38 / 114
本編
第35話 王国のために役に立ってくださいねお父様①
しおりを挟む
姿を見られたら作戦が失敗に終わる可能性がある。
なので私は、自身とカイル兄様、前魔王のルシフェルに隠密魔法をかけて、アリステラ公爵家本邸の前まで行き、結界を張った。
「結界張り終えましたよ。
まだ、魔力供給の機能は組み込んでないですけどね」
魔力供給の機能は、後から追加で組み込む。
王国を被う結界は、まず私の魔力を使い張る。
そうしないと王国を被う結界は、国王陛下から頼まれたファミーユと同じ結界ではない結界になる。
中の者から魔力を使い結界を展開すると私のイメージで張られた結界ではないので、普通の結界になってしまい意味がないのだ。
私は、王国を被う結界は普通の結界でもいいと思っている。
他国の王族や貴族が来ることもあるし、入国時に結界に弾かれたりしたら、大問題になっちゃうだうから、入国の手続きの仕方を変更しなければならない。
まあ、私がどうこう言う必要はないんだけどね。
他国への結界に関する説明や入国手続きの変更は、国王陛下がやるだろうしね。
「馬車がやってきたな。私たちは、認識されないから馬車に轢かれぬよう少し移動しよう」
何台もの馬車がアリステラ公爵家の屋敷を目指してやって来て、当主を降ろすとまた馬車は去っていく。
「続々と貴族たちが到着してますね」
「全く愚かな者たちだな。当主が降りると馬車を帰らせるのは、王族派に集まりが感づかれないようにするためのことなのだろうな」
「意味なくないですか?」
何台もの馬車が時間をおかずに次々に来ていてはいみがないだろうに……
「だから我は、愚かだと言ったのだ」
「現魔王たちは、どうやってくるのかな?」
普通に来たらバレるから、転移してくるのかな。
ルシフェルみたいに変身魔法が使えれば、人間の姿になったりできるけどさ。
「奴らは、我と違って、変身魔法が使えんから屋敷内に転移してくるのだろう」
通常の結界と違って、結界内から外に出れないので、そんなことはないだろうけど、アリステラ公爵派の貴族が集まり始める前に結界を張ってしまっても問題ない。
それに予想はしていたので、外から中に転移はできるが中から外にはできない結界だ。
「結界を張ってしまっているが、スパイのカゲトラも一緒に来るのだが、外に出れるのか?」
「私が許可すれば、出れるよ」
「そうか。普通の結界は出入り自由だからな。このような結界は、アイリスに出会うまで、知らなかったからな。
もし出られなかったら、カゲトラも結界維持の供給源になってしまうからな」
そんなミスは犯さないよ。
もし、そんなことになったら、ルシフェルとの信頼関係が破綻して、敵対関係になっちゃうかもだしね。
まあ、負けないだろうけど……仲良くなったのに命を懸けて戦いたくないからね。
「アリステラ公爵派の貴族家当主は、全て集まったな。あとは魔族待ちか」
「そうですね。彼らには王国のために役立ってもらいましょう」
「「そうだな」」
今まで会話をしたことないですから、お父様なんて呼んだことない。
なので、尋問で関わったことが判明した者たちが連れてこられれば、屋敷の外に出てきたりするかもですから、出てきたら王国のために役に立ってねお父様とか言ってやりましょう。
なので私は、自身とカイル兄様、前魔王のルシフェルに隠密魔法をかけて、アリステラ公爵家本邸の前まで行き、結界を張った。
「結界張り終えましたよ。
まだ、魔力供給の機能は組み込んでないですけどね」
魔力供給の機能は、後から追加で組み込む。
王国を被う結界は、まず私の魔力を使い張る。
そうしないと王国を被う結界は、国王陛下から頼まれたファミーユと同じ結界ではない結界になる。
中の者から魔力を使い結界を展開すると私のイメージで張られた結界ではないので、普通の結界になってしまい意味がないのだ。
私は、王国を被う結界は普通の結界でもいいと思っている。
他国の王族や貴族が来ることもあるし、入国時に結界に弾かれたりしたら、大問題になっちゃうだうから、入国の手続きの仕方を変更しなければならない。
まあ、私がどうこう言う必要はないんだけどね。
他国への結界に関する説明や入国手続きの変更は、国王陛下がやるだろうしね。
「馬車がやってきたな。私たちは、認識されないから馬車に轢かれぬよう少し移動しよう」
何台もの馬車がアリステラ公爵家の屋敷を目指してやって来て、当主を降ろすとまた馬車は去っていく。
「続々と貴族たちが到着してますね」
「全く愚かな者たちだな。当主が降りると馬車を帰らせるのは、王族派に集まりが感づかれないようにするためのことなのだろうな」
「意味なくないですか?」
何台もの馬車が時間をおかずに次々に来ていてはいみがないだろうに……
「だから我は、愚かだと言ったのだ」
「現魔王たちは、どうやってくるのかな?」
普通に来たらバレるから、転移してくるのかな。
ルシフェルみたいに変身魔法が使えれば、人間の姿になったりできるけどさ。
「奴らは、我と違って、変身魔法が使えんから屋敷内に転移してくるのだろう」
通常の結界と違って、結界内から外に出れないので、そんなことはないだろうけど、アリステラ公爵派の貴族が集まり始める前に結界を張ってしまっても問題ない。
それに予想はしていたので、外から中に転移はできるが中から外にはできない結界だ。
「結界を張ってしまっているが、スパイのカゲトラも一緒に来るのだが、外に出れるのか?」
「私が許可すれば、出れるよ」
「そうか。普通の結界は出入り自由だからな。このような結界は、アイリスに出会うまで、知らなかったからな。
もし出られなかったら、カゲトラも結界維持の供給源になってしまうからな」
そんなミスは犯さないよ。
もし、そんなことになったら、ルシフェルとの信頼関係が破綻して、敵対関係になっちゃうかもだしね。
まあ、負けないだろうけど……仲良くなったのに命を懸けて戦いたくないからね。
「アリステラ公爵派の貴族家当主は、全て集まったな。あとは魔族待ちか」
「そうですね。彼らには王国のために役立ってもらいましょう」
「「そうだな」」
今まで会話をしたことないですから、お父様なんて呼んだことない。
なので、尋問で関わったことが判明した者たちが連れてこられれば、屋敷の外に出てきたりするかもですから、出てきたら王国のために役に立ってねお父様とか言ってやりましょう。
78
お気に入りに追加
5,781
あなたにおすすめの小説

