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二章 新たな出会い

第十七話・ドラゴンのお宝を説明する その1

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「まず...この指輪の名前から説明するね。これは【カード・リング】と
言って、武器、防具、そして道具をカード化する事ができるマジック
アイテムだよ♪」

「おお!これは如何にも利便性が高そうなアイテムッ!」

「カード化した後は、カードを取り出し念じるだけで、武器や防具なら
瞬時に装備され、道具は直ぐに使用する事が出来るんだ。しかもね、
ダブっている同じアイテムはひとつに纏まってストックが出来るし、
カード化している間は劣化をしない仕様だから便利だよ~!」

「へぇ~。同じアイテムはひとつのカードとして纏まってストック
されるんだ......」

つまり、×3、×10とかっていう感じにかな?

おお、そいつはカードがかさばらなくて便利そうだ。

それに劣化なしってのも、ありがたい機能だよ。

「あ。でももし変換したそのカードを誰かに盗まれちゃったら
大変じゃね?」

小型するって事はそれだけ、盗まれる確率が増えるって事だしな。

しかもストック数の多いカードを盗まれでもしたら、泣くにも泣けねぇよ。

「そこは安心してよ、レンヤ。その指輪でカード化した者以外がカードを
使用しても効果は発動しないし、最悪、遠隔魔法でカードを破壊する事も
できるからさ!」

「なるほど...それだったら安心だな!」

「安心してくれた所で...次はこれの説明に入るね。このブーツの名前は
【天使のブーツ】と言って、空中を三段ジャンプができる代物だよ!」

「く、空中を三段ジャンプって、空間をちょんちょんって感じにか?」

「うん、そんな感じにだよ。これを装備しておけば、戦闘は勿論の事、
高い場所にある薬草とかを採取する際にも、良い効果を発揮してくれる
便利なブーツだと思うよ♪」

た、確かにこれがあれば、痒い所に手が届く...そんな感じのあふれる
アイテムだよ。

でも、デザインがなぁ......。

「三つ目は...この指輪の説明だねぇ♪こほん...この指輪の名前は
【Dセンブル・リング】と言ってね。遥か昔に魔物の解体を嫌がった、
とある女賢者が知力と智力の全てを以て作り上げたとされるアイテムでさ。
その名前が示す様に、倒した魔物を自動解体して素材だけに変換してくれる
中々に優れた代物なんだよ♪」

「おお!自動で解体!?そいつはマジで便利なアイテムだな!」

その女賢者じゃないけど、俺も正直、魔物の解体は出来そうになかったしな。

ホント、これからの旅にはありがたい必須アイテムだぜ。

「あ、一応、ギルドに魔物の素材を切り分けてくれる『魔物解体屋』はあるよ。
でもそこに頼むと解体料...素材代の二割程取られちゃうんだ。だがしかしっ!
このDセンブル・リングさえあれば、それもただって寸法さ!」

魔物解体屋...そんな所があるんだ?

まぁ、その指輪の女賢者や俺みたいな奴は他にも沢山いるだろうから、
あって当然か。

「そして四番目はこれ!ドラゴンの数ある技の中からを三つの技を習得できる
究極マジックアイテム...その名も【竜の奥義書】だっ!」

え!?

ド、ドラゴンの技を習得でちゃうのっ!?

マ、マジでっ!?

これは少年心をくすぐってくれる、ロマン溢れるアイテムじゃん!

「ふふ~ん。どうよ、レンヤ!ドラゴンの技を習得できる事ってだけでも
凄い事なのに、この竜の奥義書を使えば三つも習得する事ができるんだよ!」

わくわくしているレンヤに気づいたルコールが、口角を上げたドヤ顔で
竜の奥義書の凄さを自慢してくる。

「あ。但し、ステータス数に依存する技や、LV数に依存する技は、その値を
超えないと使用ができないから、そこんとは気をつけてね!」

「依存...つまり、例え技を習得したとしても、ステータス数やLV数が
必要最適値以上にならないと、技を直ぐに使用する事ができないってわけか...」

それはマジで要注意しないとな。

せっかく習得した技なのに、それを使う事ができないなんて羽目になったら、
ガッカリも良い所だし。

俺は技を習得するタイミングは絶対に間違えないようにせねばと、そう心に
誓うのだった。

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