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クアータス国の中に入りま~す!
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「・・・。」
千春達は門の前に来ると騎士が前に出て来た。
「クアータス王国軍騎士団団長!レスク・エントスと申す!聖女とお目受けする!」
レスクは千春達に口上を述べる。
「はい、門を開けてもらえますか?」
「それは出来ぬ!」
「それじゃ開けさせてもらいますね~♪」
千春が言うと彩葉は前に出る。
「お待ちくだされ!」
レスクはもう一歩前に出る。
「聖女はクアータスへ何為に来られた!」
「あー・・・王様に物申し?」
「一発殴りにじゃね?」
「フルールちゃん監禁してたんだもんねぇ。」
千春が答えると頼子と美桜も言う。
「フルール王女を引き渡し、聖女はお帰り願いたい!」
「それは出来ませ~ん。」
レスクが言うと千春は軽く答える。
「某の命でお願い出来ぬであろうか!」
「はぁ?!」
「ちょ!?」
「命って!」
「いやいやいや!騎士道ってそんなんなの!?」
美桜は思わずエーデルを見ると、エーデルは頷く。
「ハルトぉ、めんどくたいことになったー。」
「はぁ、俺が出るとジブラロールが関わっている事がバレバレなんだが。」
「だってぇ、無視して特攻出来る感じじゃないんだもん。」
「仕方ないな。」
エンハルトはそう言うと面を外しレスクの前に出る、その横にはエーデルとホーキンが立つ。
「レスク殿、手を出さなければ我々は王の前に行く以外被害を出さない事を約束する。」
「・・・引いてはくれぬか。」
「あぁ、レスク殿の口上も理解している、俺はジブラロール第一王子、エンハルト・アル・ジブラロールだ。」
エンハルトは身分を明かすとレスクは目を見開く。
「それではそちらの聖女は噂の。」
「あぁチハル・アル・ジブラロール第一王女だ。」
「・・・しかし、通すわけには。」
「このまま強行突破出来ると言うのも分かるだろう。」
「あぁ、その時は俺の命も消える時だ。」
レスクが言うと横に居る女騎士は悲しそうにレスクを見る。
「えっと、王様と聖女ってどっちが上なんですか?」
千春は王よりも聖女の方が上と言う話を思い出しレスクに話しかける。
「聖女様の方が上で御座います、しかし私の命は王と国の為に有ります、命令は絶対です。」
「そっかぁ、それじゃ女神の命令だと?」
千春はそう言うとアイトネを呼ぶ。
「アイトネ~見てる~?」
『はぁ~い♪見てるわよ~♪』
「騎士さんと兵士さんにおとなしくしてって言ってくれる?」
『あら、そんな事で良いの?なんなら王をココに引っ張り出してあげましょうか?』
「いやぁ~、それだとこっちの貴族とか知らない間に王様消えるじゃん?」
千春がそう言うとアイトネは騎士と兵士を見る、騎士は片膝を突き首を垂れていた。
「おぉ・・・女神すげぇ。」
「何も言って無いのに膝突いてるし。」
「やっぱり神様って凄いんだねぇ。」
頼子達が呟いているとアイトネが話始める。
『あなた達、聖女の邪魔しちゃダメよ。』
「はっ!」
レスクが返事をすると兵士達も門の前から離れる、アイトネは満足そうに頷くと姿を消した。
「よーし!イロハ!いってみよー!」
「は~い!イロハ行きまーす!」
彩葉はそう言うと門にダッシュし門をぶん殴る。
ドォォォォォォン!!!!!
