ゆるりら、巣ごもり読書メモ (2021年~)

夜乃すてら

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2021 冬 1

冬 1月13日 アドリアン・イングリッシュシリーズ四巻『海賊王の死』 ※海外BL小説

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 アドリアン・イングリッシュシリーズが好きだが、三巻と四巻の展開がわたしにはしんどくて、なかなか読み進められず……まさか四巻の読破に四か月近くかかるとは!

 お正月あたりでやっと読み終えた。

 あらすじは

「アドリアンの書いた小説に映画化の話が持ち上がり、 出席していたパーティ会場で映画のスポンサーが突然死する。 調査にやってきた刑事の顔を見てアドリアンは凍りついた。 そこには2年前に終わり、まだ癒えてはいない恋の相手・ジェイクの姿があった。 ジェイクの部下のアロンゾはアドリアンに疑いの目を向ける。 死因は毒殺でアドリアンの心臓の薬と同成分が検出されたのだ。 アドリアンはジェイクの協力を仰ぎながら独自に事件の調査を始める。 俳優のポール・ケインからジェイクとの過去を聞かされ、ざわついた気持ちを抱えたまま。 そしてジェイクは2年前に言えなかった言葉を語り出す――。

胸に突き刺さる怒りと痛み。。相克と再生の第4弾。」

 BLというより、ゲイ小説+ミステリだ。

 私がなかなか読めなかったのは、傷ついた主人公が体調を崩し、さらに周りにトゲトゲしていたせいだ。

 そういえばハリー・ポッターも、主人公の性格が悪くなるにつれて読めなくなったなあ。ハリポタは不死鳥の騎士団までは読了しているが、子どもの頃にお小遣いをためて買ったものを、父が私に一言もなく、勝手に障碍者施設に寄付したせいで、ハリポタを見ると痛みしか思い出せなくなって、もう読めない。映画もつらい。

 あれで父親への信頼が底辺まで落ちたので、家族のものを勝手に処分してはいけない。
 今でもうらんでいる。

 毎月のお小遣いが千円の時に、本屋さんでひとめぼれして、がんばって貯めて買っていたのだから、どれくらい衝撃的だったか分かると思う。

 ああ、このことになるとうらみつらみが山ほど出てくるので、この辺にしておこう。

 治療中の持病にはストレスは大敵なのだ。


 ええと、そうそう。

 主人公がトゲトゲしくなると、どうも読みにくい。何度読むのをやめようかと思ったことか。

 だが、すでに五巻と番外編も出ており、どうやらよりを戻して幸せになれるようだと知っているからこそ、なんとか読めた。

 でなければ挫折していただろう。

 アドリアンシリーズについては、二巻までが好きだった。
 
 まあ、ジェイクが自分の問題を乗り越えるために必要なことだと分かるのだが、アドリアンがかわいそうすぎて。

 
 がんばって読み終えてよかった。

 ジェイクは信念ある男だと再認識できたし、二人にとってより良い未来になったと思うので。

 次巻も楽しみだが、今月いっぱいでキンドルアンリミをお休みするから、五巻を読むのはまた後日だ。

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