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新たなる始まり
第278話-ユリィの思い-
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「フランソワを説得?」
「はい」
「とりあえず説明を聞かせて欲しいんだけどいい?」
「勿論です」
目の前に出されたお茶を飲んで心の準備をした。
「さっき言った通り魔法の使いすぎは大地が枯れていきます。だから私は少しずつでも大地が枯れていくことを止めたいのです。そのためには魔法の使用を少なくしないといけません。なので小領主であるフランソワ様の場所からそう言った事を始めてもらいたいのです」
「なるほどね。ちなみにユリィ一人で行った事は?」
「勿論あります。しかし、断れています。だけど貴方なら説得出来るかも知れません。最初は他の方法のための知恵を借りれないかと思っていましたが、貴方とフランソワ様のつながりをお聞きして、もしかしたらと思いました」
「理由は分からないけど私にも無理だと思う。長年の友達の貴方でもだめならねぇ。それに私も思う所があるのよね」
「思う所?」
「私にはあまりわからないんだけどさ、大地が死ぬことでどうなるのか。それと何よりなんで貴方がそんな危機的状況を知っているのかって事」
ユリィの言葉にははっきりとした根拠がなかった。
「本当にそう言う状況であればまず個人よりも、もっと大きな組織の方が改善のための動きを取っているはずよね」
だからここで私が聞くべき事はユリィがなんでわざわざ動いているかだ。
自然を大切にしたいなんて言っている活動家ならニュースで聞いたことある。ただ殆どが個人でなく団体としての組織で抗議を行なっている。
正直私にはユリィが活動家をしている様にしか聞こえなかった。
「そうですよね。説明することが多くてすみません。まず私がこれを知ったのはある人と会って話を聞いたからです……」
「ある人?」
どこか胡散臭い空気を感じる。ユリィいい子そうだしだからこそ騙されてるのでは? と内心構えてしまう。
「はい……彼はある日私の事を見て精霊憑きである事を見抜きました。そして自分をテールと名乗りました。そして私にさっき説明してくれた事を話してくれたんです」
「正直めちゃくちゃ胡散臭いわね」
我慢できずに言ってしまった。
「勿論私も最初はそう思いました! だけど、精霊憑きである事を指摘された事、そして実際この世界では大地が枯れた事で起こっている事が、世間的には原因不明な出来事として処理されながら起こっているというは前々から聞いていましたので」
「大地が枯れる事での影響ってやつ?」
「黒い謎の生物を見たと言うのです」
「新種の生き物じゃなくて?」
「はい。ここ二年ぐらいで見られる様になった現象だと」
偶然の一致なのか。それともその謎の現象を利用した話なのかは判断しかねた。
「ならその人自身が止めるための動きをとるべきじゃない? そもそもその人が何者か結局はっきりしてないじゃない」
「別の目的があって旅をしていると聞きました。そして本人は精霊自身であると言っていました」
「胡散臭さ満点じゃないそれ……」
それまではなんとなく胡散臭いと感じていたのが一気に胡散臭い奴決定に変わった。
「はい」
「とりあえず説明を聞かせて欲しいんだけどいい?」
「勿論です」
目の前に出されたお茶を飲んで心の準備をした。
「さっき言った通り魔法の使いすぎは大地が枯れていきます。だから私は少しずつでも大地が枯れていくことを止めたいのです。そのためには魔法の使用を少なくしないといけません。なので小領主であるフランソワ様の場所からそう言った事を始めてもらいたいのです」
「なるほどね。ちなみにユリィ一人で行った事は?」
「勿論あります。しかし、断れています。だけど貴方なら説得出来るかも知れません。最初は他の方法のための知恵を借りれないかと思っていましたが、貴方とフランソワ様のつながりをお聞きして、もしかしたらと思いました」
「理由は分からないけど私にも無理だと思う。長年の友達の貴方でもだめならねぇ。それに私も思う所があるのよね」
「思う所?」
「私にはあまりわからないんだけどさ、大地が死ぬことでどうなるのか。それと何よりなんで貴方がそんな危機的状況を知っているのかって事」
ユリィの言葉にははっきりとした根拠がなかった。
「本当にそう言う状況であればまず個人よりも、もっと大きな組織の方が改善のための動きを取っているはずよね」
だからここで私が聞くべき事はユリィがなんでわざわざ動いているかだ。
自然を大切にしたいなんて言っている活動家ならニュースで聞いたことある。ただ殆どが個人でなく団体としての組織で抗議を行なっている。
正直私にはユリィが活動家をしている様にしか聞こえなかった。
「そうですよね。説明することが多くてすみません。まず私がこれを知ったのはある人と会って話を聞いたからです……」
「ある人?」
どこか胡散臭い空気を感じる。ユリィいい子そうだしだからこそ騙されてるのでは? と内心構えてしまう。
「はい……彼はある日私の事を見て精霊憑きである事を見抜きました。そして自分をテールと名乗りました。そして私にさっき説明してくれた事を話してくれたんです」
「正直めちゃくちゃ胡散臭いわね」
我慢できずに言ってしまった。
「勿論私も最初はそう思いました! だけど、精霊憑きである事を指摘された事、そして実際この世界では大地が枯れた事で起こっている事が、世間的には原因不明な出来事として処理されながら起こっているというは前々から聞いていましたので」
「大地が枯れる事での影響ってやつ?」
「黒い謎の生物を見たと言うのです」
「新種の生き物じゃなくて?」
「はい。ここ二年ぐらいで見られる様になった現象だと」
偶然の一致なのか。それともその謎の現象を利用した話なのかは判断しかねた。
「ならその人自身が止めるための動きをとるべきじゃない? そもそもその人が何者か結局はっきりしてないじゃない」
「別の目的があって旅をしていると聞きました。そして本人は精霊自身であると言っていました」
「胡散臭さ満点じゃないそれ……」
それまではなんとなく胡散臭いと感じていたのが一気に胡散臭い奴決定に変わった。
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