「流石ミスリルロボ。」
「こんな大きな門が木っ端みじん!」
「これで貴族達も何事ー!ってなるね。」
「で~?王城まで歩いて行くんだよね?」
「その予定なんだけど・・・遠いな!」
門が無くなりクアータス王都の通りを見た千春は思わず突っ込む。
「それはそうだろう、ジブラロールでも門から城まで歩けば2時間は掛かるぞ。」
「いつも飛んで移動するから忘れてたわぁぁぁ。」
ガックリと肩を落とす千春。
「んじゃ飛んでく?」
「なんか街も入り組んでるし飛んでくかぁ。」
「飛べない人どうする?」
「馬車あるばーい?」
頼子の頭の上からビェリーが声を掛ける。
「馬いないじゃん。」
美桜が突っ込むと麗奈がラムンディを呼ぶ。
「ラムンディさーん、馬系の精霊さん居るー?」
「あぁ、いるぞ。」
街路樹からヌルリと現れる木のドラゴン、違う木から馬や鹿の精霊が現れる。
「みんな馬車にのってー♪」
麗奈が言うとビェリーの出した馬車に乗り込む聖女軍団、フルール王女と近衛兵団団長マトラ、ローチは別の馬車に乗り込み、狼の牙達は精霊の馬や鹿に直接跨り、エーデルとホーキンはミカとゼルの背に乗った。
「レスクさーん、王城まで馬車でどれくらいですー?」
千春は呆けているレスクに声を掛ける。
「迷わなければ・・・30分程で。」
「聖女様!わたくしが案内致します!」
「ムーサ!」
「レスク様!もう・・・よろしいのではないでしょうか。」
「しかし・・・。」
「女神様まで顕現されてるのです・・・もうクアータスは終わりです。」
「・・・。」
「レスク様。」
「分かった。」
レスクは頷くと千春に声を掛ける。
「聖女チハル様、御案内致します。」
「うん!よろしくっ♪」
満面の笑みで答える千春に思わず顔が綻ぶレスク、ムーサは馬を連れレスクの横に来ると2人は馬に跨り王城に向かった。
------------------
「ふむふむ~、無血開城かぁ、イイネ~♪」
「ヒナねーちゃん仕事ねっしーん。」
「こんな経験出来ないからね!チハルちゃん!この後どうするの?!」
「取り敢えずお城に行って王様に文句言う感じ。」
「それだけ?」
「それだけじゃ無いけど、あの騎士さんと女騎士さん絶望的だったもんなぁ、どんな命令されたんだろ、アイトネ~、ここの王様どんな感じなの~?」
千春が問いかけるとアイトネが横に現れる。
『野心が強い王ね、他国侵略も前々から計画していたみたいだし。』
「あの騎士さんどんな命令されたの?」
『聖女を追い払ってフルールちゃん連れて来いって言われてたわよ。』
「・・・無理やん。」
『ね。』
「ちなみにそれ達成出来なかったらどうなってたの?」
『さっき言ってたじゃない、命が無くなるって。』
「アレってマジだったのか!」
千春が言うとエンハルトが話す。
「王の命令とはそう言う物だ。」
「マジか・・・お父様の命令もそうなの?」
「あぁ命に代えても守るだろうな。」
「王政こわぁ・・・ってお父様そんな命令しないよね・・・よね?」
「するとは思えないな、ジブラロールだとエーデルだが、エーデルにそう命令するくらいなら父上自ら出向くだろう。」
「お父様ならやりそう~、それじゃ整理すると、クアータス王はフルールちゃんの両親とお兄ちゃんを貴族使って殺して、便乗してフルールちゃんを監禁、同時にメラディオに進軍して乗っ取り計画、私達へ騎士に無茶ぶりして命かけさせてたと。」
「うわぁ・・・千春、私的にそれもうアウト。」
「ウチ的にもスリーアウトどころじゃないわ。」
「数え役満!」
「ソラ、麻雀できんの?」
「いや?出来ないが?」
「適当言ってんなぁ、でも私もアウト判定だわぁ。」
JK軍団がアウト判定を出し頷いていると外が騒がしくなる。
「何?どうしたの?」
千春達が外を見るとルプ、ビェリー、コンが戦闘態勢で結界を張っていた。
「兵の待ち伏せだ、無視して進むぞ。」
「結界なら任せてください!」
「こんくらい余裕っちゃ。」
降って来る矢は結界に弾かれる、兵士が通りを封鎖するが、ホーキンを乗せたゼルが兵士ごと吹き飛ばす。
「めっちゃ攻撃してくるね。」
「命惜しくないのかな。」
「騎士さん達と一緒で命令に逆らえないんでしょ。」
青空達が呟いていると妖精達が反撃を始めた。
「みんなー!いくわよー!」
「まかせろー!」
「いくぜー!」
「命がいらねぇヤツは前にでろー!」
「いくわよー!」
馬車の周りを乱舞する妖精達が一斉に魔法を撃ち始める。
ドドドドドドドドドドドド!!!!!
