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クアータス国混乱中!
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「陛下!」
「フルール王女を見つけたか?」
「いえ!まだで御座います!」
「・・・隠れた所で城から逃げる事は出来ぬだろう。」
「しかし・・・魔導士達に調べさせましたが魔力の痕跡すら。」
「ならば魔法も使わず、その場から消えたとでも言うのか?」
「侍女、兵士の言う話では一瞬の出来事だったと。」
「その一瞬で姿を消したのであろう、早く探し出せ!」
「はっ!」
男は頭を下げクアータス国王の部屋から退出する。
「陛下!」
「マイス、どうした。」
入れ違いに声を掛けて来たのは宰相マイスだ。
「はっ!王国へ向かう一行が!」
「旅人の話なぞ今聞く暇はない!」
「いえ!それが!」
「何だと言うのだ。」
「聖女のローブを着た少女が複数人、そして上位精霊が4体、中位精霊までもが複数!」
「は?何を言っておるのだ?」
「それだけではございません!純白のドラゴン、そして漆黒のドラゴンが!その周りを大量の妖精が!」
「・・・意味が分からぬ!その一行がクアータスに向かって来ておると言うのか!」
「はっ!それから!」
「まだ何か居るのか!?」
「はい!輝く巨大なミスリルゴーレムが1体!」
「ありえぬ!何故その様な者が!」
「それが!兵士が遠見筒で見た所フルール王女の姿も・・・。」
「な!?そんなバカな!どうやってこの城から!いや!この短時間にどうやってその様な戦力を!」
「ゼア国王陛下。」
扉を開ける騎士はクアータス国王に声を掛ける。
「レスク、お前までどうしたと言うのだ。」
「メラディオ国へ進軍する兵からの魔導通信が通じません。」
レスクと呼ばれた騎士は頭を下げながら報告する。
「な・・・何が起きておるのだ。」
「分かりませぬ、しかし今は王都に向かってくる聖女らしき一行の対処が必要で御座います。」
「・・・フルール王女も居たと言ったな。」
「はっ、兵士からその様に聞いております。」
「分かった、レスク、直ぐに向かえ。」
「如何なさいますか?」
「本物の聖女か分からぬが追い払え、フルール王女は連れて戻れ。」
「・・・はっ。」
ゼア国王の命令に返事を返すレスクは直ぐに部屋を出て行く。
「マイス、お前は軍の連絡を取ってこい。」
「はっ!」
宰相マイスは頭を下げたまま返事をするとすぐに部屋を出て行く。
「何が起きているのだ・・・。」
ゼア国王は窓から見える外を見ながら呟いた。
------------------
「レスク様!無茶です!」
「・・・。」
廊下を歩く騎士レスクに声を掛ける女騎士。
「ムーサ。」
「はい。」
「今なら間に合う、国を出ろ。」
「そんな!」
「俺はココで命を落とすだろう。」
「・・・。」
「国の為、王の為にある命だ、勝てぬ戦いでも行かなければならない。」
スタスタと歩くレスクは淡々と話す。
「私も一緒に行きます!」
「ダメだ。」
「何故ですか!?」
「お前を死なせたくない。」
「私もレスク様を死なせたくありません!!!」
「・・・頼む。」
「・・・嫌です。」
「まったく・・・誰に似たんだお前は。」
「勿論お母様です!絶対に付いて行きます!!!」
「・・・来世でもお前を探し出す、必ず。」
「私も探し出します、絶対に。」
2人は城を出ると馬に乗る、そして王都の城門へ向かった。
------------------
『おぉ~居るのぅ~♪』
小高い丘からロイロはクアータス軍を見ていた。
「軽く1万は居るわね~♪」
ママドラは楽し気に話す。
「ロイロ様、魔力装置が有ります。」
『お~、魔導通信か。』
ママドラとロイロ、そしてダフニーが丘の上からクアータス軍を見ながら呟く。
『まだこちらには気付いておらぬのぅ。』
「それはそうでしょう、人の目では届かないわよ。」
『まずはあの通信魔道具を破壊するか。』
「私が行きましょう。」
「ダフニー、サイマスも連れて行きなさい、ドラゴンでも1人で行けば怪我するわよ。」
「はっ、それでは行ってまいります。」
ダフニーはそう言うと横に居たサイマスと一緒に飛び立つ、そしてクアータス軍に向かって行った。
------------------
「隊長!魔導士から連絡が!」
「どうした。」
「魔力を感知、ドラゴンらしき生物が2頭こちらへ向かっているそうです!」
「なんだと!?」
隊長は街道の先の空を見ながら目を凝らす。
「・・・アレか!」
点に見えた黒い物を見ながら叫ぶ。
「魔導士団!魔法の結界を!兵士は直ぐに戦闘態勢!」
兵士は抜刀し盾を掴む、魔導士団は直ぐに結界を張り攻撃呪文の準備を始める。
「早い!」
点に見えた物はグングンと大きくなっていく。
「何故ここにドラゴンが!」
「分かりません!しかしメラディオの城を襲ったのもドラゴンと聞いております!」
「あぁ、それは聞いている、それに・・・神も関わっているともな。」
「はい、国王陛下は天罰を食らったメラディオには味方は居ないと言われておりましたから。」
近づくドラゴンを見ながら話しをする隊長と兵士、そして。
「撃て!」
魔導士団長が声を掛けると魔導師達は真っすぐ軍隊に突っ込んでくるドラゴン目掛け魔法を一斉に撃ち放つ。
「外れたぞ!次!次を!」
ダフニーとサイマスは魔導士団の魔法を軽く避けながら軍隊の上を通り過ぎる、そして旋回すると魔法を撃ち放つ。
ドドドドドドド!!!
