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六章 おっさん、初めてのクエスト
第百十八話・嘘を見抜くアイテム
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「た、確かにそれもそうだな。ルコールの言う事にも一理ある......」
「でしょう!どうしようもないお馬鹿でお間抜けな男連中と違ってさぁ、
女って顔色を変えずに嘘を吐いちゃう生き物だからねぇ~♪ホント、
凄いよねぇ~♪巧妙に連ねられた嘘の言葉でさ、然もありなんの如く
あっけらかんとした顔でいけしゃあしゃあとだもんねぇ~♪」
ちょ!ル、ルコールさん!?
男の貶し方も大概にヒドいですけど、女の方も結構貶し過ぎですねっ!
全く悪びれる事もなく毒言葉を続けるルコールに、俺は目を丸くして
軽く呆れていると、
「ふむ...その疑問は出るわな。よっし!お前達のその疑問にこの俺が
答えてやろう。何故ランカが事件に関与していないとわかったのか...
それはな、嘘を見抜くアイテムがランカをシロと判定したからさ!」
ギルマスが俺達の疑問に対し、ランカさんがどうして無実なのか、
その理由を教えてくる。
「嘘を見抜くアイテム?ああ、はいはい。【ジャッジクリスタル】を
使ったんだね?あれを使ってシロと結果が出たんなら、オッパイお化けは
無罪でまず間違いないかぁ~!」
ギルマスが言う、嘘を見抜くというアイテムにルコールは心当たりが
あるのか、それだったらランカは事件に関与してないかと納得した。
「分かってくれたのならいいんだよ。さてっと、俺の言葉に嘘がないと
理解を得られたところで......レンヤ、ランカの処分をどうする?」
ルコールを無事納得させる事ができたギルマスがレンヤに顔を向けると、
改めてランカの処分を問うてくる。
「ギルマスやルコールが言う、嘘を見抜くアイテムを使ったってのが
本当なら、ランカさんはこの案件に関わっていないんだろう。けどさ
俺がここでランカさんの訴えを却下したとしても、あいつらに殺された
冒険者は他にもいるんだろ?だったら、その家族や恋人とかから納得が
いかないとランカさんを訴えてくるんじゃねぇのか?」
俺のそんな素朴な疑問を抱いていると、
「そこは安心して下さい、レンヤ様。法律上、そういう訴えはできないと
決まっているんですよ。悪事を働いた者を裁く権利があるのは、その場...
つまりはレンヤ様達みたいに現行で被害にあった者以外にはできないと
いうルールになっているので!」
サオリナさんがそういった連中を裁けるのはルール上、その場で
その連中から被害を被った者だけという説明を受ける。
「へぇ、そうなんだ?でもそれは何でなんだい?」
「それはですね。簡単に言いますなら、討伐した時に貰える報酬や
賠償金とかの関係ですね」
「報酬や賠償金の関係?」
「はい。レンヤ様はもう経験していると思いますが、悪事を働いた連中を
討伐した時に貰える報酬、そして被害に対する賠償金というのがありまして、
それを貰う事ができるのは、原則その場で最初に悪事を働いている者と
出会った者や、その場でそういう連中から被害にあった者だけとなって
いるんですよ!」
「そんなルールがあるんだ?」
「はい。ですが、それを守らない連中が結構いるんですよねぇ...」
「そうなんだよっ!サオリナが言う様によぉ、途中から参加してきた
分際で、討伐したのは俺達だから俺達に報酬を全部寄越せとかいう連中が
いてさぁ!ホント、嫌になってくるぜっ!特に賠償金関係はもっと
ヒドイんだぜっ!あいつらときたら、確実のない陳腐な証拠や想像で
家族が死んだから、恋人が死んだから、自分らこそ賠償金を貰う権利がある。
だから自分らに寄越せとか抜かしてくるんだぜぇっ!あいつらが来る度、
ギルドの殆どの機能がストップするんだぞっ!冒険者っていうのはな、
その日、その日に行った労働にて収入を得て生計を立てて暮らして
いるんだよっ!死活問題なんだよぉぉおっ!そんな戯れ言なんぞによぉ、
いちいち構ってなんかいられないんだよぉぉぉおおっ!!」
何かのスイッチが入ったのか、サオリナの説明を遮ったギルマスが
興奮しながら、息継ぎも忘れるくらいの早口で賠償金にたかってくる
冒険者の家族や恋人に対しての不満不平を熱論してくる。
「でしょう!どうしようもないお馬鹿でお間抜けな男連中と違ってさぁ、
女って顔色を変えずに嘘を吐いちゃう生き物だからねぇ~♪ホント、
凄いよねぇ~♪巧妙に連ねられた嘘の言葉でさ、然もありなんの如く
あっけらかんとした顔でいけしゃあしゃあとだもんねぇ~♪」
ちょ!ル、ルコールさん!?
男の貶し方も大概にヒドいですけど、女の方も結構貶し過ぎですねっ!
全く悪びれる事もなく毒言葉を続けるルコールに、俺は目を丸くして
軽く呆れていると、
「ふむ...その疑問は出るわな。よっし!お前達のその疑問にこの俺が
答えてやろう。何故ランカが事件に関与していないとわかったのか...
それはな、嘘を見抜くアイテムがランカをシロと判定したからさ!」
ギルマスが俺達の疑問に対し、ランカさんがどうして無実なのか、
その理由を教えてくる。
「嘘を見抜くアイテム?ああ、はいはい。【ジャッジクリスタル】を
使ったんだね?あれを使ってシロと結果が出たんなら、オッパイお化けは
無罪でまず間違いないかぁ~!」
ギルマスが言う、嘘を見抜くというアイテムにルコールは心当たりが
あるのか、それだったらランカは事件に関与してないかと納得した。
「分かってくれたのならいいんだよ。さてっと、俺の言葉に嘘がないと
理解を得られたところで......レンヤ、ランカの処分をどうする?」
ルコールを無事納得させる事ができたギルマスがレンヤに顔を向けると、
改めてランカの処分を問うてくる。
「ギルマスやルコールが言う、嘘を見抜くアイテムを使ったってのが
本当なら、ランカさんはこの案件に関わっていないんだろう。けどさ
俺がここでランカさんの訴えを却下したとしても、あいつらに殺された
冒険者は他にもいるんだろ?だったら、その家族や恋人とかから納得が
いかないとランカさんを訴えてくるんじゃねぇのか?」
俺のそんな素朴な疑問を抱いていると、
「そこは安心して下さい、レンヤ様。法律上、そういう訴えはできないと
決まっているんですよ。悪事を働いた者を裁く権利があるのは、その場...
つまりはレンヤ様達みたいに現行で被害にあった者以外にはできないと
いうルールになっているので!」
サオリナさんがそういった連中を裁けるのはルール上、その場で
その連中から被害を被った者だけという説明を受ける。
「へぇ、そうなんだ?でもそれは何でなんだい?」
「それはですね。簡単に言いますなら、討伐した時に貰える報酬や
賠償金とかの関係ですね」
「報酬や賠償金の関係?」
「はい。レンヤ様はもう経験していると思いますが、悪事を働いた連中を
討伐した時に貰える報酬、そして被害に対する賠償金というのがありまして、
それを貰う事ができるのは、原則その場で最初に悪事を働いている者と
出会った者や、その場でそういう連中から被害にあった者だけとなって
いるんですよ!」
「そんなルールがあるんだ?」
「はい。ですが、それを守らない連中が結構いるんですよねぇ...」
「そうなんだよっ!サオリナが言う様によぉ、途中から参加してきた
分際で、討伐したのは俺達だから俺達に報酬を全部寄越せとかいう連中が
いてさぁ!ホント、嫌になってくるぜっ!特に賠償金関係はもっと
ヒドイんだぜっ!あいつらときたら、確実のない陳腐な証拠や想像で
家族が死んだから、恋人が死んだから、自分らこそ賠償金を貰う権利がある。
だから自分らに寄越せとか抜かしてくるんだぜぇっ!あいつらが来る度、
ギルドの殆どの機能がストップするんだぞっ!冒険者っていうのはな、
その日、その日に行った労働にて収入を得て生計を立てて暮らして
いるんだよっ!死活問題なんだよぉぉおっ!そんな戯れ言なんぞによぉ、
いちいち構ってなんかいられないんだよぉぉぉおおっ!!」
何かのスイッチが入ったのか、サオリナの説明を遮ったギルマスが
興奮しながら、息継ぎも忘れるくらいの早口で賠償金にたかってくる
冒険者の家族や恋人に対しての不満不平を熱論してくる。
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