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四章 リタイの町
第四十三話・おっさん、愚痴をこぼす
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「いや~しっかし、今の門番めっちゃ良い人だったよな。あの城の
クソ馬鹿共とは雲泥の差だよ!」
ホント、あの城で出会った騎士や神官の連中は、誰も彼もがゴミみたいに
録でもない奴らばっかだったからなぁ。
「それに一番腹が立つのは、あの姫さんの横に屯っていた貴族どもだっ!
俺を見て、ニヤニヤ、ニヤニヤ、ニヤニヤ、ニヤニヤしやがてぇぇええッ!
嗚呼!もう!どいつもこいつも鬱陶しいこと、この上なかったぞっ!!」
それに付け加え、口に出すと、おっさん、おっさんって、歳を取った者を
小馬鹿にしてきやがってさっ!
こっちだって、そこん所は身体の衰えで自覚してんだっつうのっ!
俺は姫さんの回りに屯っていた、大臣や宰相どもの見下しや蔑視による、
にやけ顔を思い出してしまい、イラッとした表情に変わっていく。
「あはは、それはしょうがないよ♪だってあの城の貴族達って、この大陸
一番の城に勤めているっていう、超くだらないプライドのせいもあってか、
貴族特有の「俺様は偉いんだぞ!」という思考の持ち主が多いからさぁ!」
「プライド...ねぇ。まぁ確かにそれはビシビシと肌に感じたよ。いい歳した
大人の癖に、何でああも人を平気で見下したり蔑んだりできるんだろうな?」
今日日、子どもでもやっちゃ駄目だと分かる事だぞ。
それなの、それを大人が出来ないなんてよ。
「......たく。一体どういう教育を受ければ、あんな駄目駄目な大人に
育つんだろうな?」
「う~ん。それはやっぱり、先祖代々の同じ馬鹿な親を見本にしちゃう
からじゃないの?」
「ああ、なるほどな!」
自分さえ良ければって、自己チュー精神。
それが延々と子孫へと受け継がれているって事か。
「そう考えると、貴族ってどうしようもないガキくさい連中だよな?」
何であんな連中が、民衆の上に立つ事ができるんだろう?
正直、そういった何様連中のいない環境で育った俺には良く分からんな。
「でもまぁ。貴族の全部が全部、そうじゃないんだけどねぇ~」
「ええ、そぉぉっかぁぁ~!?」
だって、俺が出くわした貴族の連中って、全部クソみたいだったぞ。
「それに、そのクソ貴族どものトップでもある王族の姫さんでさえ、
私偉いんですけどオーラで横柄な態度だったしなぁ~っ!」
ああ、今思い出しても忌々しい!
「へ!?ひ、姫さんって、ギガン城のリコット王女の事だよね?」
「そうそう、そのリコット王女さんだよ。あの姫さん、他の勇者には
キラキラな笑顔を振り撒いて会話していた癖に、俺との会話は勿論の事、
目線さえも合わせてくれなかったんだぞ!」
そう、あの姫さん。俺と会話をしている時、目線を俺と合わせないよう、
横や上下と目線をずらして喋ってたからな。
気付いていないと思ったか!
思いっきり、気付いているんだからなっ!
レンヤはそれを思い出し、気持ちがへこんでしまう。
「あ、あのリコット王女がそんな横柄な態度を......??」
「ん?どうしたんだ、ルコール?不思議そうな顔をしてよ?姫さんが
俺を変な目で見た事がそんなに疑問なのか?」
ハテナ顔をして首を傾げているルコールに、俺も同じくハテナ顔をして
首を傾げてしまう。
クソ馬鹿共とは雲泥の差だよ!」
ホント、あの城で出会った騎士や神官の連中は、誰も彼もがゴミみたいに
録でもない奴らばっかだったからなぁ。
「それに一番腹が立つのは、あの姫さんの横に屯っていた貴族どもだっ!
俺を見て、ニヤニヤ、ニヤニヤ、ニヤニヤ、ニヤニヤしやがてぇぇええッ!
嗚呼!もう!どいつもこいつも鬱陶しいこと、この上なかったぞっ!!」
それに付け加え、口に出すと、おっさん、おっさんって、歳を取った者を
小馬鹿にしてきやがってさっ!
こっちだって、そこん所は身体の衰えで自覚してんだっつうのっ!
俺は姫さんの回りに屯っていた、大臣や宰相どもの見下しや蔑視による、
にやけ顔を思い出してしまい、イラッとした表情に変わっていく。
「あはは、それはしょうがないよ♪だってあの城の貴族達って、この大陸
一番の城に勤めているっていう、超くだらないプライドのせいもあってか、
貴族特有の「俺様は偉いんだぞ!」という思考の持ち主が多いからさぁ!」
「プライド...ねぇ。まぁ確かにそれはビシビシと肌に感じたよ。いい歳した
大人の癖に、何でああも人を平気で見下したり蔑んだりできるんだろうな?」
今日日、子どもでもやっちゃ駄目だと分かる事だぞ。
それなの、それを大人が出来ないなんてよ。
「......たく。一体どういう教育を受ければ、あんな駄目駄目な大人に
育つんだろうな?」
「う~ん。それはやっぱり、先祖代々の同じ馬鹿な親を見本にしちゃう
からじゃないの?」
「ああ、なるほどな!」
自分さえ良ければって、自己チュー精神。
それが延々と子孫へと受け継がれているって事か。
「そう考えると、貴族ってどうしようもないガキくさい連中だよな?」
何であんな連中が、民衆の上に立つ事ができるんだろう?
正直、そういった何様連中のいない環境で育った俺には良く分からんな。
「でもまぁ。貴族の全部が全部、そうじゃないんだけどねぇ~」
「ええ、そぉぉっかぁぁ~!?」
だって、俺が出くわした貴族の連中って、全部クソみたいだったぞ。
「それに、そのクソ貴族どものトップでもある王族の姫さんでさえ、
私偉いんですけどオーラで横柄な態度だったしなぁ~っ!」
ああ、今思い出しても忌々しい!
「へ!?ひ、姫さんって、ギガン城のリコット王女の事だよね?」
「そうそう、そのリコット王女さんだよ。あの姫さん、他の勇者には
キラキラな笑顔を振り撒いて会話していた癖に、俺との会話は勿論の事、
目線さえも合わせてくれなかったんだぞ!」
そう、あの姫さん。俺と会話をしている時、目線を俺と合わせないよう、
横や上下と目線をずらして喋ってたからな。
気付いていないと思ったか!
思いっきり、気付いているんだからなっ!
レンヤはそれを思い出し、気持ちがへこんでしまう。
「あ、あのリコット王女がそんな横柄な態度を......??」
「ん?どうしたんだ、ルコール?不思議そうな顔をしてよ?姫さんが
俺を変な目で見た事がそんなに疑問なのか?」
ハテナ顔をして首を傾げているルコールに、俺も同じくハテナ顔をして
首を傾げてしまう。
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