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封印されし遺跡到着!
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「準備おっけー!」
美桜はサバゲースタイルで銃を構える。
「弾はアイテムボックスポシェットに入れてねー。」
「「「「はーい。」」」」
「ヨリとチハルは大丈夫だね。」
「問題無ーし。」
「おっけーだよー。」
皆は銃を構え準備万端だ。
「チハル、準備は・・・出来てるな。」
「ハルト、おはよー。」
「おはよう、しかし凄い恰好だな。」
ネットで買ったプロテクターやジブラロールで売っている防具を身に着けた千春達を見てエンハルトが呟く。
「流石に金属鎧は無理だけどねー。」
「あれ重いよねー。」
「軽いのも有るらしいよ?」
「へー、お父さん達がジュラルミン作ったら私達の防具作るよ。」
頼子は金属魔法で加工し作るつもりだ。
「殿下、準備出来ております。」
「ありがとう、エーデル、竜騎士団の方は?」
「はい、そちらも問題無く。」
エーデルが言うと庭にドラゴン達が降りて来る、勿論竜騎士団を乗せてだ。
『チハル!準備出来たぞー!』
「サンキューロイロ!」
庭にゴンドラを持ったロイロが降りて来る。
「さ、遺跡に向かいますかぁ!」
千春が言うと、珍しく防具を所々に付けたサフィーナ達も付いて来る。
「さぁ!行きましょう!」
魔導士団10人を引き連れアリンハンドが意気揚々と庭に出る、外には魔導士団用のゴンドラが準備され、他のドラゴンが運ぶようだ。
「旦那イキイキしてんね。」
美桜が頼子に言うと頼子は笑っていた。
「昨日あれから何回か確認してきたからねー、相当楽しみにしてたみたいだよ。」
「どんだけ楽しみにしてんだか。」
「魔導士団からすると遺跡は宝の山らしいからねぇ~。」
「ゴーレムはまぁ・・・どうにか出来そうだけど、結界はどうなのかね?」
JK達はルプとビェリー、コンを見る。
「任せろ。」
「大丈夫ばーい。」
「問題有りません!」
ペット組3人は自慢ありげに返事を返す。
「さ!チハルさん!早く!ヨリさんも!」
「はいはい。」
「はーいはいはい。」
アリンハンドに急かされ皆はゴンドラに乗り込む。
「あれ?ワークスさんいつもの恰好?」
「はい、コン様に防御の護符を頂きましたので。」
「おぉ、コンそんなの作れたんだ。」
「あっちの術です、ワークスさんの機動力が有ればルプさんの攻撃も当たりませんけど、念の為です!」
説明しながらゴンドラに乗り込むと、ロイロは大きく翼をはためかせる。
『では、行くぞ!』
ロイロの掛け声にドラゴン達が嘶く。
ギャォーウ!!!!
翼を広げ飛び立つロイロとドラゴン達、そして竜騎士団が先頭になり遺跡に向かった。
--------------------
「壮大じゃなぁ。」
ドラゴンの鳴き声を聞き、ベランダからエイダン国王が外を見る。
「例の遺跡ですね。」
宰相ルーカスが答える。
「魔導士団は楽しみじゃろうなぁ。」
「そうですね、何度も挑戦していましたが今回は中へ入れると意気込んでおりましたので。」
「何が有るんじゃろうな。」
「分かりません、あの遺跡は文献にも載っておりません。」
「この王国が出来る遥か前から有ると言われておるからな。」
「はい、数千年、それ以上かもしれません。」
「ふむ、危険が無ければ良いが。」
「チハル王女殿下が向かうのです、大丈夫でしょう。」
「そうじゃな、女神アイトネ様、女神ハル様も付いておるからのぅ。」
そう呟くエイダンの横から声がする。
「娘の安全第一ですもの♪」
『そうそう♪手助けしたら美味しいお礼が貰えるし?』
「・・・聞いておられたのですか。」
『名前呼んだでしょ?』
「・・・儂にも何かしておられるので?」
『さ!ハル、あっちでのんびり見学しましょ♪』
話を逸らしアイトネはピョンっとベランダから飛び降りると、春恵もエイダンに微笑み手を振り飛び降りた。
「心配するのもおかしな話じゃな。」
