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異世界ダイエット!
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「いやぁぁぁ!!!!!」
「千春?!どうしたの?!」
千春は日本の脱衣所で大声を上げる。
「ちょ!おかぁさん外出てて!」
「あ~・・・もうビックリしたじゃない。」
春恵はクスクス笑いながら脱衣所から離れる、千春は上着とスカートを脱ぐ。
「・・・くっ!」
悔しそうに呟く千春は下着も脱ぎ捨てる。
「だめだぁぁぁぁぁ・・・。」
「千春、現実を受け入れた方が良いわよ?」
「おかぁさん見てるでしょ!」
「さぁ~ね~。」
ささっと服を着る千春は恨めしそうに体重計を睨む。
「最近計ってなかったからなぁ。」
「まぁ~結構食べてたものね。」
「やっぱり夜のお菓子がダメだよね。」
「ヨリちゃん達が来たら毎回夜食べてたものね。」
用事を済ませると、千春と春恵は異世界に移動する。
「チハル、凄い大声出してたでしょ。」
サフィーナは心配そうに声を掛ける。
「う゛っ・・・気にしないで。」
「気になるに決まってるでしょう?」
「ちょ~~~っとね?ちょっとだけね?体重が・・・ね?」
「あぁ、最近ふっくらしてたものね。」
「え゛、見た目で分かる程?」
「えぇ、そろそろ言わないとドレス着る時大変かな~って思ってた所よ。」
「はーやーくーいーえー!」
がっくりとうなだれる千春。
「いいよねぇサフィーは太らないから。」
「あら、太るわよ?」
「全然太ってないじゃん。」
「だって動いてるもの。」
「・・・私も動いてると思うんだけどなぁ。」
「そう?」
「え?動いてない?」
「動いてない訳じゃないけど、ちょっと歩いて移動するだけでしょう?」
「・・・まぁ、うん。」
「それじゃ騎士団の所で運動する?」
「・・・キツそうだなぁ。」
「きつくない運動なんてあるの?」
「・・・いく。」
千春はサフィーナとサリナを連れ騎士団の訓練所に向かった。
----------------
「チハル王女殿下、如何なさいました?」
エーデルは大きな剣を地面に突き話しかける。
「えっとー、ちょっと運動を。」
「あぁ、運動ですね。」
ニッコリと笑うエーデル。
「あのね?あんまりキツくない所からやりたいの。」
「そうですね、それではまず基礎体力を付けましょう。」
「何するのかな?」
「この訓練所の周りを50周くらいしましょうか。」
「うぇぇぇ!?」
「少ないですか?」
「多い!!!!」
「エーデル様、騎士団の体力を基準にしてはいけません。」
サリナはエーデルに言う。
「いえ、ソラさんやミオさんの基準ですが。」
「は?なんて?」
「ソラさん達の運動を基準に・・・。」
「へ!?ソラ達ここで運動してるの!?」
「はい、だいえっとと言う事で運動してますよ。」
「いえよアイツらぁぁぁ!!!!」
「最近夜食を良く取ると言う事で、こちらで運動されてますが。」
「聞いてなーい!」
千春はスマホを取り出しLIMEに文字を打ち込む。
(ちは~)裏切り者どもめぇぇ!!!!
(よりすけ)どうした千春どん。
(SORA)どした?
(ちは~)騎士団の所でこっそり運動しとる裏切者は手を上げろぉ!
(よりすけ)ノ
(SORA)(∂。∂)ノ
(MIO~N)はーい(*´∀`*)ノ
(れ~な~)え?私やってないけど?
(ひ~ま)(*・ω・)/ハーイ
(だいや)ちょっとだけハ━━━ヾ(。º∀º)ノ━━━イ♡
(ちは~)さ~そ~え~よ~!!!!
(よりすけ)太ったん?
(SORA)チハル最近ぽちゃっとしてきたもんね。
(MIO~N)ぱいぱいに肉付いた?
(ちは~)腹に付いたわ!!!!
(ひ~ま)どんまい、私あっちでドレス着れないと侍女長のシャルさんに怒られるのよね。
麗奈以外は千春を裏切り運動をしている事を答える。
「裏切られたぁ。」
「どうされます?」
「走るの?」
「走って、疲れたら歩く、疲れが取れたら走るの繰り返しで構いませんよ。」
「ちょっと走る・・・。」
「チハル様、走るのでしたらお着換えを。」
サリナが言うとサフィーナがジャージを取り出す。
「チハル、そこに部屋が有るからそこで着替えましょう。」
「うぃぃぃ。」
千春はサフィーナ達を連れ部屋に入るとジャージに着替える、そして騎士団が訓練している周りを走り始めた。
「はぁ・・・はぁはぁはぁはぁ。」
「チハル~がんばって~。」
サフィーナは目の前を通り過ぎる千春に声をかける。
「がんばるぅうぅう・・・おぇっ。」
のたのたと走る千春、それを見学するサフィーナとサリナ、そして10周回った千春がサフィーナの前で止まる。
「はぁはぁはぁ、回復魔法・・・使ったら・・・ダメかな・・・はぁはぁ。」
「せっかく走ったのに筋肉付かないわよ?」
「・・・やっぱりかぁぁぁ。」
再度走り、いや歩きながら通り過ぎる千春。
「頑張ってんなぁ。」
ルプがサフィーナの横に来ると千春を見ながら呟く。
「今日頑張ったくらいでは減らないでしょうけれど。」
「そりゃそうだろうな、毎日どれくらい続けれるか。」
2人は歩く千春を見ながら呟く。
----------------
「もうむり。」
18周目でへこたれた千春が座り込む。
「お疲れ様。」
「頑張ったな。」
「ルプ・・・見てたんだ。」
「あぁ、最初はこんなもんだろ。」
「これ一周何メートルあんの?」
千春は訓練所を見回す、少なくとも学校のグラウンドよりも広く感じる。
「ぱっと見千春の高校のグラウンドより広いな。」
「ってことは一周500m以上あんのかぁ・・・おぇっ。」
「チハル様、お水をどうぞ。」
「ありがとうサリナ。」
グビグビっと水を飲む千春。
「やせたかな。」
「・・・そんな簡単に痩せたら苦労しねぇだろ。」
「ルプぅ。」
「ま、毎日頑張ってりゃ痩せるんじゃねぇか?」
「くっ、コレ毎日すんのかぁ。」
千春が呟いているとエーデルが木刀を持ってくる。
「チハル様、次はこの木刀で素振り100回やりましょうか。」
「・・・鬼がいる。」
「デミオーガですか?」
「いや、エーデルさんだよ。」
ジト目でエーデルを見る千春、するとワイワイと声が聞こえて来る。
「お!チハルがんばってるぅ!」
「千春、走った?」
「おぉ、バテとるで!」
「私もちょっと走るかぁ。」
「ウチも付き合うぜ!」
青空達も一緒に来たようで、皆は運動しやすい恰好で走り始める。
「皆がんばってんね~。」
「レナは走らないの?」
「ん、私太りにくい体質でさ、あんま増えて無いんだわ。」
「ずるい!一番ずるい!!!」
「んなこたない、食べ過ぎたら太るもん。」
「ずーるーいー!!!!」
「そういえば魔法使ったらお腹空くのってダイエットにならないの?」
「・・・それね、ならないらしい、アイトネに確認した。」
『呼んだー?』
「呼んでない、アイトネ、楽なダイエット方法知らない?」
『脂肪減らすの?』
「うん。」
『ん~、そうねぇ、昔そういう魔法薬作っていた人間が居たわね。』
「「何それ!?」」
千春と麗奈がアイトネに飛びつく。
『えっとぉ・・・チハルの世界で言う新陳代謝を増やして脂肪の燃焼を促す薬?』
「なんでクエスチョンついてんの?」
『だって私が使ったわけじゃないもの。』
「で、それ作り方分かるの?」
『わかるけどぉ~。』
「けど?」
『脂肪という脂肪を減らすから、胸なんて無くなるわよ?』
「これ以上無くならんわ!!!」
「いやチハル、それ以上無くなったらヤバいよ?」
「・・・うわぁん!」
「チハル、前向きに行けば良いじゃん。」
「まえむきってぇなにぃぃぃ。」
「ダイエット出来る料理作れば?」
「・・・イイナソレ。」
千春はそう呟く、そしてこちらの世界で見た食材を片っ端から思い浮かべ考え始めた。
「千春?!どうしたの?!」
千春は日本の脱衣所で大声を上げる。
「ちょ!おかぁさん外出てて!」
「あ~・・・もうビックリしたじゃない。」
春恵はクスクス笑いながら脱衣所から離れる、千春は上着とスカートを脱ぐ。
「・・・くっ!」
悔しそうに呟く千春は下着も脱ぎ捨てる。
「だめだぁぁぁぁぁ・・・。」
「千春、現実を受け入れた方が良いわよ?」
「おかぁさん見てるでしょ!」
「さぁ~ね~。」
ささっと服を着る千春は恨めしそうに体重計を睨む。
「最近計ってなかったからなぁ。」
「まぁ~結構食べてたものね。」
「やっぱり夜のお菓子がダメだよね。」
「ヨリちゃん達が来たら毎回夜食べてたものね。」
用事を済ませると、千春と春恵は異世界に移動する。
「チハル、凄い大声出してたでしょ。」
サフィーナは心配そうに声を掛ける。
「う゛っ・・・気にしないで。」
「気になるに決まってるでしょう?」
「ちょ~~~っとね?ちょっとだけね?体重が・・・ね?」
「あぁ、最近ふっくらしてたものね。」
「え゛、見た目で分かる程?」
「えぇ、そろそろ言わないとドレス着る時大変かな~って思ってた所よ。」
「はーやーくーいーえー!」
がっくりとうなだれる千春。
「いいよねぇサフィーは太らないから。」
「あら、太るわよ?」
「全然太ってないじゃん。」
「だって動いてるもの。」
「・・・私も動いてると思うんだけどなぁ。」
「そう?」
「え?動いてない?」
「動いてない訳じゃないけど、ちょっと歩いて移動するだけでしょう?」
「・・・まぁ、うん。」
「それじゃ騎士団の所で運動する?」
「・・・キツそうだなぁ。」
「きつくない運動なんてあるの?」
「・・・いく。」
千春はサフィーナとサリナを連れ騎士団の訓練所に向かった。
----------------
「チハル王女殿下、如何なさいました?」
エーデルは大きな剣を地面に突き話しかける。
「えっとー、ちょっと運動を。」
「あぁ、運動ですね。」
ニッコリと笑うエーデル。
「あのね?あんまりキツくない所からやりたいの。」
「そうですね、それではまず基礎体力を付けましょう。」
「何するのかな?」
「この訓練所の周りを50周くらいしましょうか。」
「うぇぇぇ!?」
「少ないですか?」
「多い!!!!」
「エーデル様、騎士団の体力を基準にしてはいけません。」
サリナはエーデルに言う。
「いえ、ソラさんやミオさんの基準ですが。」
「は?なんて?」
「ソラさん達の運動を基準に・・・。」
「へ!?ソラ達ここで運動してるの!?」
「はい、だいえっとと言う事で運動してますよ。」
「いえよアイツらぁぁぁ!!!!」
「最近夜食を良く取ると言う事で、こちらで運動されてますが。」
「聞いてなーい!」
千春はスマホを取り出しLIMEに文字を打ち込む。
(ちは~)裏切り者どもめぇぇ!!!!
(よりすけ)どうした千春どん。
(SORA)どした?
(ちは~)騎士団の所でこっそり運動しとる裏切者は手を上げろぉ!
(よりすけ)ノ
(SORA)(∂。∂)ノ
(MIO~N)はーい(*´∀`*)ノ
(れ~な~)え?私やってないけど?
(ひ~ま)(*・ω・)/ハーイ
(だいや)ちょっとだけハ━━━ヾ(。º∀º)ノ━━━イ♡
(ちは~)さ~そ~え~よ~!!!!
(よりすけ)太ったん?
(SORA)チハル最近ぽちゃっとしてきたもんね。
(MIO~N)ぱいぱいに肉付いた?
(ちは~)腹に付いたわ!!!!
(ひ~ま)どんまい、私あっちでドレス着れないと侍女長のシャルさんに怒られるのよね。
麗奈以外は千春を裏切り運動をしている事を答える。
「裏切られたぁ。」
「どうされます?」
「走るの?」
「走って、疲れたら歩く、疲れが取れたら走るの繰り返しで構いませんよ。」
「ちょっと走る・・・。」
「チハル様、走るのでしたらお着換えを。」
サリナが言うとサフィーナがジャージを取り出す。
「チハル、そこに部屋が有るからそこで着替えましょう。」
「うぃぃぃ。」
千春はサフィーナ達を連れ部屋に入るとジャージに着替える、そして騎士団が訓練している周りを走り始めた。
「はぁ・・・はぁはぁはぁはぁ。」
「チハル~がんばって~。」
サフィーナは目の前を通り過ぎる千春に声をかける。
「がんばるぅうぅう・・・おぇっ。」
のたのたと走る千春、それを見学するサフィーナとサリナ、そして10周回った千春がサフィーナの前で止まる。
「はぁはぁはぁ、回復魔法・・・使ったら・・・ダメかな・・・はぁはぁ。」
「せっかく走ったのに筋肉付かないわよ?」
「・・・やっぱりかぁぁぁ。」
再度走り、いや歩きながら通り過ぎる千春。
「頑張ってんなぁ。」
ルプがサフィーナの横に来ると千春を見ながら呟く。
「今日頑張ったくらいでは減らないでしょうけれど。」
「そりゃそうだろうな、毎日どれくらい続けれるか。」
2人は歩く千春を見ながら呟く。
----------------
「もうむり。」
18周目でへこたれた千春が座り込む。
「お疲れ様。」
「頑張ったな。」
「ルプ・・・見てたんだ。」
「あぁ、最初はこんなもんだろ。」
「これ一周何メートルあんの?」
千春は訓練所を見回す、少なくとも学校のグラウンドよりも広く感じる。
「ぱっと見千春の高校のグラウンドより広いな。」
「ってことは一周500m以上あんのかぁ・・・おぇっ。」
「チハル様、お水をどうぞ。」
「ありがとうサリナ。」
グビグビっと水を飲む千春。
「やせたかな。」
「・・・そんな簡単に痩せたら苦労しねぇだろ。」
「ルプぅ。」
「ま、毎日頑張ってりゃ痩せるんじゃねぇか?」
「くっ、コレ毎日すんのかぁ。」
千春が呟いているとエーデルが木刀を持ってくる。
「チハル様、次はこの木刀で素振り100回やりましょうか。」
「・・・鬼がいる。」
「デミオーガですか?」
「いや、エーデルさんだよ。」
ジト目でエーデルを見る千春、するとワイワイと声が聞こえて来る。
「お!チハルがんばってるぅ!」
「千春、走った?」
「おぉ、バテとるで!」
「私もちょっと走るかぁ。」
「ウチも付き合うぜ!」
青空達も一緒に来たようで、皆は運動しやすい恰好で走り始める。
「皆がんばってんね~。」
「レナは走らないの?」
「ん、私太りにくい体質でさ、あんま増えて無いんだわ。」
「ずるい!一番ずるい!!!」
「んなこたない、食べ過ぎたら太るもん。」
「ずーるーいー!!!!」
「そういえば魔法使ったらお腹空くのってダイエットにならないの?」
「・・・それね、ならないらしい、アイトネに確認した。」
『呼んだー?』
「呼んでない、アイトネ、楽なダイエット方法知らない?」
『脂肪減らすの?』
「うん。」
『ん~、そうねぇ、昔そういう魔法薬作っていた人間が居たわね。』
「「何それ!?」」
千春と麗奈がアイトネに飛びつく。
『えっとぉ・・・チハルの世界で言う新陳代謝を増やして脂肪の燃焼を促す薬?』
「なんでクエスチョンついてんの?」
『だって私が使ったわけじゃないもの。』
「で、それ作り方分かるの?」
『わかるけどぉ~。』
「けど?」
『脂肪という脂肪を減らすから、胸なんて無くなるわよ?』
「これ以上無くならんわ!!!」
「いやチハル、それ以上無くなったらヤバいよ?」
「・・・うわぁん!」
「チハル、前向きに行けば良いじゃん。」
「まえむきってぇなにぃぃぃ。」
「ダイエット出来る料理作れば?」
「・・・イイナソレ。」
千春はそう呟く、そしてこちらの世界で見た食材を片っ端から思い浮かべ考え始めた。
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