底辺スキルの冒険者は最強！？

第4話 アルス、オークも瞬殺おまけ付き

「マップ展開。オーク探知」

　アルスは、森に着くと魔法でマップを展開し、ゴブリンの時と同じようにオークの居場所を探知魔法で探した。

「見つけた。十匹はいるな」

　強化魔法を使いオークの場所まで猛スピードで駆け出した。

『グガガアガアガア グガア』

「オークども、五月蝿いぞ。お前らも何言っているかわかねよ」

　知能が低い魔物は雄叫びをあげるだけで、何を言っているかわからないので、五月蝿いだけである。

　アルスの存在を認識したオークが一斉にアルスに迫ってきた。

「クッ！！」

　アルスは、オークどもを睨んで威圧した。

『ドドドド バタン』

　迫ってきていたオーク十匹は、一斉に倒れ、二度と動かない屍となった。

「これで依頼達成だな。十匹だから銀貨七十枚か。まあまあだな」

　アルスは、オークの死体を無限収納に仕舞った。
　オークは、ゴブリンと違い食肉できるので、肉も買い取ってもらえるのだ。

　オークを収納したアルスは、更に森の奥に進んだ。

「いるな。オークロードに、オークエンペラー、オークジェネラル、マジシャンズオークか」

　オークの上位種である四種のオークたちも一睨で倒して、収納に仕舞ったアルスは、ギルドに戻ることにした。

「おお、底辺アルスが帰ってきたぜ」

「今度こそ逃げ帰ってきたんだな」

　また冒険者たちが好き勝手言っているが、無視して達成報告をしに受付に向かった。

「オーク十匹倒してきた。依頼は受けてないが上位種も見つけたのでついでに倒したんだが、依頼出ていたりするか？
　倒したのはマジシャンズオーク五匹、オークジェネラル三匹、オークロード二匹、オークエンペラー一匹だ」

「討伐確認しますので、ギルドカードの提出をお願いします」

「ワハハ。嘘つくなよ。オークエンペラーはAランクの魔物だぞ。底辺スキルのやつが一人で倒せるわけねえだろうが！！」

　無視して、受付嬢にギルドカードを渡した。

「オーク十匹の討伐記録の確認ができました。
　依頼は出ておりませんが、マジシャンズオーク五匹、オークジェネラル三匹、オークロード二匹、オークエンペラー一匹の討伐記録も確認が取れましたので、依頼の報酬はオーク十匹分だけになりますが、上位種のマジシャンズオーク五匹、オークジェネラル三匹、オークロード二匹、オークエンペラー一匹の方も買取りさせていただきますので、状態をみたいので、解体場に持っていってください」

　俺は、呆気に取られている冒険者たちを無視して、解体場へ向かった。