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第五章 エレアと先輩達
6話・急造の外堀なんて、あいつらの呪縛の前では
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「ちちち、ち、ちょっと、スズ先輩!なな、な、何を証拠にそんな事を!?
わ、わわ、わたしが、ザックの事を、す、すす、好きだなんて!そ、そんな
お間抜けでお馬鹿な事を、い、い!言うんでしょうかねぇええぇぇええっ!
ねぇぇぇええ~~~~っ!!?」
エレアは顔を真っ赤にし、あたふた口調でパニクりながらスズ先輩の
言葉を全力にて否定する。
「はぐぅうっ!?お、俺を好きな事がお間抜けでお馬鹿な事ぉぉおっ!?」
そんなエレアの態度に、俺はエライ言われようだと軽いショックを
受けてしまう。
「ほう?馬鹿な事と言う割には、大層慌てている様に見えるのだが...
果たして、それは私の気のせいかな?」
「そ、そう!き、気のせいですよ、気のせい!だ、大体、な、何でわたしが
ザックを、すす、す、好きだと勘違いしちゃったんですかねぇぇえっ!?」
「ハア~やれやれなの。んなもん、態度でバレバレなの。そんな露骨な
態度を取っておいて気付かない方がおかしいぞぉなのっ!」
頑なにザックを好きだという事実を認めず、否定をし続けるエレアに、
ルルは呆れた顔をしてしまう。
「……え?ほ、本当は俺の事が好きなの……エレア?」
「ハギャァアアアァァアアッ!?!?ち、ちち、ち、違うぅぅううっ!
本当に違うからねぇえぇぇええ~~っ!か、勘違いしないでよねえっ!
わ、わ、わたしは別に、ザ、ザックの事なんか、ちっとも好きじゃ――」
「...本当にいいのか、エレアとやら?こいつはそのままの意味で受け
取ってしまう奴だぞ?」
スズがキリッとした目線で、エレアの言葉を止めると、そんな態度で
良いのかと問う。
「うぐ……」
そ、それくらい分かっているわよ。
わたしがどれだけ、ザックを想っていたと思っているのよ!
でもまだ早いんだよ!
ザックはまだあいつらの呪縛から解かれていない。
その証拠に、あなた達にデレてはいるけど、惚れてはいないでしょう?
いや…先輩達もそれは分かっているか。
分かっていて、なお好き好きアピールをしている。
でもね、先輩。
わたしはじっくり…確実にいきたいのよ。
昔からずっと、ずぅうう~~~っと待ち続けたんだ。
本当に長年も心待ったチャンスなんだよ。
焦ったその結果、自爆なんて事には絶対になりたくないんだよ。
正直わたしの行動が正解とは分からないよ。
もしかしたら、スズ先輩やルル先輩方の行動の方が正解なのかも
知れない。
でもわたしはこれで行く。
急に外堀を固めるんじゃなく、
ゆっくりゆっくりと外堀を固め、ザックとの友好を高めていくのだ。
急造の外堀なんて、あいつらの呪縛の前では藁葺きの壁も同然だろうから。
だから今は......
「もういい加減にして下さいよ、先輩達!そんなどうでも良い事は
そこまでにして下さいなっ!」
「―――はうぅぅう!?そ、そんなどうでも良い事はぁぁあっ!?
お、俺を好きとか嫌いとかはどうでも良いと…………ガクッ」
エレアの心無いお言葉に、ザックはまた深いショックを受けて地面に
ガクリと頭が付くような勢いで項垂れてしまう。
「だぁ、もうっ!ザックもそんな事で一々ショックを受けないのっ!
ほら、さっさと立ち上がりなさいな!」
ガクッと地面に頭を項垂れているザックにエレアが近寄り、ソッと手を
差し出す。
「うう、そうは言うけどさぁ~。異性からどうでも良いなんて言われれば、
いくら鈍感な俺でもさ、流石にショックを受けちゃうんだよ……うう」
ザックはそう言いつつ、エレアに手を差し出す。
「ホント、スズ先輩の言うように、ザックは真に受けやすいんだから...」
エレアがやれやれとそう小さく呟くと、ザックの手をギュッと握り、
グイッと引っ張り上げてザックを起き上がらせる。
それと同時に、エレアは自分の顔をザックの耳元近くに持っていく、
そして、
「――さっきのどうでも良いっていうのは嘘なんだから、気にすんな♪」
「――へ?」
エレアは少しテレた口調の声で、さっきの言葉を否定した後、ザックに顔を
向けてニコッと微笑む。
「え?え?い、今のってどういう事なの、エレア!?」
「さぁねぇ♪それじゃ、そろそろ行こうかザック!こんな所で時間を
食ったせいで遅刻しちゃいそうだしねぇっ!」
エレアはクスクスと笑顔をこぼし、ザックにとウインクをすると、
くるっと踵を返し、学園に向けてスタタと早足で駆けて行った。
「あ!ちょっと待ってよ、エレア~!今の言葉の意味を教えてよ~~!
ねぇったら~~っ!」
そしてザックはそんなエレアを慌てて追い掛けて行くのだった。
「......ふ、ルルよ。どうやらあのエレアとかいう後輩の方が、私達より
一枚上手だったようだな……」
「うぐぬぬ。やるじゃん、あの後輩ちゃん……なのっ!」
自分達が迫った時よりも楽しそうに笑っているザックを見た二人は、
今回は自分達の負けだなと、それぞれが口にする。
そんなやり取りの中、
「あ、あの......わたしも最初から一応いたんですけど、完全に無視で
したねぇ……あはは」
自分の存在を完全に忘れているスズ先輩達やザック達に、怒りより苦笑が
口からこぼれてしまうフローラだった。
わ、わわ、わたしが、ザックの事を、す、すす、好きだなんて!そ、そんな
お間抜けでお馬鹿な事を、い、い!言うんでしょうかねぇええぇぇええっ!