「狙いは積み荷だ!結界が壊れる!魔導士団!直ぐに結界を張り直せ!」
「ダメだ!攻撃が早すぎる!!!!」
「逃げるな!魔導士団!仕事をしろ!!!!」
混乱する軍、ダフニーとサイマスは魔力感知した馬車ごと吹き飛ばすとそのまま離れて行った。
「隊長!ドラゴンが逃げました!」
「・・・いや、アレは逃げた訳じゃ無い。」
「どういう事ですか!?」
「アレは斥候だ。」
「え?」
「この進軍自体が間違いだったのだ。」
「隊長?」
「ドラゴンの目を見たか?」
「いえ・・・それどころでは。」
「最初からあの馬車を狙っていた。」
「ま・・・まさか。」
「そのまさかだ、アレはドラゴンの気まぐれでは無い、組織的に動いている。」
「それでは・・・まさか。」
「あぁ、メラディオの城を焼いたドラゴンの数を覚えているか?」
「十数頭のドラゴンと聞いております。」
「その中に一頭巨大なドラゴンと指示をしていた漆黒のドラゴンが居たと聞く。」
「・・・そのドラゴンが?」
「あぁ、居るな・・・撤退するぞ!」
隊長は声を張り上げながら皆に伝えると、貴族の男が物言いを付けてくる。
「アベル殿!撤退は許されぬぞ!」
「キフィラ子爵。」
「このまま進むのだ!ドラゴンは逃げて行ったのだろう!」
「あれは逃げたのではない。」
「怖気づいたか!撤退すれば軍法会議だ!」
「それがどうした、キフィラ子爵、お前は進めばいい。」
アベル隊長はそう言うと踵を返す。
「隊長・・・良いのですか?」
「構わん、無駄死にしたく無ければ付いて来い!」
アベル隊長はそう言うと馬を蹴り走らせる、数人の兵士はアベルに付いて行くが貴族軍はそのまま軍を進め始める。
「何人生き残るだろうか・・・。」
ポツリと呟くアベル、進軍する兵士達を横目に祈りを捧げながらアベルは軍から離れた。
------------------
「いっぱいいるね~。」
千春はテクテク歩きながら城門前の兵士を見て呟く。
「ねぇ、なんでウチらもこのローブ着てんの?」
「ん、聖女軍団だから。」
「ちょっとまてー!ウチはまだ違うよ!」
「うちもまだだよ!」
「私も違いますがー!!!!」
「ミオ、諦めなよ。」
「そうそう、ダイア、ヒマリ、仲間じゃん。」
頼子と青空はニッコリ微笑みながら話す。
「まぁまぁ、みんなで着た方が圧掛けれるじゃーん。」
麗奈はケラケラ笑いながら皆に言う。
「ねぇ、結構兵士さん居るけどさ、戦闘態勢じゃないよね。」
「警戒してるっぽいけど・・・話し合い出来そうな感じ?」
「フルールちゃん、そこんとこどんな感じなの?」
頼子達と話す千春はフルールを見る。
「・・・正直言いますと。」
「「「「「「いいますと?」」」」」」
「私なら降伏します。」
「あー・・・。」
「そりゃそうか。」
「ドラゴン目立つしねー。」
「いや、イロハロボじゃん?キラッキラで超でけぇ!」
「でも分かりやすい戦力としては上位精霊じゃん?超目立ってるし。」
「あのー・・・。」
申し訳なさそうに呟くフルール。
「何?フルールちゃん。」
「今言われたの全部込みで降伏ですよ?」
「・・・ま、行ってみよー!」
「「「「「「おー!」」」」」」
JK軍団は楽し気に腕を上げ城門に向かった。
「フルール王女を見つけたか?」
「いえ!まだで御座います!」
「・・・隠れた所で城から逃げる事は出来ぬだろう。」
「しかし・・・魔導士達に調べさせましたが魔力の痕跡すら。」
「ならば魔法も使わず、その場から消えたとでも言うのか?」
「侍女、兵士の言う話では一瞬の出来事だったと。」
「その一瞬で姿を消したのであろう、早く探し出せ!」
「はっ!」
男は頭を下げクアータス国王の部屋から退出する。
「陛下!」
「マイス、どうした。」
入れ違いに声を掛けて来たのは宰相マイスだ。
「はっ!王国へ向かう一行が!」
「旅人の話なぞ今聞く暇はない!」
「いえ!それが!」
「何だと言うのだ。」
「聖女のローブを着た少女が複数人、そして上位精霊が4体、中位精霊までもが複数!」
「は?何を言っておるのだ?」
「それだけではございません!純白のドラゴン、そして漆黒のドラゴンが!その周りを大量の妖精が!」
「・・・意味が分からぬ!その一行がクアータスに向かって来ておると言うのか!」
「はっ!それから!」
「まだ何か居るのか!?」
「はい!輝く巨大なミスリルゴーレムが1体!」
