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第一章 転校
5話・俺は新たなる道を歩くと決める
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「うう...もうヤダ、学校にいきたくない......」
昨日の放課後、幼馴染達から告げられた衝撃事実。
その衝撃事実を既に知っていたクラスメイト。
そんな波寄る様々なショックに悄然してしてしまう俺だったが、
だがそれでもクラスの談笑や、サキナの会話に出てきたロードとやらを
この目で確かめるべく、覚束ない足取りでその日の放課後、特訓場がある
グラウンドに足を運ぶ。
そして......そこで俺は見てしまう。
ロードとイチャイチャしているサキナの姿を。
そして、サキナの言っていたロードとやらの親友だろうか、そいつと
ニーナも楽しそうに会話をしていた。
二人のそんな乙女の姿を見た俺は、もう居たたまれなくなってしまうと、
その場から逃げる様に足をもたつかせながら、家路に帰っていく。
「ハァ...やっぱ、本当だったんだな......」
...っていう事は、クラスの連中もサキナとニーナが、ロード達と
こんなイチャ付きをしている事を知っているっていう事か......。
はは、だろうな。
だって分かりやすいくらいに、ザマァの視線や、憐憫なる視線を四方八方から
向けられたもんな。
うう...これから毎日続くのか?
あの視線とこの心を打ち砕く様なこの無力感が...ずっと、ずっと続くのか?
い、嫌だ、
「ああぁぁあ!絶対に嫌だあぁぁぁああ―――――っ!同情とザマァ......
あの善悪の入り混じった視線を受けるのはも、サキナやニーナが他の男と
イチャイチャしているのを見るのも聞くのも、もう嫌だぁ、嫌だぁああ、
嫌だあぁぁぁあぁぁ――――っ!!俺のライフはもう既にゼロを突き
抜けてマイナス状態なんだぞぉおぉぉぉぉおお―――――っ!!」
ゼェ...ゼェ...ゼェ...ゼェ...ゼェ......
......ホント、これからどうしよう。
「学園に通うの、もうやめよっかな?」
その時、アイッシュの言葉が頭に浮かぶ。
―――お前の学生生活...青春は今から始まるんだぞ!
「青春は今から始まる.........か」
正直いうと、俺は今通っている騎士や魔法使いを育てる学園、
『ランベール学園』じゃなく、王都にある冒険者を育てる学園の
『エクトス学園』に通いたかったんだよなぁ。
でもさ、サキナやニーナがどうしてもランベール学園に通いたいって
いうから、なし崩し的な感じでランベール学園に通い始めたんだよな。
だけどさ、その二人にはもうフラられちゃった訳だし、もう嫌々あの学園に
通わなくて良いよね?
そもそも俺って、剣の才能も魔法の才能も中途半端だし。
なので、ランベール学園に通うのなんてやめて、中途半端な実力でも頑張れば
何とかやっていけるとされる 冒険者。
その冒険者を育てあげる、エクトス学園に入り直すべきか?
まだ今は五月。
やり直しをするにあたって、まだ十分に間に合う月日だ。
確かエクトス学園って、毎月の頭始めに他からの転校......編入希望を
募っていたよな?
今から急いで転入手続きをすれば、ギリギリ冒険者としての育成期間に
合うんじゃないのか!?
それに転校を急ぎたい理由はもうひとつある。
そう...幼馴染の二人にフラられた俺だが、未だに二人と一緒にいたい、
もしかしたら、まだワンチャンスあるんじゃないかと、未練がましくも
みっともない気持ちが心の底にありありでさ。
それじゃ駄目なんだよなぁ。
そんなんじゃ、俺もあいつらにとっても、きっと駄目なんだよなぁ。
............うっし、決めたっ!
「俺、エクトス学園に転校するっ!」
俺はこの情けない気持ち...未練がましさを払拭し、全て捨て去ると心に
決めると、エクトス学園に転校するべく手続きを始めるのだった。
昨日の放課後、幼馴染達から告げられた衝撃事実。
その衝撃事実を既に知っていたクラスメイト。
そんな波寄る様々なショックに悄然してしてしまう俺だったが、
だがそれでもクラスの談笑や、サキナの会話に出てきたロードとやらを
この目で確かめるべく、覚束ない足取りでその日の放課後、特訓場がある
グラウンドに足を運ぶ。
そして......そこで俺は見てしまう。
ロードとイチャイチャしているサキナの姿を。
そして、サキナの言っていたロードとやらの親友だろうか、そいつと
ニーナも楽しそうに会話をしていた。
二人のそんな乙女の姿を見た俺は、もう居たたまれなくなってしまうと、
その場から逃げる様に足をもたつかせながら、家路に帰っていく。
「ハァ...やっぱ、本当だったんだな......」
...っていう事は、クラスの連中もサキナとニーナが、ロード達と
こんなイチャ付きをしている事を知っているっていう事か......。
はは、だろうな。
だって分かりやすいくらいに、ザマァの視線や、憐憫なる視線を四方八方から
向けられたもんな。
うう...これから毎日続くのか?
あの視線とこの心を打ち砕く様なこの無力感が...ずっと、ずっと続くのか?
い、嫌だ、
「ああぁぁあ!絶対に嫌だあぁぁぁああ―――――っ!同情とザマァ......
あの善悪の入り混じった視線を受けるのはも、サキナやニーナが他の男と
イチャイチャしているのを見るのも聞くのも、もう嫌だぁ、嫌だぁああ、
嫌だあぁぁぁあぁぁ――――っ!!俺のライフはもう既にゼロを突き
抜けてマイナス状態なんだぞぉおぉぉぉぉおお―――――っ!!」
ゼェ...ゼェ...ゼェ...ゼェ...ゼェ......
......ホント、これからどうしよう。
「学園に通うの、もうやめよっかな?」
その時、アイッシュの言葉が頭に浮かぶ。
―――お前の学生生活...青春は今から始まるんだぞ!
「青春は今から始まる.........か」
正直いうと、俺は今通っている騎士や魔法使いを育てる学園、
『ランベール学園』じゃなく、王都にある冒険者を育てる学園の
『エクトス学園』に通いたかったんだよなぁ。
でもさ、サキナやニーナがどうしてもランベール学園に通いたいって
いうから、なし崩し的な感じでランベール学園に通い始めたんだよな。
だけどさ、その二人にはもうフラられちゃった訳だし、もう嫌々あの学園に
通わなくて良いよね?
そもそも俺って、剣の才能も魔法の才能も中途半端だし。
なので、ランベール学園に通うのなんてやめて、中途半端な実力でも頑張れば
何とかやっていけるとされる 冒険者。
その冒険者を育てあげる、エクトス学園に入り直すべきか?
まだ今は五月。
やり直しをするにあたって、まだ十分に間に合う月日だ。
確かエクトス学園って、毎月の頭始めに他からの転校......編入希望を
募っていたよな?
今から急いで転入手続きをすれば、ギリギリ冒険者としての育成期間に
合うんじゃないのか!?
それに転校を急ぎたい理由はもうひとつある。
そう...幼馴染の二人にフラられた俺だが、未だに二人と一緒にいたい、
もしかしたら、まだワンチャンスあるんじゃないかと、未練がましくも
みっともない気持ちが心の底にありありでさ。
それじゃ駄目なんだよなぁ。
そんなんじゃ、俺もあいつらにとっても、きっと駄目なんだよなぁ。
............うっし、決めたっ!
「俺、エクトス学園に転校するっ!」
俺はこの情けない気持ち...未練がましさを払拭し、全て捨て去ると心に
決めると、エクトス学園に転校するべく手続きを始めるのだった。
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