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イッカクマグロ!マグロだよマグロ!
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「ねぇヨリ達ってあっち住んでるの?」
「うん。」
教室で頼子と花音は話す。
「家誰も居ないからね。」
「あー、両親もあっちかー。」
「カノンの所もそのうちそうなるんじゃん?」
「いやぁ、お父さん簡単に辞めれる仕事じゃないだろうしなぁ。」
「カノンのお父さんなにしてんの?」
「医者。」
「おぉぅ!凄いな、お母さんは?」
「看護師。」
「・・・カノンもソッチ系に?」
「ん、凄い大変らしいから逆にお勧めされなかったわ。」
「そうなんだ、てっきり医者になれとか看護師目指せとか言われたかと思った。」
「夜勤とかさー終わった後死んだように眠るからねぇ、アレみてたら大変だなーって思うよ。」
2人が話していると千春がやってくる。
「よっ!カノン今日は?」
「一回帰ってから行くー。」
「土日お泊りするっしょ?」
「もち!」
「りょー。」
「千春土日なにすんの?」
「カノン連れて観光したいかなぁ。」
「どこ行くの?」
「未定!」
「決まって無いんかい。」
「ま、行って考えりゃいいって。」
ケラケラ笑いながら千春は席に座る、そして授業が始まった。
-------------------
「ただいまーおかぁさん♪」
「おかえりなさい千春。」
春恵はスマホで本を読みながら千春に声をかける。
「何読んでるの?」
「ん、小説よ、凄いわねぇ、スマホで本が読めるなんて。」
「便利だよねー、私も漫画読んでるけど。」
「買うのも一瞬だし本屋に行かなくて良いもの。」
「ま、買いたくても本屋が無いけどね。」
「そうなの?」
「うん、駅前の本屋さんも商店街の本屋さんも潰れちゃった。」
「そっかぁ、よくあそこで本買ったのになぁ。」
千春は着替えに行き、春恵はスマホを閉じる。
「千春みんなは?」
「後で来るよー、明日なにしようかなぁ。」
「勉強したら?」
「・・・えぇぇ~?」
「みんな受験生でしょ。」
「ま、そっちの勉強はしてるけど、一日中勉強はちょっと・・・。」
2人は応接室に行くとサフィーナが声を掛けて来る。
「おかえりなさいチハル。」
「ただいまサフィー。」
いつもの様にお茶を淹れ千春に出すサフィーナ、扉が開きモリアン達が入って来る。
「お帰りなさいませ!チハルさん!」
「ただいまモリー、元気だねぇ。」
「はい!」
ニコニコと答えるモリアン、庭からルプも入って来る。
「ルプおかえりー。」
「おかえり千春、ん?皆は?」
「今日は一回帰ってお泊り準備やら買い出し行ってるよ。」
「そうか・・・。」
「何?」
「いや、今騎士団が出撃準備しててな。」
「へ?魔物でも出た?」
「あぁ、ハースでクラーケンが出たらしい。」
「おぉー、イカ?タコ?」
「さぁ?確認はしてないがな。」
ルプは大きなクッションの上に寝転がる。
「モリー何か聞いてる?」
「はい!ハース領でクラーケンが出て騎士団に応援要請が出ました!」
「いや、それ今聞いたし、タコ?イカ?」
「イカらしいですよ?」
「イカかぁイカ良いなぁ、煮つけ食べたい、っていうかハースも大変だねぇクラーケンやらシーサーペントやら。」
「たまーに出て来るんですが、ほっといたらどっか行きますから。」
「んじゃほっとけばいいんじゃん?」
「はい、でも長いと1大月くらい居るので漁が出来ないんですよぉ。」
「そりゃ困るねー、あ、だから要請来たんだ。」
「はい、今回はイッカクマグロを追って来たみたいだって言ってましたから。」
「・・・ん!?なんて!?」
「イッカクマグロを追って来たそうです、クラーケン。」
「マグロ!?」
「はい、イッカクマグロです。」
「マグロいんの!?」
「はい?チハルさんのマグロがそのマグロなのか分かんないですけど。」
千春は立ち上がるとLIMEを開く。
(ちは~)マグロ!
(よりすけ)美味しいよねー。
(MIO~N)美味しいな。
(れ~な~)美味しいね。
(SORA)食べたいな
(だいや)マグロがどうしたー
(ひ~ま)どした?
(かのかの)チハルどしたん?
(ちは~)ハース領でマグロ出た!
(よりすけ)マ!?
