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第5章 平穏?な日々
107 女神様
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#107 女神様
聖女様に奥殿の使用許可を求めたところ、直ぐに許可が出た。どうやら教会も神託の真意を知りたかったらしい。その時に教会騎士団からも護衛の派遣を打診されたが丁重にお断りした。
実は国や教会だけでなく、冒険者ギルドや商業ギルドからも護衛の派遣を打診されていたのだ。全部受け入れていたら常に何十人と連れて歩くことになってしまう。なので国からの派遣だけと区切ったのだ。
まあ護衛は取り敢えず置いといて奥殿だ。相変わらず複雑な順路を聖女様の後をついて行く。なんか前と違う道を通っているようだが、複数の行き方があるのだろうか?
奥殿に着いた・・・と思う。思うと言うのは扉の意匠が前に来た時と違うような気がしたからだ。ぱっと見一緒なんだけど何故か何かが違うと思ったのだ。
「聖女様、ここが奥殿ですか?前と違うように思うんですが?」
「間違いありませんよ。この先に女神様が居られます」
満面の笑みで言い切られたが、この笑顔もおかしい。彼女はこんなに表情が豊かではなかったはずだ。何故か自分の事を女神様が話題にしてないかは非常に気にしていたが、こんな笑顔は見たことがない。
「さあどうぞ、女神様がお待ちです」
俺の勘違いかな?
部屋に入ると違う部屋なのがハッキリした。女神像がおどろおどろしいのだ。聖女様に確認しようと振り向いたらちょうど扉を閉めるところだった。満面の笑顔のままで。
ガチャ
鍵まで掛けられたようだ。鍵のある場所を見るとこちらにも鍵穴があるのでどちらから開け閉めするにも鍵がいるようだ。
ドンドン!
「聖女様!聖女様!?」
俺は焦って声をかけるが返事はない。ドアノブをガチャガチャやっても当然開かない。
『お前が創造神に選ばれた者か?』
ふと声が聞こえる。頭の中に響いているのだが、何故か女神像の方から聞こえてるような気がした。
「誰だ?!」
俺の知ってるグリッドさんの声じゃない。勿論リスモット様でもないし、天照様でもない。
声にはガラスを引っ掻いた時に背筋に響く音を聞いた時のような、ゾクゾクする不快感がある。聞いてるだけで頭がおかしくなりそうだ。
『創造神に選ばれし者よ、お前の従者は預かった。助けたければ南の海棲ダンジョンの奥に来るか良い。一年以内に来なければ命はないと思え』
「どう言うことだ?!クレアは無事なのか?!」
答える気はないらしく一方的に話を続けてきた。
『創造神を含めて他のものにも黙っていろ。ダンジョンには一人で来い。神像の前にある魔石を持っていれば魔物に襲われることはない』
創造神ってグリッドさんだよな。あの人考えを読めなかったっけ?
『ここでの記憶には封印を掛けた。創造神とは言え、存在も知らずに除去は出来ん』
それは至れり尽くせりで。
『では束の間の平和を楽しむが良い』
そこまで言うと足元に光が走り、目の前が真っ白になったかと思うと目の前には前に見たリスモット様の神像があった。さっきまでのが幻覚だったのか今転移されたのかは知らないが、ちゃんと正規の奥殿に来たようだ。
俺は早速女神像の前で跪いて祈りの姿勢を取る。
真っ白な空間、そこにはいつもはグリッドさんの前で跪いている姿しか見たことのないリスモット様が居た。どうやらグリッドさんとは違って庭園と言うわけではないらしい。
「ようこそジン様。護衛の件でしょうか?」
「ええそうなんですけど、今日はグリッドさんは?」
「先程まではいらっしゃったのですが、慌ててどこかに行かれてしまいました。特に伝言は伺っていませんので今回の件は私の方から説明させてもらいますね」
グリッドさん、いや創造神が慌てて出て行った?どんな非常事態だ?それに多分あの不気味な声の施した封印はグリッドさんにしか解けないと思う。今居ないのは痛いな。自分からは言えないからグリッドさんに気づいてもらって解除してもらうのが一番だったんだが。
「今回の神託ではジン様に護衛を付けるように託宣しました。創造神様からの指示だったので理由までは存じ上げません」
「えっと、今までも護衛は付いてたんですけど、更に必要だと言うことでしょうか?」
もう既にその件はどうでも良くなっているのだが、ここに来た目的はそれを聞くのが目的だ。聞かないのも不自然だろう。
「今も言った通り詳細は存じ上げません。ただ、今までの護衛では不十分だと考えておられるのは間違いないと思います」
「今各国が騎士を派遣してくれることになってるんですがそれでも足りませんか?」
「創造神様の見ておられる世界は私などが見ているのとは全く違います。私では見えないものも創造神様には見えますし、私が見ているものも同じように見えてるとは限りません。なので私からは護衛を増やすようにとしか申し上げれません」
言い出した本人が居ないなら仕方ないか。あの不気味な声も護衛の件もグリッドさんが説明してくれれば一発で解決しそうなんだけど。
「グリッドさんを呼ぶことは出来ませんか?連絡方法は?」
神様同士での連絡方法が無いのかと期待したのだが、他の神ならともかく創造神となると向こうから声をかけられない限り連絡手段はないと良う。
ただ彼女は下級神だから知らないだけで、最高神クラスになれば可能性はあるかもしれないらしい。
そう言えば帝国では不思議パワーも発動しなかったな。制御できるようになったのかと勝手に思っていたが、グリッドさんが何か他のことで忙しくて俺のことを見てなかったとか?
考えてても分からないものは分からないな。リスモット様にもどうしようもないみたいだし。
グリッドさんと連絡がついたら神託で良いから呼んでくれるようにお願いして神界を去った。
奥殿に意識が戻って扉を開けると、鍵なんて掛かっておらず、部屋の前には自分の事が話に出て来なかったかを気にする聖女様が居た。
うん、これが俺の知っている聖女様だ。さっき案内してくれたのは本物の聖女様だったのか幻覚でも見せられていたのか。
とにかく護衛を増やす必要があることだけは分かった。理由は分からないが・・・。
聖女様に奥殿の使用許可を求めたところ、直ぐに許可が出た。どうやら教会も神託の真意を知りたかったらしい。その時に教会騎士団からも護衛の派遣を打診されたが丁重にお断りした。
実は国や教会だけでなく、冒険者ギルドや商業ギルドからも護衛の派遣を打診されていたのだ。全部受け入れていたら常に何十人と連れて歩くことになってしまう。なので国からの派遣だけと区切ったのだ。
まあ護衛は取り敢えず置いといて奥殿だ。相変わらず複雑な順路を聖女様の後をついて行く。なんか前と違う道を通っているようだが、複数の行き方があるのだろうか?
奥殿に着いた・・・と思う。思うと言うのは扉の意匠が前に来た時と違うような気がしたからだ。ぱっと見一緒なんだけど何故か何かが違うと思ったのだ。
「聖女様、ここが奥殿ですか?前と違うように思うんですが?」
「間違いありませんよ。この先に女神様が居られます」
満面の笑みで言い切られたが、この笑顔もおかしい。彼女はこんなに表情が豊かではなかったはずだ。何故か自分の事を女神様が話題にしてないかは非常に気にしていたが、こんな笑顔は見たことがない。
「さあどうぞ、女神様がお待ちです」
俺の勘違いかな?
部屋に入ると違う部屋なのがハッキリした。女神像がおどろおどろしいのだ。聖女様に確認しようと振り向いたらちょうど扉を閉めるところだった。満面の笑顔のままで。
ガチャ
鍵まで掛けられたようだ。鍵のある場所を見るとこちらにも鍵穴があるのでどちらから開け閉めするにも鍵がいるようだ。
ドンドン!
