同世代の子って少ないからさ」
「つまり他に友達はいないってことなの」
「いやいやいやいや! そんな人を友達少ないって決めつけるもんじゃないよ! たとえそうだとしても口にするもんじゃないよ!」
「……何をそんなに焦っているの?」
「前世でのトラウマが刺激されちゃって……」
「何を言っているの?」
「ごめんなんでもない。気にしないで」
「エルはたまにおかしくなるの」
「こ、こほんっ。そんなことは置いといて、また魔法の先生よろしく頼むよ」
「話を逸らしたの」
「そこは流してくださいよ先生」
「まったく仕方がないの。特別なの」
「先生って呼ばれて喜んでるアウスかわいい」
「ん? なんか言ったの?」
「い、いやぁ。なんでもないっすよ。あははー」
「そんなことよりもちゃんと朝食をとるの。食物は大地からの恵みなの。しっかり感謝するの」
「わかってるよー」
「食べないと育たないの」
「……今どこを見て言った?」
「……アウスは大精霊だからすべてを見ているの」
「嘘つけ。その目は飾りじゃないんでしょうが」
「ちょっ、やめるのっ。ほっぺをいじるんじゃないの!」
「おれおれー。ここか? ここがいいのかー」
「ふにゅあ~」
「そういやわたしってアウスのこと触れたっけ?」
「アウスは精霊だから魔力を帯びてないと干渉はされないの。それに精霊使いとしての素質がないといけないの。それらが合わさってようやく触れられるの」
「最初にアウスと契約した時なんかは触れなかった気がするんだけど?」
「その時はエルが魔力の扱いがてんでダメだったからなの。魔法使いですらなかったからなの。劣等生だったからなの」
「そ、そこまで言わんでも……」
「今は違うの。ニンゲンの中では上のレベルにいるの。大精霊に干渉できる条件は整っているの」
「へえー。わたしってすごいってこと?」
「調子に乗るななの。アウスが寛大だから触らせてやっているだけにすぎないの。エルはまだまだ未熟者なの」
「上げて下げられたっ」
「いいから早く食事しなさいなの。いつまで経っても出られないの」
「はいはい。なんか母親みたいだなぁ」
「こんな面倒な子供はいらないの」
「ひどいっ。わたし……そんなに面倒?」
「……冗談だから安心するの」
「う、うん。じゃあ朝ご飯食べてくるよ」
「…………まったく、本当に面倒な子なの」
昼、村の広場にて。
「えいっ! やあっ!」
「ウィリアムくんが剣を振ってるなんて新鮮だねー」
「そうかな?」
「そうだよ。やっぱり剣を振るう男の子ってかっこ良いね」
「! えいっ! やあっ! ふんっ! はあっ! でやあぁっ!!」
「ニンゲンのオスはわかりやすいの」
「え? わかりやすいって何が?」
「ニンゲンのメスは鋭いってアルベルトから聞いていたの。あれ嘘だったみたいなの」
「はい? 言ってる意味がわかんないんだけど」
「頭で理解するんじゃないの。体で理解するの」
「え、どゆこと? もしかしてウィリアムくんへのアドバイス? でもアウスは精霊なんだから普通の人じゃあ聞こえないよ」
「……もういいの」
「な、なんだよー」
「はぁはぁ……。少し休憩してから魔法を教わってもいいかな?」
「あ、終わったんだ」
「うん……、エルってば別の方向に目を向けてたみたいだったから」
「え、何?」
「ううん、なんでもないよ」
「そうだ、水でも飲む? けっこう汗かいてるし水分補給しなきゃ」
「うん。お願いするよ」
「あいあいさー。土魔法でコップを作って水魔法で水を入れてっと。はいできた。エルちゃん特製水! どぞ~」
「ありがとう。いただきます」
「いただいちゃってくださいな。ただの水じゃあ味気ないのでわたしの愛情たーっぷり入れてありますぜ」
「ぶほぉっ!」
「えっ!? ウィリアムくんどうしたの!?」
「げほっげほっ……だ、大丈夫」
「大丈夫そうに見えないって。わたしなんか失敗したかな。背中摩るから良くなってっ」
「……」
「あれ? 今度は無言? ウィリアムくん本当に大丈夫!?」
「う、うん。ダイジョウブ」
「本当の本当?」
「うん。……だからもうちょっとだけ背中摩っててほしいな」
「わ、わかった! 任せて!」
「…………はぁ、本当にニンゲンは面倒な生き物なの」
夜、酒場にて。
「ベドス、そろそろ家に帰ったら? ウィリアムくんと奥さんが待ってるよ」
「すんません。あと一杯飲んだら帰りますんで」
「ダメだこりゃ。こういう旦那がいるから家庭崩壊が起こるんだろうなぁ」
「文句言ってねえでテメーも帰れ! テメーはガキだろうが!」
「うるさいよバガン。いつの間にか自警団が増えたからいろいろと考えないといけないことがあるんだよ」
「それはテメーがやんなきゃいけないことなのかよ?」
「やる人がいないからやってるんだよ。バガンも頭を使えるようになれよ」
「んだとテメー! やんのか!」
「酔っ払ってんな。おーい、自警団のみなさーん。ここの酔っ払いがからんできて困ってるんですけどー」
「何ィ! エル様に舐めたことしやがる奴はどいつだ!」
「バガン! またテメーか!」
「いい加減エル様の手を煩わせるんじゃねえよ! ぶっ潰すぞ!」
「うわっ!? ちょっ、そんな大人数で寄ってたかってなんて卑怯だろうがっ。ぎゃあああああぁぁぁぁーーっ!」
「やれやれ。バガンは相変わらずだなぁ」
「でも、そろそろ帰った方がいいの」
「アウス。起きてたの?」
「騒がしいのはあんまり好きじゃないの」
「なんかごめん」
「謝らなくてもいいの。エルのやることに文句はないの。でも、夜更かしは美容の大敵なの」
「ははっ。精霊も美容とか気にするんだ」
「アウスが気にしてるのはエルの美容なの。成長期はしっかり眠った方がいいの」
「そうだね。寝る子は育つもんね。さすがアウスだ。寝る時は二、三日起きないくらいぐっすりなだけある」
「睡眠は必要なの」
「……そうだね。そろそろ帰ろうか」
「自分の家なんだから堂々としていればいいと思うの」
「え?」
「兄妹のことなんて気にする必要はないの」
「……別に、気にしてはないよ」
「ならいいの」
「……わたし、気にしてるように見えた?」
「見えないの。あてずっぽうで言ってみただけなの」
「むぅ」
「帰るって決めたら早く行くの」
「わかったよー」
「…………どうしてエルはこんなにも面倒なの?」
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