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夏の海辺でフルーツポンチ!
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「みぎ!もうちょっと右!」
「ひだり!いきすぎ!」
「こっちだよー♪ほーれこっちだよー♪」
「・・・ここか!うりゃぁ!」
大愛は目隠しをされ棒を振り下ろす。
「ハイはずれー。」
青空が言うと大愛は目隠しを外す。
「誰!左とか言ったの!」
右横1mほどの所にある丸い果物を見ながら叫ぶ大愛。
「次だれー?」
「はーい!ユラー!」
ユラは頼子に目隠しをされグルグルと回る。
「はい、棒。」
「ありがとー!」
ユラはゆっくりと歩き始める。
「ユラちゃんみぎー!」
「もうちょっとみぎなのですー!」
「そのまままっすぐー!」
幼女達はユラに声を掛け誘導する。
「ユラこれ見えてない?」
「いや、しっかり隠したよ。」
「あれ本当見えないから。」
真っすぐ果物に向かって歩くユラ、目隠しをした頼子と目隠しされた大愛もユラを見つめる。
「ここ!」
ユラは大きく振りかぶった棒を叩きつける。
バキッ!
「あたったー!」
「すごーい!ユラちゃん!」
「すごいですー!」
目隠しを外したユラは嬉しそうに喜ぶ。
「ユラ見えて無いよね?」
「うん!みえなかった!」
「凄いな。」
千春達が感心しているとエーデルが答える。
「音の反響で場所が分かるんですよ。」
「え?そうなの?」
「はい、ユラ様は耳が良いので。」
千春は感心しながらも割れた果物を手に取る。
「これはスタッフが美味しく頂きます。」
「これスイカなん?」
「模様ないけどスイカなんだわ。」
ぱっかり割れた果物から見えるのは明らかにスイカだった。
「サフィー出来たー?」
「はーい出来てますよー。」
大きな入れ物に色とりどりのフルーツが入っている、そこに割れたスイカをスプーンで掬い追加する。
「お、フルーツポンチ!」
「美味しそうっしょ。」
「うん、でもコレってアレだよね。」
「あ、バレた。」
「どんだけ食べたと思ってんのよー。」
頼子はフルーツポンチに入っている世界樹の実を指差し笑う。
「はーい!フルーツポンチ配るよー!」
「わーい!」
「たべるのですー!」
「ルペタちゃん行こう!」
「うん!」
幼女達にフルーツポンチを渡すとJK軍団にも配る、そしてドラゴン達や騎士団にも振る舞う。
「ん~美味しい!」
「美味いな。」
海を見ながら千春とエンハルトは食べる。
「晩御飯はもっと美味しいよ。」
「楽しみだ。」
「楽しみにしておくれ~♪」
イチャイチャしてんなぁ!と頼子達に揶揄われながらも海を見ていると人魚達がワラワラと戻って来た。
「チハル様!どうぞー!」
「クラーケン討伐有難うございます!」
「イッカクマグロ討伐有難うございます!」
お礼を言う人魚達の手には沢山の魚介類があった。
「うわぉ!ありがとー!ってイッカクマグロの討伐も?」
「はい!私達よりも早く泳ぐので逃げるのが大変なんです。」
「ほとんど居なくなりました有難うございます!」
千春はチラッとアイトネを見ると目を逸らされた、そして春恵を見ると目を瞑ってフルーツポンチを食べていた。
「どんだけ獲ったの・・・おかぁさん達、まぁ食材確保って事でいっか、ありがとう!人魚さん達!」
魚介類を受け取りサフィーナが凍らせると頼子と大愛が影に収納する。
「さんきゅ~ヨリ、ダイア。」
「アイテムボックスは容量制限あるからねぇ。」
「それで制限無かったらチートだよ。」
「いや、制限有ってもチートだよ。」
「おかぁさんのアイテムボックスの容量制限あるのー?」
「無いわよ?」
「チートだー!」
「居たわチート。」
「チートだチートだ!」
「だって女神だも~ん♪」
楽し気に返す春恵。
「そろそろ戻るかチハル。」
「そうだね、撤収しまーす!」
千春の号令にエーデル達は竜騎士、騎士団に指示を飛ばし始める。
「チハル今日泊るんだよね?」
「うん、帰っても良いけど、一泊予定で来てるし、それにさぁ。」
千春は花音とバジェスを見る。
「あ~・・・今日は一緒が良いよねー。」
「くそー、ハチェット様連れて来ればよかったぁ!」
「うちもー、トラディさん領に帰ってんだよねぇ。」
残念そうに言う日葵と大愛。
「呼んで来るわよ~♪」
「呼んで来るぜ!?」
「ステルさんもよぶ~?」
妖精達はフルーツポンチを食べ終わり満足そうに飛び回っていた。
「呼ぶ!」
「シュシュ!お願い!迎えに行こう!」
「ポポ!私も行くからお願い!」
「チハル!」
「はいはい、みんな旦那呼んで来なー、それじゃハースさんの所一回帰るよー。」
皆片付けを終わらせると、ハース伯爵の館へ戻った。
--------------------
「お帰りなさいませエンハルト殿下。」
ハース伯爵は深々と頭を下げる。
「クラーケンの方は問題無く終わったぞ。」
「はっ、報告頂きました、誠にありがとうございました。」
「今ではハース領の魚や塩はジブラロール王国に必要不可欠だからな。」
「有難きお言葉で御座います、これもチハル王女殿下のおかげで御座います。」
頭を下げるハース伯爵。
「ハースさん厨房お借り出来ますか?」
千春が言うとニッコリ微笑み頷くハース伯爵。
「勿論で御座います、お好きなように使い下さいませ、料理人もつけております何なりとお申し付けください。」
「有難うございま~す!」
館に戻った千春達は直ぐに水着から着替えると、皆それぞれ妖精達とフェアリーリングに飛び込む。
「さて、みんな集まるまで・・・ん?」
千春はアイテムボックスを確認する。
「どうした?」
「いや・・・ちょっと・・・足んないかも・・・。」
「何がだ?」
「・・・酒。」
千春の呟きにペット達が千春を凝視する。
「な・・・なんだと?」
「え?ないん?」
「足りないんですか?!」
「チハル!どれだけあるんじゃ!?」
「えっとぉ・・・。」
千春は酒を取り出しテーブルに乗せる。
「日本酒2本と焼酎1本、足りる?」
「足りぬぞぉ!」
「千春!注文!まだ間に合うだろ!」
「リリ、わっちらも荷物持ちするけん!送っちゃってん!」
「僕も手伝います!」
「・・・あんたら必死過ぎでしょ。」
呆れた顔でペット達を見る千春、スマホを取り出し注文画面を開く。
「はーい何がいるのかなー。」
「儂はウイスキーじゃ!あの12年の奴じゃ!」
「大吟醸!」
「わっちも!」
「僕もです!」
「私はワインが良いわ~♪」
しれっとアルデアも注文を入れる。
「はいはい、今日は頑張ってくれたからねー、多めに注文しておくよ、ビェリー1時間後に荷物持ちお願いねー。」
「まかせりっ!」
元気よく返事を返すビェリー。
「ついでに買い出しもするかなぁ。」
「何買うの?千春。」
頼子は千春のスマホ画面を見る。
「マグロじゃん?」
「うん。」
「美味しく食べたいじゃん。」
「うん。」
「これ。」
「あー、ツユとかシソとかねー。」
「あとさぁ、ネギとか本わさびとか欲しいじゃん。」
「さっきのワサビは?」
「特売の78円偽物ワサビ。」
「マジか、十分美味かったけどね。」
「んじゃ私買い出し行くわ。」
「私も手伝うわ。」
「ウチも行くよ。」
「ミオはこれ検索しといて。」
「どれー?」
「マグロレシピ集!」
「おぉぉ!マグロユッケにヅケ!なにこれガーリックステーキ!?」
「そ、食べたいのメモして材料LIMEしてー。」
「了解しました隊長!」
「ミオ!それLIME張って!うちらも調べる!」
美桜達は食べたいレシピを調べ、千春と頼子、ビェリーは買い出しに向かった。
「ひだり!いきすぎ!」
「こっちだよー♪ほーれこっちだよー♪」
「・・・ここか!うりゃぁ!」
大愛は目隠しをされ棒を振り下ろす。
「ハイはずれー。」
青空が言うと大愛は目隠しを外す。
「誰!左とか言ったの!」
右横1mほどの所にある丸い果物を見ながら叫ぶ大愛。
「次だれー?」
「はーい!ユラー!」
ユラは頼子に目隠しをされグルグルと回る。
「はい、棒。」
「ありがとー!」
ユラはゆっくりと歩き始める。
「ユラちゃんみぎー!」
「もうちょっとみぎなのですー!」
「そのまままっすぐー!」
幼女達はユラに声を掛け誘導する。
「ユラこれ見えてない?」
「いや、しっかり隠したよ。」
「あれ本当見えないから。」
真っすぐ果物に向かって歩くユラ、目隠しをした頼子と目隠しされた大愛もユラを見つめる。
「ここ!」
ユラは大きく振りかぶった棒を叩きつける。
バキッ!
