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千春の誕生日!⑤
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「あ゛~~~~~。」
「どしたん千春。」
「明日が怖い・・・緊張するぅ。」
「誕生日怖がる人初めて見たわ。」
バタバタした金曜土曜を過ごした千春はテーブルに伏せたまま呟く、頼子はケラケラと笑う。
「朝からパレードだっけ?」
「うん、王城から出発して王都をぐる~~~っと回って帰って来るだけなんだけど。」
「だけど?」
「ずっと手ふってないとダメなんだよぉぉぉ。」
「そりゃ主役が馬車の中に居たらパレードになんないよね。」
「チハル~、おばあちゃんのデザート美味しいよ?」
美桜は大学芋をフォークでパクリと食べる。
「・・・私も食べよ~。」
「チーちゃんはい。」
「ありがとーおばぁちゃん。」
文恵が小皿にいれた大学芋を千春に渡すと、千春はパクっと食べる。
「ん~♪おいしい!」
「お、機嫌治った。」
「別に機嫌悪くしてないもん。」
「お婆ちゃんは楽しみだねぇ。」
ニコニコしながら千春を撫でる文恵。
「おばぁちゃんも馬車に乗るんだよね?」
「メグちゃんに誘われたからねぇ、馬車なんて初めてだよ。」
「そう言えば最新馬車って言ってたよね。」
「うん、お父さんがサスペンションがなんちゃらした最新型だって言ってた。」
「乗り心地が良いって事だよね?」
「そうじゃないの?知らんけど。」
車の知識の無い千春は適当に答える。
「おじぃちゃんは?」
「宰相さんと果樹園の話しているはずだよ。」
「へぇ、おじぃちゃん果樹園持ってたっけ?」
「売る程は作ってないけどねぇ、色々やってるから何かしら教えれるんじゃないかい?」
「すごいなおじぃちゃん。」
源治の話をしているとノックが鳴りエンハルトが入って来る。
「・・・何してるんだ?」
テーブルにだらけたまま大学芋を食べる千春を見て呆れた様にエンハルトが言う。
「・・・芋たべてるー。」
「まぁ自分の部屋だ好きなようにしていいんだが、だらけ過ぎだろ。」
クスッと笑うエンハルトはキョロキョロと見まわす、ソファーの所ではJK達が揃って大学芋を食べている。
「何?」
「いや、サフィーは居るか?」
「厨房にいるよー。」
「そうか。」
千春が答えるとエンハルトは厨房に行く。
「珍しいね、千春じゃなくサフィーちゃんに用事とか。」
「第二夫人だし別に珍しくないよ?」
暫くすると2人が厨房から出て来る。
「チハル、サフィーを少し借りるぞ。」
「返してよー。」
千春はクスっと笑い2人を見送る、入れ替わりに源治が部屋に戻って来ると千春に声を掛ける。
「チー、ちょっと日本に連れて行ってくれ。」
「んー、なにー?買い物とか?」
「おう!ちょーっと買い出しにな!」
「・・・酒かぁ。」
千春が呟くとルプとビェリー、そしてコンが反応する。
「荷物持ちがいるやろ!?」
「酒屋まで案内がいるな、俺が行こう。」
「えっと!えっと!僕は護衛します!」
3人は人型に変化すると立ち上がる。
「へいへい、いってらっしゃいませ~。」
源治達を日本に送り玄関まで見送る千春、そしてまた部屋に戻る。
「まったく~。」
不満そうに言うが顔は笑っている。
「チーちゃんやっと笑顔になったね。」
「ん?あ、うん。」
「さっきまでずっと眉間に皺が寄ってたからねぇ。」
「うそぉ。」
眉間に指を当てゴシゴシと摩る。
「チハルおねえちゃん!」
バーン!と扉が開きユラが入って来る。
「どうしたの?ユラ。」
「あのねー!あのねー!えっとねー!」
「おちつけー♪」
「えっとぉ、おふろはいるの!」
「うん、いつも入ってるね。」
「ちがうのー!おかあさまといっしょに入るの!」
「うん、いつも入ってるんじゃないの?」
「チハルおねえちゃんとおばあちゃんも!」
「え?私とおばぁちゃん?」
ユラはコクコクと頷く、そして後ろからマルグリットの付き人アルベルが話しかける。
「マルグリット王妃殿下より湯浴みのお誘いで御座います。」
頭を下げながら報告するアルベル。
「あー、うん、いいよー、おばぁちゃんお風呂行こう?」
「お風呂?ココのお風呂じゃないのかい?」
「うん、お母様専用のお風呂があるの、ココより広いんだよ。」
「へぇやっぱり温泉かい?」
「そだよー。」
「それじゃぁ頂きに行こうかねぇ。」
ジブラロールの温泉が気に入った文恵は嬉しそうに言う、そして千春、ユラ、文恵は手を繋いでマルグリットの所に向かった。
---------------
「行った?」
「行った行った。」
サリナとモリアンを連れ遠ざかる千春を扉から顔を出し見る美桜と麗奈。
「さて、ソラ達はどんな感じ?」
「ん!ばっちし!」
「シンクルさん達にも手伝ってもらったからね。」
「トリフィードちゃんも手伝ってくれたよ。」
青空達はトレント村に行き色々な物を収獲していた。
「ヨリ達はどう?」
「ふっふっふー、ばっちし!」
「ちゃんと発動したし稼働テストも問題無ーし!」
「今魔導士団が準備してくれてるよ。」
頼子、美桜、麗奈組は魔導士団と連携しサプライズ企画を企てていた。
「ドライアドさんもサプライズするって言ってたよね。」
美桜が麗奈に言う。
「うん、妖精と精霊全部連れて来るって言ってたわ。」
「何するの?」
「詳しく聞いてないよ、サプライズって言ってたし、そっちの方が楽しそうじゃん。」
麗奈はフフッと笑い答える。
「そう言えばドラゴン達もなんかやるらしいよ、ねぇロイロちゃん。」
「ん、それもサプライズじゃ。」
「皆サプライズかぁ。」
「サプライズがゲシュタルト崩壊してきたわ。」
「それなー。」
青空と大愛はサプライズサプライズと連呼する。
「よし!うちらも温泉はいろうぜー!」
大愛が立ち上がる。
「いいね、温泉入ろうー。」
「ロイロちゃんも入らない?」
「いや、儂は大事な仕事が有るからの。」
「え?何かあるの?」
「・・・源治達が日本に行ったままじゃろ?」
「あ!千春忘れてるよソレ。」
「帰ってきたらアイトネを呼ぶ必要あるじゃろう?」
「・・・私達も一応LIMEで呼べるよ?」
「構わんよ、儂は後でのんびり酒でも吞みながら入るからのぅ。」
ニヤリと笑いロイロは頼子達を手で追い払う。
「ほれ、さっさと入ってこい。」
「ほ~い、それじゃロイロちゃんよろ~♪」
JK達はそう言うと千春専用温泉に向かった。
「どしたん千春。」
「明日が怖い・・・緊張するぅ。」
「誕生日怖がる人初めて見たわ。」
バタバタした金曜土曜を過ごした千春はテーブルに伏せたまま呟く、頼子はケラケラと笑う。
「朝からパレードだっけ?」
「うん、王城から出発して王都をぐる~~~っと回って帰って来るだけなんだけど。」
「だけど?」
「ずっと手ふってないとダメなんだよぉぉぉ。」
「そりゃ主役が馬車の中に居たらパレードになんないよね。」
「チハル~、おばあちゃんのデザート美味しいよ?」
美桜は大学芋をフォークでパクリと食べる。
「・・・私も食べよ~。」
「チーちゃんはい。」
「ありがとーおばぁちゃん。」
文恵が小皿にいれた大学芋を千春に渡すと、千春はパクっと食べる。
「ん~♪おいしい!」
「お、機嫌治った。」
「別に機嫌悪くしてないもん。」
「お婆ちゃんは楽しみだねぇ。」
ニコニコしながら千春を撫でる文恵。
「おばぁちゃんも馬車に乗るんだよね?」
「メグちゃんに誘われたからねぇ、馬車なんて初めてだよ。」
「そう言えば最新馬車って言ってたよね。」
「うん、お父さんがサスペンションがなんちゃらした最新型だって言ってた。」
「乗り心地が良いって事だよね?」
「そうじゃないの?知らんけど。」
車の知識の無い千春は適当に答える。
「おじぃちゃんは?」
「宰相さんと果樹園の話しているはずだよ。」
「へぇ、おじぃちゃん果樹園持ってたっけ?」
「売る程は作ってないけどねぇ、色々やってるから何かしら教えれるんじゃないかい?」
「すごいなおじぃちゃん。」
源治の話をしているとノックが鳴りエンハルトが入って来る。
「・・・何してるんだ?」
テーブルにだらけたまま大学芋を食べる千春を見て呆れた様にエンハルトが言う。
「・・・芋たべてるー。」
「まぁ自分の部屋だ好きなようにしていいんだが、だらけ過ぎだろ。」
クスッと笑うエンハルトはキョロキョロと見まわす、ソファーの所ではJK達が揃って大学芋を食べている。
「何?」
「いや、サフィーは居るか?」
「厨房にいるよー。」
「そうか。」
千春が答えるとエンハルトは厨房に行く。
「珍しいね、千春じゃなくサフィーちゃんに用事とか。」
「第二夫人だし別に珍しくないよ?」
暫くすると2人が厨房から出て来る。
「チハル、サフィーを少し借りるぞ。」
「返してよー。」
千春はクスっと笑い2人を見送る、入れ替わりに源治が部屋に戻って来ると千春に声を掛ける。
「チー、ちょっと日本に連れて行ってくれ。」
「んー、なにー?買い物とか?」
「おう!ちょーっと買い出しにな!」
「・・・酒かぁ。」
千春が呟くとルプとビェリー、そしてコンが反応する。
「荷物持ちがいるやろ!?」
「酒屋まで案内がいるな、俺が行こう。」
「えっと!えっと!僕は護衛します!」
3人は人型に変化すると立ち上がる。
「へいへい、いってらっしゃいませ~。」
源治達を日本に送り玄関まで見送る千春、そしてまた部屋に戻る。
「まったく~。」
不満そうに言うが顔は笑っている。
「チーちゃんやっと笑顔になったね。」
「ん?あ、うん。」
「さっきまでずっと眉間に皺が寄ってたからねぇ。」
「うそぉ。」
眉間に指を当てゴシゴシと摩る。
「チハルおねえちゃん!」
バーン!と扉が開きユラが入って来る。
「どうしたの?ユラ。」
「あのねー!あのねー!えっとねー!」
「おちつけー♪」
「えっとぉ、おふろはいるの!」
「うん、いつも入ってるね。」
「ちがうのー!おかあさまといっしょに入るの!」
「うん、いつも入ってるんじゃないの?」
「チハルおねえちゃんとおばあちゃんも!」
「え?私とおばぁちゃん?」
ユラはコクコクと頷く、そして後ろからマルグリットの付き人アルベルが話しかける。
「マルグリット王妃殿下より湯浴みのお誘いで御座います。」
頭を下げながら報告するアルベル。
「あー、うん、いいよー、おばぁちゃんお風呂行こう?」
「お風呂?ココのお風呂じゃないのかい?」
「うん、お母様専用のお風呂があるの、ココより広いんだよ。」
「へぇやっぱり温泉かい?」
「そだよー。」
「それじゃぁ頂きに行こうかねぇ。」
ジブラロールの温泉が気に入った文恵は嬉しそうに言う、そして千春、ユラ、文恵は手を繋いでマルグリットの所に向かった。
---------------
「行った?」
「行った行った。」
サリナとモリアンを連れ遠ざかる千春を扉から顔を出し見る美桜と麗奈。
「さて、ソラ達はどんな感じ?」
「ん!ばっちし!」
「シンクルさん達にも手伝ってもらったからね。」
「トリフィードちゃんも手伝ってくれたよ。」
青空達はトレント村に行き色々な物を収獲していた。
「ヨリ達はどう?」
「ふっふっふー、ばっちし!」
「ちゃんと発動したし稼働テストも問題無ーし!」
「今魔導士団が準備してくれてるよ。」
頼子、美桜、麗奈組は魔導士団と連携しサプライズ企画を企てていた。
「ドライアドさんもサプライズするって言ってたよね。」
美桜が麗奈に言う。
「うん、妖精と精霊全部連れて来るって言ってたわ。」
「何するの?」
「詳しく聞いてないよ、サプライズって言ってたし、そっちの方が楽しそうじゃん。」
麗奈はフフッと笑い答える。
「そう言えばドラゴン達もなんかやるらしいよ、ねぇロイロちゃん。」
「ん、それもサプライズじゃ。」
「皆サプライズかぁ。」
「サプライズがゲシュタルト崩壊してきたわ。」
「それなー。」
青空と大愛はサプライズサプライズと連呼する。
「よし!うちらも温泉はいろうぜー!」
大愛が立ち上がる。
「いいね、温泉入ろうー。」
「ロイロちゃんも入らない?」
「いや、儂は大事な仕事が有るからの。」
「え?何かあるの?」
「・・・源治達が日本に行ったままじゃろ?」
「あ!千春忘れてるよソレ。」
「帰ってきたらアイトネを呼ぶ必要あるじゃろう?」
「・・・私達も一応LIMEで呼べるよ?」
「構わんよ、儂は後でのんびり酒でも吞みながら入るからのぅ。」
ニヤリと笑いロイロは頼子達を手で追い払う。
「ほれ、さっさと入ってこい。」
「ほ~い、それじゃロイロちゃんよろ~♪」
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