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三章 おっさん勇者の初めての人命救助
第三十二話・フォーラム家
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「こ、こら、アリア!命の恩人に対して、何て口を聞くんですか!」
せっかく助けてくれたのに、愚痴ばかりを述べるアリアに対し、キサリが
プンプンと頬を膨らませ怒っている。
あ、怒った顔も美人ですね♪
「はは、いいんですよ。年頃の女の子がこんな目にあったんです。きっと
心が乱れての愚痴だと思います。だから気にしないで下さい。それに俺が
おっさんだっていうのも、紛うことなきですし♪」
俺はそれとなく、可愛い子ちゃんへのフォローを入れておく。
「ほ、本当にすいません。えっと...ご都合が悪くなければ、貴方のお名前を
伺って宜しいでしょうか?あ、人に名を尋ねるなら、まず自分が先に名乗ら
なければ失礼ですね。私の名前はキサリ、『キサリ・グラン・フォーラム』と
申します。以後お見知り置き下さいませ♪」
レンヤに名前を聞こうとして、自分の名前を教えてなかった事にキサリが
気づくと、慌てて自分の自己紹介をし、そして頭を小さく下げる。
「そして、この子が...」
「わ、私はアリア...『アリア・グラン・フォーラム』よ!この華麗なる美貌の
持ち主である私を救えた事...その頭と心に感謝の念と共に刻み込みなさいな!」
続けてアリアが人差し指をレンヤにビシッと突き付けると、顔を赤くしながら
自分の自己紹介をツンデレ風にしてくる。
「またアリアは!命の恩人である御方に対し、そんな上から目線はお止め
なさいって、言っているでしょうっ!」
「あはは...。お二人とも自己紹介ありがとうございます。それじゃ、今度は
俺の名前ですね。俺の名前は城川――」
おっと、そういえば、ルコールの奴がこっちの世界では名前を先に言った方が
良いとか言っていたな。
何でも名字が前にくるのはこちらの世界では珍しく、色々と掘り探られてしまう
可能性があるとか。
「コホン...俺の名前はレンヤ...『レンヤ・シロカワ』と申します。こちらこそ、
以後お見知りおき下さい!」
キサリとアリアの自己紹介を聞いて、今度はレンヤが自分の自己紹介をして、
軽い会釈をすると、
それと同時に、
「ええぇぇっ!?フォ、フォーラム!?フォーラムですってぇぇえっ!?」
馬車から少し離れた所でレンヤ達の会話を聞いていたルコールが、フォーラムと
言う名を聞き、叫声を上げる。
「お~い、レンヤァァ~!レンヤァァァアア~ッ!!」
「ど、どうしたんだ、ルコール?そんな大きな声を荒らげて?」
俺の名前を大きな声を上げて呼び、手を招いているルコールを見て
ハテナ顔で首を傾げると、
「いいから!こっちゃ来いやぁぁああっ!!」
首を傾げてその場をちっとも動かない俺を見て、ルコールがますます
大きな声を上げて俺を呼んでくる。
「んだよ......。用があるんだったら自分から来ればいいものを...ったく、
しょうがないな......」
「あの、レンヤ様。あちらのお方は何方でしょうか?」
「ああ、あいつですか?あいつは俺と一緒に盗賊を退治してくれた、
ルコー――」
「おい、そこの不貞な輩ぁぁぁあっ!我らのキサリ皇后様とアリア皇女様に
対し、一体何をしようとしておるのだぁぁぁぁあ―――――っ!!」
俺がルコールの事を紹介しようとした瞬間、遠くから無数の馬の足音が
聞こえ、こちらへと近づいて来る軍隊が俺の目に映ってきた。
せっかく助けてくれたのに、愚痴ばかりを述べるアリアに対し、キサリが
プンプンと頬を膨らませ怒っている。
あ、怒った顔も美人ですね♪
「はは、いいんですよ。年頃の女の子がこんな目にあったんです。きっと
心が乱れての愚痴だと思います。だから気にしないで下さい。それに俺が
おっさんだっていうのも、紛うことなきですし♪」
俺はそれとなく、可愛い子ちゃんへのフォローを入れておく。
「ほ、本当にすいません。えっと...ご都合が悪くなければ、貴方のお名前を
伺って宜しいでしょうか?あ、人に名を尋ねるなら、まず自分が先に名乗ら
なければ失礼ですね。私の名前はキサリ、『キサリ・グラン・フォーラム』と
申します。以後お見知り置き下さいませ♪」
レンヤに名前を聞こうとして、自分の名前を教えてなかった事にキサリが
気づくと、慌てて自分の自己紹介をし、そして頭を小さく下げる。
「そして、この子が...」
「わ、私はアリア...『アリア・グラン・フォーラム』よ!この華麗なる美貌の
持ち主である私を救えた事...その頭と心に感謝の念と共に刻み込みなさいな!」
続けてアリアが人差し指をレンヤにビシッと突き付けると、顔を赤くしながら
自分の自己紹介をツンデレ風にしてくる。
「またアリアは!命の恩人である御方に対し、そんな上から目線はお止め
なさいって、言っているでしょうっ!」
「あはは...。お二人とも自己紹介ありがとうございます。それじゃ、今度は
俺の名前ですね。俺の名前は城川――」
おっと、そういえば、ルコールの奴がこっちの世界では名前を先に言った方が
良いとか言っていたな。
何でも名字が前にくるのはこちらの世界では珍しく、色々と掘り探られてしまう
可能性があるとか。
「コホン...俺の名前はレンヤ...『レンヤ・シロカワ』と申します。こちらこそ、
以後お見知りおき下さい!」
キサリとアリアの自己紹介を聞いて、今度はレンヤが自分の自己紹介をして、
軽い会釈をすると、
それと同時に、
「ええぇぇっ!?フォ、フォーラム!?フォーラムですってぇぇえっ!?」
馬車から少し離れた所でレンヤ達の会話を聞いていたルコールが、フォーラムと
言う名を聞き、叫声を上げる。
「お~い、レンヤァァ~!レンヤァァァアア~ッ!!」
「ど、どうしたんだ、ルコール?そんな大きな声を荒らげて?」
俺の名前を大きな声を上げて呼び、手を招いているルコールを見て
ハテナ顔で首を傾げると、
「いいから!こっちゃ来いやぁぁああっ!!」
首を傾げてその場をちっとも動かない俺を見て、ルコールがますます
大きな声を上げて俺を呼んでくる。
「んだよ......。用があるんだったら自分から来ればいいものを...ったく、
しょうがないな......」
「あの、レンヤ様。あちらのお方は何方でしょうか?」
「ああ、あいつですか?あいつは俺と一緒に盗賊を退治してくれた、
ルコー――」
「おい、そこの不貞な輩ぁぁぁあっ!我らのキサリ皇后様とアリア皇女様に
対し、一体何をしようとしておるのだぁぁぁぁあ―――――っ!!」
俺がルコールの事を紹介しようとした瞬間、遠くから無数の馬の足音が
聞こえ、こちらへと近づいて来る軍隊が俺の目に映ってきた。
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