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第一部
第一部の予定あらすじ ※ネタバレあり
しおりを挟む2019.8/25現在での、予定での第一部あらすじです。プロットともいいます。
書いているうちに変わることもあります。
ネタバレがあるので、嫌な人は読まないでね。
ルイス・ハイマンの兄が、両親を殺害して失踪した。
その五年後、ルイスは表では若い身で隠居した伯爵、裏では教会所属のエクソシストとして、夜の町を駆け回っている。
兄が悪魔と契約し、悪魔に連れ去られたことを知ったためだ。
――悪魔ノワールの手がかりを追い、兄を取り戻したい。
そのためにエクソシストになった。
もともと、ルイスの家系はエクソシストを排出していたらしく、ルイスもまた身体能力に優れている。
悪魔との契約者は、額に宝石がついている。
地上神と地下神の争いの神話によれば、魂は「光の種」で、それが具現化したものだという。
契約者は不老で健康体になり、身体能力も飛躍するが、かわりに他人から魂を奪わなければ生きていけない。
そして、宝石を壊せば、契約者は死ぬ。
夜霧の国と呼ばれているオーキッド国で、夜にまぎれて罪を犯す契約者を倒し、その魂を救済する生き方を選んだルイスだが、一方で殺人だと苦悩している。
そして、残された遺骸を見た者達により、エクソシストとして働く時は女装しているルイスは、キラー・レディのクロエとして名が広まっていた。
そんなある日のこと、幼馴染で騎兵隊所属のクロード・レインズが、キラー・レディに興味を持つ。
警察に異動して、ルイスを追い始めたため、ルイスはあせる。
ルイスはクロードが好きだが、お互い、家の跡取りということもあって、ひそかに想っている身だ。クロードに怪我などさせられない。
一方で、クロードもルイスが好きで、ことあるごとに迫っているつもりだが、ルイスは幼馴染の好意だと思い込んでいるので、まったく気付いていない。
そんな中、ルイスは赤子を抱えた悪魔の契約者である女と出会う。
彼女から、赤子を自分の子どもとして愛して導いていくなら、死んでもいいと告げられ、思い悩む。
結局、ルイスは赤子を自分の子どもとして引き取る。
身分違いの恋をして、相手の女が病気で死んだため、子どもを迎え入れたということにした。
幸い、赤子が金髪だったので、見かけがごまかせる。女の顔は誰も知らないのだから、女に似たのだと言えばいい。
しかし、赤子の母の命を奪ったことで、ルイスは気落ちする。
それを世間は「最愛の人が死んだため」と都合よく解釈してくれたが、クロードはそうはいかない。
赤子の母と会った日、レディー・クロエが赤子を連れ去るのを見て、もしやという疑念が浮かぶが。
それよりもルイスに女がいたかもしれないことに激怒。
跡取りができたならもう遠慮はしないと、ルイスとベッドを共にする。
ルイスはクロードに愛されていることを知って喜ぶが、悪魔との戦いに巻き込みたくないため、エクソシストのことは話せない。
それにいら立つクロードは、ルイスがレディー・クロエではないかと疑い、レディー・クロエを捕まえようとやっきになる。
結局、ルイスが追いかけていた契約者がクロードを狙ったため、ルイスはクロードを助けに行き、そのせいで正体がばれる。
それ以降、表向きは、連続殺人鬼と警察官として、実際はエクソシストと追いつめるふりをして逃がす警察官となるのだった。
ここで、第一部、終わり。
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