記憶喪失の転生幼女、ギルドで保護されたら最強冒険者に溺愛される
マー子
ファンタジー
ある日魔の森で異常が見られ、調査に来ていた冒険者ルーク。
そこで木の影で眠る幼女を見つけた。
自分の名前しか記憶がなく、両親やこの国の事も知らないというアイリは、冒険者ギルドで保護されることに。
実はある事情で記憶を失って転生した幼女だけど、異世界で最強冒険者に溺愛されて、第二の人生楽しんでいきます。
・初のファンタジー物です
・ある程度内容纏まってからの更新になる為、進みは遅めになると思います
・長編予定ですが、最後まで気力が持たない場合は短編になるかもしれません⋯
どうか温かく見守ってください♪
☆感謝☆
HOTランキング1位になりました。偏にご覧下さる皆様のお陰です。この場を借りて、感謝の気持ちを⋯
そしてなんと、人気ランキングの方にもちゃっかり載っておりました。
本当にありがとうございます!


俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

黄金の魔導書使い -でも、騒動は来ないで欲しいー
志位斗 茂家波
ファンタジー
‥‥‥魔導書(グリモワール)。それは、不思議な儀式によって、人はその書物を手に入れ、そして体の中に取り込むのである。
そんな魔導書の中に、とんでもない力を持つものが、ある時出現し、そしてある少年の手に渡った。
‥‥うん、出来ればさ、まだまともなのが欲しかった。けれども強すぎる力故に、狙ってくる奴とかが出てきて本当に大変なんだけど!?責任者出てこぉぉぉぃ!!
これは、その魔導書を手に入れたが故に、のんびりしたいのに何かしらの騒動に巻き込まれる、ある意味哀れな最強の少年の物語である。
「小説家になろう」様でも投稿しています。作者名は同じです。基本的にストーリー重視ですが、誤字指摘などがあるなら受け付けます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる