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第1章 召喚編
038 ルナ
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#038 ルナ
「こんにちは」
ん?可愛い少女が声をかけてきた。
俺は今街に出てきて買い物をしていたんだけど、クレアがトイレに行ってる間待っているところだ。
「ああ、こんにちは。俺に用かな?」
「そうだね、僕はルナマリア。ルナって呼んで欲しいかな」
僕っ子か。
「そう、じゃあルナ、俺に用事でもあった?」
「うん、用事っていうか会って見たかったっていうか。そんな感じ?」
俺に会いたいってのも不思議な感じだけど、国や教会の上層部では俺の存在は公然の秘密らしいし、この子も貴族なのかな。
「それでね、ジンくんだっけ、なんでこの世界に来たの?」
「えっと、巻き込まれた的な?そんな感じかな」
「ふーん、確か召喚ってリスモットの管轄だったよね。あの子へましたんだ。お仕置きしておかないとね」
ん?リスモット様を呼び捨てにしたな。それに召喚の担当って言ったことから下級信だってことも知ってるっぽい。教会でさえ知らないのに。
「君は女神様関係の子かな?」
「そうだよ。これでも神族なんだ。偉いんだよ?」
「そうか。それなら俺のことなんか知ってそうなもんだけど、俺と会いたかってなんの用事かな?」
「うーん、資料には目を通したんだけどね。なんか普通って感じだったから何が創造神様に気に入られてんだろうって思ってね。直接会わないとこういうのって分かんないでしょ?」
まあ確かに直接あった印象は大事だな。取引でもメールだけでやりとりしたのは齟齬が出て泥沼になることも多かったし。
「それで何が気に入られてのかは分かったのかな?」
「うーん、普通だってことはわかったね!」
そうか、普通なのか。いや、普通っていいことなんだけどさ。女神様的に見ても普通なんだ・・・。
「君は何の女神様なのかな?この世界には基本的に不干渉だって聞いてたけど」
「僕は月の女神だよ。これでも最高神やってるからね!」
出たよ。最高神。上級神がいたからもしかしてと思ってたら。
「それでこの世界に出てきても大丈夫なの?」
「ほんのちょっと分体を送っただけだから問題ないよ。下級神だと力の扱いがうまくいかなくって世界に影響が出たりするから禁止されてるけど、僕だったらそんな事もないからね。問題なしだよ!」
元気な子だ。いや、最高神だからもっと敬わなくっちゃいけないのかもしれないけど、なんだかフランクというか元気な女の子って感じだから近所の子供って感覚なんだよね。
「むぅ、何か失礼なこと考えてない?」
頬を膨らませて詰問してくるけど全然怖くない。というか可愛い。
「そんなこと考えてないよ。君が可愛って考えてただけだよ」
「そっか、それならいいんだ。そっか、その格好可愛いんだ。へへっ」
ちょろい。
「じゃあせっかく会ったんだし、デートしようか!やっぱりちゃんと相手を知ろうと思ったら仲良くならないとね!
あ、大丈夫、お連れさんには連絡入れとくから」
ん、クレアさんはトイレなんだが。どうやって連絡入れるんだろう。
「さあ、早速探検だ!僕もこの世界は初めてだからね!いろいろ見て回ろうよ!」
まあクレアさんだし、何とでもするだろう。
俺もこの少女には気になることがあったので一緒に街を回る事にした。
「あ、これ美味しいね。あ、あれも美味しそう!」
どうやら食べるのが楽しいらしい。ただ、俺はお金を持ち歩いてないので最初にそう言ったのだが。
「大丈夫!リスモットから預かってるから!」
そうですか。準備が良い事で。
「あ、あれなんだろう?魔道具?随分と荒い魔法陣だけど」
「おめえ、商売の邪魔すんじゃねえよ!ちょっと可愛いからって何言ってもいい訳じゃねえんだからな!」
おっと怒られた。
「すいません、子供の言う事なんで許してください」
俺が慌てて間に入り、さっと謝る。こういうのは早い事謝ったほうが話は短くなる。長くなるとどんどんテンションが上がっていって収集がつかなくなるからね。
「チッ、どっかいきな!」
俺はルナの手を引いて場所を移動する。
「ルナ、ダメだよ。例えあれが粗悪品だったとしても指摘したら怒られるのは当然だろう。それにあの人の全力で作ったものかもしれないし。それを悪く言ったらダメだよ」
「ごめんなさい。あまりにもひどい出来だったから。あれじゃあ動くのがやっとだったから」
「この世界の魔道具は良く分かってないけど、結構難しいって聞くし、そういうのでも売り物になるんじゃないかな。まあ悪徳商売してる可能性もあるけど」
「うん、僕もこの世界の標準は知らないけど、でもあれは粗悪品だよ。すぐ壊れちゃうだろうし。値段は聞かなかったら安かろう悪かろうかもしれないけどね」
まあ安くてもすぐ壊れるのは俺なら買わないが。でもそれを知らなかったら買ってた可能性もあったか。
「あ、ドラゴンフルーツだ!この世界にもあったんだね!一つ頂戴!」
「あいよ、酸っぱいから気をつけなよ!」
お金を払って購入したそれを食べた瞬間、ルナの顔がしかめっ面に変わる。
「酸っぱい・・・」
「いや、おっちゃんが酸っぱいって言ってじゃん」
「僕の言ったことのある世界にあったドラゴンフルーツは甘かったんだよ。ジンくん、これあげる」
いや、酸っぱいから食べたくないのは分かるんだけど、それをもらっても・・・。一応もらったからには食べるけどね。
うん?酸っぱいけどおいしいな味はパイナップルって感じかな。
「結構おいしいと思うけど、もしかして酸っぱいの苦手?」
「うん、甘いのは好きなんだけどね。辛いのも大丈夫。だけど酸っぱいのだけはダメなんだ」
結構いろいろ食べてそうだけど、その辺の感覚はまだお子ちゃまだな。
「ぶぅ」
ん?
「ジンくんが何か失礼なこと考えてる」
「いや、ルナってなんでも食べそうだったからさ、苦手なものがあるのって親近感が持てるっていうかさ、仲良くなれそうじゃない?」
「えへ、そっか、ジンくんと仲良くなれたんだ。なら良いね!」
ちょろい。
それからも屋台を回っていろいろ食べたけど、この子のどこにこんなに入るんだってほど食べてた。女神様らしいし、胃袋も特別製なのかな。
「あ、そろそろ時間だね!ジンくんのお連れさんが探してるみたいだし。また来るね!」
そう言って一瞬光ったらもういなかった。
「ジン様!」
ルナがいなくなって数秒、クレアが俺を発見したらしい。
「ジン様!急にいなくなっては困ります!私がどれだけ探したことか」
「あれ、連絡してくれるって聞いてたんだけど?」
「トイレの最中に、目の前に走り書きで”街を見てくる”って書いてる紙が出てきても困ります!」
あ、連絡ってそういう事ね。それは確かに心配するわな。
「ごめんごめん。知り合いに会っちゃってさ。ちょっと屋台で買い食いでもって思ったんだ」
最高神が世界に降りてきたなんてなったら大問題だろうから適当にごまかしておく。
「それなら私も連れていってください。これでは何のために付いているのか分からなくなります。次にやったら問答無用で護衛を複数つけますからね!」
かなり怒らせてしまったようだな。まあ護衛としては当然か。トイレ行ってる間に勝手にうろついてたんだからね。
ああ、この世界、公衆トイレがある。ボットンだけど、下にスライムを養殖しているらしく、衛生的らしい。たまに這い上ってくるらしいが。
あ、気になったことルナに聞くの忘れてた・・・。
「こんにちは」
ん?可愛い少女が声をかけてきた。
俺は今街に出てきて買い物をしていたんだけど、クレアがトイレに行ってる間待っているところだ。
「ああ、こんにちは。俺に用かな?」
「そうだね、僕はルナマリア。ルナって呼んで欲しいかな」
僕っ子か。
「そう、じゃあルナ、俺に用事でもあった?」
「うん、用事っていうか会って見たかったっていうか。そんな感じ?」
俺に会いたいってのも不思議な感じだけど、国や教会の上層部では俺の存在は公然の秘密らしいし、この子も貴族なのかな。
「それでね、ジンくんだっけ、なんでこの世界に来たの?」
「えっと、巻き込まれた的な?そんな感じかな」
「ふーん、確か召喚ってリスモットの管轄だったよね。あの子へましたんだ。お仕置きしておかないとね」
ん?リスモット様を呼び捨てにしたな。それに召喚の担当って言ったことから下級信だってことも知ってるっぽい。教会でさえ知らないのに。
「君は女神様関係の子かな?」
「そうだよ。これでも神族なんだ。偉いんだよ?」
「そうか。それなら俺のことなんか知ってそうなもんだけど、俺と会いたかってなんの用事かな?」
「うーん、資料には目を通したんだけどね。なんか普通って感じだったから何が創造神様に気に入られてんだろうって思ってね。直接会わないとこういうのって分かんないでしょ?」
まあ確かに直接あった印象は大事だな。取引でもメールだけでやりとりしたのは齟齬が出て泥沼になることも多かったし。
「それで何が気に入られてのかは分かったのかな?」
「うーん、普通だってことはわかったね!」
そうか、普通なのか。いや、普通っていいことなんだけどさ。女神様的に見ても普通なんだ・・・。
「君は何の女神様なのかな?この世界には基本的に不干渉だって聞いてたけど」
「僕は月の女神だよ。これでも最高神やってるからね!」
出たよ。最高神。上級神がいたからもしかしてと思ってたら。
「それでこの世界に出てきても大丈夫なの?」
「ほんのちょっと分体を送っただけだから問題ないよ。下級神だと力の扱いがうまくいかなくって世界に影響が出たりするから禁止されてるけど、僕だったらそんな事もないからね。問題なしだよ!」
元気な子だ。いや、最高神だからもっと敬わなくっちゃいけないのかもしれないけど、なんだかフランクというか元気な女の子って感じだから近所の子供って感覚なんだよね。
「むぅ、何か失礼なこと考えてない?」
頬を膨らませて詰問してくるけど全然怖くない。というか可愛い。
「そんなこと考えてないよ。君が可愛って考えてただけだよ」
「そっか、それならいいんだ。そっか、その格好可愛いんだ。へへっ」
ちょろい。
「じゃあせっかく会ったんだし、デートしようか!やっぱりちゃんと相手を知ろうと思ったら仲良くならないとね!
あ、大丈夫、お連れさんには連絡入れとくから」
ん、クレアさんはトイレなんだが。どうやって連絡入れるんだろう。
「さあ、早速探検だ!僕もこの世界は初めてだからね!いろいろ見て回ろうよ!」
まあクレアさんだし、何とでもするだろう。
俺もこの少女には気になることがあったので一緒に街を回る事にした。
「あ、これ美味しいね。あ、あれも美味しそう!」
どうやら食べるのが楽しいらしい。ただ、俺はお金を持ち歩いてないので最初にそう言ったのだが。
「大丈夫!リスモットから預かってるから!」
そうですか。準備が良い事で。
「あ、あれなんだろう?魔道具?随分と荒い魔法陣だけど」
「おめえ、商売の邪魔すんじゃねえよ!ちょっと可愛いからって何言ってもいい訳じゃねえんだからな!」
おっと怒られた。
「すいません、子供の言う事なんで許してください」
俺が慌てて間に入り、さっと謝る。こういうのは早い事謝ったほうが話は短くなる。長くなるとどんどんテンションが上がっていって収集がつかなくなるからね。
「チッ、どっかいきな!」
俺はルナの手を引いて場所を移動する。
「ルナ、ダメだよ。例えあれが粗悪品だったとしても指摘したら怒られるのは当然だろう。それにあの人の全力で作ったものかもしれないし。それを悪く言ったらダメだよ」
「ごめんなさい。あまりにもひどい出来だったから。あれじゃあ動くのがやっとだったから」
「この世界の魔道具は良く分かってないけど、結構難しいって聞くし、そういうのでも売り物になるんじゃないかな。まあ悪徳商売してる可能性もあるけど」
「うん、僕もこの世界の標準は知らないけど、でもあれは粗悪品だよ。すぐ壊れちゃうだろうし。値段は聞かなかったら安かろう悪かろうかもしれないけどね」
まあ安くてもすぐ壊れるのは俺なら買わないが。でもそれを知らなかったら買ってた可能性もあったか。
「あ、ドラゴンフルーツだ!この世界にもあったんだね!一つ頂戴!」
「あいよ、酸っぱいから気をつけなよ!」
お金を払って購入したそれを食べた瞬間、ルナの顔がしかめっ面に変わる。
「酸っぱい・・・」
「いや、おっちゃんが酸っぱいって言ってじゃん」
「僕の言ったことのある世界にあったドラゴンフルーツは甘かったんだよ。ジンくん、これあげる」
いや、酸っぱいから食べたくないのは分かるんだけど、それをもらっても・・・。一応もらったからには食べるけどね。
うん?酸っぱいけどおいしいな味はパイナップルって感じかな。
「結構おいしいと思うけど、もしかして酸っぱいの苦手?」
「うん、甘いのは好きなんだけどね。辛いのも大丈夫。だけど酸っぱいのだけはダメなんだ」
結構いろいろ食べてそうだけど、その辺の感覚はまだお子ちゃまだな。
「ぶぅ」
ん?
「ジンくんが何か失礼なこと考えてる」
「いや、ルナってなんでも食べそうだったからさ、苦手なものがあるのって親近感が持てるっていうかさ、仲良くなれそうじゃない?」
「えへ、そっか、ジンくんと仲良くなれたんだ。なら良いね!」
ちょろい。
それからも屋台を回っていろいろ食べたけど、この子のどこにこんなに入るんだってほど食べてた。女神様らしいし、胃袋も特別製なのかな。
「あ、そろそろ時間だね!ジンくんのお連れさんが探してるみたいだし。また来るね!」
そう言って一瞬光ったらもういなかった。
「ジン様!」
ルナがいなくなって数秒、クレアが俺を発見したらしい。
「ジン様!急にいなくなっては困ります!私がどれだけ探したことか」
「あれ、連絡してくれるって聞いてたんだけど?」
「トイレの最中に、目の前に走り書きで”街を見てくる”って書いてる紙が出てきても困ります!」
あ、連絡ってそういう事ね。それは確かに心配するわな。
「ごめんごめん。知り合いに会っちゃってさ。ちょっと屋台で買い食いでもって思ったんだ」
最高神が世界に降りてきたなんてなったら大問題だろうから適当にごまかしておく。
「それなら私も連れていってください。これでは何のために付いているのか分からなくなります。次にやったら問答無用で護衛を複数つけますからね!」
かなり怒らせてしまったようだな。まあ護衛としては当然か。トイレ行ってる間に勝手にうろついてたんだからね。
ああ、この世界、公衆トイレがある。ボットンだけど、下にスライムを養殖しているらしく、衛生的らしい。たまに這い上ってくるらしいが。
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