捨てられた転生幼女は無自重無双する

紅 蓮也

文字の大きさ
上 下
58 / 114
本編

第55話 とても貴重な魔獣を狩っていた

しおりを挟む
 サクヤがカイル兄様が納得してくれたのに余計なことを言ったことに怒りをかんじていたら……

「アイリス。そんな報告されてないけど、どう言うことかな?」

「ちょっと狩っただけですよ。
 カイル兄様がお好きなカレーにも、その時に狩った魔獣のお肉を使いましたから、また今度、ゾイルさんに頼んで作ってもらいましょう」

 とりあえず話を変えた。

「わかった。今回は、隠し事なく、ちゃんと報告しなさい」

 今回は、ただ狩りに行っただけだから、特に隠し事はない。

「とりあえず、狩った魔獣や魔物を見せればいいですかね。
 今回は、狩りに行っただけで、報告するようなことはなかったので、物を見せるだけですよ」

「そうか。ここで出されても困るから庭に行こうか」

 私たちは、庭に向かった。

「出してもいいですか?」

「うん。頼むよ」

「ドサ!!ドサ!!ドサ!!……」

「「!!」」

 大量に狩ったので、無限収納から出した魔獣や魔物の量はかなりの量なので、カイル兄様もサクヤも驚いていた。

 住民に配るために魔族たちに分けたので、これでも少なくなったのですけどね。

「これでも住民に分けるために魔族たちに一部渡したので、減った方なんですけどね」

「「狩ってきすぎだ!!」

 いいじゃないですか別に、無限収納に入れておけば、腐ることもありませんしね。

「!!……これは……」

 ルシフェルが驚いている。何か珍しい魔獣や魔物でもいたのかな?

「ルシフェルどうしたの?何か珍しい魔獣や魔物でもいた?」

「ああ……。ダイヤモンド・ドラゴンがな……」

 ああ、あのドラゴンか。

「珍しいの?」

「肉はこの世のどんな肉よりうまいと言われている。
 そして鱗は、防具にも出来るが、指輪などアクセサリーにしたりできるので、宝石としての価値の方が高い。我も見るのははじめてだ」

 ダイヤモンドだもんね。宝石としての価値は高くなるよね。

「ちなみに一頭丸々だとどのくらいの価値があるのだ?」

「この国の貨幣でいうと白金貨三十億枚だな」

「「「!!」」」

 どんだけ高額なのか全くわからない。
 確か……白金貨一枚が日本円で百万円だから……
 三十億×百万だから三千兆円!!

 確か……日本の国家予算が一般会計、特別会計を合わせて年間三百兆円とか言われていたから、その十倍か……

 ダメだ。頭がパンクしそう。全く想像できない額だよ。

「因みに鱗だけの値だからな」

 肉を含めた金額はもう聞きたくない。
 国にお肉と鱗を半分くらい献上しょう。

「カイル兄様。全く金額を想像できないので、お肉と鱗を国に半分献上しましょう」

「そうだな。国庫も潤うし、国を豊かにするために国王陛下にうまく活用してもらおう」

 カイル兄様は、精神的にどっと疲れてしまったようだ。

 この世のどんな肉よりうまいなら、区画整理が終わったら、国王陛下たちも呼んで、焼き肉パーティーしよう。

 新たな計画を思いついたアイリスであったが、この焼き肉パーティーが開かれたことにより、一騒動起きることを今のアイリスはまだ知らない。
しおりを挟む
感想 152

あなたにおすすめの小説

記憶喪失の転生幼女、ギルドで保護されたら最強冒険者に溺愛される

マー子
ファンタジー
ある日魔の森で異常が見られ、調査に来ていた冒険者ルーク。 そこで木の影で眠る幼女を見つけた。 自分の名前しか記憶がなく、両親やこの国の事も知らないというアイリは、冒険者ギルドで保護されることに。 実はある事情で記憶を失って転生した幼女だけど、異世界で最強冒険者に溺愛されて、第二の人生楽しんでいきます。 ・初のファンタジー物です ・ある程度内容纏まってからの更新になる為、進みは遅めになると思います ・長編予定ですが、最後まで気力が持たない場合は短編になるかもしれません⋯ どうか温かく見守ってください♪ ☆感謝☆ HOTランキング1位になりました。偏にご覧下さる皆様のお陰です。この場を借りて、感謝の気持ちを⋯ そしてなんと、人気ランキングの方にもちゃっかり載っておりました。 本当にありがとうございます!

目覚めたら地下室!?~転生少女の夢の先~

そらのあお
ファンタジー
夢半ばに死んでしまった少女が異世界に転生して、様々な困難を乗り越えて行く物語。 *小説を読もう!にも掲載中

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)

いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。 --------- 掲載は不定期になります。 追記 「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。 お知らせ カクヨム様でも掲載中です。

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)

葵セナ
ファンタジー
 主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?  管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…  不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。   曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!  ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。  初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)  ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。

こちらの異世界で頑張ります

kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で 魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。 様々の事が起こり解決していく

称号は神を土下座させた男。

春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」 「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」 「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」 これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。 主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。 ※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。 ※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。 ※無断転載は厳に禁じます

転生貴族のスローライフ

マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である *基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

処理中です...