15 / 24
第一章 カルディナ王国編
第14話 アルテミス、カルディナ王城に再び
しおりを挟む
初代国王とルクスの契約により、お父様とお母様がだけでなく、ハイエルフやエルフなどエルフ族の血を引いている者はルクスと意志疎通が誰でもとれるとのことだ。
聞いたことなかったからいい機会なので、イリスは誰かと契約したり、どこかの守護神獣をしていたことがあるのか聞いてみたら、どちらもないとのことだった。
イリスが初めて契約したのが私ということだ。
ルクスと契約してから二週間が経った。
今日はお父様と一緒に王城に行く日だ。
たまにとの約束だったがお父様と国王陛下が相談して、私は週に一、二回王城に行くことに決まったのだ。
「アルテミス。準備できたかい?」
「はい。できました」
まあ、準備といっても何か持っていく物があるわけではない。
髪を結ったり、いつもよりいい服に着替えたくらいだ。
「でも、何かスウースウーします」
私は、いつもスカートではなく、動きやすいようにパンツスタイルなのだ。
スカートは穿きなれていないので、すごく違和感を感じるのだ。
「似合っているな。やっぱり女の子は、ワンピースやスカートがいいな」
森の中を駆け回るならワンピースやスカートのように素足が露出しているより、パンツスタイルが一番だ。
お父様とお母様は、もっとスカートを穿いてもらいたいみたいだけど今後も私は、パンツスタイルを変えるつもりはない。
まあ、ラルフェーリア王国に戻ることになったら、そんなわけにもいかなくなってしまうだろうけどね。
そしてお父様の転移魔法で王城の入口に転移した。
「お久しぶりです。国王陛下、第一王妃殿下、第二王妃殿下、王太子殿下。今日はお世話になります」
「良く来たね。マルスも楽しみに待っていたからな。カエサルの仕事が終わるまで、自分の家だと思って、自由にしてくれていいからな」
「仕事が終わったら、直ぐに迎えに来るから城の者たちに迷惑かけてもいいから怪我だけはしないようにな」
そう言って、お父様は私を国王陛下たちに預け出ていった。
お父様。そこは迷惑をかけないようにって言うところだと思いますけど……指摘しようにもお父様はもう出ていってしまったので出来ませんけどね。
これは帰ってからお母様に報告する必要がありますね。
「もうすぐマルスの勉強と稽古の時間なのだ。だからしばらくは私たちの相手をしてくれるかな」
「何の勉強をするのですか?私も一緒に勉強してもいいでしょうか?」
「今日は算術の勉強と剣術の稽古だな」
剣の稽古ですか。私も参加したいです。
でも今日はスカートなので動きにくいですね。
次回は、着替えを持ってきましょう。
「剣の稽古も参加したいですが、今日はこの格好なので、見学だけにしておきますが、次回は是非参加したいです。
算術の勉強は、一緒に受けたいです」
「わかった。家庭教師に伝えておくよ。私たちも一緒に行くよ。マルスの勉強の様子も見たいしね」
そして全員で、勉強部屋に移動した。
「王太子殿下お一人の勉強部屋にしては広いですね。さすが王城って感じですね」
「そうだと言いたいところだが、王子や王女が多かった時代に作った部屋だからな。
まあ、今回は私たちもいるから丁度いい」
国王陛下たちと話していると年配の女性が入ってきた。
「王太子殿下の他にもう一人参加するとは聞いておりましたが、国王陛下、第一王妃殿下、第二王妃殿下までいらっしゃるとは思いませんでした」
「お三方も一緒に勉強を?」
「意地悪を言わんでくれ、ロビーナ。私たちは見学だ」
前世で授業参観とかあったけど、親のいる前で授業受けるが私は苦手だった。
王太子殿下も何時もと違う状況にさっきから一言も言葉を発していない。緊張しているのかな。
早速、算術の勉強がスタートした。
まずは、ペーパーテストをやって、その後間違えたところを理解できるように教えるって感じで授業が進むらしい。
急遽の参加だったので、私も王太子殿下と同じ問題を解くことになった。
私は高校一年の前期までの勉強はできるので、この世界で勉強をしたことはないけど、いくら異世界でも十歳くらいの内容なら何とかなるだろう。
聞いたことなかったからいい機会なので、イリスは誰かと契約したり、どこかの守護神獣をしていたことがあるのか聞いてみたら、どちらもないとのことだった。
イリスが初めて契約したのが私ということだ。
ルクスと契約してから二週間が経った。
今日はお父様と一緒に王城に行く日だ。
たまにとの約束だったがお父様と国王陛下が相談して、私は週に一、二回王城に行くことに決まったのだ。
