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第六章 新たなる先輩達との出逢い
2話・ツインテールの高飛車な女子先輩
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えっと…まずは、
目の怖いツインテールの...あからさまにツンツンを具現化した女子先輩が
いるな?
確かあの女子先輩、交渉しに来た連中に「こっち来んな!」オーラを
噴出しながら罵詈雑言して追い返していたっけ?
俺は交渉中に横目で見えていた、その状況を思い出す。
そしてそれを呆れた顔で見ていた眼鏡の女子先輩が近くにいたけど、
お、どうやらまだいるみたいだな?
あっちの方には……ん?
な、なんだあれ?
あそこに地味っ子な女子先輩がいるけど、目をグッと凝らさないと
何か判別がしにくいな?
地味だからか?
そして残りの先輩達は.........
うわぁ...どう見ても、気だるそうにして全くやる気のないギャル女子が
団体で屯っているな。
その近くにいる男子先輩達も同じように、全然やる気のないチャラ
そうな奴や、いかにもっていう不良っぽい見た目の先輩方が残っている。
あ、でも可愛いギャルとイケメンの不良はいないみたいだな?
まぁあれは逆に人気あるだろうから、当然と言えば当然か。
しっかし…
「あれと組むのか......」
いやいや、あれは駄目過ぎるだろ。
あんな気だるそうにしているギャル先輩や不良先輩、そして軽いチャラ
チャラした先輩とパーティを組んだ日にゃ、面倒くさい事のオンパレード
なのは火を見るより明らかだ。
悪口を言うつもりは毛頭ないのだが、でも流石にあの先輩達はない。
俺もテストを失敗する気はないからさ。
じゃ、残るは......
俺は最初に見た、ツインテール女子先輩、眼鏡の女子先輩、そして地味っ子の
女子先輩のいる方に目線を移す。
……あの先輩方を狙っていくしかないようだ。
ここでもしあの女子先輩方との交渉に失敗をしようものなら、
あのギャル先輩&不良先輩&チャラ先輩しか組む相手がいなくなる。
それだけは絶対に避けたい!
……ゴク。
「よ、よし。ではまず最初に、あの女子先輩と交渉をしようかっ!」
俺は負けられない交渉に気合いを入れると、仲間にしたいと思った女子
先輩のいる場所に早足で移動して行く。
「あ、あの~すいませ~ん、ちょっといいですか、そこの先輩~~っ!」
「はああん、また交渉とやらに来たの!ホンットさっきから鬱陶しい事、
この上ないですわねぇっ!」
俺が声を掛けると沸点が低いのか、ツンツンした吊り目のツインテールの
女子先輩があからさまの嫌そうな顔へと変わり、不機嫌モードとなる。
う、うわ…これは交渉しずらいなぁ。
でもここで引いたら、あれしかに行かなきゃいけなくなるしな。
俺は気だるそうにして馬鹿笑いで屯っている、不良先輩達やギャル先輩達と
チャラ先輩達をチラッと見ると、これは絶対に失敗出来ないぞという意欲を
改めて高めていく。
「コ、コホン...え、えっとですね、鬱陶しい所を大変恐縮なんですが、
せ、先輩っ!お、俺とパーティを組んでもらえませんでしょうかぁっ!」
ツインテール先輩から露骨なまでに嫌な顔をされる中、それでも俺は
気を持ち直し、交渉を続けていくと、
「ふん!ま、確かにこの偉大なる魔法使いであるサーシュ様とパーティを
組めば、テストの成績も安泰でしょう。がしかし!あいにくわたくしは
三下風情とパーティを組む気はございませんの。全く身の程知れって
感じですわねぇ!おほほほ~~♪」
サーシュと名乗った女子先輩が、お嬢様笑いで高笑いをしながらそう言い、
ご自慢のツインテールをゆさっと揺らす。
そんなサーシュ先輩に、
「あ、えっと...そ、その...ですね...す、すいません、サーシュ先輩っ!
どうやら勘違いをさせてしまったようですね。お、俺はその、貴女とでは
なく......そ、そちらの眼鏡の先輩と交渉しにきたんです!」
「は、はひぃぃい!?わ、わわ、わ、私とですかぁぁぁああっ!?」
「はい、あなたとです!」
そりゃそうだろ。
いくら強かろうと、ハッキリ言ってこのツインテール先輩こと、サーシュ先輩は
一番の地雷過ぎる。
この人と組むくらいなら、少々面倒だけど、まだあのギャル先輩&不良先輩や
チャラ先輩を選んだ方がましだと思う。
俺は交渉の度に相手を高飛車な態度で罵倒し、卑下し、見下す感じで交渉を
断っていたサーシュ先輩の姿をふと思い出す。
「ほ、ほほお...このわたくしとじゃなく、このアンネと交渉を......ですか?」
ザックの言葉を聞いた瞬間、サーシュが顔を真っ赤にしながら、こめかみを
ピクピクさせ、さっきより増した不機嫌オーラを身体中から噴き出していく。
目の怖いツインテールの...あからさまにツンツンを具現化した女子先輩が
いるな?