「ありえぬ!何故その様な者が!」
「それが!兵士が遠見筒で見た所フルール王女の姿も・・・。」
「な!?そんなバカな!どうやってこの城から!いや!この短時間にどうやってその様な戦力を!」
「ゼア国王陛下。」
扉を開ける騎士はクアータス国王に声を掛ける。
「レスク、お前までどうしたと言うのだ。」
「メラディオ国へ進軍する兵からの魔導通信が通じません。」
レスクと呼ばれた騎士は頭を下げながら報告する。
「な・・・何が起きておるのだ。」
「分かりませぬ、しかし今は王都に向かってくる聖女らしき一行の対処が必要で御座います。」
「・・・フルール王女も居たと言ったな。」
「はっ、兵士からその様に聞いております。」
「分かった、レスク、直ぐに向かえ。」
「如何なさいますか?」
「本物の聖女か分からぬが追い払え、フルール王女は連れて戻れ。」
「・・・はっ。」
ゼア国王の命令に返事を返すレスクは直ぐに部屋を出て行く。
「マイス、お前は軍の連絡を取ってこい。」
「はっ!」
宰相マイスは頭を下げたまま返事をするとすぐに部屋を出て行く。
「何が起きているのだ・・・。」
ゼア国王は窓から見える外を見ながら呟いた。
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「レスク様!無茶です!」
「・・・。」
廊下を歩く騎士レスクに声を掛ける女騎士。
「ムーサ。」
「はい。」
「今なら間に合う、国を出ろ。」
「そんな!」
「俺はココで命を落とすだろう。」
「・・・。」
「国の為、王の為にある命だ、勝てぬ戦いでも行かなければならない。」
スタスタと歩くレスクは淡々と話す。
「私も一緒に行きます!」
「ダメだ。」
「何故ですか!?」
「お前を死なせたくない。」
「私もレスク様を死なせたくありません!!!」
「・・・頼む。」
「・・・嫌です。」
「まったく・・・誰に似たんだお前は。」
「勿論お母様です!絶対に付いて行きます!!!」
「・・・来世でもお前を探し出す、必ず。」
「私も探し出します、絶対に。」
2人は城を出ると馬に乗る、そして王都の城門へ向かった。
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『おぉ~居るのぅ~♪』
小高い丘からロイロはクアータス軍を見ていた。
「軽く1万は居るわね~♪」
ママドラは楽し気に話す。
「ロイロ様、魔力装置が有ります。」
『お~、魔導通信か。』
ママドラとロイロ、そしてダフニーが丘の上からクアータス軍を見ながら呟く。
『まだこちらには気付いておらぬのぅ。』
「それはそうでしょう、人の目では届かないわよ。」
『まずはあの通信魔道具を破壊するか。』
「私が行きましょう。」
「ダフニー、サイマスも連れて行きなさい、ドラゴンでも1人で行けば怪我するわよ。」
「はっ、それでは行ってまいります。」
ダフニーはそう言うと横に居たサイマスと一緒に飛び立つ、そしてクアータス軍に向かって行った。
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「隊長!魔導士から連絡が!」
「どうした。」
「魔力を感知、ドラゴンらしき生物が2頭こちらへ向かっているそうです!」
「なんだと!?」
隊長は街道の先の空を見ながら目を凝らす。
「・・・アレか!」
点に見えた黒い物を見ながら叫ぶ。
「魔導士団!魔法の結界を!兵士は直ぐに戦闘態勢!」
兵士は抜刀し盾を掴む、魔導士団は直ぐに結界を張り攻撃呪文の準備を始める。
「早い!」
点に見えた物はグングンと大きくなっていく。
「何故ここにドラゴンが!」
「分かりません!しかしメラディオの城を襲ったのもドラゴンと聞いております!」
「あぁ、それは聞いている、それに・・・神も関わっているともな。」
「はい、国王陛下は天罰を食らったメラディオには味方は居ないと言われておりましたから。」
近づくドラゴンを見ながら話しをする隊長と兵士、そして。
「撃て!」
魔導士団長が声を掛けると魔導師達は真っすぐ軍隊に突っ込んでくるドラゴン目掛け魔法を一斉に撃ち放つ。
「外れたぞ!次!次を!」
ダフニーとサイマスは魔導士団の魔法を軽く避けながら軍隊の上を通り過ぎる、そして旋回すると魔法を撃ち放つ。
ドドドドドドド!!!
「狙いは積み荷だ!結界が壊れる!魔導士団!直ぐに結界を張り直せ!」
「ダメだ!攻撃が早すぎる!!!!」
「逃げるな!魔導士団!仕事をしろ!!!!」
混乱する軍、ダフニーとサイマスは魔力感知した馬車ごと吹き飛ばすとそのまま離れて行った。
「隊長!ドラゴンが逃げました!」
「・・・いや、アレは逃げた訳じゃ無い。」
「どういう事ですか!?」
「アレは斥候だ。」
「え?」
「この進軍自体が間違いだったのだ。」
「隊長?」
「ドラゴンの目を見たか?」
「いえ・・・それどころでは。」
「最初からあの馬車を狙っていた。」
「ま・・・まさか。」
「そのまさかだ、アレはドラゴンの気まぐれでは無い、組織的に動いている。」
「それでは・・・まさか。」
「あぁ、メラディオの城を焼いたドラゴンの数を覚えているか?」
「十数頭のドラゴンと聞いております。」
「その中に一頭巨大なドラゴンと指示をしていた漆黒のドラゴンが居たと聞く。」
「・・・そのドラゴンが?」
「あぁ、居るな・・・撤退するぞ!」
隊長は声を張り上げながら皆に伝えると、貴族の男が物言いを付けてくる。
「アベル殿!撤退は許されぬぞ!」
「キフィラ子爵。」
「このまま進むのだ!ドラゴンは逃げて行ったのだろう!」
「あれは逃げたのではない。」
「怖気づいたか!撤退すれば軍法会議だ!」
「それがどうした、キフィラ子爵、お前は進めばいい。」
アベル隊長はそう言うと踵を返す。
「隊長・・・良いのですか?」
「構わん、無駄死にしたく無ければ付いて来い!」
アベル隊長はそう言うと馬を蹴り走らせる、数人の兵士はアベルに付いて行くが貴族軍はそのまま軍を進め始める。
「何人生き残るだろうか・・・。」
ポツリと呟くアベル、進軍する兵士達を横目に祈りを捧げながらアベルは軍から離れた。
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「いっぱいいるね~。」
千春はテクテク歩きながら城門前の兵士を見て呟く。
「ねぇ、なんでウチらもこのローブ着てんの?」
「ん、聖女軍団だから。」
「ちょっとまてー!ウチはまだ違うよ!」
「うちもまだだよ!」
「私も違いますがー!!!!」
「ミオ、諦めなよ。」
「そうそう、ダイア、ヒマリ、仲間じゃん。」
頼子と青空はニッコリ微笑みながら話す。
「まぁまぁ、みんなで着た方が圧掛けれるじゃーん。」
麗奈はケラケラ笑いながら皆に言う。
「ねぇ、結構兵士さん居るけどさ、戦闘態勢じゃないよね。」
「警戒してるっぽいけど・・・話し合い出来そうな感じ?」
「フルールちゃん、そこんとこどんな感じなの?」
頼子達と話す千春はフルールを見る。
「・・・正直言いますと。」
「「「「「「いいますと?」」」」」」
「私なら降伏します。」
「あー・・・。」
「そりゃそうか。」
「ドラゴン目立つしねー。」
「いや、イロハロボじゃん?キラッキラで超でけぇ!」
「でも分かりやすい戦力としては上位精霊じゃん?超目立ってるし。」
「あのー・・・。」
申し訳なさそうに呟くフルール。
「何?フルールちゃん。」
「今言われたの全部込みで降伏ですよ?」
「・・・ま、行ってみよー!」
「「「「「「おー!」」」」」」
JK軍団は楽し気に腕を上げ城門に向かった。
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