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本編
第105話 ホルモンを堪能しました
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借金取りが去ったので、アイリスは久しぶりの焼肉パーティーを楽しむことに切り替えた。
勿論、闇ギルドの者が監視に来るかもしれないので、探知魔法は常時展開したままだけれどね。
「みんな~!たくさん食べているかな」
「うん。こんなに美味しいお肉食べたの初めてだよ」
そう言ってきた子のお皿を見たらお肉がてんこ盛りに乗せられていた。
「お肉ばっかりじゃなくて野菜も食べようね」
「え~野菜美味しくないもん」
野菜嫌いの子供は多いからね。仕方がない一肌脱ぐか。
「悪い院長も居なくなったし、これからは普通に食事ができるようになるけど、お肉ばかり食べていると悪い院長みたいな体型になっちゃうよ。
それに病気になったりしたら、他の子供たちは美味しい料理を食べているのに君だけ病気が治るまでお粥とか病気の人用の食事しか食べられなくなっちゃうよ。それでもいいのかな?」
「!!」
まあ、子供たちは外で走り回ったりして体動かしているから元院長のような体型にはなりにくいけどね。
「絶対やだ。野菜も食べるようにする」
そう言って野菜を取りに走っていった。
他のお肉ばかり食べていた男の子たちも話を聞いていたのか慌てて、野菜を食べ始めた。
次はあっちの女の子たちだな。
「ねぇ。何で野菜や魚介類ばかりで、お肉食べないの?」
「だってお肉食べると太っちゃうもん」
いやいや。太っちゃうもんって、あなたたち今、痩せ細ってガリガリだからね。
「確かに食べ過ぎちゃうと太るけど、毎日遊んで体動かしているでしょう?」
「うん」
「それなら食べた分が消費されて太り難いから大丈夫だよ。
今のあなたたちは、痩せ過ぎているからしっかり食べないと直ぐに疲れて元気に遊べないよ。
将来、結婚して赤ちゃん欲しくないの?」
「欲しい。わたし、子供好きだから可愛がってあげたい」
あなたも子供好きって……あなたも子供だからね。
そう言うわたしはもうすぐ四歳になる三歳児だけどさ。
「太り過ぎているのも良くないけど、痩せ過ぎも体に良くないんだよ。
今は痩せ過ぎだけど、ちゃんと食べるようになって普通の体型になってから太っちゃったとか思って無理に痩せようとしちゃダメだよ。
無理に痩せようとして、健康的な体じゃない大人になってから元気な赤ちゃん産めなくなっちゃうよ。
不健康だと赤ちゃんが出来にくい体になっちゃうから赤ちゃん欲しくてもできないことだってあるんだよ」
まあ、赤ちゃんができないのは、女性だけに原因があるのではなく、男性側に原因がある場合もあるけどね。
「わかった。無理に痩せようとしてないで、元気な赤ちゃんが産まれるように健康的になる」
「そうだよ。それに痩せ過ぎている健康的な女性の方がモテるんだよ。
王妃殿下もマーガレット義姉様もスラッとしてはいるけど健康的な体型でしょう」
王妃殿下は、ちょっと前まで病気だったけど、今は元気になった。
それから運動したりしていたみたいだし、冒険者をしていたこともあるから普通の女性より筋肉がついている。
女の子たちも私の話を聞いて、お肉も食べ始めたので、私もお腹が空いているので一緒に食べていた。
「子供ができないのは、男の方に問題がある場合もあるだろう。種なしだったり」
国王陛下がやってきて、ボソッとそう言ってきた。
「確かにそうですけど、子供に今、説明する必要はないですからね。
それに私が言ったことは事実なのですからあの子達は、今はそれだけ知っていればいいのです」
「そんなことを言ってくるってことは、周りに種なしさんが居たりするのですか?
