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まったり王都観光と面倒事!
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「凄い!」
陽菜は街を見回しながら喜ぶ。
「もうヒナねーちゃん凄いしか言って無いじゃん。」
「まぁわからんでもない。」
「ヒマリ!あの人ドワーフ!?」
「そだよー、あっちはエルフさんだねー。」
「エルフ!ひゅー!!!」
興奮気味に叫ぶ陽菜、皆は陽菜を見るが、陽菜の周りには千春達が居る為すぐに笑みを浮かべ通り過ぎる。
「みんなニコニコしてるわね。」
「まぁね~。」
陽菜はそう言いながら店を見て回る、日葵は後ろについて行きながら返事を返す。
「チハル、少し外すぞ。」
「ん、どうしたの?ロイロ。」
「ちと面倒な客が来たようでな、話を聞いて来る。」
「面倒?」
「あぁ、聖女を探しておるようじゃなぁ。」
「ありゃ、私の案件?」
「今軽く聞いた所では儂らドラゴンとアイトネの案件じゃなぁ。」
「聖女とドラゴンとアイトネ?・・・げ、あの国!?」
「うむ、その国じゃな、話を聞いて来る。」
「そのお客さんの事・・・アイトネが見てるよね。」
「何故じゃ?」
「私が名前呼んでも出て来ないから。」
「ふむ、何か有ればアイトネを呼べ、儂もすぐに来る。」
「りょ~、いってら~。」
千春が言うとロイロは人型のまま翼を出すと飛んで行った。
「どうしたん?千春。」
「ん、なんか面倒事っぽい。」
「へぇ~・・・どんな?」
「多分だけど前ドラゴンとアイトネが城吹っ飛ばしたじゃん。」
「あ~、遠見の石で見た奴ね。」
「そ、あの国が関わってるっぽい。」
「ふぅ~ん、って事はアイトネ様も様子見てる感じ?」
「だね、名前言っても来ないって事はそうだと思うよ。」
「ま、何か有ったら来るっしょ。」
「だね。」
千春と頼子はキャッキャと楽しんでいる陽菜を見ながら街を歩いて行った。
------------------
「ユーリン姐さん。」
「ん、今ロイロちゃん呼んだからそのままこっちに誘導させて良いよ。」
酒場のカウンターでお茶を飲みながらユーリンは男に指示をする。
「目的は分かりましたか?」
カウンターで話しかける男、ソリダスはユーリンに問いかける。
「メラディオ国の人で正規の軍人、メラディオ国と姫に何かしらの危機が起きている・・・あとは聖女を必要としているって事だね。」
「聖女ですか。」
「目的は分からないからロイロちゃんに話を掘り出してもらうしかないねー。」
ユーリンはそう言うと扉を見る、そのタイミングで扉が開きロイロが入って来た。
「待たせたのぅ、どうなっている?」
「ん、メラディオの軍人が国とお姫様を助けたいから聖女と会いたいってさ。」
「ふむぅ、アイトネ、見ておるのじゃろ?」
ロイロが言うとフワリとアイトネが現れる。
『えぇ、今回は私も関係してるのよねぇ~。』
「城を吹っ飛ばした件か?」
『そ、そのせいでメラディオの王族が他貴族や近隣国から追いやられちゃったみたい。』
「まぁ自業自得と言うやつじゃなぁ。」
「アイトネ様、聖女が必要な理由は?」
ユーリンはアイトネに問いかける。
『メラディオ王女は隣の国に捕まってるわ、メラディオ国自体の存続の危機って事、このまま放置すればメラディオ国は他の国に取られちゃうわね。』
「それで聖女が必要?」
『えぇ、勇者と聖女の作った国、その危機に聖女が動く事で他の国へのアピールをしたいんでしょうね。』
「そんな事で?」
「人の考えなんぞそんなもんじゃろ、チハルが動いた所でメラディオや近隣国が変わるわけがあるまい。」
「でもチハルちゃんが動いたら・・・あー、その国滅んじゃいそう。」