「あたったー!」
「すごーい!ユラちゃん!」
「すごいですー!」
目隠しを外したユラは嬉しそうに喜ぶ。
「ユラ見えて無いよね?」
「うん!みえなかった!」
「凄いな。」
千春達が感心しているとエーデルが答える。
「音の反響で場所が分かるんですよ。」
「え?そうなの?」
「はい、ユラ様は耳が良いので。」
千春は感心しながらも割れた果物を手に取る。
「これはスタッフが美味しく頂きます。」
「これスイカなん?」
「模様ないけどスイカなんだわ。」
ぱっかり割れた果物から見えるのは明らかにスイカだった。
「サフィー出来たー?」
「はーい出来てますよー。」
大きな入れ物に色とりどりのフルーツが入っている、そこに割れたスイカをスプーンで掬い追加する。
「お、フルーツポンチ!」
「美味しそうっしょ。」
「うん、でもコレってアレだよね。」
「あ、バレた。」
「どんだけ食べたと思ってんのよー。」
頼子はフルーツポンチに入っている世界樹の実を指差し笑う。
「はーい!フルーツポンチ配るよー!」
「わーい!」
「たべるのですー!」
「ルペタちゃん行こう!」
「うん!」
幼女達にフルーツポンチを渡すとJK軍団にも配る、そしてドラゴン達や騎士団にも振る舞う。
「ん~美味しい!」
「美味いな。」
海を見ながら千春とエンハルトは食べる。
「晩御飯はもっと美味しいよ。」
「楽しみだ。」
「楽しみにしておくれ~♪」
イチャイチャしてんなぁ!と頼子達に揶揄われながらも海を見ていると人魚達がワラワラと戻って来た。
「チハル様!どうぞー!」
「クラーケン討伐有難うございます!」
「イッカクマグロ討伐有難うございます!」
お礼を言う人魚達の手には沢山の魚介類があった。
「うわぉ!ありがとー!ってイッカクマグロの討伐も?」
「はい!私達よりも早く泳ぐので逃げるのが大変なんです。」
「ほとんど居なくなりました有難うございます!」
千春はチラッとアイトネを見ると目を逸らされた、そして春恵を見ると目を瞑ってフルーツポンチを食べていた。
「どんだけ獲ったの・・・おかぁさん達、まぁ食材確保って事でいっか、ありがとう!人魚さん達!」
魚介類を受け取りサフィーナが凍らせると頼子と大愛が影に収納する。
「さんきゅ~ヨリ、ダイア。」
「アイテムボックスは容量制限あるからねぇ。」
「それで制限無かったらチートだよ。」
「いや、制限有ってもチートだよ。」
「おかぁさんのアイテムボックスの容量制限あるのー?」
「無いわよ?」
「チートだー!」
「居たわチート。」
「チートだチートだ!」
「だって女神だも~ん♪」
楽し気に返す春恵。
「そろそろ戻るかチハル。」
「そうだね、撤収しまーす!」
千春の号令にエーデル達は竜騎士、騎士団に指示を飛ばし始める。
「チハル今日泊るんだよね?」
「うん、帰っても良いけど、一泊予定で来てるし、それにさぁ。」
千春は花音とバジェスを見る。
「あ~・・・今日は一緒が良いよねー。」
「くそー、ハチェット様連れて来ればよかったぁ!」
「うちもー、トラディさん領に帰ってんだよねぇ。」
残念そうに言う日葵と大愛。
「呼んで来るわよ~♪」
「呼んで来るぜ!?」
「ステルさんもよぶ~?」
妖精達はフルーツポンチを食べ終わり満足そうに飛び回っていた。
