81 / 114
本編
第78話 偽物?
しおりを挟む
私は、冒険者ギルドに一人で来ている。
まあ、スノーとグレンが一緒ではあるんだけどね。
「こんにちは。何か依頼ありませんか」
「あら、アイリスちゃん。よく来てくれたわ」
受付嬢であるサマンサさんが、よく来てくれたって言うってことは、私を待っていた感じなのかな。
何かいい依頼でもあるかな。それとも厄介ごと?
「聞きたいことがあるだけどさ」
「何でしょうか」
「アイリスちゃんって、王都に昨日行った?」
「はい。行きましたよ。国王陛下に用がありましたから」
「スノーとグレンと一緒に?」
「いいえ。昨日は、スノーとグレンは王都に連れていってません」
「やっぱり……本人じゃなかった」
昨日、王都に行ったか聞かれるってことは、依頼ではないな。厄介ごとの方だったか。
サマンサさんは、一つ一つ確認するように聞いてきて、肝心なことはなかなか言わないな。
言いにくいことでもあるのかな?
「何かあったんですか?王都で」
「そうなのよ。昨日、王都の冒険者ギルドにアイリスと名乗る冒険者が現れて、好き勝手していったらしいのよ」
私は、王都のギルドには、行ったことないし偽物ってことだね。
ギルドカードは、アナリスさんと紛らわしいから変更してもらって、フルネームで登録されている。
まあ、偽者さんがアイリス・フォン・アリステラなんて、名乗っちゃったら、貴族の名を騙ったとして、罪に問われちゃいますからね。
騒ぎを起こしたりする程度なら捕まっても軽い罪で済むから、そこは気を付けているんだろうけど、もしも私を連想させるようなことがあれば、名前を騙っていなくても人生終了だけどね。
「私の偽物が現れたってことですか?」
アナリスさんを騙るならSランクを強調するだろうしね。
「アナリスさんみたいに名前が似ていて、背格好同じくらいで、従魔を連れているだけならいいんだけど……もし、悪意をもってアイリスちゃんを貶めようと騙っているなら重罪よ。
子供が一人で思いつくようなことでもないしね」
身長が低い種族でないのなら、人族ってことになり、イコール子供ってことになる。
子供が貴族を騙るような考えられるわけがないので、裏に誰かいるね。
「アナリスさんとルシフェルと一緒に、王都のギルドに行ってみます」
流石に私一人で、王都に行くのは許可されないだろうからね。
「わかったわ。王都のギルドには連絡しておくわ」
カイル兄様に許可をもらいに行ったのだが、マーガレット義姉様もいらっしゃり、マーガレット義姉様が一緒に行くと言い出したので、専属騎士のアーロンさんとリットさんも護衛として側に居ないといけないので、六人で行く事になった。
ギルドが荒くれ者が多くても流石に王女殿下や王女殿下付きの騎士にいちゃもん付けたりしたいしないよね。
「ここが王都の冒険者ギルドか。
昨日、騒ぎを起こした私の偽物さんらしい方のせいで、私やアナリスさんは、絡まれるかもしれないですね」
王城に転移して、ギルドの前に到着したので、気を引き締めて入ることにした。
『!!』
「また来やがったか!!」
「おい!今日は、昨日より人数増えているし、そっくりなのもいるな」
ドアを開け、中に入ると注目されるのはいつもの事だけどさ。
うわぁ……何かやらかしたんだよ。
めっちゃ冒険者の皆さん殺気だっているじゃないのさ。
まあ、スノーとグレンが一緒ではあるんだけどね。
「こんにちは。何か依頼ありませんか」
「あら、アイリスちゃん。よく来てくれたわ」
受付嬢であるサマンサさんが、よく来てくれたって言うってことは、私を待っていた感じなのかな。
何かいい依頼でもあるかな。それとも厄介ごと?
「聞きたいことがあるだけどさ」
「何でしょうか」
「アイリスちゃんって、王都に昨日行った?」
「はい。行きましたよ。国王陛下に用がありましたから」
「スノーとグレンと一緒に?」
「いいえ。昨日は、スノーとグレンは王都に連れていってません」
「やっぱり……本人じゃなかった」
昨日、王都に行ったか聞かれるってことは、依頼ではないな。厄介ごとの方だったか。
サマンサさんは、一つ一つ確認するように聞いてきて、肝心なことはなかなか言わないな。
言いにくいことでもあるのかな?
「何かあったんですか?王都で」
「そうなのよ。昨日、王都の冒険者ギルドにアイリスと名乗る冒険者が現れて、好き勝手していったらしいのよ」
私は、王都のギルドには、行ったことないし偽物ってことだね。
ギルドカードは、アナリスさんと紛らわしいから変更してもらって、フルネームで登録されている。
まあ、偽者さんがアイリス・フォン・アリステラなんて、名乗っちゃったら、貴族の名を騙ったとして、罪に問われちゃいますからね。
騒ぎを起こしたりする程度なら捕まっても軽い罪で済むから、そこは気を付けているんだろうけど、もしも私を連想させるようなことがあれば、名前を騙っていなくても人生終了だけどね。
「私の偽物が現れたってことですか?」
アナリスさんを騙るならSランクを強調するだろうしね。
「アナリスさんみたいに名前が似ていて、背格好同じくらいで、従魔を連れているだけならいいんだけど……もし、悪意をもってアイリスちゃんを貶めようと騙っているなら重罪よ。
子供が一人で思いつくようなことでもないしね」
身長が低い種族でないのなら、人族ってことになり、イコール子供ってことになる。
子供が貴族を騙るような考えられるわけがないので、裏に誰かいるね。
「アナリスさんとルシフェルと一緒に、王都のギルドに行ってみます」
流石に私一人で、王都に行くのは許可されないだろうからね。
「わかったわ。王都のギルドには連絡しておくわ」
カイル兄様に許可をもらいに行ったのだが、マーガレット義姉様もいらっしゃり、マーガレット義姉様が一緒に行くと言い出したので、専属騎士のアーロンさんとリットさんも護衛として側に居ないといけないので、六人で行く事になった。
ギルドが荒くれ者が多くても流石に王女殿下や王女殿下付きの騎士にいちゃもん付けたりしたいしないよね。
「ここが王都の冒険者ギルドか。
昨日、騒ぎを起こした私の偽物さんらしい方のせいで、私やアナリスさんは、絡まれるかもしれないですね」
王城に転移して、ギルドの前に到着したので、気を引き締めて入ることにした。
『!!』
「また来やがったか!!」
「おい!今日は、昨日より人数増えているし、そっくりなのもいるな」
ドアを開け、中に入ると注目されるのはいつもの事だけどさ。
うわぁ……何かやらかしたんだよ。
めっちゃ冒険者の皆さん殺気だっているじゃないのさ。
29
お気に入りに追加
5,671
あなたにおすすめの小説
記憶喪失の転生幼女、ギルドで保護されたら最強冒険者に溺愛される
マー子
ファンタジー
ある日魔の森で異常が見られ、調査に来ていた冒険者ルーク。
そこで木の影で眠る幼女を見つけた。
自分の名前しか記憶がなく、両親やこの国の事も知らないというアイリは、冒険者ギルドで保護されることに。
実はある事情で記憶を失って転生した幼女だけど、異世界で最強冒険者に溺愛されて、第二の人生楽しんでいきます。
・初のファンタジー物です
・ある程度内容纏まってからの更新になる為、進みは遅めになると思います
・長編予定ですが、最後まで気力が持たない場合は短編になるかもしれません⋯
どうか温かく見守ってください♪
☆感謝☆
HOTランキング1位になりました。偏にご覧下さる皆様のお陰です。この場を借りて、感謝の気持ちを⋯
そしてなんと、人気ランキングの方にもちゃっかり載っておりました。
本当にありがとうございます!
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
巻き込まれて気づけば異世界 ~その配達員器用貧乏にて~
細波
ファンタジー
(3月27日変更)
仕事中に異世界転移へ巻き込まれたオッサン。神様からチートもらってやりたいように生きる…
と思ってたけど、人から頼まれる。神から頼まれる。自分から首をつっこむ!
「前の世界より黒くないし、社畜感無いから余裕っすね」
周りの人も神も黒い!
「人なんてそんなもんでしょ? 俺だって黒い方だと思うし」
そんな元オッサンは今日も行く!
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
異世界転生は、0歳からがいいよね
八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。
神様からのギフト(チート能力)で無双します。
初めてなので誤字があったらすいません。
自由気ままに投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる