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本編
第62話 パーティー初依頼決定
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「なんで、そんなガキとパーティーを組んで、私の勧誘を断るのだ」
「そうだそうだ。俺たちの方が役立つ」
断られたのに諦めない人たちだな。
「どちらが強いか勝負しろ!!ガキ」
あらら……お坊ちゃんがギルド内で剣抜いちゃったよ。
「うるさいぞ。ワシの部屋まで騒いでいる声が聞こえてきたぞ。
冒険者同士の諍いは多少なら黙認するが、ギルド内での抜刀はペナルティーの対象だぞ」
ギルマスの部屋まで、彼らの声が聞こえてきたらしく、ギルマスが二階から降りてきてそう言った。
ギルマスに言われて、処罰されるのはまずいと思ったのかお坊ちゃんは、剣を鞘に納めた。
「おお、アナリス来ておったか。すまんが臨時のパーティーを組んで、国王陛下と宰相の護衛依頼を頼みたい」
『!!』
「臨時のパーティーなどくま……」
『その臨時パーティーに私(俺)(僕)たちを入れてくれ!!』
アナリスさんが言いきる前に彼らがパーティーに入れてくれと叫んだ。
アナリスさんの臨時パーティーに入れば、アナリスさんにいいところ見せられるという思いもあるのだろう。
特にお坊ちゃんは貴族の子息で跡を継げない三男だから、活躍して国王陛下やエリック宰相様に顔と名を覚えてもらえれば、叙爵され貴族として独立できるという思いもあるな。
他の人たちも報酬以外の褒美を期待していそうだ。
あと楽に冒険者ランクのアップとか。
「臨時パーティーに入れるかどうかは、アナリスの判断に任せるが、因みにおぬしらのランクは?」
「私はDランクだ」
「俺たちもDだ」
「僕たちはEです」
「俺たちはFだ」
おいおい。私は、スノーのお陰でCランクになれたとはいえ、誰一人私よりランクが上な人がいないじゃないか。
Fランクとか冒険者の登録したばっかりの人もいるし、がっつり寄生する気満々じゃん。
「そうか。護衛依頼は、Cランクからじゃから、おぬしたちは無理じゃな」
「ギルマス。私は、パーティー組んだから臨時パーティーを組むつもりはないよ。
必要人数が足りなければ、臨時パーティー組まざる得ないけどね」
「国の騎士団も当然護衛するので、護衛に必要な人数は四人から六人じゃが、因みにパーティーメンバーは誰じゃ?」
「アイリスとまだ冒険者登録してないがルシフェルと同じく未登録だが承諾してくれればサクヤだね。私を入れて四人のパーティーだよ」
「そうか。じゃあ、ルシフェルとサクヤに登録してもらって、その四人で依頼を受けてくれ」
「おい、ギルマス。そこのルシフェルって奴とこの場にいないサクヤって奴は、これから登録ってことは、Fランクになるわけだよな。
それとアナリスの真似っ娘のガキは、ランクは知らぬが、私より下のはずだ!!
Cランク以上でないから私が護衛依頼を受けられないならそいつらだって受けられないだろう!!
