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五章 おっさんとテンプレ
第八十九話・めっちゃ遅いんですけど!?
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「あははは!どうだ、おっさんよ!あまりの早さにビビんじゃねぇぞっ!
ウリャァァァアッ!」
「ふふふ!流石はアンナリッタの補助魔法だぜぃ!良い具合にスピードが
上がってくれる!おっちゃん、気を抜くんじゃないよ!さもないと
ケガだけじゃ済まなくなっちまうからさぁぁあっ♪」
く、速い!二人とも何て速さで動きやがるんだ!?
流石はAランクの冒険者だぜっ!
......と言いたかったけど、
何これ?
こいつら、めっちゃ遅いんですけど!?
でも当たりたくはないんで、取り敢えず、かわしておきますか。
「ひょいっと!」
「な、なにぃぃい、そんな馬鹿なっ!?い、今の攻撃を避けるだとっ!?
ネ、ネージュッ!!」
「わ、わかってる!ハァァアッ!」
「あらよっと!」
「う、嘘!?これも避けるの!何でよっ!?」
俺はイケメン君と格闘女の攻撃を、余裕な表情でヒラリハラリと
身体を動かし、次々にかわしていく。
「ぐぬぬぬ!なんで...なんでだよ!なんでこんなおっさん如きに、
俺の攻撃がかわされてしまうんだよっ!?このくそじじぃがぁぁぁあっ!
当たれぇええ!当れやぁぁぁああっ!!」
「どうなってるのさ!あたいの攻め立ては師匠のお墨付きなんだぞ!
それなのに、それなのにぃぃい......っ!!」
間を入れずに次々とレンヤを攻撃していくランスとネージェだったが、
それを余裕でかわされていく現状に、まるで信じられないと言わんばかりの
表情で、ランスとネージェがブルブルとその身を震わせ、目を白黒させて
驚愕してしまう。
「うわおっ!す、凄いですねぇ、おじ様!あのランスさんとネージュさんを
圧倒するだなんて!わたし、おじ様に惚れちゃいそうですよぉっ♪」
目の前で繰り広げられている、強者のランス達をまるで鼻であしらうかの様に
翻弄するレンヤに、プレシアがキャーキャーと黄色い声を上げて喜んでいる。
はは...あのプレシアの喜びよう。
よっぽど、こいつらにうっぷんが溜まっていたんだな。
「み、認めねぇ...こんなおっさんが例え、偶然や奇跡といえども、俺の攻撃を
かわすだなんて...んなの、認めてたまるかぁぁぁあっ!」
おうおう。さっきよりも気合いが入った交渉だ!
流石じゃん、イケメン君♪
......でもさ、それでもやっぱり遅いんだよ、キミの動きと攻撃は!
『......発動しろ、瞬歩ッ!』
俺はギフト技の瞬歩を発動させると、更に軽やかな動きでイケメン君の
剣の軌道から身体を反らして攻撃をかわし続ける!
「くそ!なんでだ!この!この!このぉぉおぉぉ!避けんじゃねぇぇよっ!
おっさああああぁぁぁぁぁんんっっ!!」
いやいやいや、避けるに決まってるじゃん、
遅い攻撃とはいえ、剣で斬られたら痛いだろうが!
しっかし、顔をあんなに真っ赤にさせて必死になっちゃって、
完全に怒りで我を忘れていやがるのか?
Aランクの冒険者の癖にこれくらいの事でか?
「全く...お前達、こんなヘボな実力であんなもに散々威張りくさって
いたのか?アハハハ!子どもだなぁ~♪」
俺は更にイケメン君達の冷静さを削ぐ為、挑発全開の顔つきで
口角をニヤッと上げて嘲笑う。
「ぐぬぬぬぬ......許さん、許さんぞ、おっさぁぁん!もう絶っっっ対に
許さんからなぁぁぁぁああっ!!」
レンヤの挑発にランスの血管がプチッと切れそうなくらいに怒り狂い
激昂すると、持っていた剣を両手でギュッと強く握って、頭の上高くまで
大きく振りかぶった!
ウリャァァァアッ!」
「ふふふ!流石はアンナリッタの補助魔法だぜぃ!良い具合にスピードが
上がってくれる!おっちゃん、気を抜くんじゃないよ!さもないと
ケガだけじゃ済まなくなっちまうからさぁぁあっ♪」
く、速い!二人とも何て速さで動きやがるんだ!?
流石はAランクの冒険者だぜっ!
......と言いたかったけど、
何これ?
こいつら、めっちゃ遅いんですけど!?
でも当たりたくはないんで、取り敢えず、かわしておきますか。
「ひょいっと!」
「な、なにぃぃい、そんな馬鹿なっ!?い、今の攻撃を避けるだとっ!?
ネ、ネージュッ!!」
「わ、わかってる!ハァァアッ!」
「あらよっと!」
「う、嘘!?これも避けるの!何でよっ!?」
俺はイケメン君と格闘女の攻撃を、余裕な表情でヒラリハラリと
身体を動かし、次々にかわしていく。
「ぐぬぬぬ!なんで...なんでだよ!なんでこんなおっさん如きに、
俺の攻撃がかわされてしまうんだよっ!?このくそじじぃがぁぁぁあっ!
当たれぇええ!当れやぁぁぁああっ!!」
「どうなってるのさ!あたいの攻め立ては師匠のお墨付きなんだぞ!
それなのに、それなのにぃぃい......っ!!」
間を入れずに次々とレンヤを攻撃していくランスとネージェだったが、
それを余裕でかわされていく現状に、まるで信じられないと言わんばかりの
表情で、ランスとネージェがブルブルとその身を震わせ、目を白黒させて
驚愕してしまう。
「うわおっ!す、凄いですねぇ、おじ様!あのランスさんとネージュさんを
圧倒するだなんて!わたし、おじ様に惚れちゃいそうですよぉっ♪」
目の前で繰り広げられている、強者のランス達をまるで鼻であしらうかの様に
翻弄するレンヤに、プレシアがキャーキャーと黄色い声を上げて喜んでいる。
はは...あのプレシアの喜びよう。
よっぽど、こいつらにうっぷんが溜まっていたんだな。
「み、認めねぇ...こんなおっさんが例え、偶然や奇跡といえども、俺の攻撃を
かわすだなんて...んなの、認めてたまるかぁぁぁあっ!」
おうおう。さっきよりも気合いが入った交渉だ!
流石じゃん、イケメン君♪
......でもさ、それでもやっぱり遅いんだよ、キミの動きと攻撃は!
『......発動しろ、瞬歩ッ!』
俺はギフト技の瞬歩を発動させると、更に軽やかな動きでイケメン君の
剣の軌道から身体を反らして攻撃をかわし続ける!
「くそ!なんでだ!この!この!このぉぉおぉぉ!避けんじゃねぇぇよっ!
おっさああああぁぁぁぁぁんんっっ!!」
いやいやいや、避けるに決まってるじゃん、
遅い攻撃とはいえ、剣で斬られたら痛いだろうが!
しっかし、顔をあんなに真っ赤にさせて必死になっちゃって、
完全に怒りで我を忘れていやがるのか?
Aランクの冒険者の癖にこれくらいの事でか?
「全く...お前達、こんなヘボな実力であんなもに散々威張りくさって
いたのか?アハハハ!子どもだなぁ~♪」
俺は更にイケメン君達の冷静さを削ぐ為、挑発全開の顔つきで
口角をニヤッと上げて嘲笑う。
「ぐぬぬぬぬ......許さん、許さんぞ、おっさぁぁん!もう絶っっっ対に
許さんからなぁぁぁぁああっ!!」
レンヤの挑発にランスの血管がプチッと切れそうなくらいに怒り狂い
激昂すると、持っていた剣を両手でギュッと強く握って、頭の上高くまで
大きく振りかぶった!
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