「アルテミス。準備できたかい?」
「はい。できました」
まあ、準備といっても何か持っていく物があるわけではない。
髪を結ったり、いつもよりいい服に着替えたくらいだ。
「でも、何かスウースウーします」
私は、いつもスカートではなく、動きやすいようにパンツスタイルなのだ。
スカートは穿きなれていないので、すごく違和感を感じるのだ。
「似合っているな。やっぱり女の子は、ワンピースやスカートがいいな」
森の中を駆け回るならワンピースやスカートのように素足が露出しているより、パンツスタイルが一番だ。
お父様とお母様は、もっとスカートを穿いてもらいたいみたいだけど今後も私は、パンツスタイルを変えるつもりはない。
まあ、ラルフェーリア王国に戻ることになったら、そんなわけにもいかなくなってしまうだろうけどね。
そしてお父様の転移魔法で王城の入口に転移した。
「お久しぶりです。国王陛下、第一王妃殿下、第二王妃殿下、王太子殿下。今日はお世話になります」
「良く来たね。マルスも楽しみに待っていたからな。カエサルの仕事が終わるまで、自分の家だと思って、自由にしてくれていいからな」
「仕事が終わったら、直ぐに迎えに来るから城の者たちに迷惑かけてもいいから怪我だけはしないようにな」
そう言って、お父様は私を国王陛下たちに預け出ていった。
お父様。そこは迷惑をかけないようにって言うところだと思いますけど……指摘しようにもお父様はもう出ていってしまったので出来ませんけどね。
これは帰ってからお母様に報告する必要がありますね。
「もうすぐマルスの勉強と稽古の時間なのだ。だからしばらくは私たちの相手をしてくれるかな」
「何の勉強をするのですか?私も一緒に勉強してもいいでしょうか?」
「今日は算術の勉強と剣術の稽古だな」
剣の稽古ですか。私も参加したいです。
でも今日はスカートなので動きにくいですね。
次回は、着替えを持ってきましょう。
「剣の稽古も参加したいですが、今日はこの格好なので、見学だけにしておきますが、次回は是非参加したいです。
算術の勉強は、一緒に受けたいです」
「わかった。家庭教師に伝えておくよ。私たちも一緒に行くよ。マルスの勉強の様子も見たいしね」
そして全員で、勉強部屋に移動した。
「王太子殿下お一人の勉強部屋にしては広いですね。さすが王城って感じですね」
「そうだと言いたいところだが、王子や王女が多かった時代に作った部屋だからな。
まあ、今回は私たちもいるから丁度いい」
国王陛下たちと話していると年配の女性が入ってきた。
「王太子殿下の他にもう一人参加するとは聞いておりましたが、国王陛下、第一王妃殿下、第二王妃殿下までいらっしゃるとは思いませんでした」
「お三方も一緒に勉強を?」
「意地悪を言わんでくれ、ロビーナ。私たちは見学だ」
前世で授業参観とかあったけど、親のいる前で授業受けるが私は苦手だった。
王太子殿下も何時もと違う状況にさっきから一言も言葉を発していない。緊張しているのかな。
早速、算術の勉強がスタートした。
まずは、ペーパーテストをやって、その後間違えたところを理解できるように教えるって感じで授業が進むらしい。
急遽の参加だったので、私も王太子殿下と同じ問題を解くことになった。
私は高校一年の前期までの勉強はできるので、この世界で勉強をしたことはないけど、いくら異世界でも十歳くらいの内容なら何とかなるだろう。
0
お気に入りに追加
555
あなたにおすすめの小説

君を愛することは無いと言うのならさっさと離婚して頂けますか
砂礫レキ
恋愛
十九歳のマリアンは、かなり年上だが美男子のフェリクスに一目惚れをした。
そして公爵である父に頼み伯爵の彼と去年結婚したのだ。
しかし彼は妻を愛することは無いと毎日宣言し、マリアンは泣きながら暮らしていた。
ある日転んだことが切っ掛けでマリアンは自分が二十五歳の日本人女性だった記憶を取り戻す。
そして三十歳になるフェリクスが今まで独身だったことも含め、彼を地雷男だと認識した。
「君を愛することはない」「いちいち言わなくて結構ですよ、それより離婚して頂けます?」
別人のように冷たくなった新妻にフェリクスは呆然とする。別人のように冷たくなった新妻にフェリクスは呆然とする。
そして離婚について動くマリアンに何故かフェリクスの弟のラウルが接近してきた。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる