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貴族令嬢の悩み!
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「チハル、ヨリ、私は夫人達と話をしてくるわね。」
「「はい。」」
マルグリットはニッコリ微笑むと千春達と離れる。
「これがオーレン公爵家のお茶会ねー。」
「結構人いるね、フランちゃんどこかなー?」
頼子は水色のドレス、千春は若草色のドレスでお茶会に参加していた、頼子は数十人居る令嬢を目に呟くが、千春はフランシスを探していた。
「チハル様!」
「あ!フランちゃん!やほー♪」
「チハル様、ヨリ様いらっしゃいませ。」
千春よりも早く見つけたフランシスは小走りに走り寄る、横にはいつもの2人、フィーヤ侯爵令嬢のヤーテ、バンドレ伯爵令嬢のテールキが一緒に小走りで走っている。
「久しぶりー。」
「お久しぶりで御座います。」
「固いなぁ、様いらないのに。」
「公の場で御座います、ご了承くださいませ。」
困り顔で答えるフランシス、千春もそれを聞き、あ~ね、と納得するしか無かった。
「3人いつも一緒だね~。」
頼子は仲良く3人で動くフランシスに言う。
「えぇ、ヤーテもテールキも幼い時からのお友達ですの。」
「おー幼馴染かぁ、ヨリもそうだねー。」
「小学校から一緒だね。」
「しょうがっこうと言うのは?」
「えっと、6歳から入れる学園みたいなものだよ。」
「幼学部で御座いますのね、私達と一緒ですわ。」
テールキは仲間意識が出来たのか嬉しそうに答える。
「ミオとレナは中学2年からだけど、ソラ達は高校からだよねー。」
「そだねー、すっごい昔から仲良かったイメージだけどね。」
「分かりますわ、他の子とも良くお茶しますの。」
「まぁいつも3人で居るイメージだからね。」
千春が言うとヤーテが少し悲しそうな顔をする。
「ヤーテちゃんどうしたの?」
「あ、いえ、何でもございません。」
「んー?どうかしたの?」
ヤーテの表情を見て千春はフランシスに問いかける。
「・・・実は、もう一人幼馴染の子が居るのです。」
「あ、そうなんだ、その子は?」
「屋敷に閉じこもってしまい・・・学園にも来ておりません。」
「えぇ~、もしかしてイジメ?」
「いえ!そう言う事では!・・・その、少々悩みがありまして。」
フランシスは物凄く言い難いのか目を逸らし声も小さく呟く。
「そっか、深入りしない方がいいかな。」
千春は空気を読み答えるが、頼子は違う様だ。
「ねぇ、その悩みってどんな話なの?」
「ヨリ、あんまり聞かない方がい良いかもよ?」
「ん、いや、私も学校行けなくなった事有ったじゃん。」
「・・・あ!」
思い当たる節があった千春は思わず声が出る。
「フランちゃん、事によっては解決出来るかもしれないんだけど、話出来る?」
「・・・はい、こちらに。」
少し離れたテーブルを囲む千春達。
「で?」
千春が話を促すと、フランシスが話始める。
「実は、顔の肌荒れと言いますか、吹き出物が出まして。」
「あー、やっぱニキビかー。」
頼子は昔自分の顔にニキビが沢山出来、学校に行けなくなった事を思い出す。
「私達も偶に出来る事は有ります、しかし化粧で誤魔化せるくらいなのですが、ロノカは頬を覆う様に出来てしまいました、色々と手を尽くしてみたのですが治る事が無く。」
心配そうに話すフランシス、ヤーテとテールキも俯き頷く。
「そっか、ヨリ、どうやって治したっけ?」
「私は殺菌の方だったけど、あの時めっちゃ調べたからねぇ、他の要因も考えられるんだよね。」
「ほほう、流石ニキビ研究家。」
「いやな研究家だな。」
千春と頼子の話を聞き目を見開くフランシス達。
「もしかして治せるのですか!?」
「多分大丈夫だよ、ただ一度会って症状見てみたいね、頬辺りと言う事は皮質なんだよねー。」
「場所で違うんだっけ?」
「うん、ただ一概に言えないからさ、いくつか対策は考えれるし。」
「おっけ、どうする?薬局行く?」
「んー、出来ればこっちの物使って治したいんだよねぇ。」
「なんで?薬局行けば早くね?」
「ほら、フランちゃんも出来るって言ってたじゃん、千春が毎回薬局走るわけにもいかなくね?」
「そりゃそうか。」
「そそ、それに多分だけどお母さん達が作ってる美容液と保湿液でイケるはず。」
「おー!すんばらしい!」
話を聞いているフランシス達は、千春と頼子の話を聞き目を輝かせる。
「お茶会をしている場合ではありませんわ!」
「いやいや、こんだけ令嬢居るんだからお茶会はやっとこうよ、すぐやってすぐ治るわけじゃないし。」
「そそ、準備も居るし取り敢えず会いたいからさ。」
「分かりました、お茶会が終わり次第すぐに話が出来るよう準備致します!」
フランシスはそう言うと立ち上がる、そして侍女を呼んだ。
「何するのかね。」
「さぁ?」
千春と頼子が言うとヤーテが答える。
「すぐにロノカを呼びます。」
「え?でも家から出ないんでしょ?私達が行く方が早くない?」
「え?」
まさか千春が直接行くとは思っていなかったヤーテは驚いた顔で千春を見る。
「ニキビが顔に沢山あるとねー、ほんっっっと外出たくないし人に会いたくないんだよねぇ。」
「分かる、私もヨリがニキビ研究してなかったら泣けてた時あったもん。」
「あったねー、でも千春は処置早かったし。」
苦い思い出を2人は思い出し笑う。
「チハル様、ロノカの家、コブフレイ伯爵家は少し遠く御座います。」
「そうなの?」
「はい。」
「チハル様。」
その話を聞いていたサリナがそっと耳打ちする。
「コブフレイ伯爵家は存じております、もしよろしければ手紙を私が届けて参りますが。」
「お願い出来る?サフィー、良い?」
「はい、直ぐに王宮へ来るように手紙を準備しますね。」
「え?王宮!?」
「えぇ、王女殿下の招集であれば嫌でも来ますからね。」
「えぇ~、ちゃんとニキビの治療の件って書いてよ?何故呼ばれたか分からないまま王宮とか胃に穴空くよ!?」
「わかってますよ。」
クスクスと笑いながらサフィーナは手紙をアイテムボックスから取り出し書き綴る、そして王宮の封蝋をするとサリナに渡す、サリナはそれを受け取ると箒を取り出しあっという間に飛んで行った。
「さて、それじゃお茶会楽しみましょー♪あ!フランちゃん今日のデザート1品だけど王宮から持ってきてるんだよ、あと、あっちのお菓子も買って来てるんだーココ終わったら一緒に食べようね。」
「はい!」
千春の言葉に元気よく返事をするフランシス、そして頼子もヤーテとテールキに声を掛ける。
「ヤーテちゃん、テールキちゃん、任せなさい!私が治して見せるから!」
「「はい!!」」
治すと断言する頼子に2人は目を潤ませながら元気に返事をした。
「「はい。」」
マルグリットはニッコリ微笑むと千春達と離れる。
「これがオーレン公爵家のお茶会ねー。」
「結構人いるね、フランちゃんどこかなー?」
頼子は水色のドレス、千春は若草色のドレスでお茶会に参加していた、頼子は数十人居る令嬢を目に呟くが、千春はフランシスを探していた。
「チハル様!」
「あ!フランちゃん!やほー♪」
「チハル様、ヨリ様いらっしゃいませ。」
千春よりも早く見つけたフランシスは小走りに走り寄る、横にはいつもの2人、フィーヤ侯爵令嬢のヤーテ、バンドレ伯爵令嬢のテールキが一緒に小走りで走っている。
「久しぶりー。」
「お久しぶりで御座います。」
「固いなぁ、様いらないのに。」
「公の場で御座います、ご了承くださいませ。」
困り顔で答えるフランシス、千春もそれを聞き、あ~ね、と納得するしか無かった。
「3人いつも一緒だね~。」
頼子は仲良く3人で動くフランシスに言う。
「えぇ、ヤーテもテールキも幼い時からのお友達ですの。」
「おー幼馴染かぁ、ヨリもそうだねー。」
「小学校から一緒だね。」
「しょうがっこうと言うのは?」
「えっと、6歳から入れる学園みたいなものだよ。」
「幼学部で御座いますのね、私達と一緒ですわ。」
テールキは仲間意識が出来たのか嬉しそうに答える。
「ミオとレナは中学2年からだけど、ソラ達は高校からだよねー。」
「そだねー、すっごい昔から仲良かったイメージだけどね。」
「分かりますわ、他の子とも良くお茶しますの。」
「まぁいつも3人で居るイメージだからね。」
千春が言うとヤーテが少し悲しそうな顔をする。
「ヤーテちゃんどうしたの?」
「あ、いえ、何でもございません。」
「んー?どうかしたの?」
ヤーテの表情を見て千春はフランシスに問いかける。
「・・・実は、もう一人幼馴染の子が居るのです。」
「あ、そうなんだ、その子は?」
「屋敷に閉じこもってしまい・・・学園にも来ておりません。」
「えぇ~、もしかしてイジメ?」
「いえ!そう言う事では!・・・その、少々悩みがありまして。」
フランシスは物凄く言い難いのか目を逸らし声も小さく呟く。
「そっか、深入りしない方がいいかな。」
千春は空気を読み答えるが、頼子は違う様だ。
「ねぇ、その悩みってどんな話なの?」
「ヨリ、あんまり聞かない方がい良いかもよ?」
「ん、いや、私も学校行けなくなった事有ったじゃん。」
「・・・あ!」
思い当たる節があった千春は思わず声が出る。
「フランちゃん、事によっては解決出来るかもしれないんだけど、話出来る?」
「・・・はい、こちらに。」
少し離れたテーブルを囲む千春達。
「で?」
千春が話を促すと、フランシスが話始める。
「実は、顔の肌荒れと言いますか、吹き出物が出まして。」
「あー、やっぱニキビかー。」
頼子は昔自分の顔にニキビが沢山出来、学校に行けなくなった事を思い出す。
「私達も偶に出来る事は有ります、しかし化粧で誤魔化せるくらいなのですが、ロノカは頬を覆う様に出来てしまいました、色々と手を尽くしてみたのですが治る事が無く。」
心配そうに話すフランシス、ヤーテとテールキも俯き頷く。
「そっか、ヨリ、どうやって治したっけ?」
「私は殺菌の方だったけど、あの時めっちゃ調べたからねぇ、他の要因も考えられるんだよね。」
「ほほう、流石ニキビ研究家。」
「いやな研究家だな。」
千春と頼子の話を聞き目を見開くフランシス達。
「もしかして治せるのですか!?」
「多分大丈夫だよ、ただ一度会って症状見てみたいね、頬辺りと言う事は皮質なんだよねー。」
「場所で違うんだっけ?」
「うん、ただ一概に言えないからさ、いくつか対策は考えれるし。」
「おっけ、どうする?薬局行く?」
「んー、出来ればこっちの物使って治したいんだよねぇ。」
「なんで?薬局行けば早くね?」
「ほら、フランちゃんも出来るって言ってたじゃん、千春が毎回薬局走るわけにもいかなくね?」
「そりゃそうか。」
「そそ、それに多分だけどお母さん達が作ってる美容液と保湿液でイケるはず。」
「おー!すんばらしい!」
話を聞いているフランシス達は、千春と頼子の話を聞き目を輝かせる。
「お茶会をしている場合ではありませんわ!」
「いやいや、こんだけ令嬢居るんだからお茶会はやっとこうよ、すぐやってすぐ治るわけじゃないし。」
「そそ、準備も居るし取り敢えず会いたいからさ。」
「分かりました、お茶会が終わり次第すぐに話が出来るよう準備致します!」
フランシスはそう言うと立ち上がる、そして侍女を呼んだ。
「何するのかね。」
「さぁ?」
千春と頼子が言うとヤーテが答える。
「すぐにロノカを呼びます。」
「え?でも家から出ないんでしょ?私達が行く方が早くない?」
「え?」
まさか千春が直接行くとは思っていなかったヤーテは驚いた顔で千春を見る。
「ニキビが顔に沢山あるとねー、ほんっっっと外出たくないし人に会いたくないんだよねぇ。」
「分かる、私もヨリがニキビ研究してなかったら泣けてた時あったもん。」
「あったねー、でも千春は処置早かったし。」
苦い思い出を2人は思い出し笑う。
「チハル様、ロノカの家、コブフレイ伯爵家は少し遠く御座います。」
「そうなの?」
「はい。」
「チハル様。」
その話を聞いていたサリナがそっと耳打ちする。
「コブフレイ伯爵家は存じております、もしよろしければ手紙を私が届けて参りますが。」
「お願い出来る?サフィー、良い?」
「はい、直ぐに王宮へ来るように手紙を準備しますね。」
「え?王宮!?」
「えぇ、王女殿下の招集であれば嫌でも来ますからね。」
「えぇ~、ちゃんとニキビの治療の件って書いてよ?何故呼ばれたか分からないまま王宮とか胃に穴空くよ!?」
「わかってますよ。」
クスクスと笑いながらサフィーナは手紙をアイテムボックスから取り出し書き綴る、そして王宮の封蝋をするとサリナに渡す、サリナはそれを受け取ると箒を取り出しあっという間に飛んで行った。
「さて、それじゃお茶会楽しみましょー♪あ!フランちゃん今日のデザート1品だけど王宮から持ってきてるんだよ、あと、あっちのお菓子も買って来てるんだーココ終わったら一緒に食べようね。」
「はい!」
千春の言葉に元気よく返事をするフランシス、そして頼子もヤーテとテールキに声を掛ける。
「ヤーテちゃん、テールキちゃん、任せなさい!私が治して見せるから!」
「「はい!!」」
治すと断言する頼子に2人は目を潤ませながら元気に返事をした。
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