「呼ぶ!」
「シュシュ!お願い!迎えに行こう!」
「ポポ!私も行くからお願い!」
「チハル!」
「はいはい、みんな旦那呼んで来なー、それじゃハースさんの所一回帰るよー。」
皆片付けを終わらせると、ハース伯爵の館へ戻った。
--------------------
「お帰りなさいませエンハルト殿下。」
ハース伯爵は深々と頭を下げる。
「クラーケンの方は問題無く終わったぞ。」
「はっ、報告頂きました、誠にありがとうございました。」
「今ではハース領の魚や塩はジブラロール王国に必要不可欠だからな。」
「有難きお言葉で御座います、これもチハル王女殿下のおかげで御座います。」
頭を下げるハース伯爵。
「ハースさん厨房お借り出来ますか?」
千春が言うとニッコリ微笑み頷くハース伯爵。
「勿論で御座います、お好きなように使い下さいませ、料理人もつけております何なりとお申し付けください。」
「有難うございま~す!」
館に戻った千春達は直ぐに水着から着替えると、皆それぞれ妖精達とフェアリーリングに飛び込む。
「さて、みんな集まるまで・・・ん?」
千春はアイテムボックスを確認する。
「どうした?」
「いや・・・ちょっと・・・足んないかも・・・。」
「何がだ?」
「・・・酒。」
千春の呟きにペット達が千春を凝視する。
「な・・・なんだと?」
「え?ないん?」
「足りないんですか?!」
「チハル!どれだけあるんじゃ!?」
「えっとぉ・・・。」
千春は酒を取り出しテーブルに乗せる。
「日本酒2本と焼酎1本、足りる?」
「足りぬぞぉ!」
「千春!注文!まだ間に合うだろ!」
「リリ、わっちらも荷物持ちするけん!送っちゃってん!」
「僕も手伝います!」
「・・・あんたら必死過ぎでしょ。」
呆れた顔でペット達を見る千春、スマホを取り出し注文画面を開く。
「はーい何がいるのかなー。」
「儂はウイスキーじゃ!あの12年の奴じゃ!」
「大吟醸!」
「わっちも!」
「僕もです!」
「私はワインが良いわ~♪」
しれっとアルデアも注文を入れる。
「はいはい、今日は頑張ってくれたからねー、多めに注文しておくよ、ビェリー1時間後に荷物持ちお願いねー。」
「まかせりっ!」
元気よく返事を返すビェリー。
「ついでに買い出しもするかなぁ。」
「何買うの?千春。」
頼子は千春のスマホ画面を見る。
「マグロじゃん?」
「うん。」
「美味しく食べたいじゃん。」
「うん。」
「これ。」
「あー、ツユとかシソとかねー。」
「あとさぁ、ネギとか本わさびとか欲しいじゃん。」
「さっきのワサビは?」
「特売の78円偽物ワサビ。」
「マジか、十分美味かったけどね。」
「んじゃ私買い出し行くわ。」
「私も手伝うわ。」
「ウチも行くよ。」
「ミオはこれ検索しといて。」
「どれー?」
「マグロレシピ集!」
「おぉぉ!マグロユッケにヅケ!なにこれガーリックステーキ!?」
「そ、食べたいのメモして材料LIMEしてー。」
「了解しました隊長!」
「ミオ!それLIME張って!うちらも調べる!」
美桜達は食べたいレシピを調べ、千春と頼子、ビェリーは買い出しに向かった。
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