千里眼の魔法使い

夜乃すてら

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千里眼の魔法使い2 --騎士さまの小鳥--

2-3 騎士さまは頭痛を覚える

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 イスルの家は、メインストリートから程近い、第三区画では比較的安全な場所にあった。
 だがメインストリートから外れただけで、街灯の数が減り、一気に暗くなる。

(今度、会議で街灯の増設を提案しておこうか……)

 サリタスは公私混同なことを考えた。
 だが、治安が良くなるのは良いことだから、一考の価値はあると思う。
 犯罪者が嫌うのは顔を見られることだ。明るい場所では、自然と犯罪率が下がる。

「馬はこちらに繋いでください。すみません、うち、うまやはなくて」

 イスルの家は、こぢんまりとした平屋の一軒家だ。
 通りに面した大きな窓には、防犯用の飾り鉄格子がついている。一足先に地面に降りたイスルは、そこに馬を繋ぐようにとサリタスに言った。

「ああ、分かった」

 サリタスも馬を下り、鉄格子に手綱を結わえ付ける。そして、自分の荷物を下ろした。
 そこへ、向かいの家から老婦人がやって来た。手には小皿を持っている。

「イスル君、お帰りなさい。あらやだ、イケメン! 近衛騎士様じゃないの、何かあったの? たまに来る警備の人の代理?」

 サリタスの顔を見て目を輝かせた老婦人は、制服に気付いて心配そうになり、矢継ぎ早に問う。イスルは親しげに笑い返す。

「ただいま、アミルおばあちゃん。いや、いつもの方はアレット様の従者さんで、警備の人じゃなくて……」
「だっていつも何か注意してるでしょう? この間だって、窓を開けっぱなしにするなって怒ってらして、結局、その鉄格子を付けていったじゃない?」
「親切で良い人だよね」
「それはそうねえ」

 のんびり会話しているが、その内容にサリタスは頭痛を覚える。親切というより、無防備さに耐えかねて付けていったのではないかと簡単に予想がついた。

「それじゃあ、このイケメンさんは? お友達?」
「ううん、交際中の人だよ」
「交際……え? 男の方よね?」

 老婦人は驚いたのか、サリタスをまじまじと見ている。
 ライトマール王国では男同士の恋愛というのは珍しくはないが、全体的に見れば、男女の方が主流である。分かってはいたが、こうして好奇の目で見られると、少しばかり居心地が悪い。
 だが、イスルは気にした様子もなく、にっこりと屈託なく笑う。

「うん、男の人だけど、好きになっちゃったんだ。付き合えて幸せだよ」
「まああ」

 老婦人は黄色い声を上げて、イスルの頭をなでる。

「本当にあなた、良い子ねえ」
「いやあの、僕、もう二十歳の大人なんだけど」
「知ってるけど、私からしたらまだまだ子どもよ」
「うう」

 一方、サリタスはイスルの言葉に、じんわりと感動中である。
 ここは愛想良く挨拶をしておかなければと、老婦人に丁寧に返す。

「サリタス・グエンです、どうぞよろしくお願いします。アミルさんと呼んでもよろしいですか?」
「ええ、私はアミル・トイットです。イスル君の向かいに住んでるご近所さんなの。これからもちょくちょく会うかもしれないから、よろしくお願いしますね。イスル君、良い子だから大事にしてあげてね」
「はい、もちろんです」

 しっかり頷くと、アミルは少女のように嬉しそうに目を輝かせる。

「死んだあの人を思い出しちゃった。昔はあの人もなかなかイケてたのよぉ」
「うん、そうだね。確かに格好良さそうな雰囲気が……」

 イスルはアミルの後ろを見て、ぼそりと呟いた。

「え?」
「あ、いや、なんでもないよ。それでどうしたの? もしかしてまた足が痛くなった?」

 イスルの問いに、アミルは首を横に振る。

「いいえ、この間もらった湿布と痛み止めのお茶がよく効いてるから大丈夫。これ、ささやかなんだけど、お礼よ。多めに作ったからお裾分け」
「本当? ありがとう、おばあちゃんの煮物、おいしいから大好きだ」
「まあ、嬉しい。彼氏さんと食べてね。うふふ」

 アミルが嬉しそうに言った時、イスルの右隣の家から、家族が出てきた。七歳くらいの小さな女の子が叫ぶ。

「えっ、イスルちゃん、彼氏ってどういうこと!」
「こら、ルナ。口出ししちゃいかん!」
「そうよ、こういうことはそっと見守っておくの」

 小さな女の子の両親が、慌てて女の子を止めに入る。
 だが、イスルは少し照れ混じりに返す。

「好きな人と付き合ってるってことだよ、ルナちゃん」

 ルナの茶色の目がキラキラと輝く。きゃーっと歓声を上げた。

「それって素敵! お姫様と王子様だね。イスルちゃんがお姫様で、そっちの黒い人が王子様だよね」
「あはは、僕も王子じゃ駄目なの?」
「イスルちゃんは可愛いから、王子は無理よ」
「ひどい」

 子どもというのは時に残酷だ。ものすごく真剣な目で言い切られたイスルは、流石にショックだったのか、胸を手で押さえた。
 ルナはサリタスを見上げて、えへへっと笑う。

「王子様、今度うちにも遊びに来てね!」
「お邪魔でなければ」

 見知らぬ子どもにこんな風に誘われたのは初めてで、内心戸惑いつつも、サリタスは愛想笑いを返す。
 ルナは小さな手を振って、家に戻った。両親がぺこりと頭を下げ、家へと引っ込む。
 さて、これで家に入れるかと思った時、今度は、斜め向かいの家から、二十代前半くらいの眼鏡の青年が顔を出した。

「いいい、イスルさん、彼氏が出来たんですか……?」
「はい」
「そんな、嘘だああ」

 悲鳴を上げて、青年は引っ込んだ。
 イスルは首を傾げる。

「嘘じゃないんだけど……」
「かわいそうだけど、仕方ないわよねえ」

 アミルは気の毒そうに呟いて、それじゃあねと断って、向かいの家へと戻っていった。
 まるで嵐が過ぎ去ったかのようで、サリタスは唖然としている。

「イスルって人気者なんだね?」
「そうですか? 村じゃあ、これくらい当たり前でしたけど」
「そっかあ」

 イスルは近所付き合いが上手いらしい。
 貴族の一歩引いた付き合い方が普通のサリタスには、これが平民では一般的なのだろうかと不思議である。

(とりあえず、さっきの眼鏡男はマークしておこう)

 どうやらイスルに片思いしているらしいとピンときたので、サリタスは先程の青年をブラックリストに放り込んでおいた。
 イスルは玄関の鍵を開けて、短く呪文を唱える。部屋の天井に魔法の明かりが灯った。

「すみませんけど、そこで靴を脱いでもらっていいですか? 室内履きはそっちです」
「ああ」

 玄関で靴を脱いで、室内用のサンダルに履き替えるのかと、サリタスは物珍しく観察する。屋敷では寝室以外は靴で出入りしているが、この方が汚れにくいだろう。流石に汚れた靴は玄関で脱いで履き替えるが、普段は違う。
 サリタスは中に入ると、驚いた。

(本当に狭いなあ)

 ワンルームのようで、サリタスの屋敷でいう寝室と同じくらいの面積しかない。
 メインストリートに面した窓際に調理台や炊事場があり、それ以外が部屋だ。一応、右側に開いている扉があるので覗いてみると、どうやら風呂場があるようだ。その隣はトイレだろうか。
 食事用に、六人掛けのテーブルと椅子があり、衝立ついたてで仕切った向こうには、ベッドや本棚、書き物机がある。
 本棚の隣には敷物がかかった二人掛けのソファーがあり、しおりを挟んだ本が無造作に置いてあった。

「なんか……殺風景だね。もしかして引っ越してきたばっかり?」

 家具はあるが、生活臭が薄い。
 食器棚の隣にある、茶や薬草の詰まった瓶の棚が目を惹くくらいだ。

「よく分かりますね、この春に引っ越してきたばかりなんです。流石は騎士様だなあ。荷物はその辺に置いておいてください。お茶を淹れますよ」

 イスルは感心したように言い、炊事場で手洗いうがいをすると、すぐにやかんで湯を沸かし始めた。

「サリタスさんも、手洗いうがいをして下さい」
「うん、洗面所を借りようかな」
「無いので、こちらで」
「無いの?」

 衝撃である。
 思わずサリタスが固まっているうちに、イスルは新しいタオルを渡してきた。言われるまま手洗いうがいをする。

「水洗トイレと風呂場がついてるだけで十分立派ですよ。土間どまで寝ないで済むだけ、豪華です。ベッドって素晴らしいですね、一度使ったらやめられそうにないです」

 あははとイスルは笑っているが、土間で寝るのが普通という感覚の方がサリタスには不思議だ。毎日、野営している感じだろうか。それは辛い。
 そう思いながら、サリタスは薬草の棚が気になって仕方がない。

「あの……イスル。非常に言いにくいんだけど、王都では、許可のない医療行為で金銭を取る行為は、処罰の対象で……」

 先程のアミルの話が引っかかっている。
 今回は見逃すから、やめてもらえないかと恐る恐る言ってみるサリタスに、イスルはきょとんとして、すぐに思い当ったようだ。

「ああ、さっきのことですか? 大丈夫ですよ、お金はもらってないので。アレット様からも注意されたので、お金を取るのが違法なのは知ってます。僕の家、薬師くすしをしていたので、もうライフワークみたいなものなんですよ。困ってる人がいると、ついお世話しちゃうんですよね」

 そう言った後、イスルは溜息を吐く。

「まあ、アミルさんのことは、旦那さんに頼まれたからなんですが……」
「……旦那? さっき亡くなったって言ってなかった?」
「お話したでしょう、僕、幽霊が見えるので」
「ああ、そういえば」

 千里眼の才があるせいで、見えすぎて幽霊まで見えるというイスルの事情を思い出して、サリタスは頷いた。それのお陰でサリタスは助けられたので、特に怖いとも思わない。
 だがイスルには面倒なことみたいで、うんざりと息をついている。

「すごいしつこく付きまとわれて、アミルさんには渋々声をかけたんですが、結果的にはあれで良かったですね。アミルさん、旦那さんが亡くなって意気消沈して、足の具合が悪いのも放置してて、それで熱を出して倒れてて……」

 イスルが診察するうちに、アミルはイスルの食事の世話を焼くことで、生活に張りが出てきたようで、すっかり元気になったらしい。

「さっきも、良くやったなって、旦那さんに肩を叩かれて困りましたが……アミルさんの料理はおいしいので、結果オーライですね。僕、薬草には詳しいんですが、料理は簡単なものしか作れないんで」

 助かるなあと、イスルはしみじみと呟いている。
 サリタスは気まずく思って返す。

「お金を取ってないならいいんだ。ごめん、流石に恋人がしょっぴかれるのは困るから……」
「僕が田舎から出て来たから、ここのルールを知らないと思ったんでしょう? 気にしないで下さい。サリタスは優しいですね」

 イスルはほっこりする笑みを浮かべて言った。
 怒ってもおかしくないことを言ったのに、優しいと返すイスルの純朴さに、サリタスはまたじわじわと感動してしまう。
 サリタスは自分のことを優しい人間だとは思っていないが、彼にそう言われると、自分がとても良い人のように思えてくるのだから不思議だ。

 イスルは鼻歌混じりに、手際よく茶を振る舞ってくれた。薬草茶だというので、実はものすごく苦いんではないかとどぎまぎしたが、香ばしくて驚く程おいしい。向かいに座って一息ついているイスルに感想を言う。

「すごいな、薬草茶ってクソまずいもんだと思ってた」

 思わず汚い言葉が出るくらいには苦手だ。

「薬としてなら、どうしてもまずいものもありますけど、患者さんが飲みやすいように淹れるのも、薬師の腕の見せ所ですよ」

 イスルはふふっと笑い、隣のルナに熱冷ましの茶を振る舞った時にもびっくりされたと、嬉しそうに言った。

「これだけ腕が良いんだ、王都に出てこなくても、故郷で薬師をしても良かったんじゃないか?」
「いえ、家を継げなくなったので……」

 イスルの返事は歯切れが悪い。どこか悲しそうに目を伏せて視線を逸らす。

「それに、宮廷魔法使いの方がお給料も良いですしね」

 明らかに無理をしてにこりと笑うので、サリタスはそれ以上、何も言えなくなった。

「そっか、それもそうだね」

 サリタスは気付かなかった振りをして、笑い返す。
 イスルはほっとした様子で会釈をすると、それ以上の話題を避けるかのように席を立った。そして床の氷室ひむろから取り出した鍋を、魔具まぐの調理台で温め始める。すぐにシチューの良い香りが漂ってきた。

(誰にだって、事情はあるものだし……。今はまだいいや)

 交際したてて、まだ互いのことをよく知らない。
 信頼できると分かれば、イスルから話してくれるだろう。
 ひとまず、今、サリタスが出来ることは……。

「イスル、用意をしている間に、簡単に防犯のチェックをしてもいい?」
「構いませんよ。仕事で疲れてるでしょうに、すみません」
「いいんだ、俺の精神衛生の為だから」
「そんな大袈裟な」

 イスルは笑っているが、サリタスは風呂場とトイレを見て、さっそく問題点を見つけた。

「ねえ……ちょっと、留守にしてたんだよね? どうして風呂場とトイレの窓を全開にしてるの?」
「え? だって湿気しっけがこもるじゃないですか」

 何がいけないのかときょとんとするイスルに、サリタスは改めて頭痛を覚えた。
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