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ちょいとブルーワグでお料理を!
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「うわぁ!これヒマリの部屋!?」
ブルーワグにある日葵の部屋を見て、姉の陽菜が声を上げる。
「そだよー。」
「わ~ヒマリの部屋初めて入るわ。」
大愛がピョコっと部屋の扉から顔を出しのぞき込む。
「流石次期王妃だねー。」
青空は普通に部屋に入ると部屋を見渡す。
「ココにも次期王妃いるぞー。」
頼子は大愛と一緒に顔だけを出し部屋を覗く千春を指差す。
「私の部屋は皆の部屋だもん。」
「まぁいつもお邪魔してるねぇ。」
「あの居心地の良さは類を見ないね。」
「でしょー。」
嬉し気に千春は答える。
「旦那は?」
「旦那言うなし、ハチェットさんならコロソが呼びに言ったから多分もうすぐ来るよ。」
日葵はそう言いながらソファーに座る。
「みんな立ってないで座りなよ。」
「おじゃまー!」
「だれが飛び乗れと!」
「私の部屋で飛び乗るじゃん!」
「まぁまぁ、で?裁縫道具は?」
「ここに入ってるよ。」
多段式の箱を開くとカラフルな糸や針が沢山出て来る。
「へぇ、色々な種類あるんだね。」
「これ100均なんだよね。」
「あ、そうなの?」
「そ、沢山売ってんのよ、糸も針も。」
「ヒマリ、これ何?」
「それはニードルパンチ、初心者におすすめなヤツ、ちょっとコツいるけど。」
「へー、注射器みたい。」
美桜は注射器の様な形をした針を見ながら話す。
「どうやって使うの?」
「ん、ココに針があって糸を通すでしょ。」
ステッチ用の針に糸を通し、ピンと張った布に針をブスリと刺す。
「そんで奥まで刺し込んだら抜いてその横に。」
ブスッ!
「これを続けて刺していくと・・・。」
日葵は実演しながら絵を書いて行く。
「すごっ!何これ!」
「だからニードルパンチだよ。」
「こんなのあるんだ、すげぇな。」
「私はこっちの方が好きだけどね。」
刺繍針を見せながら日葵は答える。
「それじゃ、刺繍を教えてもらうのは後にするとして・・・。」
「そうだね、約束の晩御飯をブルーワグで作りますかぁ。」
千春達はそう言うと立ち上がる、同じタイミングでノックが鳴りハチェットが入って来る。
「ヒマリ、おかえり。」
「ただいまハチェットさん。」
「今日は皆を連れて来たんだね。」
「はい、晩御飯をみんなで作るんです。」
「本当かい!?それは楽しみだ!」
笑みを浮かべ答えるハチェットは本当に嬉しそうだ。
「ヒマリおねえちゃん!」
「ルペタもきたの?」
「はい!・・・ユラちゃんは?」
「あー連れて来てないんだよなぁ。」
日葵はそう言うと千春を見る。
「連れて来るかぁ。」
「はーい!私が連れてきますね!リリさんお願いします!」
「りょうかーい!ちょっと行ってくるわね♪」
モリアンはリリに声を掛けると外に飛び出しフェアリーリングに消えて行った。
「行動早いな!」
驚く青空と大愛。
「モリーだしね、それじゃ私達は厨房に行きますかぁ。」
千春はそう言うと、日葵の付き人化したジエルとコロソが前を歩き厨房に向かった。
----------------
「ヒマリ様、如何なさいましたか?」
厨房には料理人が数名作業をしていた。
「今日は私達も料理を作ろうとおもってるんですけど、大丈夫ですか?」
「勿論で御座います!チハル王女殿下が御出ででしたか!」
料理人は千春に頭を下げる。
「あ、見た事有る!」
「はい、ジブラロールの王宮食堂へ何度かお伺いさせて頂きましたので。」
「おぉー!って事は結構料理覚えました?」
「はい、肉料理やスープをメインに教えて頂きました。」
「それじゃ私が作る料理だいたい作れそうですね。」
「いえ!ルノアー料理長も言われておりました、チハル王女殿下の料理は別格だと。」
「・・・ルノアーさん持ち上げ過ぎでしょ。」
「いや、チハルの料理は美味しいよ。」
「うん、千春のは別だよね。」