「ぎゃぁぁぁ!」
「引け!引くんだ!」
「うわぁぁあ!!!」
「お助けぇぇぇ!!!」
逃げ惑う兵士達、隙を見て妖精達に矢を打つ兵が街路樹に捕獲され動けなくなる。
「木が!なんだこれは!!!」
「うわぁぁ!!!水が襲って来る!!!」
「ぎゃぁぁ!!!」
阿鼻叫喚と言わんばかりの兵士達、そして更に奥から火矢で攻撃を始める弓兵。
「ほう?火を使うか。」
火の上位精霊クテトラはニヤリと笑うと手を上げる、すると火矢はその場で燃え上がり兵士を巻き込む。
「火が!」
「精霊だ!火の精霊がぁぁ!!!」
火矢から現れたのは火の下位精霊達だ、楽し気に暴れまわり兵士を巻き込み燃え上がる。
「うん、クアータス国ダメだなぁ。」
千春は溜息を吐きながら呟くと麗奈も頷く。
「これは一度国解体した方が良いかもね、イーナちゃん貴族はどんな感じ?」
「アルが調べてるです!」
イーナがそう言うとアルデアがイーナの影から現れる。
「クアータスの貴族でまともな貴族は捕まってるわ。」
「えぇぇ!マジでぇ!?」
「えぇ、王城の地下に幽閉されているわ、今表に居る貴族は全員腐ってるわね。」
「そっかぁ、終わってるなぁクアータス、あ、メラディオはどうなの?」
千春は先に調べていたメラディオの事をアルデアに問いかける。
「メラディオの方はもう大丈夫よ。」
「ん?大丈夫?諜報してたんだよね?」
「えぇ、元宰相のルシカムと話をして調べたわ。」
「で?どうだったの?」
「掌握したわ。」
「はい?」
「もうメラディオで私に逆らう者は居ないわよ。」
「・・・ごめん意味わかんない。」
「反乱を企てた者やクアータスの息が掛かった者全員捕まえて牢屋に入れたって事よ♪」
「マジで!?」
「マジよ♪」
フフン♪とドヤ顔で微笑むアルデア、そして一行は王城に辿り着いた。
千春達は門の前に来ると騎士が前に出て来た。
「クアータス王国軍騎士団団長!レスク・エントスと申す!聖女とお目受けする!」
レスクは千春達に口上を述べる。
「はい、門を開けてもらえますか?」
「それは出来ぬ!」
「それじゃ開けさせてもらいますね~♪」
千春が言うと彩葉は前に出る。
「お待ちくだされ!」
レスクはもう一歩前に出る。
「聖女はクアータスへ何為に来られた!」
「あー・・・王様に物申し?」
「一発殴りにじゃね?」
「フルールちゃん監禁してたんだもんねぇ。」
千春が答えると頼子と美桜も言う。
「フルール王女を引き渡し、聖女はお帰り願いたい!」
「それは出来ませ~ん。」
レスクが言うと千春は軽く答える。
「某の命でお願い出来ぬであろうか!」
「はぁ?!」
「ちょ!?」
「命って!」
「いやいやいや!騎士道ってそんなんなの!?」
美桜は思わずエーデルを見ると、エーデルは頷く。
「ハルトぉ、めんどくたいことになったー。」
「はぁ、俺が出るとジブラロールが関わっている事がバレバレなんだが。」
「だってぇ、無視して特攻出来る感じじゃないんだもん。」
「仕方ないな。」
エンハルトはそう言うと面を外しレスクの前に出る、その横にはエーデルとホーキンが立つ。
「レスク殿、手を出さなければ我々は王の前に行く以外被害を出さない事を約束する。」
「・・・引いてはくれぬか。」
「あぁ、レスク殿の口上も理解している、俺はジブラロール第一王子、エンハルト・アル・ジブラロールだ。」
エンハルトは身分を明かすとレスクは目を見開く。
「それではそちらの聖女は噂の。」
「あぁチハル・アル・ジブラロール第一王女だ。」
「・・・しかし、通すわけには。」
「このまま強行突破出来ると言うのも分かるだろう。」
「あぁ、その時は俺の命も消える時だ。」
レスクが言うと横に居る女騎士は悲しそうにレスクを見る。
「えっと、王様と聖女ってどっちが上なんですか?」
