611 / 805
マグロ料理を作りますのよ!
しおりを挟む
「麺つゆー、刺身醤油も買っとこ。」
「あっちの使わないの?」
「美味しく食べたいじゃん、あっちの醤油だとねぇ。」
「まぁわかる。」
わかってしまった頼子は頷く。
「ワサビあったばーい!」
子供姿でテコテコ歩いてくるビェリーは楽しそうに山葵チューブを持ってくる。
「後何か必要な物あるかな?」
千春、頼子とビェリーは店内を歩く、鮮魚コーナーでビェリーが立ち止まる。
「どうしたん?ビェリー。」
頼子が覗き込むとそこにはイクラや雲丹が並んでいた。
「おー、イクラいいねー。」
千春はイクラのパックをヒョイと手に取り買い物かごに入れる。
「ビェリーウニもいる?」
千春が問いかけるとニパッと満面の笑みで頷く。
「どうせルプ達も食べるだろうし多めに買っとこ。」
「人魚ちゃん達持ってきたヤツにウニは無かったもんね。」
「マグロだけじゃ飽きるかもだし甘エビとかも買っちゃお。」
「イイねー、豪華な海鮮丼になりそう♪」
頼子も嬉しそうだ、そしてお約束のお菓子コーナーでお菓子を買い漁り精算を済ませると家路に着く。
「お酒届いてるね。」
「ビェリーよろ。」
「あーい。」
影収納すると異世界に戻る、応接室にはサフィーナ、サリナが、そしてルノアーも居た。
「ルノアーさんどうしたの?」
「イッカクマグロの話を聞いたので。」
「あー、そう言う事ね、厨房に来てー。」
千春はブロックに切ったマグロを取り出す。
「ルノアーさん刺身に出来る?」
「あぁ大丈夫だ、これは陛下にお出ししても大丈夫かな?」
「うん、お土産の約束してたし大丈夫、あとこのお酒も一緒にお願い。」
千春は日本酒を一本取り出すとルノアーに渡す。
「あと刺身醤油とワサビはコレねー。」
「了解した、ありがとう。」
「明日は別のマグロ料理も教えるから。」
「色々あるのかい?」
「めっちゃあるよ~ん。」
ルノアーはカートに乗せると料理人達と戻っていった。
「んじゃ戻ろっか。」
「千春、メグ様は?」
「明日料理作るよー。」
「今日連れて行かないの?」
「・・・連れて行くとさぁ、お父様寂しがるらしいんだよねぇ~。」
「あー・・・うん、明日みんなで作ろう。」
アハハハと笑いながら千春達はハースに戻った。
--------------------
「ただ~いまっ!」
「おかえりチハル!」
美桜と麗奈が出迎え声を掛ける。
「みんなはー?」
「まだだよー。」
「そっか、取り敢えず料理始めるかなー。」
千春は厨房に移動するとマグロを取り出す。
「うぉ!イクラじゃーん!」
「甘エビもあるじゃん!」
「ウニもあるよー。」
「おぉぅ!」
「ま、私はウニ苦手なんだけどね。」
千春は苦笑いしながら呟く。
「ウニ嫌い?」
「食べれないことはない、くらいかな。」
「それを嫌いと言うんだよ。」
「なんと言うか・・・ほら、微妙な苦みと臭味がさぁ。」
「おこちゃまだからしょうがない。」
「おこちゃま違いまーす♪」
千春と美桜が話をしていると麗奈が魚介類を捌き始める。
「さぁぁ!海鮮丼は私に任せろぉ!」
「ウチも手伝うー。」
「まかせた~♪それじゃぁまずは~。」
千春は一口サイズの刺身を沢山切り始める。
「ん?コレはヅケかな?」
「ぴんぽーん、良く分かったね。」
「まぁ目の前に調味料ならべてっからねぇ。」
みりんと醤油、酒を見ながら頼子が言う。
「千春割合は?」
「醤油2みりん1酒1。」
「うぃっす、どれくらい作る?」
「そのバットに浸けるから半分くらいかな?」
「りょー。」
慣れた手付きで頼子は調味料を混ぜ合わせ火にかける。
「チハル、手伝いますよ。」
「サフィーの方は細切りにしてもらえる?」
「細切りですか?」
「うん、ユッケにするから。」
「ゆっけ?」
「そ、おいしいよ~ん。」
「私もてつだいまーす!」