アハハと半笑いで呟くユーリン。
『でももう遅いのよねぇ、今覗いたらもう隣の国は進軍しちゃってるもの、メラディオの歴史は終わりね。』
「今、隣の国に話をした所で・・・と言う事じゃな。」
『えぇ、あの国王野心が凄いわ、まだ王女は無事だけれど、時間の問題ね。』
「チハルに言えば助けに行くんじゃろうなぁ。」
『えぇ、あの子の事だもの間違いなく動くわねぇ。』
「伝える前に何かしら動くか?」
『何かしら理由付けて天罰与えちゃおうかしら♪』
「儂も手伝うぞ。」
「ちょーっと!2人が動いたら本当に消滅しちゃう!」
ユーリンは苦笑いしながら言う。
「ロイロ姐さん、来やしたぜ。」
男が扉の前でロイロに言う。
「ふむ、話を聞いてみるか・・・内容はもう分かっておるが。」
ロイロはそう言うとテーブルの前に座る、ソリダスは当たり前の様にロイロの前へグラスを置き酒を注ぐ、ユーリンはそのままカウンターに、その横にちゃっかりと座るアイトネ。
カチャリ
「いらっしゃいませ。」
ソリダスはにっこり微笑むと2人の男を店に招く。
「バンダナから。」
「はい、そちらへお掛け下さい。」
ソリダスはロイロの座るテーブルに案内すると男達はロイロの前に座る。
「ようこそジブラロールへ、儂はロイロ、この店のオーナーじゃ。」
そう言うとグラスを手に取り酒を口に含む。
「・・・私はメラディオ国近衛兵団長、マトラ・リーンと申します。」
「同じく近衛兵団、ローチ・クーリと申します。」
姿勢を正し2人はロイロに挨拶をする、マトラはチラリと周りに目を動かす。
「この部屋に居る者は問題無い、気にせず話して構わぬぞ。」
「はっ、単刀直入に申し上げます、聖女様とお話をする事は出来ますでしょうか。」
「ふむ、話は出来るが・・・うーん、メラディオの王女を助ける為に隣の国まで行かせるのはのぅ。」
「?!」
「他国の事情じゃからのぅ、もう知っておると思うが聖女はこの国の第一王女じゃ、その王女が動くと言う事はジブラロール王国が動くと同意じゃ。」
「・・・噂で聞く他の聖女様は。」
「同じじゃな、皆ジブラロール王国の貴族じゃ、動けば国が放っておかぬぞ。」
「・・・。」
「それで?仮に聖女が動いたとしてじゃ、どの様な筋書きを通すつもりじゃ。」
「・・・全てお見通しのようで御座いますが、クアータスの国王に進言して頂きメラディオ復興の願いを。」
「それは出来ぬな。」
「何故!?・・・失礼致しました、それは何故で御座いますか。」
「もうクアータスはメラディオに進軍しておる、もう止められぬぞ。」
「なっ!?そんな!・・・そんな・・・姫は・・・身を挺してクアータスに・・・何故だ!」
拳を握り唇を噛む。
「アイトネ、天罰に値するか?」
『そうねぇ、今の段階では国の小競り合いだもの、理由が足りないわねぇ~。』
「チハルが動いたら?」
『クアータス次第ね、指一本でも触れたら。』
「ふむ、チハルに委ねるか。」
ロイロはそう言うと立ち上がる。
「マトラと言ったか、チハルと話す前にエイダン殿と話をする、ついてくるが良い。」
ロイロはそう言うとユーリンを見る。
「ユーリン、チハルへ伝言を頼む。」
「はいよ~。」
「先に城に戻る、チハルが城に戻ったらちょ~~~っと話をすると言っておいてくれ。」
「りょ~かいっ♪」
ユーリンはそう言うと颯爽と店を出て行く。
「アイトネ、多分クアータスへ行く事になるぞ。」
『でしょうねぇ~、クアータス王が話を聞く子だったら良いわね~♪』
そう言うとアイトネは消えた。
「ロイロ・・・様、今の方は?」
「そのうち分かる、今は気にしなくて良い、さぁ表に出るんじゃ儂が城まで案内しよう。」
ロイロはそう言うと店の外に2人を連れて行くそして。
「ド!ドラゴン!」
『ほれ、背に乗れ。』
