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本編
第54話 戦利品を持って帰還
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「ルシフェルも皆も、どうだった?」
「我は、上々だぞ」
「私たちは、お二人のように収納魔法使えないので、持って帰る量だけ狩ってきました」
そっか。もっと狩れたけど、収納魔法使えないから狩っちゃうと無駄になっちゃうので、止めたんだろうね。
ギルド支部ができて、冒険者稼業をするみたいだからアイテムバッグとかプレゼントしようかな。
「じゃあ、帰ろうか」
「はい。魔国を離れて、二週間しか経ってないのに久しぶりに来た感じがしましたね」
なんだろうね。その感覚。元々住んでいたところを離れて、新たな地に住むようになって、ちょっとしてから行ってみるとそんなに経ってないのに久しぶり感じることがあるよね。
私も初めて村に来てから一年経っていないのにずっと前からいる感じするもん。
そして、みんなでファミーユの町に帰還した。
「まずは、カイル兄様に報告だよね。ルシフェルは着いてきてね。皆は、町の皆にお肉を分けてあげてね。これあげるから」
そう言って、皆にアイテムバッグをプレゼントし、彼らが狩った魔獣や魔物以外に私やルシフェルが狩った魔獣や魔物も一部、アイテムバッグに入れて皆に町の各家庭に配ってもらうことにした。
「魔物の素材は、ドワーフ族に渡せば喜ばれるし、いい武器や防具になるみたいだし、素材で自分達の武器や防具を作ってもらってもいいわよ」
「はい。そうさせてもらいます。自分たちで狩った魔物で武器を作ってもらうつもりです。
アイリス様が狩った魔物の素材は、ドワーフ族に提供するつもりです」
「そうなの?私やルシフェルが狩った魔物の素材で、武器や防具を作ってもいいのよ」
「いえいえ。特にアイリス様が狩られた魔物は、希少な物ばかりですので、ドワーフ族に頼んで、武器に加工してもらい、アリステラ公爵家に献上しようと思っております」
私が狩った魔物は、希少な魔物ばかりなんだ。
魔物は、初めて見たから見つけ次第狩っていたから、よくわからなかったんだよね。
「じゃあ、アリステラ公爵家に献上する用ともう一つ頼んでいいかな?
一番希少な素材で作ったのは、国王陛下に献上しようと思うんだ」
「それがいいな」
「わかりました。ドワーフ族にそのように伝えておきます」
そして彼らと別れて、私とルシフェル、グレンは屋敷に向かった。
スノーは、町の子供たちと遊びたいから、彼らと一緒に行くみたいだ。
「ただいま。カイル兄様は、執務室にいるのかしら?」
「おかえりなさいませ。アイリスお嬢様。領主様は
、サクヤ様と一緒に執務室にいらっしゃいます」
「わかったわ。ありがとう。アリス」
アリスに礼を言って、執務室に向かった。
「カイル兄様。アイリスです。入りますね」
「アイリスか。どうだった?魔族たちの様子は?」
「はい。皆、町にも慣れてきて楽しんでいるみたいです」
「そうか。それはよかった」
「あと、狩りに行くというので、私も着いて行って、ルシフェルや魔族たちと一緒に魔国で魔獣や魔物を狩ってきました」
重要なことだから、早い段階で報告しといた方がいいもんね。
そういうことは、早く言いなさいとか言われるのも面倒だしね。
「魔国に行ったのか?」
「はい。ギルド支部が出来る前に少し調査しておいた方がいいと思いましたから、ルシフェルの提案に乗りました」
私が言い出したことではないことをアピールする。
「それは、魔国にいたルシフェルや魔族たち、サクヤから聞けば済むことだと思うのだが……」
「聞くだけより、直接見た方がいいと判断しました」
どうにか正当性を認めさせないとね。
「魔国になら、魔族たちを説得に行くのに二週間前にも行ったと思うけど?」
「あの時には、調査が目的ではなかったので、森にはほとんど入りませんでしたから……」
「そうか。そういうことにしておこう」
よし!なんとか納得してもらえた。
「僕の住んでいた家は、森の最深部に近いところにあったし、僕と再会してからも、それなりに魔獣や魔物を狩っていたと思ったけどな」