王族や貴族だと問題になるでしょうね」
「居たぞ。今は、結界の供給源になっているがな」
「アリステラ公爵派の貴族でしたか。跡取りがおらず取り潰しになった家はなかったはずですが、養子でもとられて、解決されたのですか」
「そうだ。ハルン伯爵夫人の実家であるナトラス侯爵家から兄の子を一人養子とした。
夫人は、夫のハルン伯爵や義父母から実家の爵位は上だが、子ができないなんて役に立たない嫁などと罵倒されて続けていたようだが、調べてみたら夫人ではなく、ハルン伯爵の方に問題があることがわかってな。
それで完全に立場が逆転して、兄の子を養子にすることを勝手に決めて跡取りとし、数ヵ月後にハルン伯爵と義父母は、供給源になった」
ハルン伯爵夫人からしたらざまあみろって気分でしょうね。
「アイリス。今食べているのは何だ?」
私は、ホルモンを食べながら国王陛下の話を聞いていた。
「ホルモン焼きです。魔獣の内臓を焼いた物です。国王陛下も食べてみたいのでしたらどうぞ」
「いただこう」
国王陛下は、初めて食べたホルモン焼きが気に入ったらしく私のお皿にあったホルモン焼きバクバクと全て食べてしまった。
また取りに行けばいいからいいですけどね。
「そういえば、ホルモンと言えば、雄のオークの上位種の睾丸は、凄く効果の高い精力剤の原料になるんですよね」
「何!!そんな話し聞いたことないぞ。本当か!
それが本当なら王族や貴族の間で高く取引されるぞ」
「はい。この前、魔の森で上位種のジェネラルオークに遭遇し倒したあとに鑑定してみたらそう出てましたから」
国王陛下が精力剤になるオークの上位種の睾丸に食いついた。
「無限収納にたくさんありますから必要ならお渡ししますよ。
精力剤にするも良し、ゾイルさんに頼んで焼いてもらって食べるも良しお好きに使ってください」
「食べられるのか?食べても効果はあるのか?」
「食べられますよ。食べても効果があるみたいですよ」
「いくつか分けてくれ。残りは後で買い取る」
国王陛下は、私からいくつかジェネラルオークの睾丸を受け取るとゾイルさんに焼いてももらうために走っていった。
勿論、闇ギルドの者が監視に来るかもしれないので、探知魔法は常時展開したままだけれどね。
「みんな~!たくさん食べているかな」
「うん。こんなに美味しいお肉食べたの初めてだよ」
そう言ってきた子のお皿を見たらお肉がてんこ盛りに乗せられていた。
「お肉ばっかりじゃなくて野菜も食べようね」
「え~野菜美味しくないもん」
野菜嫌いの子供は多いからね。仕方がない一肌脱ぐか。
「悪い院長も居なくなったし、これからは普通に食事ができるようになるけど、お肉ばかり食べていると悪い院長みたいな体型になっちゃうよ。
それに病気になったりしたら、他の子供たちは美味しい料理を食べているのに君だけ病気が治るまでお粥とか病気の人用の食事しか食べられなくなっちゃうよ。それでもいいのかな?」
「!!」
まあ、子供たちは外で走り回ったりして体動かしているから元院長のような体型にはなりにくいけどね。
「絶対やだ。野菜も食べるようにする」
そう言って野菜を取りに走っていった。
他のお肉ばかり食べていた男の子たちも話を聞いていたのか慌てて、野菜を食べ始めた。
次はあっちの女の子たちだな。
「ねぇ。何で野菜や魚介類ばかりで、お肉食べないの?」
「だってお肉食べると太っちゃうもん」
いやいや。太っちゃうもんって、あなたたち今、痩せ細ってガリガリだからね。
「確かに食べ過ぎちゃうと太るけど、毎日遊んで体動かしているでしょう?」
「うん」
「それなら食べた分が消費されて太り難いから大丈夫だよ。
今のあなたたちは、痩せ過ぎているからしっかり食べないと直ぐに疲れて元気に遊べないよ。
将来、結婚して赤ちゃん欲しくないの?」
「欲しい。わたし、子供好きだから可愛がってあげたい」