「そうですね、良い結果をお待ちしておりましょう。」
2人は職務室に戻り仕事を始めた。
--------------------
「私も行きたかったわ。」
マルグリットは自室で呟くと目の前の少女がクスクス笑う。
「身重なんだからダメに決まってるでしょう?」
アルデアは千春から借りた遠見の魔道具で動画を映す。
「蝙蝠は何処に居るの?」
「ルプの毛に隠れてるわよ。」
「了承済?」
「勿論。」
ゴンドラの中で千春のソファーになり寝転がるルプ、千春達は時間つぶしにいつものお菓子争奪戦トランプ大会をやっていた。
「暢気ねぇこの子達。」
「いつもこんな感じよね。」
クスクスと2人は笑う。
「王妃殿下お茶を淹れ直します。」
「エリー、私の時は畏まらなくて良いのよ?」
エリーナにアルデアが言うとエリーナはニッコリ微笑む。
「性分なんですよ。」
「エリー、一緒にお茶しましょ。」
「メグ様がそう言われるのでしたら。」
エリーナはお茶を淹れ、自分のお茶も準備すると千春達のトランプ大会をのんびり見学した。
--------------------
『チハル!そろそろじゃ~!』
「は~い!」
「よっしゃ!ウチ優勝!」
「またミオかよー!」
「大富豪強すぎ。」
「帰りはウノしよう!」
「え?帰りはリリとクゥクゥのフェアリーリングで帰るっしょ?」
「フェアリーリング作るわよ~♪」
「わたしも作るわよ~♪」
「えー、勝ち逃げかよ!」
「ふっふっふー!ポッキー大袋頂きぃ!」
キャッキャと騒ぐJK達、ゴンドラはゆっくりと地面に降ろされロイロが扉を開ける。
「この先だそうじゃ。」
「ゴンドラ片付ける?」
「わっちが収納しとくばーい。」
「助かるビェリー。」
皆が降りるとゴンドラは影に沈む。
「チハルさんこの先です。」
アリンハンドは先頭を歩いていく、木々は疎らに生え、歩くのには問題無い。
「あの奥の建物です。」
「おー!これなんて言うんだっけ?」
「ピラミッド?」
「いや、ほら、あるじゃんアレ!なんだっけ!」
「あー私わかるー、なんちゃら文明のアレ!」
「そのアレが分かんない、出て来ない!」
「ググれば?」
美桜と青空、大愛が唸る所に日葵が突っ込む。
「マヤ文明!」
「ソレ!」
「でも違くね?ここマヤじゃないし異世界だし。」
「似てるって言いたかったの!」
ワイワイと騒いでいると、千春と頼子はアリンハンドに注意される。
「その塀から一歩でも入るとゴーレムが動き始めます。」
「ゴーレムってどれー?」
「前回は地面から、その前はあの壁の部分から現れました。」
「今回は?」
「・・・見当たりませんね、また壁から出てきそうですね。」
「この中に入ったらか、みんなーここから入ったら出て来るってさー。」
「おー!皆この特殊弾入れてねー♪」
麗奈、日葵、頼子が作った特殊弾の魔石をバラバラと銃に入れて行く。
「さ~て効果あるかなー?」
「イケるっしょー。」
「ダメだったらビェリーよろ~ん。」
「まかせり~♪」
「それじゃ誰が入る?」
千春が言うと皆は千春を見る。
「・・・私かい!」
「ほら、リーダーっぽいじゃん。」
「いや、ここはアリンじゃないの?」
「えー?千春っしょ。」
「チハルいいとこ持ってくねー!」
「さすがチハル!」
「よ!聖女!」
「・・・いいけど。」
話を聞いていたエーデルはオロオロと、エンハルトとアリンハンドは苦笑いしていた。
「チハル王女殿下、自分が行きますが!」
「あ、良いよ、エーデルさん、どうせすぐ終わるし何か有ったら某女神が出て来るって言ってたから。」
ケラケラ笑いながら千春は塀の中に一歩入る、すると壁の一部が盛り上がり大きなストーンゴーレムが動き始めた。
「でたー!」
「遠いな。」
「遅いな。」
「でも重そう。」
「待つ?」
「いや、射程距離まで近づいて良くね?」
皆はノッソリ動くゴーレムを見ながら呟く。
「チハルさん、あのゴーレム岩を投げてきますからね!」
「へー、ロイロー。」
「もう結界掛けておる、岩くらいなんともないわ。」
「へーい、それじゃ行きますかぁ!」
