46 / 66
中間都市
最速伝説
しおりを挟む
標高1449メートル、ヘイゼル山の山頂、
夏前の、暑くもなく、寒くもなく、星が、
瞬く。いや、あれは星だろうか。
片側一車線の道路に、二台のアナログカーが
前後に並ぶ。前は、白と黒の2色トーン、
少し直線的な形状、後ろは赤、曲線的な
フォルム。
前の車の斜め前に、人が立つ。エンジンを
吹かす二台。暗がりの中で、山の木々が
頭上に覆い被さる。
カウントダウンを始める。
「いきまーす! 5、4、3、2、1、ゴー!」
腕を振り下ろす。
白黒が勢いよく飛び出す、赤い車は急発進で
はあるが、ツートーンから少し置いていか
れた感じだ。
まず90度の左カーブ、緩い右カーブからの
右ヘアピン、少し進んで、緩い右カーブ
からの左ヘアピン、
少し進んで直線に入ったところで、前の
ツートーンがカーブに消える。そして、
二連続ヘアピン、
直線がだいぶ続くが、ツートーンと赤い車
の間にかなりの距離が開いていた。この
コース上で最も速度の出る区間だ。
町の夜景が見える。数人のギャラリー。
展望台の横を過ぎ、うねったカーブが続く、
右ヘアピンを過ぎ、しばらく直線に近い
コースが続いて速度が上がる。そしてまた
左ヘアピン、その直後に、
「よし」
赤い車の運転席に座る人物が呟く。明らかに
エンジン音に気合が入る。
コンソールを操作して、音が鳴り出す。
ずいぶん攻撃的な印象のダンスミュージック
が、大音量で鳴り出す。
そこから、この坂の名所となる、五連続ヘア
ピンが近づく。ここは、実際は四連続しかない
のだが、五連続ヘアピンと呼ばれている。
そこを、赤い車は、先ほどとは異なるカーブの
曲がり方で曲がっていく。車の四輪を、横に
滑らせるような曲がり方だ。ハンドルを
いったんカーブ方向に切り、そのあと逆側へ
切って姿勢を制御する。
四つのカーブ全てをタイヤを滑らせて曲がる。
二連続ヘアピン、左カーブ、右ヘアピンで、
ツートーンのテールランプが再び見え出す。
そこから緩めのカーブが続くが、どんどん
距離が縮む。
最後に右カーブを曲がり、左手に駐車場が
見え、そのあたりがゴールだ。けっきょく、
ほぼ並んで同時にゴールする。
車から降りてきた人物、ヴァイ・フォウ。
見事な体格、鍛え上げられた肩、腕の筋肉。
身長は170センチほど、体重は70キロ
近くあるだろうか、短髪に整った顔立ち。
そして、そのヴァイが乗る赤い車、ムゲンと
呼ばれる。ヴァイが乗るのは、ムゲンの4つ
目のディーモデルだ。自分の名前と通じる
部分もあって、ヴァイは気に入っていた。
「タイムは?」
「3分15秒」
答えたのは、オンドレイ・ズラタノフ、
ヴァイより背が高く、ひょろ長く出っ歯。
先ににダウンヒルを終えて、下の駐車場
で待っていた。
「だいぶ早くなったね、ワルター」
ヴァイより少し背が低く、ずんぐりした、
丸坊主のワルター・テデスコが答える。
「後発のヴァイねえに追いつかれたけど」
「ヴァイねえは本気出すと3分切るでしょ」
「ヴァイねえは追いかける時しか本気
出ないからなあ」
その3人のすぐ後ろでニコニコ立っている
いるのは、ヤーゴ・アルマグロ。
オンドレイより少し背が低いだろうか、
あまり特徴の無い地味な顔、痩せ型だ。
彼ら4人は、走り屋チーム、金剛石の
メンバーだ。ヴァイが17歳、残りの3人
が16歳。
ワルターの乗っていた白黒のツートーンの
車が、トールの86型。オンドレイは、
青のインキュバス、ヤーゴは黄のセベク。
「オンドレイが3分22で、ヤーゴが3分
25かあ、じゃあ今日ベスト更新は
ワルターだけだ」
「じゃあオンドレイんち行くか」
それぞれの車に散ろうとしたが、そこに
2名の大人が近づく。二人とも180センチ
前後の身長がありそうだ。
「おまえらさあ、ちゃんと資格持ってんのか、
見せてみろよ、あ、嫌なら通報すんぞこら」
たまに地方から勘違いした人間が来る。
たいてい年下の3人に任せるのだが、今日は
ヴァイがとくに返事もせずに二人の前に
立ち、にっこり笑う。
「おまえ言葉通じてんのか? 何か答えろおら」
ヴァイの着ているよくわからないキャラの
ティーシャツを掴もうとしたその瞬間、
足を払われて一回転する男。
もう一人は声を裏返らせて何か喚いてヴァイ
に掴みかかろうとするが、ゴフっと呻いて
うずくまる。ヴァイが体を沈めて踏み込み、
胸元に肘撃ちが入っていた。
「おまえらなあ、手加減できんうちは素人
相手に肘撃ち使うなよ」
危険過ぎる、と3人に肘撃ちに関する
アドバイスだ。
素人扱いされてそろそろと逃げていく男二人。
入れ替わりに、意を決したようにヴァイに
近づく少女二人。
「ヴァイさん、これ、受け取ってください」
「彼女はいるんですか?」
「ああん?」
と答えるヴァイと少女二人の間に割って入る
オンドレイ。
「お嬢ちゃんたち、今日は遅いからもう帰りな、
封筒は受け取っておくからさあ」
年齢は若そうだが人相の悪い3人に阻まれて、
少女二人は帰っていく。
「おれは女だって、彼女なんているわけない
だろが」もう何回目だ、とぶつぶつ言いつつ
車に乗り込むヴァイ、残りの3人もそれぞれ
の車に乗り込む。
オンドレイの実家は、銭湯をやっている。
もう夜の11時を回っている。走り終わった
あとに、ひと風呂浴びてそれぞれの家に
帰るのだ。
当然、ワルター、オンドレイ、ヤーゴの3人
は男湯、ヴァイは女湯に入るのだが、客が
少ないと、ヴァイは男湯にやってくる。
「サンボの試合、来週だっけか」
ヴァイが湯船にのびのびと浸かっている。
近所のおじさんもいるが、いつものことなの
でおじさんも気にしていない。
「ヤーゴの怪我はもう大丈夫なの?」
「うん」
「少し筋肉付いたよな?」
ヴァイがヤーゴに尋ねる。怪我を治している
間に筋トレしたとヤーゴが答える。
「もう一人誰が出るんだっけ」
今度はワルターが誰となく聞く。
「アナ・ボナでしょ」
ヴァイとオンドレイが同時に答える。
脱衣所でも、ヴァイは涼んでいつまでも服を
着ない。16歳の男3人は、ヴァイに早く
服を着てほしいと思っている。
夏前の、暑くもなく、寒くもなく、星が、
瞬く。いや、あれは星だろうか。
片側一車線の道路に、二台のアナログカーが
前後に並ぶ。前は、白と黒の2色トーン、
少し直線的な形状、後ろは赤、曲線的な
フォルム。
前の車の斜め前に、人が立つ。エンジンを
吹かす二台。暗がりの中で、山の木々が
頭上に覆い被さる。
カウントダウンを始める。
「いきまーす! 5、4、3、2、1、ゴー!」
腕を振り下ろす。
白黒が勢いよく飛び出す、赤い車は急発進で
はあるが、ツートーンから少し置いていか
れた感じだ。
まず90度の左カーブ、緩い右カーブからの
右ヘアピン、少し進んで、緩い右カーブ
からの左ヘアピン、
少し進んで直線に入ったところで、前の
ツートーンがカーブに消える。そして、
二連続ヘアピン、
直線がだいぶ続くが、ツートーンと赤い車
の間にかなりの距離が開いていた。この
コース上で最も速度の出る区間だ。
町の夜景が見える。数人のギャラリー。
展望台の横を過ぎ、うねったカーブが続く、
右ヘアピンを過ぎ、しばらく直線に近い
コースが続いて速度が上がる。そしてまた
左ヘアピン、その直後に、
「よし」
赤い車の運転席に座る人物が呟く。明らかに
エンジン音に気合が入る。
コンソールを操作して、音が鳴り出す。
ずいぶん攻撃的な印象のダンスミュージック
が、大音量で鳴り出す。
そこから、この坂の名所となる、五連続ヘア
ピンが近づく。ここは、実際は四連続しかない
のだが、五連続ヘアピンと呼ばれている。
そこを、赤い車は、先ほどとは異なるカーブの
曲がり方で曲がっていく。車の四輪を、横に
滑らせるような曲がり方だ。ハンドルを
いったんカーブ方向に切り、そのあと逆側へ
切って姿勢を制御する。
四つのカーブ全てをタイヤを滑らせて曲がる。
二連続ヘアピン、左カーブ、右ヘアピンで、
ツートーンのテールランプが再び見え出す。
そこから緩めのカーブが続くが、どんどん
距離が縮む。
最後に右カーブを曲がり、左手に駐車場が
見え、そのあたりがゴールだ。けっきょく、
ほぼ並んで同時にゴールする。
車から降りてきた人物、ヴァイ・フォウ。
見事な体格、鍛え上げられた肩、腕の筋肉。
身長は170センチほど、体重は70キロ
近くあるだろうか、短髪に整った顔立ち。
そして、そのヴァイが乗る赤い車、ムゲンと
呼ばれる。ヴァイが乗るのは、ムゲンの4つ
目のディーモデルだ。自分の名前と通じる
部分もあって、ヴァイは気に入っていた。
「タイムは?」
「3分15秒」
答えたのは、オンドレイ・ズラタノフ、
ヴァイより背が高く、ひょろ長く出っ歯。
先ににダウンヒルを終えて、下の駐車場
で待っていた。
「だいぶ早くなったね、ワルター」
ヴァイより少し背が低く、ずんぐりした、
丸坊主のワルター・テデスコが答える。
「後発のヴァイねえに追いつかれたけど」
「ヴァイねえは本気出すと3分切るでしょ」
「ヴァイねえは追いかける時しか本気
出ないからなあ」
その3人のすぐ後ろでニコニコ立っている
いるのは、ヤーゴ・アルマグロ。
オンドレイより少し背が低いだろうか、
あまり特徴の無い地味な顔、痩せ型だ。
彼ら4人は、走り屋チーム、金剛石の
メンバーだ。ヴァイが17歳、残りの3人
が16歳。
ワルターの乗っていた白黒のツートーンの
車が、トールの86型。オンドレイは、
青のインキュバス、ヤーゴは黄のセベク。
「オンドレイが3分22で、ヤーゴが3分
25かあ、じゃあ今日ベスト更新は
ワルターだけだ」
「じゃあオンドレイんち行くか」
それぞれの車に散ろうとしたが、そこに
2名の大人が近づく。二人とも180センチ
前後の身長がありそうだ。
「おまえらさあ、ちゃんと資格持ってんのか、
見せてみろよ、あ、嫌なら通報すんぞこら」
たまに地方から勘違いした人間が来る。
たいてい年下の3人に任せるのだが、今日は
ヴァイがとくに返事もせずに二人の前に
立ち、にっこり笑う。
「おまえ言葉通じてんのか? 何か答えろおら」
ヴァイの着ているよくわからないキャラの
ティーシャツを掴もうとしたその瞬間、
足を払われて一回転する男。
もう一人は声を裏返らせて何か喚いてヴァイ
に掴みかかろうとするが、ゴフっと呻いて
うずくまる。ヴァイが体を沈めて踏み込み、
胸元に肘撃ちが入っていた。
「おまえらなあ、手加減できんうちは素人
相手に肘撃ち使うなよ」
危険過ぎる、と3人に肘撃ちに関する
アドバイスだ。
素人扱いされてそろそろと逃げていく男二人。
入れ替わりに、意を決したようにヴァイに
近づく少女二人。
「ヴァイさん、これ、受け取ってください」
「彼女はいるんですか?」
「ああん?」
と答えるヴァイと少女二人の間に割って入る
オンドレイ。
「お嬢ちゃんたち、今日は遅いからもう帰りな、
封筒は受け取っておくからさあ」
年齢は若そうだが人相の悪い3人に阻まれて、
少女二人は帰っていく。
「おれは女だって、彼女なんているわけない
だろが」もう何回目だ、とぶつぶつ言いつつ
車に乗り込むヴァイ、残りの3人もそれぞれ
の車に乗り込む。
オンドレイの実家は、銭湯をやっている。
もう夜の11時を回っている。走り終わった
あとに、ひと風呂浴びてそれぞれの家に
帰るのだ。
当然、ワルター、オンドレイ、ヤーゴの3人
は男湯、ヴァイは女湯に入るのだが、客が
少ないと、ヴァイは男湯にやってくる。
「サンボの試合、来週だっけか」
ヴァイが湯船にのびのびと浸かっている。
近所のおじさんもいるが、いつものことなの
でおじさんも気にしていない。
「ヤーゴの怪我はもう大丈夫なの?」
「うん」
「少し筋肉付いたよな?」
ヴァイがヤーゴに尋ねる。怪我を治している
間に筋トレしたとヤーゴが答える。
「もう一人誰が出るんだっけ」
今度はワルターが誰となく聞く。
「アナ・ボナでしょ」
ヴァイとオンドレイが同時に答える。
脱衣所でも、ヴァイは涼んでいつまでも服を
着ない。16歳の男3人は、ヴァイに早く
服を着てほしいと思っている。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
ジュラシック村
桜小径
SF
ある日、へんな音が村に響いた。
ズシン、ズシン。
巨大なものが村の中を徘徊しているような感じだ。
悲鳴もあちこちから聞こえる。
何が起こった?
引きこもりの私は珍しく部屋の外の様子がとても気になりはじめた。
チェスクリミナル
ハザマダアガサ
SF
全世界で極少数の特別な能力を持つ者。いわゆる能力者。
現代社会ではその者達に対する差別や迫害が絶えず、不満を持つ者は少なくなかった。
しかし、その能力を活かして社会に貢献しようとする者達がいた。
その者達の名はジャスターズ。
ジャスターズはクリミナルスクールという、犯罪の未遂又は犯した能力者達を収容し、矯正する施設と連携しており、日々能力者達の自立を目指して活動していた。
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
銀河戦国記ノヴァルナ 第2章:運命の星、掴む者
潮崎 晶
SF
ヤヴァルト銀河皇国オ・ワーリ宙域星大名、ナグヤ=ウォーダ家の当主となったノヴァルナ・ダン=ウォーダは、争い続けるウォーダ家の内情に終止符を打つべく宙域統一を目指す。そしてその先に待つものは―――戦国スペースオペラ『銀河戦国記ノヴァルナシリーズ』第2章です。
緋き魔女のセオリー~セオリー・S・マクダウェルの理不尽な理論~
朝我桜(あさがおー)
SF
「さあっ! 憂さ晴らしの時間ですわっ!」
あらすじ:気に入らない相手には毒を吐き、悪人とあらば容赦なくぶっ飛ばす、気に入ったものは無理矢理実験体にする、品行下劣で仙才鬼才。神秘に取りつかれし自称マッドサイエンティスト、進化学・遺伝学者セオリー・シャロン・マクダウェル。
遺伝子解析システムGADS(ガディス)によパーソナルゲノム時代が到来した近未来日本。病気のリスクの早期発見が出来る一方で、理不尽な遺伝子による格差社会となっていた。
ある時ガラパゴス諸島に滞在していたセオリーに日本にいる旧友松浦から一通のエアメールが届く。
その内容は『力を貸してほしい』とのこと。観光がてら日本へと訪れたセオリーを待っていたのは、社会の根幹を揺るがす大事件。
くそったれで理不尽な社会へ次第に内心不満を募らせていくセオリーは、サイコパス、女軍人、しゃべる狼、嘘吐きAIと共に、事件を捜査する中、その理不尽な社会に潜む黒幕へと辿り着く。
セオリーと彼らは理不尽な社会への憂さを晴らすため、ある行動へと出る。
地球連邦軍様、異世界へようこそ
ライラック豪砲
SF
巨大な一つの大陸の他は陸地の存在しない世界。
その大陸を統べるルーリアト帝国の第三皇女グーシュ。
21世紀初頭にトラックに轢かれ、気が付いたら22世紀でサイボーグになっていた元サラリーマンの一木弘和。
地球連邦軍異世界派遣軍のルーリアト帝国への来訪により出会った二人が、この世界に大きな変革を引き起こす!
SF×ファンタジーの壮大な物語、開幕。
第一章
グーシュは十八歳の帝国第三皇女。
好奇心旺盛で民や兵にも気さくに接するため、民衆からは慕われているが主流派からは疎まれていた。
グーシュはある日、国境に来た存在しない筈の大陸外の使節団への大使に立候補する。
主流派に睨まれかねない危険な行為だが、未知への探求心に胸踊らせるグーシュはお付きの騎士ミルシャと共に使節団が滞在するルニ子爵領へと赴く。
しかしその道中で、思わぬ事態が起こる。
第二章
西暦2165年。
21世紀初頭から交通事故で昏睡していた一木弘和はサイボーグとして蘇生。
体の代金を払うため地球連邦軍異世界派遣軍に入り、アンドロイド兵士達の指揮官として働いていた。
そして新しく配属された第049艦隊の一員として、一木はグーシュの暮らす惑星ワーヒドに赴く。
しかし美少女型アンドロイドの参謀や部下に振り回され、上官のサーレハ大将は何やら企んでいる様子。
一般人の一木は必死に奮闘するが……。
第三章~
そして、両者の交流が始まる……。
小説家になろうで連載中の作品の微修正版になります。
最新話が見たい方は、小説家になろうで先行して公開しておりますので、そちらをご覧ください。
病弱な私はVRMMOの世界で生きていく。
べちてん
SF
生まれつき体の弱い少女、夏凪夕日は、ある日『サンライズファンタジー』というフルダイブ型VRMMOのゲームに出会う。現実ではできないことがたくさんできて、気が付くとこのゲームのとりこになってしまっていた。スキルを手に入れて敵と戦ってみたり、少し食事をしてみたり、大会に出てみたり。初めての友達もできて毎日が充実しています。朝起きてご飯を食べてゲームをして寝る。そんな生活を続けていたらいつの間にかゲーム最強のプレイヤーになっていた!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる