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旦那の胃袋掴もうぜ!

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「Life must improve as it takes its course.Your youth you spend in preparation because the best things are never in the past,but in the future、人生は進歩です、若い時代は準備のときであり、最上のものは過去にあるのではなく将来にあります、これはドラマの校長先生が生徒に送った言葉です。」
 南は皆を見ながら授業を進める。

「今から色々な事が有ると思います、その為に色々な経験を積み将来の自分の為に準備をしてあげましょう。」
 説明しながら黒板に書く、そして皆をもう一度見ると生徒がウキウキで南を見る。

「・・・なに?」
「せんせ~、結婚式いつ~?」
「・・・授業中よ?」
「南せんせ!石田のどこが良かったの?!」
「アヤネせんせー!なれそめ教えて!」
 女子生徒は楽し気に問いかける、南は溜息を吐きながら女子生徒を見る。

「私の話なんて聞いてどうするのよ。」
 ジト目で女生徒を見ると、女生徒は手を上げて答える。

「将来の自分の準備の為に先生の経験を聞きたいです!」
「はーい!私も知りたいでーす!」
「同じく!」
 女子生徒は次々と手を上げて南へ問いかける。

「はぁ・・・何が聞きたいの?」
 溜息を吐く南。

「石田先生と南先生どっちが告ったの!?」
 最初に手を上げた女子生徒が問いかける。

「石田先生ですっ!」
「「「「おぉ~。」」」」
 何故か男子生徒が声を上げる。

「結婚式はいつですかー!」
「・・・今げt・・・2月の終わり頃の予定よ。」
 思わずジブラロールの婚姻の儀を言おうとした南は慌てて答える、そしてチャイムが鳴るまで南は質問攻めにあった。


-------------------


「ソーセージうまぁ。」
「それ精肉屋さんの新商品らしいよ。」
「へぇ~・・・うっま!」
 中庭でルノアーの弁当を食べる千春達、その後ろから声を掛けられる。

「ミオちゃん美味しそうねー。」
「アヤネちゃん?どうしたんです?」
「ん~、教室でも質問攻め、職員室でも質問攻め、疲れたのよ・・・。」
「職員室でも!?」
「独身の先生いるじゃない?」
「いるねぇ~。」
「色々聞かれるのよ。」
「そう言うのってなんちゃらハラみたいな事にならないの?」
「セクハラとかパワハラ的な?」
「そうそう。」
 美桜の言葉に麗奈が言う。

「もしあったとしても言えるわけ無いじゃない、職場のコミュニケーションの一環と言われたらそうだし。」
「先生も大変だぁ。」
「大人って大変だぁ。」
 横で聞いていた青空と大愛は大変だぁと言いながらもソーセージに齧り付く。

「せんせー食べる?」
 千春はフォークでソーセージを刺すと南の前に持って行く。

「大丈夫よ、私も有るから、一緒に食べて良い?」
 そう言うと弁当箱を見せる。

「良いですよ~・・・あ、それジブラロールの。」
 ルノアーが準備しているランチクロスを見て千春が話す。

「私も作ってもらったのよ。」
「南せんせーも作ってもらったんだ。」
「昨日泊ったからね♪」
「石田は~?」
「石田先生も作ってもらったわよ、同じお弁当だから一緒に食べれないじゃない。」
「え~?良いじゃん一緒に食べたら良いじゃん。」
「ま~た噂が飛び交うでしょ!」
 そう言うと南は美桜の横に座る。

「ねぇチハルちゃん。」
「んにゃ?」
「あのね、お願いがあるんだけど。」
「なんでふは?」
 ソーセージを咥えたまま答える千春に南は困り顔で話す。

「・・・料理教えてくれない?」
「いいでふぉ、もぐもぐもぐ。」
「ありがとう!」
「アヤネちゃん料理出来るじゃん。」
「出来るけど・・・レパートリー無いし、色々覚えたいじゃない?」
「愛する旦那に美味しい料理!」
「分かる!エーデルさんに美味しいご飯作ってあげたいもん!」
「わかる~、最近色々覚えたけど、やっぱり美味しく作ってあげたいよねー。」
 美桜や麗奈、大愛もウンウンと頷く。

「料理教室でも開くかなぁ。」
 ぽつりと呟く千春。

「イイネ!」
「良いわね!」
「ナイスあいであ!」
「私も参加で!」
「何つくるの?千春。」
「試食係で!」
「いや、ソラも作れよ。」
 JK達と南は楽し気に答える。

「それじゃみんなの都合のいい時にやりますか。」
「千春、私今日大丈夫だよ。」
「私も大丈夫よ、チハルちゃん今日もあっちに行くわ。」
「ウチもー!」
「うちもー!」
 皆がノリノリで千春に答える。

「おっけー、それじゃ色々準備しておくわ。」
 千春はそう言うと残りのおかずを口に放り込んだ。


-------------------


「ただいまぁー!おかぁさん!」
「お帰り千春、楽しそうね。」
「えへへ~、南せんせーが料理覚えたいんだって。」
「へぇ~、でも結構料理作れてたわよ?」
「レパートリー少ないんだって、それでね?」
 千春が説明しながら話すと春恵はニコッと笑う。

「そう言う事ね~それでお婆ちゃん?」
「もぉ~!思考読むの禁止!」
「見えちゃうのよ。」
「料理の先生って言ったら私よりおばぁちゃんじゃない?」
「そうねぇ、お母さんの先生でもあるものね。」
「おばぁちゃんのご飯最強だし!」
「フフッ、それじゃ一緒に行こうかしら?」
「いこう!ルプ呼んで来る!」
 千春はウキウキでカバンをアイテムボックスに放り投げると応接室へ飛び込む。

「ルプぅぅぅぅ!」

ドスッ!

「うっ・・・流石に千春が飛び込むと苦しいぞ?」
 苦しいと言いながらもニコニコと答えるルプ、千春は寝転ぶルプのお腹でゴロゴロと転がる。

「おばぁちゃん迎えに行くから鳥居ゲートおねが~い♪」
「おう、任せろ。」
 千春を背中に乗せテクテクと部屋を移動するルプ。

「ルプお願いね。」
 春恵はルプの首元を優しく撫でると、ルプも満更でもない様に微笑み門を通り文恵の家に向かった。








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