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2020年 春
春 睦月23日 『シンデレラの正体は?』
しおりを挟む今日は部屋のほうが寒く、外のほうがあたたかい気がする。
春のにおいがして、まだ2月にもなっていないのにと考えた。
山のように買ってきたパンを食べようと、食卓に紅茶もそえた。
ティーバッグの紅茶も好きだが、甘いのがいいので、粉末タイプのレモンティーだ。
それから粉末のスープも。
(あいにくと缶入りの紅茶を飲む趣味はない。おいしいのはわかっているが、たまにしか飲まないのだ)
コーヒー牛乳、水、麦茶のカップも並べたので、カップが4つもあることになる。
水は基本として、あれこれと飲みたくなる。飲み終えてから新たに取りに行くのが面倒なので、最初からカップで置いている。
普段は水と麦茶くらいだ。
湯沸かし用の電気ケトルに、白い粒がつき始めた。手入れをサボッていたせいで、水に含まれるミネラル分などが固まってきたのだ。中に黒い粒もつき始めたので、クエン酸を入れて沸かし、1時間ほど放置。
それから綺麗に洗って、もう一度沸かして。
さらに洗えば終わりだ。
※調べてほしい。
クエン酸の量次第で、放置時間も変わる。
ちなみに白い粒は一度できてしまうと、けずって落とさないといけなくなるので、予防でクエン酸を沸かして手入れするんである。
今日のつまみ読み。
東 万里央著の『シンデレラの正体は? ~麗しい幼馴染と懊悩する伯爵令嬢~』。
TL…ティーンズラブものの小説である。
例によってお子様ではなく、大人向け。
キンドルアンリミテッドの女性向け小説を見ていたら、表紙の絵にひかれて、この本が気になった。
王宮で冷遇されている金髪美少女の王女エレオノールと、伯爵令嬢である主人公ブランシュの、愛と友情のストーリーなんである…が。
もちろん百合ではない。
不遇な貴族令嬢が玉の輿に乗る……というシンデレラの意味だと、この話にシンデレラはいなかったと思う。
だがそんな小さな疑問などどうでもよくなるくらい、ストーリーが良かった。
読んでいるほうとしては、「わかりやすい」と思うが、ブランシュはエレオノールの正体には気づかず、レオンと恋をして、愛をつちかっていく。
ブランシュが家族のために、嫌いな王子のもとに愛妾となろうと出ていくところなんて、泣いてしまった。
最後はきれいにまとまったハッピーエンドだ。
予想外といえば、あの嫌味な王子が、最後、以外にもあっさり幕引きしたことである。
心情表現が豊かで読みやすかった。当たりだ。ティーンズラブ好きさんにおすすめ。
ただ、わたしはベッドシーンは読み飛ばしたので、そこについての感想は特にない。
最近、このメモみたいにゆるゆるとした雰囲気の、スローライフなBL小説を書くのも面白そうだなと考えている。
その前に、キンドル化だ。がんばろう!
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