「「「「「「おー!」」」」」」
JK軍団は銃を構えストーンゴーレムに向かって歩き始めた。
美桜はサバゲースタイルで銃を構える。
「弾はアイテムボックスポシェットに入れてねー。」
「「「「はーい。」」」」
「ヨリとチハルは大丈夫だね。」
「問題無ーし。」
「おっけーだよー。」
皆は銃を構え準備万端だ。
「チハル、準備は・・・出来てるな。」
「ハルト、おはよー。」
「おはよう、しかし凄い恰好だな。」
ネットで買ったプロテクターやジブラロールで売っている防具を身に着けた千春達を見てエンハルトが呟く。
「流石に金属鎧は無理だけどねー。」
「あれ重いよねー。」
「軽いのも有るらしいよ?」
「へー、お父さん達がジュラルミン作ったら私達の防具作るよ。」
頼子は金属魔法で加工し作るつもりだ。
「殿下、準備出来ております。」
「ありがとう、エーデル、竜騎士団の方は?」
「はい、そちらも問題無く。」
エーデルが言うと庭にドラゴン達が降りて来る、勿論竜騎士団を乗せてだ。
『チハル!準備出来たぞー!』
「サンキューロイロ!」
庭にゴンドラを持ったロイロが降りて来る。
「さ、遺跡に向かいますかぁ!」
千春が言うと、珍しく防具を所々に付けたサフィーナ達も付いて来る。
「さぁ!行きましょう!」
魔導士団10人を引き連れアリンハンドが意気揚々と庭に出る、外には魔導士団用のゴンドラが準備され、他のドラゴンが運ぶようだ。
「旦那イキイキしてんね。」
美桜が頼子に言うと頼子は笑っていた。
「昨日あれから何回か確認してきたからねー、相当楽しみにしてたみたいだよ。」
「どんだけ楽しみにしてんだか。」
「魔導士団からすると遺跡は宝の山らしいからねぇ~。」
「ゴーレムはまぁ・・・どうにか出来そうだけど、結界はどうなのかね?」
JK達はルプとビェリー、コンを見る。
「任せろ。」
「大丈夫ばーい。」
「問題有りません!」
ペット組3人は自慢ありげに返事を返す。
「さ!チハルさん!早く!ヨリさんも!」
「はいはい。」
「はーいはいはい。」
アリンハンドに急かされ皆はゴンドラに乗り込む。
「あれ?ワークスさんいつもの恰好?」
「はい、コン様に防御の護符を頂きましたので。」
「おぉ、コンそんなの作れたんだ。」
「あっちの術です、ワークスさんの機動力が有ればルプさんの攻撃も当たりませんけど、念の為です!」
説明しながらゴンドラに乗り込むと、ロイロは大きく翼をはためかせる。
『では、行くぞ!』
ロイロの掛け声にドラゴン達が嘶く。
ギャォーウ!!!!
翼を広げ飛び立つロイロとドラゴン達、そして竜騎士団が先頭になり遺跡に向かった。
--------------------
「壮大じゃなぁ。」
ドラゴンの鳴き声を聞き、ベランダからエイダン国王が外を見る。
「例の遺跡ですね。」
宰相ルーカスが答える。
「魔導士団は楽しみじゃろうなぁ。」
「そうですね、何度も挑戦していましたが今回は中へ入れると意気込んでおりましたので。」
「何が有るんじゃろうな。」
「分かりません、あの遺跡は文献にも載っておりません。」
「この王国が出来る遥か前から有ると言われておるからな。」
「はい、数千年、それ以上かもしれません。」
「ふむ、危険が無ければ良いが。」
「チハル王女殿下が向かうのです、大丈夫でしょう。」
「そうじゃな、女神アイトネ様、女神ハル様も付いておるからのぅ。」
そう呟くエイダンの横から声がする。
「娘の安全第一ですもの♪」
『そうそう♪手助けしたら美味しいお礼が貰えるし?』
「・・・聞いておられたのですか。」
『名前呼んだでしょ?』
「・・・儂にも何かしておられるので?」
『さ!ハル、あっちでのんびり見学しましょ♪』
話を逸らしアイトネはピョンっとベランダから飛び降りると、春恵もエイダンに微笑み手を振り飛び降りた。
「心配するのもおかしな話じゃな。」
「そうですね、良い結果をお待ちしておりましょう。」
2人は職務室に戻り仕事を始めた。
--------------------
「私も行きたかったわ。」
マルグリットは自室で呟くと目の前の少女がクスクス笑う。
「身重なんだからダメに決まってるでしょう?」
アルデアは千春から借りた遠見の魔道具で動画を映す。
「蝙蝠は何処に居るの?」
「ルプの毛に隠れてるわよ。」
「了承済?」
「勿論。」
ゴンドラの中で千春のソファーになり寝転がるルプ、千春達は時間つぶしにいつものお菓子争奪戦トランプ大会をやっていた。
「暢気ねぇこの子達。」
「いつもこんな感じよね。」
クスクスと2人は笑う。
「王妃殿下お茶を淹れ直します。」
「エリー、私の時は畏まらなくて良いのよ?」
エリーナにアルデアが言うとエリーナはニッコリ微笑む。
「性分なんですよ。」
「エリー、一緒にお茶しましょ。」
「メグ様がそう言われるのでしたら。」
エリーナはお茶を淹れ、自分のお茶も準備すると千春達のトランプ大会をのんびり見学した。
--------------------
『チハル!そろそろじゃ~!』
「は~い!」
「よっしゃ!ウチ優勝!」
「またミオかよー!」
「大富豪強すぎ。」
「帰りはウノしよう!」
「え?帰りはリリとクゥクゥのフェアリーリングで帰るっしょ?」
「フェアリーリング作るわよ~♪」
「わたしも作るわよ~♪」
「えー、勝ち逃げかよ!」
「ふっふっふー!ポッキー大袋頂きぃ!」
キャッキャと騒ぐJK達、ゴンドラはゆっくりと地面に降ろされロイロが扉を開ける。
「この先だそうじゃ。」
「ゴンドラ片付ける?」
「わっちが収納しとくばーい。」
「助かるビェリー。」
皆が降りるとゴンドラは影に沈む。
「チハルさんこの先です。」
アリンハンドは先頭を歩いていく、木々は疎らに生え、歩くのには問題無い。
「あの奥の建物です。」
「おー!これなんて言うんだっけ?」
「ピラミッド?」
「いや、ほら、あるじゃんアレ!なんだっけ!」
「あー私わかるー、なんちゃら文明のアレ!」
「そのアレが分かんない、出て来ない!」
「ググれば?」
美桜と青空、大愛が唸る所に日葵が突っ込む。
「マヤ文明!」
「ソレ!」
「でも違くね?ここマヤじゃないし異世界だし。」
「似てるって言いたかったの!」
ワイワイと騒いでいると、千春と頼子はアリンハンドに注意される。
「その塀から一歩でも入るとゴーレムが動き始めます。」
「ゴーレムってどれー?」
「前回は地面から、その前はあの壁の部分から現れました。」
「今回は?」
「・・・見当たりませんね、また壁から出てきそうですね。」
「この中に入ったらか、みんなーここから入ったら出て来るってさー。」
「おー!皆この特殊弾入れてねー♪」
麗奈、日葵、頼子が作った特殊弾の魔石をバラバラと銃に入れて行く。
「さ~て効果あるかなー?」
「イケるっしょー。」
「ダメだったらビェリーよろ~ん。」
「まかせり~♪」
「それじゃ誰が入る?」
千春が言うと皆は千春を見る。
「・・・私かい!」
「ほら、リーダーっぽいじゃん。」
「いや、ここはアリンじゃないの?」
「えー?千春っしょ。」
「チハルいいとこ持ってくねー!」
「さすがチハル!」
「よ!聖女!」
「・・・いいけど。」
話を聞いていたエーデルはオロオロと、エンハルトとアリンハンドは苦笑いしていた。
「チハル王女殿下、自分が行きますが!」
「あ、良いよ、エーデルさん、どうせすぐ終わるし何か有ったら某女神が出て来るって言ってたから。」
ケラケラ笑いながら千春は塀の中に一歩入る、すると壁の一部が盛り上がり大きなストーンゴーレムが動き始めた。
「でたー!」
「遠いな。」
「遅いな。」
「でも重そう。」
「待つ?」
「いや、射程距離まで近づいて良くね?」
皆はノッソリ動くゴーレムを見ながら呟く。
「チハルさん、あのゴーレム岩を投げてきますからね!」
「へー、ロイロー。」
「もう結界掛けておる、岩くらいなんともないわ。」
「へーい、それじゃ行きますかぁ!」
「「「「「「おー!」」」」」」
JK軍団は銃を構えストーンゴーレムに向かって歩き始めた。
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