サクヤ!!折角、カイル兄様が納得してくれたのに余計なことを言わないでもらいたい。
「我は、上々だぞ」
「私たちは、お二人のように収納魔法使えないので、持って帰る量だけ狩ってきました」
そっか。もっと狩れたけど、収納魔法使えないから狩っちゃうと無駄になっちゃうので、止めたんだろうね。
ギルド支部ができて、冒険者稼業をするみたいだからアイテムバッグとかプレゼントしようかな。
「じゃあ、帰ろうか」
「はい。魔国を離れて、二週間しか経ってないのに久しぶりに来た感じがしましたね」
なんだろうね。その感覚。元々住んでいたところを離れて、新たな地に住むようになって、ちょっとしてから行ってみるとそんなに経ってないのに久しぶり感じることがあるよね。
私も初めて村に来てから一年経っていないのにずっと前からいる感じするもん。
そして、みんなでファミーユの町に帰還した。
「まずは、カイル兄様に報告だよね。ルシフェルは着いてきてね。皆は、町の皆にお肉を分けてあげてね。これあげるから」
そう言って、皆にアイテムバッグをプレゼントし、彼らが狩った魔獣や魔物以外に私やルシフェルが狩った魔獣や魔物も一部、アイテムバッグに入れて皆に町の各家庭に配ってもらうことにした。
「魔物の素材は、ドワーフ族に渡せば喜ばれるし、いい武器や防具になるみたいだし、素材で自分達の武器や防具を作ってもらってもいいわよ」
「はい。そうさせてもらいます。自分たちで狩った魔物で武器を作ってもらうつもりです。
アイリス様が狩った魔物の素材は、ドワーフ族に提供するつもりです」
「そうなの?私やルシフェルが狩った魔物の素材で、武器や防具を作ってもいいのよ」
「いえいえ。特にアイリス様が狩られた魔物は、希少な物ばかりですので、ドワーフ族に頼んで、武器に加工してもらい、アリステラ公爵家に献上しようと思っております」
私が狩った魔物は、希少な魔物ばかりなんだ。
魔物は、初めて見たから見つけ次第狩っていたから、よくわからなかったんだよね。
「じゃあ、アリステラ公爵家に献上する用ともう一つ頼んでいいかな?
一番希少な素材で作ったのは、国王陛下に献上しようと思うんだ」
「それがいいな」
「わかりました。ドワーフ族にそのように伝えておきます」
そして彼らと別れて、私とルシフェル、グレンは屋敷に向かった。
スノーは、町の子供たちと遊びたいから、彼らと一緒に行くみたいだ。
「ただいま。カイル兄様は、執務室にいるのかしら?」
「おかえりなさいませ。アイリスお嬢様。領主様は
、サクヤ様と一緒に執務室にいらっしゃいます」
「わかったわ。ありがとう。アリス」
アリスに礼を言って、執務室に向かった。
「カイル兄様。アイリスです。入りますね」
「アイリスか。どうだった?魔族たちの様子は?」
「はい。皆、町にも慣れてきて楽しんでいるみたいです」
「そうか。それはよかった」
「あと、狩りに行くというので、私も着いて行って、ルシフェルや魔族たちと一緒に魔国で魔獣や魔物を狩ってきました」
重要なことだから、早い段階で報告しといた方がいいもんね。
そういうことは、早く言いなさいとか言われるのも面倒だしね。
「魔国に行ったのか?」
「はい。ギルド支部が出来る前に少し調査しておいた方がいいと思いましたから、ルシフェルの提案に乗りました」
私が言い出したことではないことをアピールする。
「それは、魔国にいたルシフェルや魔族たち、サクヤから聞けば済むことだと思うのだが……」
「聞くだけより、直接見た方がいいと判断しました」
どうにか正当性を認めさせないとね。
「魔国になら、魔族たちを説得に行くのに二週間前にも行ったと思うけど?」
「あの時には、調査が目的ではなかったので、森にはほとんど入りませんでしたから……」
「そうか。そういうことにしておこう」
よし!なんとか納得してもらえた。
「僕の住んでいた家は、森の最深部に近いところにあったし、僕と再会してからも、それなりに魔獣や魔物を狩っていたと思ったけどな」
サクヤ!!折角、カイル兄様が納得してくれたのに余計なことを言わないでもらいたい。
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