ねぇぇぇええ~~~~っ!!?」
エレアは顔を真っ赤にし、あたふた口調でパニクりながらスズ先輩の
言葉を全力にて否定する。
「はぐぅうっ!?お、俺を好きな事がお間抜けでお馬鹿な事ぉぉおっ!?」
そんなエレアの態度に、俺はエライ言われようだと軽いショックを
受けてしまう。
「ほう?馬鹿な事と言う割には、大層慌てている様に見えるのだが...
果たして、それは私の気のせいかな?」
「そ、そう!き、気のせいですよ、気のせい!だ、大体、な、何でわたしが
ザックを、すす、す、好きだと勘違いしちゃったんですかねぇぇえっ!?」
「ハア~やれやれなの。んなもん、態度でバレバレなの。そんな露骨な
態度を取っておいて気付かない方がおかしいぞぉなのっ!」
頑なにザックを好きだという事実を認めず、否定をし続けるエレアに、
ルルは呆れた顔をしてしまう。
「……え?ほ、本当は俺の事が好きなの……エレア?」
「ハギャァアアアァァアアッ!?!?ち、ちち、ち、違うぅぅううっ!
本当に違うからねぇえぇぇええ~~っ!か、勘違いしないでよねえっ!
わ、わ、わたしは別に、ザ、ザックの事なんか、ちっとも好きじゃ――」
「...本当にいいのか、エレアとやら?こいつはそのままの意味で受け
取ってしまう奴だぞ?」
スズがキリッとした目線で、エレアの言葉を止めると、そんな態度で
良いのかと問う。
「うぐ……」
そ、それくらい分かっているわよ。
わたしがどれだけ、ザックを想っていたと思っているのよ!
でもまだ早いんだよ!
ザックはまだあいつらの呪縛から解かれていない。
その証拠に、あなた達にデレてはいるけど、惚れてはいないでしょう?
いや…先輩達もそれは分かっているか。
分かっていて、なお好き好きアピールをしている。
でもね、先輩。
わたしはじっくり…確実にいきたいのよ。
昔からずっと、ずぅうう~~~っと待ち続けたんだ。
本当に長年も心待ったチャンスなんだよ。
焦ったその結果、自爆なんて事には絶対になりたくないんだよ。
正直わたしの行動が正解とは分からないよ。
もしかしたら、スズ先輩やルル先輩方の行動の方が正解なのかも
知れない。
でもわたしはこれで行く。
急に外堀を固めるんじゃなく、
ゆっくりゆっくりと外堀を固め、ザックとの友好を高めていくのだ。
急造の外堀なんて、あいつらの呪縛の前では藁葺きの壁も同然だろうから。
だから今は......
「もういい加減にして下さいよ、先輩達!そんなどうでも良い事は
そこまでにして下さいなっ!」
「―――はうぅぅう!?そ、そんなどうでも良い事はぁぁあっ!?
お、俺を好きとか嫌いとかはどうでも良いと…………ガクッ」
エレアの心無いお言葉に、ザックはまた深いショックを受けて地面に
ガクリと頭が付くような勢いで項垂れてしまう。
「だぁ、もうっ!ザックもそんな事で一々ショックを受けないのっ!
ほら、さっさと立ち上がりなさいな!」
ガクッと地面に頭を項垂れているザックにエレアが近寄り、ソッと手を
差し出す。
「うう、そうは言うけどさぁ~。異性からどうでも良いなんて言われれば、
いくら鈍感な俺でもさ、流石にショックを受けちゃうんだよ……うう」
ザックはそう言いつつ、エレアに手を差し出す。
「ホント、スズ先輩の言うように、ザックは真に受けやすいんだから...」
エレアがやれやれとそう小さく呟くと、ザックの手をギュッと握り、
グイッと引っ張り上げてザックを起き上がらせる。
それと同時に、エレアは自分の顔をザックの耳元近くに持っていく、
そして、
「――さっきのどうでも良いっていうのは嘘なんだから、気にすんな♪」
「――へ?」
エレアは少しテレた口調の声で、さっきの言葉を否定した後、ザックに顔を
向けてニコッと微笑む。
「え?え?い、今のってどういう事なの、エレア!?」
「さぁねぇ♪それじゃ、そろそろ行こうかザック!こんな所で時間を
食ったせいで遅刻しちゃいそうだしねぇっ!」
エレアはクスクスと笑顔をこぼし、ザックにとウインクをすると、
くるっと踵を返し、学園に向けてスタタと早足で駆けて行った。
「あ!ちょっと待ってよ、エレア~!今の言葉の意味を教えてよ~~!
ねぇったら~~っ!」
そしてザックはそんなエレアを慌てて追い掛けて行くのだった。
「......ふ、ルルよ。どうやらあのエレアとかいう後輩の方が、私達より
一枚上手だったようだな……」
「うぐぬぬ。やるじゃん、あの後輩ちゃん……なのっ!」
自分達が迫った時よりも楽しそうに笑っているザックを見た二人は、
今回は自分達の負けだなと、それぞれが口にする。
そんなやり取りの中、
「あ、あの......わたしも最初から一応いたんですけど、完全に無視で
したねぇ……あはは」
自分の存在を完全に忘れているスズ先輩達やザック達に、怒りより苦笑が
口からこぼれてしまうフローラだった。
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