「モリーは調味料お願い。」
みりん、醤油、ごま油、そしておろしにんにくを混ぜ合わせるモリアン。
「よし!次!」
千春はヅケ用と刺身用を切り終わると、頭肉を取り出す。
「刺身も良いけど煮つけも作りたいなぁ。」
「あら、お母さんがつくる?」
「うん!おねがいおかぁさん♪」
厨房に顔をだした春恵はマグロの頭肉を手に取ると一口サイズに切っていく。
「よし、次はステーキかな。」
「ステーキは私が焼くー!」
麗奈が手を上げると、美桜がスマホを見せる。
「チハル!これこれ!」
「あー、さっきLIMEしてきたやつね、はいパン粉。」
「さんくす!」
「ミオが作る?」
「うん!やってみるー、簡単そうだし。」
「油気を付けてね。」
「まかせろい!」
美桜は赤身の部分を厚めに切る、そして卵液を作り小麦粉を混ぜるとそれにマグロをくぐらせる。
「これにパン粉~♪」
「ミオ様、油の方は準備出来ました。」
サリナは菜箸を油に入れると温度を測り美桜に言う。」
「あーい!それじゃ揚げまーす。」
マグロのカツを作り始める美桜。
「毎回思うけどさー・・・作りすぎじゃね?」
頼子はそう言いながら大量の刺身をヅケにしていく。
「あまりそうならアイテムボックスに入れてルノアーさんに試食させるよ。」
「あー、明日作るって言ってたもんね。」
「そ、何を作るか見てから教えた方が早いっしょ。」
ウンウンと頷く頼子、そして酒の肴用にとマリネやカルパッチョも作るとサフィーナがアイテムボックスへ次々収納していく。
「チハル!とろろ!とろろある!?」
思い出したように麗奈が千春に問いかける。
「あるよ!おじぃちゃんから貰った山芋!」
「あら、立派な自然薯ね。」
春恵が自然薯を手に取る。
「これ出汁と混ぜたいんだけど、おばぁちゃん居ないんだよねぇ。」
「お母さんが作るわよ。」
「え?作れるの?!」
「勿論♪何度食べたと思ってるのよ。」
春恵は自然薯をあっという間に摺り下ろすと卵、鰹ダシ、味噌、砂糖と目分量で混ぜ合わせる。
「はい、おばあちゃんの味で作ったわよ~♪」
「うひゃー美味しそう!」
「チハル、これマグロ無しでも最強じゃん。」
「うん、めっちゃ美味しい。」
「マグロ丼にかけたら?」
「無敵になります。」
ゲラゲラと笑いながら楽しく料理を作るJKや春恵、そしてマグロ尽くしの料理が大量生産された。
「あっちの使わないの?」
「美味しく食べたいじゃん、あっちの醤油だとねぇ。」
「まぁわかる。」
わかってしまった頼子は頷く。
「ワサビあったばーい!」
子供姿でテコテコ歩いてくるビェリーは楽しそうに山葵チューブを持ってくる。
「後何か必要な物あるかな?」
千春、頼子とビェリーは店内を歩く、鮮魚コーナーでビェリーが立ち止まる。
「どうしたん?ビェリー。」
頼子が覗き込むとそこにはイクラや雲丹が並んでいた。
「おー、イクラいいねー。」
千春はイクラのパックをヒョイと手に取り買い物かごに入れる。
「ビェリーウニもいる?」
千春が問いかけるとニパッと満面の笑みで頷く。
「どうせルプ達も食べるだろうし多めに買っとこ。」
「人魚ちゃん達持ってきたヤツにウニは無かったもんね。」
「マグロだけじゃ飽きるかもだし甘エビとかも買っちゃお。」
「イイねー、豪華な海鮮丼になりそう♪」
頼子も嬉しそうだ、そしてお約束のお菓子コーナーでお菓子を買い漁り精算を済ませると家路に着く。
「お酒届いてるね。」
「ビェリーよろ。」
「あーい。」
影収納すると異世界に戻る、応接室にはサフィーナ、サリナが、そしてルノアーも居た。
「ルノアーさんどうしたの?」
「イッカクマグロの話を聞いたので。」
「あー、そう言う事ね、厨房に来てー。」
千春はブロックに切ったマグロを取り出す。
「ルノアーさん刺身に出来る?」
「あぁ大丈夫だ、これは陛下にお出ししても大丈夫かな?」
「うん、お土産の約束してたし大丈夫、あとこのお酒も一緒にお願い。」
千春は日本酒を一本取り出すとルノアーに渡す。
「あと刺身醤油とワサビはコレねー。」
「了解した、ありがとう。」
「明日は別のマグロ料理も教えるから。」
「色々あるのかい?」
「めっちゃあるよ~ん。」
ルノアーはカートに乗せると料理人達と戻っていった。
「んじゃ戻ろっか。」
「千春、メグ様は?」
「明日料理作るよー。」
「今日連れて行かないの?」
「・・・連れて行くとさぁ、お父様寂しがるらしいんだよねぇ~。」
「あー・・・うん、明日みんなで作ろう。」
アハハハと笑いながら千春達はハースに戻った。
--------------------
「ただ~いまっ!」
「おかえりチハル!」
美桜と麗奈が出迎え声を掛ける。
「みんなはー?」
「まだだよー。」
「そっか、取り敢えず料理始めるかなー。」
千春は厨房に移動するとマグロを取り出す。
「うぉ!イクラじゃーん!」
「甘エビもあるじゃん!」
「ウニもあるよー。」
「おぉぅ!」
「ま、私はウニ苦手なんだけどね。」
千春は苦笑いしながら呟く。
「ウニ嫌い?」
「食べれないことはない、くらいかな。」
「それを嫌いと言うんだよ。」
「なんと言うか・・・ほら、微妙な苦みと臭味がさぁ。」
「おこちゃまだからしょうがない。」
「おこちゃま違いまーす♪」
千春と美桜が話をしていると麗奈が魚介類を捌き始める。
「さぁぁ!海鮮丼は私に任せろぉ!」
「ウチも手伝うー。」
「まかせた~♪それじゃぁまずは~。」
千春は一口サイズの刺身を沢山切り始める。
「ん?コレはヅケかな?」
「ぴんぽーん、良く分かったね。」
「まぁ目の前に調味料ならべてっからねぇ。」
みりんと醤油、酒を見ながら頼子が言う。
「千春割合は?」
「醤油2みりん1酒1。」
「うぃっす、どれくらい作る?」
「そのバットに浸けるから半分くらいかな?」
「りょー。」
慣れた手付きで頼子は調味料を混ぜ合わせ火にかける。
「チハル、手伝いますよ。」
「サフィーの方は細切りにしてもらえる?」
「細切りですか?」
「うん、ユッケにするから。」
「ゆっけ?」
「そ、おいしいよ~ん。」
「私もてつだいまーす!」
「モリーは調味料お願い。」
みりん、醤油、ごま油、そしておろしにんにくを混ぜ合わせるモリアン。
「よし!次!」
千春はヅケ用と刺身用を切り終わると、頭肉を取り出す。
「刺身も良いけど煮つけも作りたいなぁ。」
「あら、お母さんがつくる?」
「うん!おねがいおかぁさん♪」
厨房に顔をだした春恵はマグロの頭肉を手に取ると一口サイズに切っていく。
「よし、次はステーキかな。」
「ステーキは私が焼くー!」
麗奈が手を上げると、美桜がスマホを見せる。
「チハル!これこれ!」
「あー、さっきLIMEしてきたやつね、はいパン粉。」
「さんくす!」
「ミオが作る?」
「うん!やってみるー、簡単そうだし。」
「油気を付けてね。」
「まかせろい!」
美桜は赤身の部分を厚めに切る、そして卵液を作り小麦粉を混ぜるとそれにマグロをくぐらせる。
「これにパン粉~♪」
「ミオ様、油の方は準備出来ました。」
サリナは菜箸を油に入れると温度を測り美桜に言う。」
「あーい!それじゃ揚げまーす。」
マグロのカツを作り始める美桜。
「毎回思うけどさー・・・作りすぎじゃね?」
頼子はそう言いながら大量の刺身をヅケにしていく。
「あまりそうならアイテムボックスに入れてルノアーさんに試食させるよ。」
「あー、明日作るって言ってたもんね。」
「そ、何を作るか見てから教えた方が早いっしょ。」
ウンウンと頷く頼子、そして酒の肴用にとマリネやカルパッチョも作るとサフィーナがアイテムボックスへ次々収納していく。
「チハル!とろろ!とろろある!?」
思い出したように麗奈が千春に問いかける。
