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ガルド城の秘密
第51話-ガルド城へ出発-
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アレンの馬車に揺られてまた半日ほどの旅になっていた。
ガルド城でのパーティーは今日の夕方から。遅刻はしないように少し早めに屋敷を出た。
いつも遠出をする時に目の前にいるホリナは今日いない。帰りの馬の負担も考えて行きも私1人で行くことにした。
ホリナは続けての留守番にむくれていたようにも見えたけど仕方ない事なんだし我慢してほしい所だ。
ホリナもこのパーティーには出た事がないらしく、あまり詳しい事は聞けなかった。とにかくこのパーティーは社交の場というのが主な役目らしい。ここで横のつながりを持ってよりよい社会を作って行く事がガルド城の持ち主の考え方でもうずっと昔からこのパーティーはされているらしい。
そして私は今そのガルド城の目の前に立っている。高い塀に囲まれた中に聳え立つ城は圧倒的な存在感を放っている。
城の周りは木々で埋め尽くされ、小さな森のようになっている。その木々の真ん中を割るように道があり、その奥に城がある。
フランソワの実家も大概大きかったけど、それ以上のスケールの大きさに私は驚いている。
入り口となる門には衛兵が門番をしているし、周りの塀を沿うように衛兵が見回りをしているのが見える。
「ソボール家長女、フランソワです。中に入れて頂けますか?」
門番に家紋付きの封筒を見せて塀の中に入れてもらう。アレンは私が入るのと同時に来た道を引き返していった。
「道に沿って城へ向かってください。道を外れて林の中に入ると迷子になりますので」
門番の忠告を受けて、道沿いに歩いて行く。
「目の前に立つと予想以上にすごいわね」
造りから、大きさまで規格外のスケールに感心してしまう。こんな城を作るなんてどれだけ見栄っ張りなのか、このパーティーを主催してる人を見てしまいたくなる。
城の中に入って正装の男性に声をかけると両親のいる部屋まで案内してくれた。207号と部屋のドアに書かれた部屋の前でここまで私の荷物を運んでくれた男性にお礼を言った後、ドアをノックした。
中からは聞き覚えのある男性の声で「どうぞ」と返ってくる。間違いないここにはフランソワ両親がいる。
「早かったねフランソワ」
「遅れてはいけないと思いまして」
あいさつも早々に部屋の片隅に自分の持ってきた荷物を置いて部屋を見渡した。
部屋は三人で使うにも広い部屋で、ベットが3つ、棚とテーブルと椅子が置いてあるシンプルな部屋だ。それでも全部の家具から高級そうな雰囲気放っている。
窓は1つ、外を除いても塀の中には木々が見えるだけ、後は塀と山が見える。それほど綺麗な風景でもなかった。
「パーティーまでにはまだ時間があるわ。お茶でも飲みますかフランソワ?」
フランソワ母の申し出はありがたいけど、こんな立派な城に来たんだからやる事は1つ。
「せっかくですから、お城の中を見て回りたいです。1時間もあれば見れると思いますので」
「そう、残念ね。そしたら早めに戻って来なさい。ドレスに着替えないといけないのだから」
「はい。お母様」
そのまま部屋にいる両親に「行ってきます」を伝えて私は部屋を出た。
ガルド城でのパーティーは今日の夕方から。遅刻はしないように少し早めに屋敷を出た。
いつも遠出をする時に目の前にいるホリナは今日いない。帰りの馬の負担も考えて行きも私1人で行くことにした。
ホリナは続けての留守番にむくれていたようにも見えたけど仕方ない事なんだし我慢してほしい所だ。
ホリナもこのパーティーには出た事がないらしく、あまり詳しい事は聞けなかった。とにかくこのパーティーは社交の場というのが主な役目らしい。ここで横のつながりを持ってよりよい社会を作って行く事がガルド城の持ち主の考え方でもうずっと昔からこのパーティーはされているらしい。
そして私は今そのガルド城の目の前に立っている。高い塀に囲まれた中に聳え立つ城は圧倒的な存在感を放っている。
城の周りは木々で埋め尽くされ、小さな森のようになっている。その木々の真ん中を割るように道があり、その奥に城がある。
フランソワの実家も大概大きかったけど、それ以上のスケールの大きさに私は驚いている。
入り口となる門には衛兵が門番をしているし、周りの塀を沿うように衛兵が見回りをしているのが見える。
「ソボール家長女、フランソワです。中に入れて頂けますか?」
門番に家紋付きの封筒を見せて塀の中に入れてもらう。アレンは私が入るのと同時に来た道を引き返していった。
「道に沿って城へ向かってください。道を外れて林の中に入ると迷子になりますので」
門番の忠告を受けて、道沿いに歩いて行く。
「目の前に立つと予想以上にすごいわね」
造りから、大きさまで規格外のスケールに感心してしまう。こんな城を作るなんてどれだけ見栄っ張りなのか、このパーティーを主催してる人を見てしまいたくなる。
城の中に入って正装の男性に声をかけると両親のいる部屋まで案内してくれた。207号と部屋のドアに書かれた部屋の前でここまで私の荷物を運んでくれた男性にお礼を言った後、ドアをノックした。
中からは聞き覚えのある男性の声で「どうぞ」と返ってくる。間違いないここにはフランソワ両親がいる。
「早かったねフランソワ」
「遅れてはいけないと思いまして」
あいさつも早々に部屋の片隅に自分の持ってきた荷物を置いて部屋を見渡した。
部屋は三人で使うにも広い部屋で、ベットが3つ、棚とテーブルと椅子が置いてあるシンプルな部屋だ。それでも全部の家具から高級そうな雰囲気放っている。
窓は1つ、外を除いても塀の中には木々が見えるだけ、後は塀と山が見える。それほど綺麗な風景でもなかった。
「パーティーまでにはまだ時間があるわ。お茶でも飲みますかフランソワ?」
フランソワ母の申し出はありがたいけど、こんな立派な城に来たんだからやる事は1つ。
「せっかくですから、お城の中を見て回りたいです。1時間もあれば見れると思いますので」
「そう、残念ね。そしたら早めに戻って来なさい。ドレスに着替えないといけないのだから」
「はい。お母様」
そのまま部屋にいる両親に「行ってきます」を伝えて私は部屋を出た。
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