「聖女様!聖女様!?」
俺は焦って声をかけるが返事はない。ドアノブをガチャガチャやっても当然開かない。
『お前が創造神に選ばれた者か?』
ふと声が聞こえる。頭の中に響いているのだが、何故か女神像の方から聞こえてるような気がした。
「誰だ?!」
俺の知ってるグリッドさんの声じゃない。勿論リスモット様でもないし、天照様でもない。
声にはガラスを引っ掻いた時に背筋に響く音を聞いた時のような、ゾクゾクする不快感がある。聞いてるだけで頭がおかしくなりそうだ。
『創造神に選ばれし者よ、お前の従者は預かった。助けたければ南の海棲ダンジョンの奥に来るか良い。一年以内に来なければ命はないと思え』
「どう言うことだ?!クレアは無事なのか?!」
答える気はないらしく一方的に話を続けてきた。
『創造神を含めて他のものにも黙っていろ。ダンジョンには一人で来い。神像の前にある魔石を持っていれば魔物に襲われることはない』
創造神ってグリッドさんだよな。あの人考えを読めなかったっけ?
『ここでの記憶には封印を掛けた。創造神とは言え、存在も知らずに除去は出来ん』
それは至れり尽くせりで。
『では束の間の平和を楽しむが良い』
そこまで言うと足元に光が走り、目の前が真っ白になったかと思うと目の前には前に見たリスモット様の神像があった。さっきまでのが幻覚だったのか今転移されたのかは知らないが、ちゃんと正規の奥殿に来たようだ。
俺は早速女神像の前で跪いて祈りの姿勢を取る。
真っ白な空間、そこにはいつもはグリッドさんの前で跪いている姿しか見たことのないリスモット様が居た。どうやらグリッドさんとは違って庭園と言うわけではないらしい。
「ようこそジン様。護衛の件でしょうか?」
「ええそうなんですけど、今日はグリッドさんは?」
「先程まではいらっしゃったのですが、慌ててどこかに行かれてしまいました。特に伝言は伺っていませんので今回の件は私の方から説明させてもらいますね」
グリッドさん、いや創造神が慌てて出て行った?どんな非常事態だ?それに多分あの不気味な声の施した封印はグリッドさんにしか解けないと思う。今居ないのは痛いな。自分からは言えないからグリッドさんに気づいてもらって解除してもらうのが一番だったんだが。
「今回の神託ではジン様に護衛を付けるように託宣しました。創造神様からの指示だったので理由までは存じ上げません」
「えっと、今までも護衛は付いてたんですけど、更に必要だと言うことでしょうか?」
もう既にその件はどうでも良くなっているのだが、ここに来た目的はそれを聞くのが目的だ。聞かないのも不自然だろう。
「今も言った通り詳細は存じ上げません。ただ、今までの護衛では不十分だと考えておられるのは間違いないと思います」
「今各国が騎士を派遣してくれることになってるんですがそれでも足りませんか?」
「創造神様の見ておられる世界は私などが見ているのとは全く違います。私では見えないものも創造神様には見えますし、私が見ているものも同じように見えてるとは限りません。なので私からは護衛を増やすようにとしか申し上げれません」
言い出した本人が居ないなら仕方ないか。あの不気味な声も護衛の件もグリッドさんが説明してくれれば一発で解決しそうなんだけど。
「グリッドさんを呼ぶことは出来ませんか?連絡方法は?」
神様同士での連絡方法が無いのかと期待したのだが、他の神ならともかく創造神となると向こうから声をかけられない限り連絡手段はないと良う。
ただ彼女は下級神だから知らないだけで、最高神クラスになれば可能性はあるかもしれないらしい。
そう言えば帝国では不思議パワーも発動しなかったな。制御できるようになったのかと勝手に思っていたが、グリッドさんが何か他のことで忙しくて俺のことを見てなかったとか?
考えてても分からないものは分からないな。リスモット様にもどうしようもないみたいだし。
グリッドさんと連絡がついたら神託で良いから呼んでくれるようにお願いして神界を去った。
奥殿に意識が戻って扉を開けると、鍵なんて掛かっておらず、部屋の前には自分の事が話に出て来なかったかを気にする聖女様が居た。
うん、これが俺の知っている聖女様だ。さっき案内してくれたのは本物の聖女様だったのか幻覚でも見せられていたのか。
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