「あるよ!おじぃちゃんから貰った山芋!」
「あら、立派な自然薯ね。」
春恵が自然薯を手に取る。
「これ出汁と混ぜたいんだけど、おばぁちゃん居ないんだよねぇ。」
「お母さんが作るわよ。」
「え?作れるの?!」
「勿論♪何度食べたと思ってるのよ。」
春恵は自然薯をあっという間に摺り下ろすと卵、鰹ダシ、味噌、砂糖と目分量で混ぜ合わせる。
「はい、おばあちゃんの味で作ったわよ~♪」
「うひゃー美味しそう!」
「チハル、これマグロ無しでも最強じゃん。」
「うん、めっちゃ美味しい。」
「マグロ丼にかけたら?」
「無敵になります。」
ゲラゲラと笑いながら楽しく料理を作るJKや春恵、そしてマグロ尽くしの料理が大量生産された。
849
お気に入りに追加
2,669
あなたにおすすめの小説
祝☆聖女召喚!そして国が滅びました☆
ラララキヲ
ファンタジー
魔物の被害に疲れた国は異世界の少女に救いを求めた。
『聖女召喚』
そして世界で始めてその召喚は成功する。呼び出された少女を見て呼び出した者たちは……
そして呼び出された聖女は考える。彼女には彼女の求めるものがあったのだ……──
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げてます。
追放されましたがマイペースなハーフエルフは今日も美味しい物を作る。
翔千
ファンタジー
ハーフエルフのシェナは所属していたAランクの勇者パーティーで魔力が弱いからと言う理由で雑用係をさせられていた。だが、ある日「態度が大きい」「役に立たない」と言われ、パーティー脱退の書類にサインさせられる。所属ギルドに出向くと何故かギルドも脱退している事に。仕方なく、フリーでクエストを受けていると、森で負傷した大男と遭遇し、助けた。実は、シェナの母親、ルリコは、異世界からトリップしてきた異世界人。アニメ、ゲーム、漫画、そして美味しい物が大好きだったルリコは異世界にトリップして、エルフとの間に娘、シェナを産む。料理上手な母に料理を教えられて育ったシェナの異世界料理。
少し捻くれたハーフエルフが料理を作って色々な人達と厄介事に出会うお話です。ちょこちょこ書き進めていくつもりです。よろしくお願します。
聖女の娘に転生したのに、色々とハードな人生です。
みちこ
ファンタジー
乙女ゲームのヒロインの娘に転生した主人公、ヒロインの娘なら幸せな暮らしが待ってると思ったけど、実際は親から放置されて孤独な生活が待っていた。
【完結】契約結婚は円満に終了しました ~勘違い令嬢はお花屋さんを始めたい~
九條葉月
ファンタジー
【ファンタジー1位獲得!】
【HOTランキング1位獲得!】
とある公爵との契約結婚を無事に終えたシャーロットは、夢だったお花屋さんを始めるための準備に取りかかる。
花を包むビニールがなければ似たような素材を求めてダンジョンに潜り、吸水スポンジ代わりにスライムを捕まえたり……。そうして準備を進めているのに、なぜか店の実態はお花屋さんからかけ離れていって――?
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
離縁をさせて頂きます、なぜなら私は選ばれたので。
kanon
恋愛
「アリシア、お前はもうこの家に必要ない。ブライト家から追放する」
父からの予想外の言葉に、私は目を瞬かせる。
我が国でも名高いブライト伯爵家のだたっぴろい応接間。
用があると言われて足を踏み入れた途端に、父は私にそう言ったのだ。
困惑する私を楽しむように、姉のモンタナが薄ら笑いを浮かべる。
「あら、聞こえなかったのかしら? お父様は追放と言ったのよ。まさか追放の意味も知らないわけじゃないわよねぇ?」
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる