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第6章 マルモス王国編
114 冒険者
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#114 冒険者
海棲のダンジョンから最寄りの街に着いた。
この旅の途中ではエリスさんが盛んに俺のことを根掘り葉掘り聞いてきたので、マルモス帝国が俺のことを調べる為に同行させたのかと疑ったほどだ。
まあ興味本位な質問ばかりだったので適当にあしらったが、異世界の文化には興味を持ったようだ。特に剣とは違う刀という武器に興味を示し、居合という技術を自分も習得したいとなにやら練習していた。
たしかあれは刀と鞘によって滑らかな抜刀が出来るからなし得る技だったと思うので剣では無理だと思うのだが。
まあ質問攻めが無くなったから良しとしよう。
最寄りの街はハイティーナという街で、半分漁村、半分冒険者の街と行った感じだ。
海棲のダンジョンには他のダンジョンには存在しない素材が取れるので一定の需要がある。ダンジョン自体は水浸しの地面や湖などで出来ており、戦闘面では非常に不利だ。ただそこで取れる素材はポーションの効果を上げたり、ある風土病の特効薬になったりするので浅い階層で作業のように出入りしている冒険者が殆どだという。
そんな中でも本気で攻略しようとしている人もいる訳で、その中でも最もランクの高いパーティーが俺たちを迎えに来てくれた。
国からの依頼でダンジョンの案内と護衛をしてくれるらしい。
ダンジョンでは騎士達の戦い方、つまり大勢同士の戦術が使えない。勿論個々の実力はあるので少人数でも戦力にはなるのだが、畑違いなのは否めない。
そこで専門家の冒険者を雇ったというわけだ。
俺の中の何がが海棲のダンジョンの最奥に行くべしと言っているので素直にいく事にしたのだが、備えはしておきたい。
騎士は精鋭だけでパーティーを組み俺の直衛、冒険者は道案内と魔物の排除だ。
ただ流石に最深部にまでは行ったことがないらしく、途中からはマッピングしながら手探りになるそうだ。まあ最奥まで行ってたらそれは攻略したということだからまだ攻略中の彼らが行ったことがないのは当然とも言える。
「俺がリーダーのマックスだ。ダンジョンでは一番奥まで行ってると自負している。途中まではマップもあるから安心してくれ。
最初に潜る時は数日だけで様子を見る。騎士さん達にも慣れてもらわないといけないからな。そのあと本格的にアタックをする。これに関しては日数が予想出来ないから、持てるだけの食料を持って入って食料が無くなったら一旦帰還だ。それを繰り返す事になる。
予定はわかったか?」
「はい、暫くお願いしますね」
既に騎士との間でスケジュールが決められていたようで確認というニュアンスで伝えられた。
彼らはリーダーのマックスさんが両手剣、短剣使いの細身の男、ローブを被った年配のおっさん、弓を背負った若く美人の女の子。実に女の子が浮いているが、マックスさんの妹らしい。誰かの恋人だったらパーティーが瓦解しない理由を探さないといけない程の事案だった。
明日は俺の装備を買いに行くらしい。一応護身用に短剣を持っているし、俺が戦闘する予定はないので何が必要なのかと思ったら靴らしい。
海棲のダンジョンと言われるだけあって、状態のいい場所でもぬかるみレベル、階層によっては膝まで水に浸かって行かなければいけないらしい。なのでこの世界で一般的な革靴を履いている俺には専用のブーツが必要なんだとか。
ぬかるみの中にはヒルのような寄生虫などもいるので、ふくらはぎまで覆う物が良いらしい。その上で中に水が入っても排水してくれる構造になっていないと膝まで水がある階層では靴の中が水浸しになってしまい、動くこともままならない。
この街には靴専門店があるらしく、明日はそこで俺の足に合う靴を買う予定だ。
靴専門店に来た。小さな店で看板もかかっていない。店先に木で出来た靴が置いてあるが、看板の代わりだろうか。
「おやっさん、邪魔するぜ」
案内してくれたマックスさんがノックも無しに戸を開けて入っていく。店だと考えればノックしないのはおかしく無いのだが、店構えが普通の民家だけに違和感がある。
「こないだ言ってたお坊ちゃんがこいつだ。ダンジョン用の靴を見繕ってやってくれ」
「なんじゃ、やっと来たのか。坊主、足のサイズは?」
もう坊ちゃんとか坊主とか言われる年齢じゃないけどここはスルーだ。
「26.5cmです」
「センチメートル?何じゃその単位は。何号かと聞いてるんじゃ」
あ、指みたいに何号ってサイズを指定するんだ。あれ、地球でも外国は号でのサイズ表記だっけ?
「えっと、号でのサイズは分からないです」
「なんじゃ自分の靴のサイズも分からんのか。測ってやるからこっちに来い」
奥に招かれたが正直怖い。話し方とかじゃないよ。物理的に体が大きいのだ。2mは有るんじゃないだろうか。両手剣を使うマックスさんよりも大きいんだよ?しかも筋肉モリモリでどこのボディビルダーだと言いたい。
部屋が大きくないのも相まってドナドナされそうな気分になる。
奥には木で出来た靴が幾つもあって大きく数字が書かれている。あれがサイズ表記だろうか。
「ほれ、順番に履いてみて一番合ってるのを探せ」
メジャーみたいなので測ればこんなに沢山のサンプルを用意しなくても済むだろうに。
結局俺のサイズは18号だった。平均が分からないので何ともいえないが多分普通のサイズだと思う。
「左右共に18号じゃな?たまに左右でサイズが違い奴がいるからな。18号なら在庫があったはずじゃ。ちょっと待っておれ」
商品を取りに行ったおやっさんを見送るとマックスさんに聞いてみた。
「サイズしか聞かれませんでしたけどデザインとかないんですか?」
「素材の関係で複雑な形には出来ないらしい。色を塗るのは出来るがダンジョンで濡れてたら直ぐに褪せちまうから意味がねえ。だからサイズだけしか聞かないのさ」
なるほど。この世界での塗料のレベルは知らないけど毎日濡れていると落ちてしまうらしい。
しかし、しかしだ。
マックスさんのブーツの色は真っ青だ。部屋に置いてあった見本の色は灰色。つまりマックスさんは色を塗っている事になる。
「ん?俺の靴か?定期的に塗り直してるから綺麗なもんだろう?オレの装備で唯一拘っている点だな」
戦士なら剣にこだわりを持って欲しい。
「今回の依頼は経費が認められてたからな。久々に塗りに出したぜ」
成る程靴の色の塗り直しは経費らしい。ってオレの護衛依頼のことじゃないか。まあ払うのは俺じゃないから良いけどね。後で領収書が認められなくても知らないよ?
おやっさんが持ってきてくれたのは普通に灰色だった。
「塗りがしたいならまた持ってきな。一回銀貨一枚で塗ってやる」
靴の色を塗りなおしに1万円。高いのやら安いのやら。
サイズはピッタリだし良いか。
海棲のダンジョンから最寄りの街に着いた。
この旅の途中ではエリスさんが盛んに俺のことを根掘り葉掘り聞いてきたので、マルモス帝国が俺のことを調べる為に同行させたのかと疑ったほどだ。
まあ興味本位な質問ばかりだったので適当にあしらったが、異世界の文化には興味を持ったようだ。特に剣とは違う刀という武器に興味を示し、居合という技術を自分も習得したいとなにやら練習していた。
たしかあれは刀と鞘によって滑らかな抜刀が出来るからなし得る技だったと思うので剣では無理だと思うのだが。
まあ質問攻めが無くなったから良しとしよう。
最寄りの街はハイティーナという街で、半分漁村、半分冒険者の街と行った感じだ。
海棲のダンジョンには他のダンジョンには存在しない素材が取れるので一定の需要がある。ダンジョン自体は水浸しの地面や湖などで出来ており、戦闘面では非常に不利だ。ただそこで取れる素材はポーションの効果を上げたり、ある風土病の特効薬になったりするので浅い階層で作業のように出入りしている冒険者が殆どだという。
そんな中でも本気で攻略しようとしている人もいる訳で、その中でも最もランクの高いパーティーが俺たちを迎えに来てくれた。
国からの依頼でダンジョンの案内と護衛をしてくれるらしい。
ダンジョンでは騎士達の戦い方、つまり大勢同士の戦術が使えない。勿論個々の実力はあるので少人数でも戦力にはなるのだが、畑違いなのは否めない。
そこで専門家の冒険者を雇ったというわけだ。
俺の中の何がが海棲のダンジョンの最奥に行くべしと言っているので素直にいく事にしたのだが、備えはしておきたい。
騎士は精鋭だけでパーティーを組み俺の直衛、冒険者は道案内と魔物の排除だ。
ただ流石に最深部にまでは行ったことがないらしく、途中からはマッピングしながら手探りになるそうだ。まあ最奥まで行ってたらそれは攻略したということだからまだ攻略中の彼らが行ったことがないのは当然とも言える。
「俺がリーダーのマックスだ。ダンジョンでは一番奥まで行ってると自負している。途中まではマップもあるから安心してくれ。
最初に潜る時は数日だけで様子を見る。騎士さん達にも慣れてもらわないといけないからな。そのあと本格的にアタックをする。これに関しては日数が予想出来ないから、持てるだけの食料を持って入って食料が無くなったら一旦帰還だ。それを繰り返す事になる。
予定はわかったか?」
「はい、暫くお願いしますね」
既に騎士との間でスケジュールが決められていたようで確認というニュアンスで伝えられた。
彼らはリーダーのマックスさんが両手剣、短剣使いの細身の男、ローブを被った年配のおっさん、弓を背負った若く美人の女の子。実に女の子が浮いているが、マックスさんの妹らしい。誰かの恋人だったらパーティーが瓦解しない理由を探さないといけない程の事案だった。
明日は俺の装備を買いに行くらしい。一応護身用に短剣を持っているし、俺が戦闘する予定はないので何が必要なのかと思ったら靴らしい。
海棲のダンジョンと言われるだけあって、状態のいい場所でもぬかるみレベル、階層によっては膝まで水に浸かって行かなければいけないらしい。なのでこの世界で一般的な革靴を履いている俺には専用のブーツが必要なんだとか。
ぬかるみの中にはヒルのような寄生虫などもいるので、ふくらはぎまで覆う物が良いらしい。その上で中に水が入っても排水してくれる構造になっていないと膝まで水がある階層では靴の中が水浸しになってしまい、動くこともままならない。
この街には靴専門店があるらしく、明日はそこで俺の足に合う靴を買う予定だ。
靴専門店に来た。小さな店で看板もかかっていない。店先に木で出来た靴が置いてあるが、看板の代わりだろうか。
「おやっさん、邪魔するぜ」
案内してくれたマックスさんがノックも無しに戸を開けて入っていく。店だと考えればノックしないのはおかしく無いのだが、店構えが普通の民家だけに違和感がある。
「こないだ言ってたお坊ちゃんがこいつだ。ダンジョン用の靴を見繕ってやってくれ」
「なんじゃ、やっと来たのか。坊主、足のサイズは?」
もう坊ちゃんとか坊主とか言われる年齢じゃないけどここはスルーだ。
「26.5cmです」
「センチメートル?何じゃその単位は。何号かと聞いてるんじゃ」
あ、指みたいに何号ってサイズを指定するんだ。あれ、地球でも外国は号でのサイズ表記だっけ?
「えっと、号でのサイズは分からないです」
「なんじゃ自分の靴のサイズも分からんのか。測ってやるからこっちに来い」
奥に招かれたが正直怖い。話し方とかじゃないよ。物理的に体が大きいのだ。2mは有るんじゃないだろうか。両手剣を使うマックスさんよりも大きいんだよ?しかも筋肉モリモリでどこのボディビルダーだと言いたい。
部屋が大きくないのも相まってドナドナされそうな気分になる。
奥には木で出来た靴が幾つもあって大きく数字が書かれている。あれがサイズ表記だろうか。
「ほれ、順番に履いてみて一番合ってるのを探せ」
メジャーみたいなので測ればこんなに沢山のサンプルを用意しなくても済むだろうに。
結局俺のサイズは18号だった。平均が分からないので何ともいえないが多分普通のサイズだと思う。
「左右共に18号じゃな?たまに左右でサイズが違い奴がいるからな。18号なら在庫があったはずじゃ。ちょっと待っておれ」
商品を取りに行ったおやっさんを見送るとマックスさんに聞いてみた。
「サイズしか聞かれませんでしたけどデザインとかないんですか?」
「素材の関係で複雑な形には出来ないらしい。色を塗るのは出来るがダンジョンで濡れてたら直ぐに褪せちまうから意味がねえ。だからサイズだけしか聞かないのさ」
なるほど。この世界での塗料のレベルは知らないけど毎日濡れていると落ちてしまうらしい。
しかし、しかしだ。
マックスさんのブーツの色は真っ青だ。部屋に置いてあった見本の色は灰色。つまりマックスさんは色を塗っている事になる。
「ん?俺の靴か?定期的に塗り直してるから綺麗なもんだろう?オレの装備で唯一拘っている点だな」
戦士なら剣にこだわりを持って欲しい。
「今回の依頼は経費が認められてたからな。久々に塗りに出したぜ」
成る程靴の色の塗り直しは経費らしい。ってオレの護衛依頼のことじゃないか。まあ払うのは俺じゃないから良いけどね。後で領収書が認められなくても知らないよ?
おやっさんが持ってきてくれたのは普通に灰色だった。
「塗りがしたいならまた持ってきな。一回銀貨一枚で塗ってやる」
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