そいつに受けさせるなら、私にも受けさせろ」
『そうだそうだ』
確かに普通ならFランクからだろうけど、ルシフェルとサクヤは、元魔王に勇者だよ。
実力は申し分ないけど一応、実力は確認してCランク以上からスタートになるでしょう。
「アイリスは、Cランクだから問題ないし、ルシフェルは元魔王じゃし、サクヤもかなり強いと聞いておる。
じゃから登録する時に実力は見せてもらうが、スキップ登録でCランク以上からになるじゃろうから護衛依頼には参加できる」
ギルドには、私が冒険者の格好でギルドに来た時には敬称はつけないでと言ってあるので、ギルド職員
たちは、私を呼び捨てで呼ぶので、止めなくても私の正体がバレることはない。
『!!』
「ズルではないか。私が登録した時はそんなこと言われなかったぞ」
「登録する時に模擬戦や魔力測定はやったじゃろう。
それで基準以上の実力がある者のみスキップ登録できるのじゃから、おぬしはスキップ登録できる基準に達していなかったのじゃろうよ」
基準に達してないのにスキップ登録させても早死にさせる冒険者が増えるだけだもんね。
毎日多くの依頼が来るわけだし、実力があるのに普通にFランクからやらせるくらいなら、最初からある程度のランクからスタートさせて、難易度の高い依頼を受けてもらった方がギルドも助かるもんね。
「これ以上、おぬしらに話すことはないからさっさと依頼でも受けに行け。
アイリスは、サクヤを呼んで来てくれ。
アナリスとルシフェルはワシの部屋に来てくれ、アイリスたちが戻ったら、依頼の詳細を話すからの」
「「「わかった」」」
私は、一度屋敷に帰りサクヤを連れてギルドに戻ってきた。
「サクヤを連れてきましたよ」
「ご苦労じゃった。では、話を進めるぞ。
下でも話したが、国王陛下と宰相の護衛で、王都からここファミーユの町までの往復じゃあ」
「なんで、王都の冒険者ギルドではなく、ファミーユの支部に依頼が来たんですか?」
「アナリスに依頼するつもりだったが、王都で活動しておったアナリスがファミーユに拠点を移したので、行き先もファミーユだからとこちらに依頼が来たというわけじゃあ」
国王陛下とエリック宰相様がファミーユに来るってことは、町の区画整備も終わったし、視察に来るってことだね。
ギルマスから説明が終わった後、ルシフェルとサクヤの冒険者登録をした。
ルシフェルもサクヤもBランクスタートとなった。
私も無限収納にある素材を買い取ってもらったり、ついでに実力を確認してもらったりしたことで、Bランクに昇格した。
依頼は、明後日からなので当日の朝、王城に転移すればいいな。
ついでにあのお坊ちゃんの父親であるズイラン男爵の話を国王陛下とエリック宰相に聞いてみよう。
「そうだそうだ。俺たちの方が役立つ」
断られたのに諦めない人たちだな。
「どちらが強いか勝負しろ!!ガキ」
あらら……お坊ちゃんがギルド内で剣抜いちゃったよ。
「うるさいぞ。ワシの部屋まで騒いでいる声が聞こえてきたぞ。
冒険者同士の諍いは多少なら黙認するが、ギルド内での抜刀はペナルティーの対象だぞ」
ギルマスの部屋まで、彼らの声が聞こえてきたらしく、ギルマスが二階から降りてきてそう言った。
ギルマスに言われて、処罰されるのはまずいと思ったのかお坊ちゃんは、剣を鞘に納めた。
「おお、アナリス来ておったか。すまんが臨時のパーティーを組んで、国王陛下と宰相の護衛依頼を頼みたい」
『!!』
「臨時のパーティーなどくま……」
『その臨時パーティーに私(俺)(僕)たちを入れてくれ!!』
アナリスさんが言いきる前に彼らがパーティーに入れてくれと叫んだ。
アナリスさんの臨時パーティーに入れば、アナリスさんにいいところ見せられるという思いもあるのだろう。
特にお坊ちゃんは貴族の子息で跡を継げない三男だから、活躍して国王陛下やエリック宰相様に顔と名を覚えてもらえれば、叙爵され貴族として独立できるという思いもあるな。
他の人たちも報酬以外の褒美を期待していそうだ。
あと楽に冒険者ランクのアップとか。
「臨時パーティーに入れるかどうかは、アナリスの判断に任せるが、因みにおぬしらのランクは?」
「私はDランクだ」
「俺たちもDだ」
「僕たちはEです」
「俺たちはFだ」
おいおい。私は、スノーのお陰でCランクになれたとはいえ、誰一人私よりランクが上な人がいないじゃないか。
Fランクとか冒険者の登録したばっかりの人もいるし、がっつり寄生する気満々じゃん。
「そうか。護衛依頼は、Cランクからじゃから、おぬしたちは無理じゃな」
「ギルマス。私は、パーティー組んだから臨時パーティーを組むつもりはないよ。
必要人数が足りなければ、臨時パーティー組まざる得ないけどね」
「国の騎士団も当然護衛するので、護衛に必要な人数は四人から六人じゃが、因みにパーティーメンバーは誰じゃ?」
「アイリスとまだ冒険者登録してないがルシフェルと同じく未登録だが承諾してくれればサクヤだね。私を入れて四人のパーティーだよ」
「そうか。じゃあ、ルシフェルとサクヤに登録してもらって、その四人で依頼を受けてくれ」
「おい、ギルマス。そこのルシフェルって奴とこの場にいないサクヤって奴は、これから登録ってことは、Fランクになるわけだよな。
それとアナリスの真似っ娘のガキは、ランクは知らぬが、私より下のはずだ!!