「は!はい!」
2人がロイロの背に乗るとロイロは翼を広げ大空へ飛び立った。
陽菜は街を見回しながら喜ぶ。
「もうヒナねーちゃん凄いしか言って無いじゃん。」
「まぁわからんでもない。」
「ヒマリ!あの人ドワーフ!?」
「そだよー、あっちはエルフさんだねー。」
「エルフ!ひゅー!!!」
興奮気味に叫ぶ陽菜、皆は陽菜を見るが、陽菜の周りには千春達が居る為すぐに笑みを浮かべ通り過ぎる。
「みんなニコニコしてるわね。」
「まぁね~。」
陽菜はそう言いながら店を見て回る、日葵は後ろについて行きながら返事を返す。
「チハル、少し外すぞ。」
「ん、どうしたの?ロイロ。」
「ちと面倒な客が来たようでな、話を聞いて来る。」
「面倒?」
「あぁ、聖女を探しておるようじゃなぁ。」
「ありゃ、私の案件?」
「今軽く聞いた所では儂らドラゴンとアイトネの案件じゃなぁ。」
「聖女とドラゴンとアイトネ?・・・げ、あの国!?」
「うむ、その国じゃな、話を聞いて来る。」
「そのお客さんの事・・・アイトネが見てるよね。」
「何故じゃ?」
「私が名前呼んでも出て来ないから。」
「ふむ、何か有ればアイトネを呼べ、儂もすぐに来る。」
「りょ~、いってら~。」
千春が言うとロイロは人型のまま翼を出すと飛んで行った。
「どうしたん?千春。」
「ん、なんか面倒事っぽい。」
「へぇ~・・・どんな?」
「多分だけど前ドラゴンとアイトネが城吹っ飛ばしたじゃん。」
「あ~、遠見の石で見た奴ね。」
「そ、あの国が関わってるっぽい。」
「ふぅ~ん、って事はアイトネ様も様子見てる感じ?」
「だね、名前言っても来ないって事はそうだと思うよ。」
「ま、何か有ったら来るっしょ。」
「だね。」
千春と頼子はキャッキャと楽しんでいる陽菜を見ながら街を歩いて行った。
------------------
「ユーリン姐さん。」
「ん、今ロイロちゃん呼んだからそのままこっちに誘導させて良いよ。」
酒場のカウンターでお茶を飲みながらユーリンは男に指示をする。
「目的は分かりましたか?」
カウンターで話しかける男、ソリダスはユーリンに問いかける。
「メラディオ国の人で正規の軍人、メラディオ国と姫に何かしらの危機が起きている・・・あとは聖女を必要としているって事だね。」
「聖女ですか。」
「目的は分からないからロイロちゃんに話を掘り出してもらうしかないねー。」
ユーリンはそう言うと扉を見る、そのタイミングで扉が開きロイロが入って来た。
「待たせたのぅ、どうなっている?」
「ん、メラディオの軍人が国とお姫様を助けたいから聖女と会いたいってさ。」
「ふむぅ、アイトネ、見ておるのじゃろ?」
ロイロが言うとフワリとアイトネが現れる。
『えぇ、今回は私も関係してるのよねぇ~。』
「城を吹っ飛ばした件か?」
『そ、そのせいでメラディオの王族が他貴族や近隣国から追いやられちゃったみたい。』
「まぁ自業自得と言うやつじゃなぁ。」
「アイトネ様、聖女が必要な理由は?」
ユーリンはアイトネに問いかける。
『メラディオ王女は隣の国に捕まってるわ、メラディオ国自体の存続の危機って事、このまま放置すればメラディオ国は他の国に取られちゃうわね。』
「それで聖女が必要?」
『えぇ、勇者と聖女の作った国、その危機に聖女が動く事で他の国へのアピールをしたいんでしょうね。』
「そんな事で?」
「人の考えなんぞそんなもんじゃろ、チハルが動いた所でメラディオや近隣国が変わるわけがあるまい。」
「でもチハルちゃんが動いたら・・・あー、その国滅んじゃいそう。」
アハハと半笑いで呟くユーリン。
『でももう遅いのよねぇ、今覗いたらもう隣の国は進軍しちゃってるもの、メラディオの歴史は終わりね。』
「今、隣の国に話をした所で・・・と言う事じゃな。」
『えぇ、あの国王野心が凄いわ、まだ王女は無事だけれど、時間の問題ね。』
「チハルに言えば助けに行くんじゃろうなぁ。」
『えぇ、あの子の事だもの間違いなく動くわねぇ。』
「伝える前に何かしら動くか?」
『何かしら理由付けて天罰与えちゃおうかしら♪』
「儂も手伝うぞ。」
「ちょーっと!2人が動いたら本当に消滅しちゃう!」
ユーリンは苦笑いしながら言う。
「ロイロ姐さん、来やしたぜ。」
男が扉の前でロイロに言う。
「ふむ、話を聞いてみるか・・・内容はもう分かっておるが。」
ロイロはそう言うとテーブルの前に座る、ソリダスは当たり前の様にロイロの前へグラスを置き酒を注ぐ、ユーリンはそのままカウンターに、その横にちゃっかりと座るアイトネ。
カチャリ
「いらっしゃいませ。」
ソリダスはにっこり微笑むと2人の男を店に招く。
「バンダナから。」
「はい、そちらへお掛け下さい。」
ソリダスはロイロの座るテーブルに案内すると男達はロイロの前に座る。
「ようこそジブラロールへ、儂はロイロ、この店のオーナーじゃ。」
そう言うとグラスを手に取り酒を口に含む。
「・・・私はメラディオ国近衛兵団長、マトラ・リーンと申します。」
「同じく近衛兵団、ローチ・クーリと申します。」
姿勢を正し2人はロイロに挨拶をする、マトラはチラリと周りに目を動かす。
「この部屋に居る者は問題無い、気にせず話して構わぬぞ。」
「はっ、単刀直入に申し上げます、聖女様とお話をする事は出来ますでしょうか。」
「ふむ、話は出来るが・・・うーん、メラディオの王女を助ける為に隣の国まで行かせるのはのぅ。」
「?!」
「他国の事情じゃからのぅ、もう知っておると思うが聖女はこの国の第一王女じゃ、その王女が動くと言う事はジブラロール王国が動くと同意じゃ。」
「・・・噂で聞く他の聖女様は。」
「同じじゃな、皆ジブラロール王国の貴族じゃ、動けば国が放っておかぬぞ。」
「・・・。」
「それで?仮に聖女が動いたとしてじゃ、どの様な筋書きを通すつもりじゃ。」
「・・・全てお見通しのようで御座いますが、クアータスの国王に進言して頂きメラディオ復興の願いを。」
「それは出来ぬな。」
「何故!?・・・失礼致しました、それは何故で御座いますか。」
「もうクアータスはメラディオに進軍しておる、もう止められぬぞ。」
「なっ!?そんな!・・・そんな・・・姫は・・・身を挺してクアータスに・・・何故だ!」
拳を握り唇を噛む。
「アイトネ、天罰に値するか?」
『そうねぇ、今の段階では国の小競り合いだもの、理由が足りないわねぇ~。』
「チハルが動いたら?」
『クアータス次第ね、指一本でも触れたら。』
「ふむ、チハルに委ねるか。」
ロイロはそう言うと立ち上がる。
「マトラと言ったか、チハルと話す前にエイダン殿と話をする、ついてくるが良い。」
ロイロはそう言うとユーリンを見る。
「ユーリン、チハルへ伝言を頼む。」
「はいよ~。」
「先に城に戻る、チハルが城に戻ったらちょ~~~っと話をすると言っておいてくれ。」
「りょ~かいっ♪」
ユーリンはそう言うと颯爽と店を出て行く。
「アイトネ、多分クアータスへ行く事になるぞ。」
『でしょうねぇ~、クアータス王が話を聞く子だったら良いわね~♪』
そう言うとアイトネは消えた。
「ロイロ・・・様、今の方は?」
「そのうち分かる、今は気にしなくて良い、さぁ表に出るんじゃ儂が城まで案内しよう。」
ロイロはそう言うと店の外に2人を連れて行くそして。
「ド!ドラゴン!」
『ほれ、背に乗れ。』
「は!はい!」
2人がロイロの背に乗るとロイロは翼を広げ大空へ飛び立った。
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