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第4章 アレグスト帝国編
082 水の精霊(1)
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#082 水の精霊(1)
婚約者の順番の話は置いといてだ。
山脈が国を隔ててるって言ってたけど、結構高い山だ。それに休憩中に騎士に聞いたところ魔物も住み着いているらしい。それも食料の輸送に金がかかる理由になっているようだ。
なんせ護衛が必要ならその分売値に上乗せするしかないからね。どうしても高くなる。
これから行く道は主要街道なのでまだ安全みたいが、山脈には空を飛ぶ魔物もいるらしく、馬がよく狙われるらしい。有名どころでいえばワイバーン。空を飛ぶ魔物の定番ともいえる。
主要街道はその住処からは離れているが、狙われるときは狙われる。そして空を飛ぶ魔物に対する対抗先は少ない。3次元機動する魔物には弓矢は当たりにくいし、魔法は射程が足りない。そもそも魔法使いが少ないから冒険者に魔法使いがいるとも限らないし。
そんな事を話してたのがフラグになったのか、今俺たちの上ではワイバーンが3匹周回している。どうやら狙いを絞っているようだが、騎士たちが弓を放っているも一本も当たっていない。
俺は馬車の中から窓を開けて見ているだけだが、騎士たちは右へ行ったり左へ行ったり、ワイバーンの動きに合わせて移動している。長距離の移動で馬は生命線だ。ある意味騎士よりも貴重だ。荷馬車の馬がやられたらその分の荷物は諦めないといけない。今回は国の贈り物なので一つも欠かすわけにはいかない。国のメンツに関わる。
なので騎士たちも必死に馬を庇っている。下手したら俺よりも気にしてるかもしれない。一応俺の護衛のはずなんだが。
そしてワイバーンが狙ってきたのはなんと俺の馬車の馬だ。運が悪いとしか言いようがないが、騎士が必死に弓を射ても当たらない。急降下中の飛行物体に弓なんて当たらない。
そしてワイバーンが俺の馬車の馬を掴んで上昇すると当然馬車も一緒に持ち上げられる。重いだろうに馬車ごと運ばれてしまった。
俺は縦になった馬車の中で壁に押しつけられていたが、運悪く扉が開き飛ぶ馬車から落ちてしまった。
幸い馬車が重しになったのかワイバーンはそれほど高くは飛んでなかったようで木の枝に打たれながらも打ち身程度で地面に落ちた。
「いててて。馬車の扉ってそんなに簡単に開いて良いのかよ」
愚痴を言いつつも周りを見回す。
周囲は森になっており、方向も分からない。地面の感じからしたら傾きがあるのでどっちが上かはわかるんだが。
この場合山を登った方がいいのか、降った方がいいのか?それとも騎士たちが助けに来てくれるまでこの場所にいた方がいいのか?
空を飛んでいたので残念ながら街道の方向は右か左かわからない。どっちかに進んで反対側に向かってたら目も当てられないし。
それにしても異世界で森で遭難か。魔物もいるらしいし、これは覚悟を決めた方がいいかもしれない。
とりあえず打ち身が痛いし休憩だ。
静かな森の中で涼しい風に当たっていると、ふと周囲を囲まれてるのに気づいた。獣の息遣いを感じる。
俺は一応腰に刺していた短剣を抜くが勝てるとは思っていない。1匹とかならともかく少なくとも数匹に囲まれている。多分狼とかだろうけど、俺にとっては狼も魔物も勝てないと言う意味では一緒だ。
木を背にしてじっと待っていると、横から飛びかかってきた。狼だ。
俺はとっさにしゃがんで躱したが、左と正面からも飛びかかってきた。がむしゃらに短剣を振り回しながら斜め前に走る。とにかく包囲を抜けないと。
短剣に何か当たるような感触があったが、俺は気にせずにそのまま走り抜ける。そして後ろも見ずに全力で走る。当然狼の方が足は早いはずだが、俺に出来るのは逃げることだけだ。
しばらく走っていると息が持たずに止まってしまったが、後ろからは狼の気配はない。逃げ切ったか?
後ろに戻ると狼がいる可能性が高いので息を整えながら少しでも離れようと歩く。
すると前方の木がなくなって、湖があった。湖というには小さいかもしれないが、確かに水場だった。
俺は水筒すら持ってないので湖の水を掬って飲んだ。
「ふう、狼は追ってきてないし、ここで休むか。落ちた場所からも大分離れたし、騎士に見つけてもらうのは無理だな」
独り言を言って自分を落ち着ける。
『何かお困りかしら?』
ん?誰かいるのか?
周りを見ても誰もいない。
『ふふ、ここよここ』
多分湖の方からだと思うんだけど、そこには湖があるだけだ。
中央あたりの水が波だったかと思うと、水が浮き上がり、人の姿をとった。
『あなた面白い魔力を発してるわね。本当に人間かしら?』
「誰だ?」
『私はウンディーネ。水の精霊よ』
水の精霊?この世界精霊なんていたのか?
「その精霊が俺に何の用だ?」
言葉が詰問調になるのは仕方ない。今は非常事態なのだ。
『どちらかと言うとあなたの方が用があるんじゃないかしら?さっきの独り言からするとお仲間とはぐれちゃったのよね?私が案内してあげても良いわよ?』
「水の精霊が水場から離れるのか?」
『水はどこにでもあるわ。それは砂漠でもね。わずかな水でもあれば私は存在できるわ』
ああ、乾燥してるだけで0ではないわな。
「対価は?」
精霊が完全に善意だけで助けてくれるとは思えない。そんな話があればもっと話題になってて良いはずだ。
『あなたの魔力を少しもらえれば良いわよ。それだけ特徴的な魔力だもの美味しいと思うわ』
精霊は魔力を食べるのか?
「俺の魔力は少ないらしいけど構わないか?」
『ええ、十分よ。私は吸血鬼ではないから吸い尽くすなんて野蛮なことはしないわ』
使わない魔力を吸われても問題ない。
「分かった。魔力をやるから案内してくれ」
『交渉成立ね。先に魔力をもらうわよ』
好きにしてくれ。
ウンディーネは俺に近づいてくると、俺の首に口を近づけた。口が触れた場所から何かが流れ出るのを感じる。これが魔力か。
『あなたの魔力変ね。巡りが悪いわ。何か病気でも持ってるの?』
「いや、何か頭を打った時に魔力回路?が歪んだらしい」
『そう、ならちょっと直すわね。ちょっと痛いかもしれないけど我慢してね』
そう言って俺の頭に手を置くと身体中に激痛が走った。
ちょ、ちょっとじゃないじゃん、痛い痛い。ってどんどん痛くなる?!
婚約者の順番の話は置いといてだ。
山脈が国を隔ててるって言ってたけど、結構高い山だ。それに休憩中に騎士に聞いたところ魔物も住み着いているらしい。それも食料の輸送に金がかかる理由になっているようだ。
なんせ護衛が必要ならその分売値に上乗せするしかないからね。どうしても高くなる。
これから行く道は主要街道なのでまだ安全みたいが、山脈には空を飛ぶ魔物もいるらしく、馬がよく狙われるらしい。有名どころでいえばワイバーン。空を飛ぶ魔物の定番ともいえる。
主要街道はその住処からは離れているが、狙われるときは狙われる。そして空を飛ぶ魔物に対する対抗先は少ない。3次元機動する魔物には弓矢は当たりにくいし、魔法は射程が足りない。そもそも魔法使いが少ないから冒険者に魔法使いがいるとも限らないし。
そんな事を話してたのがフラグになったのか、今俺たちの上ではワイバーンが3匹周回している。どうやら狙いを絞っているようだが、騎士たちが弓を放っているも一本も当たっていない。
俺は馬車の中から窓を開けて見ているだけだが、騎士たちは右へ行ったり左へ行ったり、ワイバーンの動きに合わせて移動している。長距離の移動で馬は生命線だ。ある意味騎士よりも貴重だ。荷馬車の馬がやられたらその分の荷物は諦めないといけない。今回は国の贈り物なので一つも欠かすわけにはいかない。国のメンツに関わる。
なので騎士たちも必死に馬を庇っている。下手したら俺よりも気にしてるかもしれない。一応俺の護衛のはずなんだが。
そしてワイバーンが狙ってきたのはなんと俺の馬車の馬だ。運が悪いとしか言いようがないが、騎士が必死に弓を射ても当たらない。急降下中の飛行物体に弓なんて当たらない。
そしてワイバーンが俺の馬車の馬を掴んで上昇すると当然馬車も一緒に持ち上げられる。重いだろうに馬車ごと運ばれてしまった。
俺は縦になった馬車の中で壁に押しつけられていたが、運悪く扉が開き飛ぶ馬車から落ちてしまった。
幸い馬車が重しになったのかワイバーンはそれほど高くは飛んでなかったようで木の枝に打たれながらも打ち身程度で地面に落ちた。
「いててて。馬車の扉ってそんなに簡単に開いて良いのかよ」
愚痴を言いつつも周りを見回す。
周囲は森になっており、方向も分からない。地面の感じからしたら傾きがあるのでどっちが上かはわかるんだが。
この場合山を登った方がいいのか、降った方がいいのか?それとも騎士たちが助けに来てくれるまでこの場所にいた方がいいのか?
空を飛んでいたので残念ながら街道の方向は右か左かわからない。どっちかに進んで反対側に向かってたら目も当てられないし。
それにしても異世界で森で遭難か。魔物もいるらしいし、これは覚悟を決めた方がいいかもしれない。
とりあえず打ち身が痛いし休憩だ。
静かな森の中で涼しい風に当たっていると、ふと周囲を囲まれてるのに気づいた。獣の息遣いを感じる。
俺は一応腰に刺していた短剣を抜くが勝てるとは思っていない。1匹とかならともかく少なくとも数匹に囲まれている。多分狼とかだろうけど、俺にとっては狼も魔物も勝てないと言う意味では一緒だ。
木を背にしてじっと待っていると、横から飛びかかってきた。狼だ。
俺はとっさにしゃがんで躱したが、左と正面からも飛びかかってきた。がむしゃらに短剣を振り回しながら斜め前に走る。とにかく包囲を抜けないと。
短剣に何か当たるような感触があったが、俺は気にせずにそのまま走り抜ける。そして後ろも見ずに全力で走る。当然狼の方が足は早いはずだが、俺に出来るのは逃げることだけだ。
しばらく走っていると息が持たずに止まってしまったが、後ろからは狼の気配はない。逃げ切ったか?
後ろに戻ると狼がいる可能性が高いので息を整えながら少しでも離れようと歩く。
すると前方の木がなくなって、湖があった。湖というには小さいかもしれないが、確かに水場だった。
俺は水筒すら持ってないので湖の水を掬って飲んだ。
「ふう、狼は追ってきてないし、ここで休むか。落ちた場所からも大分離れたし、騎士に見つけてもらうのは無理だな」
独り言を言って自分を落ち着ける。
『何かお困りかしら?』
ん?誰かいるのか?
周りを見ても誰もいない。
『ふふ、ここよここ』
多分湖の方からだと思うんだけど、そこには湖があるだけだ。
中央あたりの水が波だったかと思うと、水が浮き上がり、人の姿をとった。
『あなた面白い魔力を発してるわね。本当に人間かしら?』
「誰だ?」
『私はウンディーネ。水の精霊よ』
水の精霊?この世界精霊なんていたのか?
「その精霊が俺に何の用だ?」
言葉が詰問調になるのは仕方ない。今は非常事態なのだ。
『どちらかと言うとあなたの方が用があるんじゃないかしら?さっきの独り言からするとお仲間とはぐれちゃったのよね?私が案内してあげても良いわよ?』
「水の精霊が水場から離れるのか?」
『水はどこにでもあるわ。それは砂漠でもね。わずかな水でもあれば私は存在できるわ』
ああ、乾燥してるだけで0ではないわな。
「対価は?」
精霊が完全に善意だけで助けてくれるとは思えない。そんな話があればもっと話題になってて良いはずだ。
『あなたの魔力を少しもらえれば良いわよ。それだけ特徴的な魔力だもの美味しいと思うわ』
精霊は魔力を食べるのか?
「俺の魔力は少ないらしいけど構わないか?」
『ええ、十分よ。私は吸血鬼ではないから吸い尽くすなんて野蛮なことはしないわ』
使わない魔力を吸われても問題ない。
「分かった。魔力をやるから案内してくれ」
『交渉成立ね。先に魔力をもらうわよ』
好きにしてくれ。
ウンディーネは俺に近づいてくると、俺の首に口を近づけた。口が触れた場所から何かが流れ出るのを感じる。これが魔力か。
『あなたの魔力変ね。巡りが悪いわ。何か病気でも持ってるの?』
「いや、何か頭を打った時に魔力回路?が歪んだらしい」
『そう、ならちょっと直すわね。ちょっと痛いかもしれないけど我慢してね』
そう言って俺の頭に手を置くと身体中に激痛が走った。
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