千春は王よりも聖女の方が上と言う話を思い出しレスクに話しかける。
「聖女様の方が上で御座います、しかし私の命は王と国の為に有ります、命令は絶対です。」
「そっかぁ、それじゃ女神の命令だと?」
千春はそう言うとアイトネを呼ぶ。
「アイトネ~見てる~?」
『はぁ~い♪見てるわよ~♪』
「騎士さんと兵士さんにおとなしくしてって言ってくれる?」
『あら、そんな事で良いの?なんなら王をココに引っ張り出してあげましょうか?』
「いやぁ~、それだとこっちの貴族とか知らない間に王様消えるじゃん?」
千春がそう言うとアイトネは騎士と兵士を見る、騎士は片膝を突き首を垂れていた。
「おぉ・・・女神すげぇ。」
「何も言って無いのに膝突いてるし。」
「やっぱり神様って凄いんだねぇ。」
頼子達が呟いているとアイトネが話始める。
『あなた達、聖女の邪魔しちゃダメよ。』
「はっ!」
レスクが返事をすると兵士達も門の前から離れる、アイトネは満足そうに頷くと姿を消した。
「よーし!イロハ!いってみよー!」
「は~い!イロハ行きまーす!」
彩葉はそう言うと門にダッシュし門をぶん殴る。
ドォォォォォォン!!!!!
「流石ミスリルロボ。」
「こんな大きな門が木っ端みじん!」
「これで貴族達も何事ー!ってなるね。」
「で~?王城まで歩いて行くんだよね?」
「その予定なんだけど・・・遠いな!」
門が無くなりクアータス王都の通りを見た千春は思わず突っ込む。
「それはそうだろう、ジブラロールでも門から城まで歩けば2時間は掛かるぞ。」
「いつも飛んで移動するから忘れてたわぁぁぁ。」
ガックリと肩を落とす千春。
「んじゃ飛んでく?」
「なんか街も入り組んでるし飛んでくかぁ。」
「飛べない人どうする?」
「馬車あるばーい?」
頼子の頭の上からビェリーが声を掛ける。
「馬いないじゃん。」
美桜が突っ込むと麗奈がラムンディを呼ぶ。
「ラムンディさーん、馬系の精霊さん居るー?」
「あぁ、いるぞ。」
街路樹からヌルリと現れる木のドラゴン、違う木から馬や鹿の精霊が現れる。
「みんな馬車にのってー♪」
麗奈が言うとビェリーの出した馬車に乗り込む聖女軍団、フルール王女と近衛兵団団長マトラ、ローチは別の馬車に乗り込み、狼の牙達は精霊の馬や鹿に直接跨り、エーデルとホーキンはミカとゼルの背に乗った。
「レスクさーん、王城まで馬車でどれくらいですー?」
千春は呆けているレスクに声を掛ける。
「迷わなければ・・・30分程で。」
「聖女様!わたくしが案内致します!」
「ムーサ!」
「レスク様!もう・・・よろしいのではないでしょうか。」
「しかし・・・。」
「女神様まで顕現されてるのです・・・もうクアータスは終わりです。」
「・・・。」
「レスク様。」
「分かった。」
レスクは頷くと千春に声を掛ける。
「聖女チハル様、御案内致します。」
「うん!よろしくっ♪」
満面の笑みで答える千春に思わず顔が綻ぶレスク、ムーサは馬を連れレスクの横に来ると2人は馬に跨り王城に向かった。
------------------
「ふむふむ~、無血開城かぁ、イイネ~♪」
「ヒナねーちゃん仕事ねっしーん。」
「こんな経験出来ないからね!チハルちゃん!この後どうするの?!」
「取り敢えずお城に行って王様に文句言う感じ。」
「それだけ?」
「それだけじゃ無いけど、あの騎士さんと女騎士さん絶望的だったもんなぁ、どんな命令されたんだろ、アイトネ~、ここの王様どんな感じなの~?」
千春が問いかけるとアイトネが横に現れる。
『野心が強い王ね、他国侵略も前々から計画していたみたいだし。』
「あの騎士さんどんな命令されたの?」
『聖女を追い払ってフルールちゃん連れて来いって言われてたわよ。』