Cランク以上でないから私が護衛依頼を受けられないならそいつらだって受けられないだろう!!
そいつに受けさせるなら、私にも受けさせろ」
『そうだそうだ』
確かに普通ならFランクからだろうけど、ルシフェルとサクヤは、元魔王に勇者だよ。
実力は申し分ないけど一応、実力は確認してCランク以上からスタートになるでしょう。
「アイリスは、Cランクだから問題ないし、ルシフェルは元魔王じゃし、サクヤもかなり強いと聞いておる。
じゃから登録する時に実力は見せてもらうが、スキップ登録でCランク以上からになるじゃろうから護衛依頼には参加できる」
ギルドには、私が冒険者の格好でギルドに来た時には敬称はつけないでと言ってあるので、ギルド職員
たちは、私を呼び捨てで呼ぶので、止めなくても私の正体がバレることはない。
『!!』
「ズルではないか。私が登録した時はそんなこと言われなかったぞ」
「登録する時に模擬戦や魔力測定はやったじゃろう。
それで基準以上の実力がある者のみスキップ登録できるのじゃから、おぬしはスキップ登録できる基準に達していなかったのじゃろうよ」
基準に達してないのにスキップ登録させても早死にさせる冒険者が増えるだけだもんね。
毎日多くの依頼が来るわけだし、実力があるのに普通にFランクからやらせるくらいなら、最初からある程度のランクからスタートさせて、難易度の高い依頼を受けてもらった方がギルドも助かるもんね。
「これ以上、おぬしらに話すことはないからさっさと依頼でも受けに行け。
アイリスは、サクヤを呼んで来てくれ。
アナリスとルシフェルはワシの部屋に来てくれ、アイリスたちが戻ったら、依頼の詳細を話すからの」
「「「わかった」」」
私は、一度屋敷に帰りサクヤを連れてギルドに戻ってきた。
「サクヤを連れてきましたよ」
「ご苦労じゃった。では、話を進めるぞ。
下でも話したが、国王陛下と宰相の護衛で、王都からここファミーユの町までの往復じゃあ」
「なんで、王都の冒険者ギルドではなく、ファミーユの支部に依頼が来たんですか?」
「アナリスに依頼するつもりだったが、王都で活動しておったアナリスがファミーユに拠点を移したので、行き先もファミーユだからとこちらに依頼が来たというわけじゃあ」
国王陛下とエリック宰相様がファミーユに来るってことは、町の区画整備も終わったし、視察に来るってことだね。
ギルマスから説明が終わった後、ルシフェルとサクヤの冒険者登録をした。
ルシフェルもサクヤもBランクスタートとなった。
私も無限収納にある素材を買い取ってもらったり、ついでに実力を確認してもらったりしたことで、Bランクに昇格した。
依頼は、明後日からなので当日の朝、王城に転移すればいいな。
ついでにあのお坊ちゃんの父親であるズイラン男爵の話を国王陛下とエリック宰相に聞いてみよう。
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