「なんか違うんだよ、チハルのは、めっちゃうめぇ。」
千春が謙遜の様に言うが皆は褒めると、千春は恥ずかしそうに苦笑いする。
「ご挨拶が遅れました、ブルーワグ料理長をさせて頂いております、バイダーと申します。」
バイダーは深々とお辞儀をする。
「バイダーさん普通に・・・ふつ~~~~に話してもらってOKなので!」
「いえ!一国の王女殿下にその様な事は出来ません!」
「して。」
「・・・えぇぇぇ。」
困ったバイダーは後ろに立っているハチェットを見る。
「普通に話して良いと思うよ?」
「そうなのですか?」
「うん、ジブラロールの料理長は普通に話をしてたから。」
「そ・・・そうですか、はい、出来るだけそうします。」
困り顔のバイダーはそう言うと千春を見る。
「それで今日は・・・何を作られるので?」
「えっとぉ、ヒマリ何食べたい?」
「おいしいもん。」
「出たよ・・・一番困るヤツ、ルペタちゃん何が食べたい?」
千春はターゲットを変えルペタに問いかける。
「えっとぉ・・・はんばーぐ!」
「ハンバーグかぁ、バイダーさんハンバーグ作った事有ります?」
「はい、肉を挽肉にしてオークや猪の肉と牛を混ぜ丸めて焼く料理ですね。」
「そうでーす、どんなハンバーグ作りました?」
「どんな?フライパンで焼いてオーブンに入れもう一度焼く・・・以外に何か有りましたでしょうか。」
「あ、本当にノーマルなハンバーグなんだ、タレ・・・焼いた後何を掛けました?」
「ケチャップですね。」
「他には?」
「他にも有るのですか?」
首を傾げるバイダー。
「ふむふむ、よし、それじゃハンバーグ使って色々作ろう!」
「千春何にする?」
「えっとねぇ、これとこれで1つ、あとはコッチで1つ作ろう。」
アイテムボックスから出したのは収穫すると叫ぶ野菜、マンドラゴラだ。
「おぉぅマンドラゴラ君じゃん。」
「これってシソ?」
「そ、マンドラゴラおろしと青じその和風・・・ジブラロール風ハンバーグ。」
「こっちはソースだね。」
「うん、シャリーちゃんが丹精込めて作ったデミグラスソース!」
「おぉー!・・・ってブルーワグじゃデミグラス作れないよ?」
「そこはシャリーちゃんに聞けば教えてくれるよ、コレもレシピフリーだし。」
「マジか。」
材料を次々と取り出す千春。
「はい!魔国牛~♪」
「豚は?」
「オークだね。」
「あ、そっちは普通なんだ。」
「オークが普通とはこれイカに。」
「あとは魔国産とろけるチーズ!」
「イイネ!」
「チハル!ハンバーグの中にチーズ入れよう!」
美桜は嬉しそうに提案する。
「おっけー、おこちゃま用にチーズインハンバーグも作ろう。」
「いや・・・ウチはおこちゃまじゃないぜよ?」
「おこちゃまじゃん、カレー甘口だし。」
「・・・くっ、レナ!なんか言って!」
「いや、おこちゃま口じゃんミオ。」
「・・・まぁいいや。」
「いいんかい。」
思わず突っ込む頼子。
「それじゃ作りますかねー。」
「うちら何する?」
「ダイアは料理人さん達にミンチの指導お願い、ヨリは玉ねぎを炒めるのを指示して。」
「「うぃっす。」」
千春はそれぞれに指示する。
「チハル・・・これすり下ろすんだよね?」
青空がマンドラゴラを手にしながら問いかける。
「うん、ほぼ大根だからコイツ。」
「動いてんだけど。」
「獲りたてをアイテムボックスに入れてたからね。」
「・・・この動いてるのすり下ろすの?」
「・・・うん。」
「・・・マジで?」
「・・・マジ。」
「・・・ヒマリ、パス。」
青空はくねくね動くマンドラゴラを日葵に渡す。
「ちょ!?私がやんの!?」
「愛する旦那と妹の為だよ、頑張れ。」
「それはズルい!」
「ヒマリ、僕がやろうか?」
「・・・いえ、私がやります。」
厨房の外で様子を見ていたハチェットが声を掛けて来るが日葵はそれを断る。
「・・・これ皮取るの?」
「はい、ピーラー。」
「・・・ごめんよマンドラゴラ君。」
ブツブツと呟きながらマンドラゴラの皮をピーラーでむく、そして持ちやすいサイズに切る日葵。
「ごめんにょぉぉ!!!」
ジャリジャリジャリジャリ!!!!
「っていうかマンドラゴラって痛覚無いでしょ。」
「ないよね。」
「でも動いてるからなぁ。」
千春、頼子、麗奈はゴリゴリとマンドラゴラをすりおろす日葵を見ながら呟いた。
ブルーワグにある日葵の部屋を見て、姉の陽菜が声を上げる。
「そだよー。」
「わ~ヒマリの部屋初めて入るわ。」
大愛がピョコっと部屋の扉から顔を出しのぞき込む。
「流石次期王妃だねー。」
青空は普通に部屋に入ると部屋を見渡す。
「ココにも次期王妃いるぞー。」
頼子は大愛と一緒に顔だけを出し部屋を覗く千春を指差す。
「私の部屋は皆の部屋だもん。」
「まぁいつもお邪魔してるねぇ。」
「あの居心地の良さは類を見ないね。」
「でしょー。」
嬉し気に千春は答える。
「旦那は?」
「旦那言うなし、ハチェットさんならコロソが呼びに言ったから多分もうすぐ来るよ。」
日葵はそう言いながらソファーに座る。
「みんな立ってないで座りなよ。」
「おじゃまー!」
「だれが飛び乗れと!」
「私の部屋で飛び乗るじゃん!」
「まぁまぁ、で?裁縫道具は?」
「ここに入ってるよ。」
多段式の箱を開くとカラフルな糸や針が沢山出て来る。
「へぇ、色々な種類あるんだね。」
「これ100均なんだよね。」
「あ、そうなの?」
「そ、沢山売ってんのよ、糸も針も。」
「ヒマリ、これ何?」
「それはニードルパンチ、初心者におすすめなヤツ、ちょっとコツいるけど。」
「へー、注射器みたい。」
美桜は注射器の様な形をした針を見ながら話す。
「どうやって使うの?」
「ん、ココに針があって糸を通すでしょ。」
ステッチ用の針に糸を通し、ピンと張った布に針をブスリと刺す。
「そんで奥まで刺し込んだら抜いてその横に。」
ブスッ!
「これを続けて刺していくと・・・。」
日葵は実演しながら絵を書いて行く。
「すごっ!何これ!」
「だからニードルパンチだよ。」
「こんなのあるんだ、すげぇな。」
「私はこっちの方が好きだけどね。」
刺繍針を見せながら日葵は答える。
「それじゃ、刺繍を教えてもらうのは後にするとして・・・。」
「そうだね、約束の晩御飯をブルーワグで作りますかぁ。」
千春達はそう言うと立ち上がる、同じタイミングでノックが鳴りハチェットが入って来る。
「ヒマリ、おかえり。」
「ただいまハチェットさん。」
「今日は皆を連れて来たんだね。」
「はい、晩御飯をみんなで作るんです。」
「本当かい!?それは楽しみだ!」
笑みを浮かべ答えるハチェットは本当に嬉しそうだ。
「ヒマリおねえちゃん!」
「ルペタもきたの?」
「はい!・・・ユラちゃんは?」
「あー連れて来てないんだよなぁ。」
日葵はそう言うと千春を見る。
「連れて来るかぁ。」
「はーい!私が連れてきますね!リリさんお願いします!」
「りょうかーい!ちょっと行ってくるわね♪」
モリアンはリリに声を掛けると外に飛び出しフェアリーリングに消えて行った。
「行動早いな!」
驚く青空と大愛。
「モリーだしね、それじゃ私達は厨房に行きますかぁ。」
千春はそう言うと、日葵の付き人化したジエルとコロソが前を歩き厨房に向かった。
----------------
「ヒマリ様、如何なさいましたか?」
厨房には料理人が数名作業をしていた。
「今日は私達も料理を作ろうとおもってるんですけど、大丈夫ですか?」
「勿論で御座います!チハル王女殿下が御出ででしたか!」
料理人は千春に頭を下げる。
「あ、見た事有る!」
「はい、ジブラロールの王宮食堂へ何度かお伺いさせて頂きましたので。」
「おぉー!って事は結構料理覚えました?」
「はい、肉料理やスープをメインに教えて頂きました。」
「それじゃ私が作る料理だいたい作れそうですね。」
「いえ!ルノアー料理長も言われておりました、チハル王女殿下の料理は別格だと。」
「・・・ルノアーさん持ち上げ過ぎでしょ。」
「いや、チハルの料理は美味しいよ。」
「うん、千春のは別だよね。」
「なんか違うんだよ、チハルのは、めっちゃうめぇ。」
千春が謙遜の様に言うが皆は褒めると、千春は恥ずかしそうに苦笑いする。
「ご挨拶が遅れました、ブルーワグ料理長をさせて頂いております、バイダーと申します。」