あなたも子供好きって……あなたも子供だからね。
そう言うわたしはもうすぐ四歳になる三歳児だけどさ。
「太り過ぎているのも良くないけど、痩せ過ぎも体に良くないんだよ。
今は痩せ過ぎだけど、ちゃんと食べるようになって普通の体型になってから太っちゃったとか思って無理に痩せようとしちゃダメだよ。
無理に痩せようとして、健康的な体じゃない大人になってから元気な赤ちゃん産めなくなっちゃうよ。
不健康だと赤ちゃんが出来にくい体になっちゃうから赤ちゃん欲しくてもできないことだってあるんだよ」
まあ、赤ちゃんができないのは、女性だけに原因があるのではなく、男性側に原因がある場合もあるけどね。
「わかった。無理に痩せようとしてないで、元気な赤ちゃんが産まれるように健康的になる」
「そうだよ。それに痩せ過ぎている健康的な女性の方がモテるんだよ。
王妃殿下もマーガレット義姉様もスラッとしてはいるけど健康的な体型でしょう」
王妃殿下は、ちょっと前まで病気だったけど、今は元気になった。
それから運動したりしていたみたいだし、冒険者をしていたこともあるから普通の女性より筋肉がついている。
女の子たちも私の話を聞いて、お肉も食べ始めたので、私もお腹が空いているので一緒に食べていた。
「子供ができないのは、男の方に問題がある場合もあるだろう。種なしだったり」
国王陛下がやってきて、ボソッとそう言ってきた。
「確かにそうですけど、子供に今、説明する必要はないですからね。
それに私が言ったことは事実なのですからあの子達は、今はそれだけ知っていればいいのです」
「そんなことを言ってくるってことは、周りに種なしさんが居たりするのですか?
王族や貴族だと問題になるでしょうね」
「居たぞ。今は、結界の供給源になっているがな」
「アリステラ公爵派の貴族でしたか。跡取りがおらず取り潰しになった家はなかったはずですが、養子でもとられて、解決されたのですか」
「そうだ。ハルン伯爵夫人の実家であるナトラス侯爵家から兄の子を一人養子とした。
夫人は、夫のハルン伯爵や義父母から実家の爵位は上だが、子ができないなんて役に立たない嫁などと罵倒されて続けていたようだが、調べてみたら夫人ではなく、ハルン伯爵の方に問題があることがわかってな。
それで完全に立場が逆転して、兄の子を養子にすることを勝手に決めて跡取りとし、数ヵ月後にハルン伯爵と義父母は、供給源になった」
ハルン伯爵夫人からしたらざまあみろって気分でしょうね。
「アイリス。今食べているのは何だ?」
私は、ホルモンを食べながら国王陛下の話を聞いていた。
「ホルモン焼きです。魔獣の内臓を焼いた物です。国王陛下も食べてみたいのでしたらどうぞ」
「いただこう」
国王陛下は、初めて食べたホルモン焼きが気に入ったらしく私のお皿にあったホルモン焼きバクバクと全て食べてしまった。
また取りに行けばいいからいいですけどね。
「そういえば、ホルモンと言えば、雄のオークの上位種の睾丸は、凄く効果の高い精力剤の原料になるんですよね」
「何!!そんな話し聞いたことないぞ。本当か!
それが本当なら王族や貴族の間で高く取引されるぞ」
「はい。この前、魔の森で上位種のジェネラルオークに遭遇し倒したあとに鑑定してみたらそう出てましたから」
国王陛下が精力剤になるオークの上位種の睾丸に食いついた。
「無限収納にたくさんありますから必要ならお渡ししますよ。
精力剤にするも良し、ゾイルさんに頼んで焼いてもらって食べるも良しお好きに使ってください」
「食べられるのか?食べても効果はあるのか?」
「食べられますよ。食べても効果があるみたいですよ」
「いくつか分けてくれ。残りは後で買い取る」
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