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2020年 夏
夏 皐月9日 BL小説『王と剣』
しおりを挟むキンドルアンリミテッドのおすすめ?に、なぜだか妃川螢著の『王と剣』が上がっていたので、読んでみた。
寝る前に少し読むつもりが、最後まで読み終えたせいで、今日は寝不足だ。
あらすじ
「王位継承権争いを避ける為、騎士として育てられた金髪碧眼の麗しいイオ。
突如決定された実妹イリア王女の大国ルキウス王への輿入れは、実はイリア王女を人質にするためだった。
妹と国を守るため、イオはルキウス王の暗殺の命を受けイリア王女に同行することに。
月の煌めく夜、剣の技に長ける精悍な黒衣の騎士・アレクと出会う。
彼の強さと生き方に惹かれていくイオは、孤独の心を癒すような瞳に誘われ、男に押し倒されて!?若き王と紋章を刻む剣が交わる時、宿命の歴史が動き出す!!」
王の暗殺をもくろむイオが、どう見ても王だろという男と恋仲になったので、読んでいるわたしははらはらひやひやした。
展開は読めるが、どうなるか心配なのは変わらない。
ゴージャスな男達と、賢く美しい妹姫という、きらびやかな雰囲気の小説だった。
イラストが美しい。
なんだか見たことがある気がする。わたしの好きな六青みつみ先生の本のどれかで挿絵を描いていたのでは…? と思うが、わざわざ確認はしない。
読み終えた後、「ああ、これがBLものでのご都合主義な妹役なのね!」だった。
王と結婚といえば、後継ぎがもっとも高いハードルだ。
それをすんなり丸くおさめるための、妹と弟の存在だと思うと、しいてきに感じるが、妹は王ではなくその弟という好きな人と結婚できるし、主人公と王も幸せだから、まあいいんじゃないのと思った。
BLはファンタジーだ。
わたしが読んだことのあるBL小説で、「ご都合主義な妹」が出てきたことがなかったので、あのラノベの意味がわかって、「これかー!」とうれしい。
まあ、現実でも、王や領主家の跡取りは、遠縁を擁立することはままあるから、養子にすりゃいいじゃんとしか思わない私。
でも、王としてはそれなりの賢さや健康さは求められるだろうから、合う人材がいないときが問題よねえと、そこだけ心配。
この先生のご本、面白い。
他のも読んでみたいな。
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