「・・・無理やん。」
『ね。』
「ちなみにそれ達成出来なかったらどうなってたの?」
『さっき言ってたじゃない、命が無くなるって。』
「アレってマジだったのか!」
千春が言うとエンハルトが話す。
「王の命令とはそう言う物だ。」
「マジか・・・お父様の命令もそうなの?」
「あぁ命に代えても守るだろうな。」
「王政こわぁ・・・ってお父様そんな命令しないよね・・・よね?」
「するとは思えないな、ジブラロールだとエーデルだが、エーデルにそう命令するくらいなら父上自ら出向くだろう。」
「お父様ならやりそう~、それじゃ整理すると、クアータス王はフルールちゃんの両親とお兄ちゃんを貴族使って殺して、便乗してフルールちゃんを監禁、同時にメラディオに進軍して乗っ取り計画、私達へ騎士に無茶ぶりして命かけさせてたと。」
「うわぁ・・・千春、私的にそれもうアウト。」
「ウチ的にもスリーアウトどころじゃないわ。」
「数え役満!」
「ソラ、麻雀できんの?」
「いや?出来ないが?」
「適当言ってんなぁ、でも私もアウト判定だわぁ。」
JK軍団がアウト判定を出し頷いていると外が騒がしくなる。
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降って来る矢は結界に弾かれる、兵士が通りを封鎖するが、ホーキンを乗せたゼルが兵士ごと吹き飛ばす。
「めっちゃ攻撃してくるね。」
「命惜しくないのかな。」
「騎士さん達と一緒で命令に逆らえないんでしょ。」
青空達が呟いていると妖精達が反撃を始めた。
「みんなー!いくわよー!」
「まかせろー!」
「いくぜー!」
「命がいらねぇヤツは前にでろー!」
「いくわよー!」
馬車の周りを乱舞する妖精達が一斉に魔法を撃ち始める。
ドドドドドドドドドドドド!!!!!
「ぎゃぁぁぁ!」
「引け!引くんだ!」
「うわぁぁあ!!!」
「お助けぇぇぇ!!!」
逃げ惑う兵士達、隙を見て妖精達に矢を打つ兵が街路樹に捕獲され動けなくなる。
「木が!なんだこれは!!!」
「うわぁぁ!!!水が襲って来る!!!」
「ぎゃぁぁ!!!」
阿鼻叫喚と言わんばかりの兵士達、そして更に奥から火矢で攻撃を始める弓兵。
「ほう?火を使うか。」
火の上位精霊クテトラはニヤリと笑うと手を上げる、すると火矢はその場で燃え上がり兵士を巻き込む。
「火が!」
「精霊だ!火の精霊がぁぁ!!!」
火矢から現れたのは火の下位精霊達だ、楽し気に暴れまわり兵士を巻き込み燃え上がる。
「うん、クアータス国ダメだなぁ。」
千春は溜息を吐きながら呟くと麗奈も頷く。
「これは一度国解体した方が良いかもね、イーナちゃん貴族はどんな感じ?」
「アルが調べてるです!」
イーナがそう言うとアルデアがイーナの影から現れる。
「クアータスの貴族でまともな貴族は捕まってるわ。」
「えぇぇ!マジでぇ!?」
「えぇ、王城の地下に幽閉されているわ、今表に居る貴族は全員腐ってるわね。」
「そっかぁ、終わってるなぁクアータス、あ、メラディオはどうなの?」
千春は先に調べていたメラディオの事をアルデアに問いかける。
「メラディオの方はもう大丈夫よ。」
「ん?大丈夫?諜報してたんだよね?」
「えぇ、元宰相のルシカムと話をして調べたわ。」
「で?どうだったの?」
「掌握したわ。」
「はい?」
「もうメラディオで私に逆らう者は居ないわよ。」
「・・・ごめん意味わかんない。」
「反乱を企てた者やクアータスの息が掛かった者全員捕まえて牢屋に入れたって事よ♪」
「マジで!?」
「マジよ♪」
フフン♪とドヤ顔で微笑むアルデア、そして一行は王城に辿り着いた。
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