(れ~な~)はい明日の予定決定
(MIO~N)ハースかー、カノン水着ある?
(かのかの)あるよ
(MIO~N)持ってきてね
(かのかの)え?海?泳ぐの?
(MIO~N)ハースすっごい海綺麗だよ、人魚いるし
(かのかの)マ!?今家出たんだけど戻るわ!
(よりすけ)明日確定?<ちはる
(ちは~)なんなら今日行ってもいい
(ひ~ま)まって!一回ブルーワグ行くから明日にして!おねがい!
(ちは~)りょ、今からお父様の所に行って話してくっから
「サフィー、お父様今何処に居るか分かる?」
「多分執務室だと思うわよ?」
「ちょっとお話してくるー。」
「ハース行くの?」
「いくー。」
「クラーケン?」
「いや!マグロ!マグロだよマグロ!」
「あの赤い身の魚よね?」
「うん、サフィーも寿司で食べたっしょ。」
「美味しかったわ・・・。」
寿司を思い出すサフィーナはニッコリ微笑む。
「モリー、エーデルさんに竜騎士団の移動手伝えるって言って来て。」
「了解です!」
かぶり気味に返事をし元気に扉を開け走って消えるモリアン。
「んじゃお父様んとこいきまっしょーい!」
千春はサフィーナ、サリナを連れエイダン国王の元へ向かった。
--------------------
「お父様いらっしゃいますか?」
護衛の兵士に声をかける千春、兵士はエイダンにお伺いを立てるとすぐに扉を開き中へ促す。
「どうしたチハル。」
宰相クラークと話をしていたエイダンは千春を見る。
「ハースに行きまーす!」
「・・・クラーケンか?」
「クラーケンは美味しくないですよチハル様。」
「いえ!マグロです!」
「マグロ?あぁイッカクマグロか。」
「はい!マグロ・・・海鮮丼・・・トロロのせて・・・。」
思わず呟いてしまうチハル。
「今竜騎士団の準備をさせておるが、一緒に行くのか?」
「はい、フェアリーリングで連れて行けますので。」
「ふむ、それは助かるな。」
「そうですね、チハル王女殿下お願い出来ますか。」
「おまかせあれー!」
「今から行くわけでは無かろう?」
「はい、明日出発予定です。」
「わかった、クラーク手配を頼む。」
「了解致しました。」
クラークは席を立つ。
「・・・で、チハル、イッカクマグロは美味しいのか?」
「あっちのマグロと同じ感じならもっっっのすごく美味しいはずです。」
「そうか。」
「あと日本酒に合うと思います。」
「・・・そうか。」
「お父様も食べたいです?」
「うむ。」
「お土産持って帰って来ますね♪」
「たのんだ!」
「たのまれました!」
「皆も行くのか?」
「はい!ついでに海水浴してきますんで!」
「そうか、ハースには手紙を準備しておこう、楽しんでくると良い。」
ニッコリ微笑むエイダン、千春は元気に返事をすると自分の部屋に戻った。
--------------------
「おかえりチハル、ハースに行くそうだな。」
「ただいまハルト、明日行くよー。」
「そうか、クラーケンだが竜騎士団やロイロ達が行くなら問題無いだろうな。」
「ハルトも行く?」
「・・・いや、仕事があるんだよなぁ。」
天井を仰ぎながら呟くエンハルト。
「急ぎ?」
「それなりになぁ。」
「行くの明日だしアリンに手伝ってもらうとか。」
「あいつはアイツで仕事が有るんだよ。」
「へぇ、仕事してんだね。」
「当たり前だろ、アリンはこの前の遺跡で見つかった研究をやってるからな。」
「大変だねぇ~♪」
「誰のせいだと・・・。」
「さぁ?」
アハハと笑いながらソファーに座る千春とエンハルト。
「ハルトもマグロ食べたい?」
「マグロ?あぁイッカクマグロってヤツか。」
「うん、お父様は食べたそうにしてたからお土産約束したし。」
「ふむ・・・行くかぁ。」
「お?行く?」
「あぁ急ぎの仕事だけは終わらせてこよう、明日いつ頃出発だ?」
「9時くらいにはこっち出るかな、朝の2鐘くらいだよ。」
「分かった。」
「あ、ハルト。」
「なんだ?」
「水着もってきてね~ん。」
「・・・またアレ着るのか。」
「うん!よろしくぅ!」
「・・・分かった。」
苦笑いしながらエンハルトは扉を開ける、そして「アリン達も呼ぶかぁ・・・。」と呟きながら部屋を出て行った。
「うん。」
教室で頼子と花音は話す。
「家誰も居ないからね。」
「あー、両親もあっちかー。」
「カノンの所もそのうちそうなるんじゃん?」
「いやぁ、お父さん簡単に辞めれる仕事じゃないだろうしなぁ。」
「カノンのお父さんなにしてんの?」
「医者。」
「おぉぅ!凄いな、お母さんは?」
「看護師。」
「・・・カノンもソッチ系に?」
「ん、凄い大変らしいから逆にお勧めされなかったわ。」
「そうなんだ、てっきり医者になれとか看護師目指せとか言われたかと思った。」
「夜勤とかさー終わった後死んだように眠るからねぇ、アレみてたら大変だなーって思うよ。」
2人が話していると千春がやってくる。
「よっ!カノン今日は?」
「一回帰ってから行くー。」
「土日お泊りするっしょ?」
「もち!」
「りょー。」
「千春土日なにすんの?」
「カノン連れて観光したいかなぁ。」
「どこ行くの?」
「未定!」
「決まって無いんかい。」
「ま、行って考えりゃいいって。」
ケラケラ笑いながら千春は席に座る、そして授業が始まった。
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「ただいまーおかぁさん♪」
「おかえりなさい千春。」
春恵はスマホで本を読みながら千春に声をかける。
「何読んでるの?」
「ん、小説よ、凄いわねぇ、スマホで本が読めるなんて。」
「便利だよねー、私も漫画読んでるけど。」
「買うのも一瞬だし本屋に行かなくて良いもの。」
「ま、買いたくても本屋が無いけどね。」
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「うん、駅前の本屋さんも商店街の本屋さんも潰れちゃった。」
「そっかぁ、よくあそこで本買ったのになぁ。」
千春は着替えに行き、春恵はスマホを閉じる。
「千春みんなは?」
「後で来るよー、明日なにしようかなぁ。」
「勉強したら?」
「・・・えぇぇ~?」
「みんな受験生でしょ。」
「ま、そっちの勉強はしてるけど、一日中勉強はちょっと・・・。」
2人は応接室に行くとサフィーナが声を掛けて来る。
「おかえりなさいチハル。」
「ただいまサフィー。」
いつもの様にお茶を淹れ千春に出すサフィーナ、扉が開きモリアン達が入って来る。
「お帰りなさいませ!チハルさん!」
「ただいまモリー、元気だねぇ。」
「はい!」
ニコニコと答えるモリアン、庭からルプも入って来る。
「ルプおかえりー。」
「おかえり千春、ん?皆は?」
「今日は一回帰ってお泊り準備やら買い出し行ってるよ。」
「そうか・・・。」
「何?」
「いや、今騎士団が出撃準備しててな。」
「へ?魔物でも出た?」
「あぁ、ハースでクラーケンが出たらしい。」
「おぉー、イカ?タコ?」
「さぁ?確認はしてないがな。」
ルプは大きなクッションの上に寝転がる。
「モリー何か聞いてる?」
「はい!ハース領でクラーケンが出て騎士団に応援要請が出ました!」
「いや、それ今聞いたし、タコ?イカ?」
「イカらしいですよ?」
「イカかぁイカ良いなぁ、煮つけ食べたい、っていうかハースも大変だねぇクラーケンやらシーサーペントやら。」
「たまーに出て来るんですが、ほっといたらどっか行きますから。」
「んじゃほっとけばいいんじゃん?」
「はい、でも長いと1大月くらい居るので漁が出来ないんですよぉ。」
「そりゃ困るねー、あ、だから要請来たんだ。」
「はい、今回はイッカクマグロを追って来たみたいだって言ってましたから。」
「・・・ん!?なんて!?」
「イッカクマグロを追って来たそうです、クラーケン。」
「マグロ!?」
「はい、イッカクマグロです。」
「マグロいんの!?」
「はい?チハルさんのマグロがそのマグロなのか分かんないですけど。」
千春は立ち上がるとLIMEを開く。
(ちは~)マグロ!
(よりすけ)美味しいよねー。
(MIO~N)美味しいな。
(れ~な~)美味しいね。
(SORA)食べたいな
(だいや)マグロがどうしたー
(ひ~ま)どした?
(かのかの)チハルどしたん?
(ちは~)ハース領でマグロ出た!
(よりすけ)マ!?
(れ~な~)はい明日の予定決定
(MIO~N)ハースかー、カノン水着ある?
(かのかの)あるよ
(MIO~N)持ってきてね
(かのかの)え?海?泳ぐの?
(MIO~N)ハースすっごい海綺麗だよ、人魚いるし
(かのかの)マ!?今家出たんだけど戻るわ!
(よりすけ)明日確定?<ちはる
(ちは~)なんなら今日行ってもいい
(ひ~ま)まって!一回ブルーワグ行くから明日にして!おねがい!
(ちは~)りょ、今からお父様の所に行って話してくっから
「サフィー、お父様今何処に居るか分かる?」
「多分執務室だと思うわよ?」
「ちょっとお話してくるー。」
「ハース行くの?」
「いくー。」
「クラーケン?」
「いや!マグロ!マグロだよマグロ!」
「あの赤い身の魚よね?」
「うん、サフィーも寿司で食べたっしょ。」
「美味しかったわ・・・。」
寿司を思い出すサフィーナはニッコリ微笑む。
「モリー、エーデルさんに竜騎士団の移動手伝えるって言って来て。」
「了解です!」
かぶり気味に返事をし元気に扉を開け走って消えるモリアン。
「んじゃお父様んとこいきまっしょーい!」
千春はサフィーナ、サリナを連れエイダン国王の元へ向かった。
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「お父様いらっしゃいますか?」
護衛の兵士に声をかける千春、兵士はエイダンにお伺いを立てるとすぐに扉を開き中へ促す。
「どうしたチハル。」
宰相クラークと話をしていたエイダンは千春を見る。
「ハースに行きまーす!」
「・・・クラーケンか?」
「クラーケンは美味しくないですよチハル様。」
「いえ!マグロです!」
「マグロ?あぁイッカクマグロか。」
「はい!マグロ・・・海鮮丼・・・トロロのせて・・・。」
思わず呟いてしまうチハル。
「今竜騎士団の準備をさせておるが、一緒に行くのか?」
「はい、フェアリーリングで連れて行けますので。」
「ふむ、それは助かるな。」
「そうですね、チハル王女殿下お願い出来ますか。」
「おまかせあれー!」
「今から行くわけでは無かろう?」
「はい、明日出発予定です。」
「わかった、クラーク手配を頼む。」
「了解致しました。」
クラークは席を立つ。
「・・・で、チハル、イッカクマグロは美味しいのか?」
「あっちのマグロと同じ感じならもっっっのすごく美味しいはずです。」
「そうか。」
「あと日本酒に合うと思います。」
「・・・そうか。」
「お父様も食べたいです?」
「うむ。」
「お土産持って帰って来ますね♪」
「たのんだ!」
「たのまれました!」
「皆も行くのか?」
「はい!ついでに海水浴してきますんで!」
「そうか、ハースには手紙を準備しておこう、楽しんでくると良い。」
ニッコリ微笑むエイダン、千春は元気に返事をすると自分の部屋に戻った。
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「おかえりチハル、ハースに行くそうだな。」
「ただいまハルト、明日行くよー。」
「そうか、クラーケンだが竜騎士団やロイロ達が行くなら問題無いだろうな。」
「ハルトも行く?」
「・・・いや、仕事があるんだよなぁ。」
天井を仰ぎながら呟くエンハルト。
「急ぎ?」
「それなりになぁ。」
「行くの明日だしアリンに手伝ってもらうとか。」
「あいつはアイツで仕事が有るんだよ。」
「へぇ、仕事してんだね。」
「当たり前だろ、アリンはこの前の遺跡で見つかった研究をやってるからな。」
「大変だねぇ~♪」
「誰のせいだと・・・。」
「さぁ?」
アハハと笑いながらソファーに座る千春とエンハルト。
「ハルトもマグロ食べたい?」
「マグロ?あぁイッカクマグロってヤツか。」
「うん、お父様は食べたそうにしてたからお土産約束したし。」
「ふむ・・・行くかぁ。」
「お?行く?」
「あぁ急ぎの仕事だけは終わらせてこよう、明日いつ頃出発だ?」
「9時くらいにはこっち出るかな、朝の2鐘くらいだよ。」
「分かった。」
「あ、ハルト。」
「なんだ?」
「水着もってきてね~ん。」
「・・・またアレ着るのか。」
「うん!よろしくぅ!」
「・・・分かった。」
苦笑いしながらエンハルトは扉を開ける、そして「アリン達も呼ぶかぁ・・・。」と呟きながら部屋を出て行った。
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