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五章 おっさんとテンプレ
第七十六話・出禁は嫌だ~!
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「ちょ、ちょっとお二人とも、喧嘩はやめて下さい!ここで揉め事を
起こすつもりなら、今後この宿屋への出禁を命じますからねっ!」
「「はう!?で、出禁っ!?」」
宿屋の元気な娘さんが頬を膨らませ、プンプン怒りながらレンヤと
ルコールの二人にそう忠告してくる。
「す、すいませんでした!本当、すいませんでした!」
「以後、気をつけます...だから出禁は勘弁して!」
出禁を促されたレンヤとルコールが慌てて喧嘩を止めると、宿屋の元気な
娘さんに向けて、何度も頭をペコペコと下げて謝罪する。
「その言葉に二言はないですからねぇ。次からは気をつけて下さいよぉ~!」
元気な娘さんがしょうがないなと言わんばかりの表情で、レンヤとルコールの
謝罪を受け入れた。
「コホン、ではお二人に改めてお聞きしますが...お部屋の数はどうなされますか?
一緒のお部屋でよろしいですか?それとも別々の部屋にいたしますか?」
「あ。だから、俺とルコールは別々の部―――」
「一緒の部屋でお願いっ!はい、これ金貨二枚っ!」
レンヤの言葉を掻き消す様にルコールが大きな声を荒らげると、レンヤの
腰ベルトに下げてある皮袋からサッと金貨二枚を素早く取り出し、
元気な娘さんが立ているテーブルの前に取り出したその二枚の金貨を
バンッと音を立てて置いた。
「ひい、ふう、っと...確かに金貨二枚、お受け取りいたしましたぁ~♪
毎度ありがとうございますぅ~♪」
宿屋の元気な娘さんがルコールの置いた金貨を数え終わり、懐にスッと
しまうと、レンヤ達にニコッと微笑みを向ける。
「ち、ちょっと待って!お、俺はこいつと一緒の部屋だなんて言って......」
「お客様。これ以上騒ぐと......出禁ですよ♪」
「はうっ!?」
未だに同部屋を拒否ってくるレンヤに、宿屋の元気な娘さんがニコニコと
笑っているのに瞳の奥が笑っていない表情で、出禁を盾にしてレンヤの意見を
強引に口の中へと捻込んだ。
「では早速、お部屋へとご案内いたしますねぇ!お客様は私の後ろから付いて
来て下さいなぁ~♪」
宿屋の元気な娘さんがニコッと微笑んでレンヤ達にそう述べると、軽い足取りで
二人の泊まる部屋へと案内する。
「お待たせしました!ここがお客様達がお泊まりになられるお部屋となって
おりまぁ~す♪そして部屋の中はこの様な感じになってまぁ~す♪」
宿屋の元気な娘さんが俺とルコールの宿泊する部屋の前まで案内すると、
ドアノブをガチャと回してドアを開け、部屋の中を見せてくる。
「おお、これが俺達の泊まる部屋か。結構広いじゃん!」
俺は部屋の中を覗き見ると、部屋の奥にベッドがあるのが見え、
そしてその反対側には、食事をする為のテーブルと椅子があるのが見えた。
起こすつもりなら、今後この宿屋への出禁を命じますからねっ!」
「「はう!?で、出禁っ!?」」
宿屋の元気な娘さんが頬を膨らませ、プンプン怒りながらレンヤと
ルコールの二人にそう忠告してくる。
「す、すいませんでした!本当、すいませんでした!」
「以後、気をつけます...だから出禁は勘弁して!」
出禁を促されたレンヤとルコールが慌てて喧嘩を止めると、宿屋の元気な
娘さんに向けて、何度も頭をペコペコと下げて謝罪する。
「その言葉に二言はないですからねぇ。次からは気をつけて下さいよぉ~!」
元気な娘さんがしょうがないなと言わんばかりの表情で、レンヤとルコールの
謝罪を受け入れた。
「コホン、ではお二人に改めてお聞きしますが...お部屋の数はどうなされますか?
一緒のお部屋でよろしいですか?それとも別々の部屋にいたしますか?」
「あ。だから、俺とルコールは別々の部―――」
「一緒の部屋でお願いっ!はい、これ金貨二枚っ!」
レンヤの言葉を掻き消す様にルコールが大きな声を荒らげると、レンヤの
腰ベルトに下げてある皮袋からサッと金貨二枚を素早く取り出し、
元気な娘さんが立ているテーブルの前に取り出したその二枚の金貨を
バンッと音を立てて置いた。
「ひい、ふう、っと...確かに金貨二枚、お受け取りいたしましたぁ~♪
毎度ありがとうございますぅ~♪」
宿屋の元気な娘さんがルコールの置いた金貨を数え終わり、懐にスッと
しまうと、レンヤ達にニコッと微笑みを向ける。
「ち、ちょっと待って!お、俺はこいつと一緒の部屋だなんて言って......」
「お客様。これ以上騒ぐと......出禁ですよ♪」
「はうっ!?」
未だに同部屋を拒否ってくるレンヤに、宿屋の元気な娘さんがニコニコと
笑っているのに瞳の奥が笑っていない表情で、出禁を盾にしてレンヤの意見を
強引に口の中へと捻込んだ。
「では早速、お部屋へとご案内いたしますねぇ!お客様は私の後ろから付いて
来て下さいなぁ~♪」
宿屋の元気な娘さんがニコッと微笑んでレンヤ達にそう述べると、軽い足取りで
二人の泊まる部屋へと案内する。
「お待たせしました!ここがお客様達がお泊まりになられるお部屋となって
おりまぁ~す♪そして部屋の中はこの様な感じになってまぁ~す♪」
宿屋の元気な娘さんが俺とルコールの宿泊する部屋の前まで案内すると、
ドアノブをガチャと回してドアを開け、部屋の中を見せてくる。
「おお、これが俺達の泊まる部屋か。結構広いじゃん!」
俺は部屋の中を覗き見ると、部屋の奥にベッドがあるのが見え、
そしてその反対側には、食事をする為のテーブルと椅子があるのが見えた。
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