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2020年 春
春 睦月9日 『花嫁のカヤ』 ※BL小説
しおりを挟む日差しはぽかぽかしているわりに、部屋はひんやりと寒い。
納豆とお味噌汁を食べたくなった。
納豆を器に入れ、卵を一つポンと落とす。冷凍しておいた青ネギを入れて、しょうゆと出汁をかけてゆるく混ぜる。
和食はやっぱりいいなあ。
夜勤をしつつ副業もしているので、夜は二時か三時まで起きていることが多い。朝はゆっくりめだ。ときどき朝じゃなくて昼になっている。(ツイッターに出てくるわりに、小説の続きを書かないのはそのせいだ)
持病があるのもあり、睡眠をけずると、一気に体調に響いて、その日は外での仕事以外に気力がもたず何もできなくなるので、睡眠はたっぷりとっている。
それでも、ときどき不眠症みたいになるので、ゾンビみたいになってる。
本を読みふけったり、ゲームに没頭していて朝になることもあるが、それは自業自得なので、だいたい後で後悔する。後悔先に立たず。自分がのろわしい…。
最近、時間をあえて無視して読みふけってしまったのが、BL小説で、野原耳子著の『花嫁のカヤ』だ。
キンドルアンリミテッドに入っているので、何かないかなと、キンドルで「BL 小説」と検索して、うろうろと見ていたら、目にとまったのだ。
キンドルの個人出版本なので、他のリーダーではたぶん読めないと思う。
ムーンで見たのだろうか。ツイッターでフォロワーさんがリツイートしたのだろうか? ちらちらと目にしていたのを思い出して、なんとなく開いてみた。
結論。涙が止まらないので、ティッシュは傍に置いておくべし。
なんだろう。いつからこんなに涙もろくなったんだろうか。二十代半ばを過ぎたころくらい? うーん、わからない。
自分の涙で、目を洗っているんじゃないかというレベルで泣いた。鼻水も出て、しんどい思いをしながら続きを読み、幸せになったのを見てほっこりとキンドル本を閉じた。
ぼんやりしてるヒーローかと思えば、誰よりも熱くまっすぐだし。
父親を殺され、足が不自由になりながらも、裏切った仲間に「戦の言い訳となるための爆弾」として、男の身ながら、花嫁として送り込まれたカヤ。
彼の男前っぷりと優しさ、痛々しさが胸をしめつけた。
実はあんまり、BLの花嫁ものは好みではないのだが、こういう良質な作品があるから、食わず嫌いはよくないとおもう。
番外編で、怒ったカヤが見事な蹴り技を披露したあたりで、もっと好きになった。
弓の腕といい、強くてかっこいい。
もちろん、多くのBL小説がそうであるように、大人向けシーンもあるので、お子様は年齢制限にひっかかるだろうが。
大人の方で、切ない系のBL好きさんにはぜひともおすすめしたい一冊だ。
応援ありがとうございます!
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