バイダーは深々とお辞儀をする。
「バイダーさん普通に・・・ふつ~~~~に話してもらってOKなので!」
「いえ!一国の王女殿下にその様な事は出来ません!」
「して。」
「・・・えぇぇぇ。」
困ったバイダーは後ろに立っているハチェットを見る。
「普通に話して良いと思うよ?」
「そうなのですか?」
「うん、ジブラロールの料理長は普通に話をしてたから。」
「そ・・・そうですか、はい、出来るだけそうします。」
困り顔のバイダーはそう言うと千春を見る。
「それで今日は・・・何を作られるので?」
「えっとぉ、ヒマリ何食べたい?」
「おいしいもん。」
「出たよ・・・一番困るヤツ、ルペタちゃん何が食べたい?」
千春はターゲットを変えルペタに問いかける。
「えっとぉ・・・はんばーぐ!」
「ハンバーグかぁ、バイダーさんハンバーグ作った事有ります?」
「はい、肉を挽肉にしてオークや猪の肉と牛を混ぜ丸めて焼く料理ですね。」
「そうでーす、どんなハンバーグ作りました?」
「どんな?フライパンで焼いてオーブンに入れもう一度焼く・・・以外に何か有りましたでしょうか。」
「あ、本当にノーマルなハンバーグなんだ、タレ・・・焼いた後何を掛けました?」
「ケチャップですね。」
「他には?」
「他にも有るのですか?」
首を傾げるバイダー。
「ふむふむ、よし、それじゃハンバーグ使って色々作ろう!」
「千春何にする?」
「えっとねぇ、これとこれで1つ、あとはコッチで1つ作ろう。」
アイテムボックスから出したのは収穫すると叫ぶ野菜、マンドラゴラだ。
「おぉぅマンドラゴラ君じゃん。」
「これってシソ?」
「そ、マンドラゴラおろしと青じその和風・・・ジブラロール風ハンバーグ。」
「こっちはソースだね。」
「うん、シャリーちゃんが丹精込めて作ったデミグラスソース!」
「おぉー!・・・ってブルーワグじゃデミグラス作れないよ?」
「そこはシャリーちゃんに聞けば教えてくれるよ、コレもレシピフリーだし。」
「マジか。」
材料を次々と取り出す千春。
「はい!魔国牛~♪」
「豚は?」
「オークだね。」
「あ、そっちは普通なんだ。」
「オークが普通とはこれイカに。」
「あとは魔国産とろけるチーズ!」
「イイネ!」
「チハル!ハンバーグの中にチーズ入れよう!」
美桜は嬉しそうに提案する。
「おっけー、おこちゃま用にチーズインハンバーグも作ろう。」
「いや・・・ウチはおこちゃまじゃないぜよ?」
「おこちゃまじゃん、カレー甘口だし。」
「・・・くっ、レナ!なんか言って!」
「いや、おこちゃま口じゃんミオ。」
「・・・まぁいいや。」
「いいんかい。」
思わず突っ込む頼子。
「それじゃ作りますかねー。」
「うちら何する?」
「ダイアは料理人さん達にミンチの指導お願い、ヨリは玉ねぎを炒めるのを指示して。」
「「うぃっす。」」
千春はそれぞれに指示する。
「チハル・・・これすり下ろすんだよね?」
青空がマンドラゴラを手にしながら問いかける。
「うん、ほぼ大根だからコイツ。」
「動いてんだけど。」
「獲りたてをアイテムボックスに入れてたからね。」
「・・・この動いてるのすり下ろすの?」
「・・・うん。」
「・・・マジで?」
「・・・マジ。」
「・・・ヒマリ、パス。」
青空はくねくね動くマンドラゴラを日葵に渡す。
「ちょ!?私がやんの!?」
「愛する旦那と妹の為だよ、頑張れ。」
「それはズルい!」
「ヒマリ、僕がやろうか?」
「・・・いえ、私がやります。」
厨房の外で様子を見ていたハチェットが声を掛けて来るが日葵はそれを断る。
「・・・これ皮取るの?」
「はい、ピーラー。」
「・・・ごめんよマンドラゴラ君。」
ブツブツと呟きながらマンドラゴラの皮をピーラーでむく、そして持ちやすいサイズに切る日葵。
「ごめんにょぉぉ!!!」
ジャリジャリジャリジャリ!!!!
「っていうかマンドラゴラって痛覚無いでしょ。」
「ないよね。」
「でも動いてるからなぁ。」
千春、頼子、麗奈はゴリゴリとマンドラゴラをすりおろす日葵を見ながら呟いた。
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