確かあの女子先輩、交渉しに来た連中に「こっち来んな!」オーラを
噴出しながら罵詈雑言して追い返していたっけ?
俺は交渉中に横目で見えていた、その状況を思い出す。
そしてそれを呆れた顔で見ていた眼鏡の女子先輩が近くにいたけど、
お、どうやらまだいるみたいだな?
あっちの方には……ん?
な、なんだあれ?
あそこに地味っ子な女子先輩がいるけど、目をグッと凝らさないと
何か判別がしにくいな?
地味だからか?
そして残りの先輩達は.........
うわぁ...どう見ても、気だるそうにして全くやる気のないギャル女子が
団体で屯っているな。
その近くにいる男子先輩達も同じように、全然やる気のないチャラ
そうな奴や、いかにもっていう不良っぽい見た目の先輩方が残っている。
あ、でも可愛いギャルとイケメンの不良はいないみたいだな?
まぁあれは逆に人気あるだろうから、当然と言えば当然か。
しっかし…
「あれと組むのか......」
いやいや、あれは駄目過ぎるだろ。
あんな気だるそうにしているギャル先輩や不良先輩、そして軽いチャラ
チャラした先輩とパーティを組んだ日にゃ、面倒くさい事のオンパレード
なのは火を見るより明らかだ。
悪口を言うつもりは毛頭ないのだが、でも流石にあの先輩達はない。
俺もテストを失敗する気はないからさ。
じゃ、残るは......
俺は最初に見た、ツインテール女子先輩、眼鏡の女子先輩、そして地味っ子の
女子先輩のいる方に目線を移す。
……あの先輩方を狙っていくしかないようだ。
ここでもしあの女子先輩方との交渉に失敗をしようものなら、
あのギャル先輩&不良先輩&チャラ先輩しか組む相手がいなくなる。
それだけは絶対に避けたい!
……ゴク。
「よ、よし。ではまず最初に、あの女子先輩と交渉をしようかっ!」
俺は負けられない交渉に気合いを入れると、仲間にしたいと思った女子
先輩のいる場所に早足で移動して行く。
「あ、あの~すいませ~ん、ちょっといいですか、そこの先輩~~っ!」
「はああん、また交渉とやらに来たの!ホンットさっきから鬱陶しい事、
この上ないですわねぇっ!」
俺が声を掛けると沸点が低いのか、ツンツンした吊り目のツインテールの
女子先輩があからさまの嫌そうな顔へと変わり、不機嫌モードとなる。
う、うわ…これは交渉しずらいなぁ。
でもここで引いたら、あれしかに行かなきゃいけなくなるしな。
俺は気だるそうにして馬鹿笑いで屯っている、不良先輩達やギャル先輩達と
チャラ先輩達をチラッと見ると、これは絶対に失敗出来ないぞという意欲を
改めて高めていく。
「コ、コホン...え、えっとですね、鬱陶しい所を大変恐縮なんですが、
せ、先輩っ!お、俺とパーティを組んでもらえませんでしょうかぁっ!」
ツインテール先輩から露骨なまでに嫌な顔をされる中、それでも俺は
気を持ち直し、交渉を続けていくと、
「ふん!ま、確かにこの偉大なる魔法使いであるサーシュ様とパーティを
組めば、テストの成績も安泰でしょう。がしかし!あいにくわたくしは
三下風情とパーティを組む気はございませんの。全く身の程知れって
感じですわねぇ!おほほほ~~♪」
サーシュと名乗った女子先輩が、お嬢様笑いで高笑いをしながらそう言い、
ご自慢のツインテールをゆさっと揺らす。
そんなサーシュ先輩に、
「あ、えっと...そ、その...ですね...す、すいません、サーシュ先輩っ!
どうやら勘違いをさせてしまったようですね。お、俺はその、貴女とでは
なく......そ、そちらの眼鏡の先輩と交渉しにきたんです!」
「は、はひぃぃい!?わ、わわ、わ、私とですかぁぁぁああっ!?」
「はい、あなたとです!」
そりゃそうだろ。
いくら強かろうと、ハッキリ言ってこのツインテール先輩こと、サーシュ先輩は
一番の地雷過ぎる。
この人と組むくらいなら、少々面倒だけど、まだあのギャル先輩&不良先輩や
チャラ先輩を選んだ方がましだと思う。
俺は交渉の度に相手を高飛車な態度で罵倒し、卑下し、見下す感じで交渉を
断っていたサーシュ先輩の姿をふと思い出す。
「ほ、ほほお...このわたくしとじゃなく、このアンネと交渉を......ですか?」
ザックの言葉を聞いた瞬間、サーシュが顔を真っ赤にしながら、こめかみを
ピクピクさせ、さっきより増した不機嫌オーラを身体中から噴き出していく。
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