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千春の誕生日!③
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「チハル、今日はここまでにしましょうか。」
「はい、お母様。」
「明日また準備が出来たら呼びに行くわね。」
「はーい!」
千春はマルグリットに返事をすると自分の部屋に戻る。
「サフィーもおつかれー。」
「楽しかったわよ?」
「色々選んでたもんねー。」
千春とサフィーナは千春の部屋に戻っていると良い香りがする。
「・・・ん?」
「どうしたの?」
「なんか懐かしい匂いがする。」
「香ばしい感じね。」
「食堂から?」
「いえ、ここまで香る事は無いわよ?」
話をしながら2人は千春の部屋の前に辿り着く。
「ココから匂いする!」
「誰か料理をしてるのかしら?」
「えぇ~?でもこれ醤油の匂いなんだけどぉ。」
サフィーナが扉を開けると良い香りが部屋に充満している、そしてソファーには源治とアイトネが座っていた。
「おじぃちゃん!?」
「おー、チー元気そうだな。」
「なっ?なんで?!」
「ルプに連れて来てもらったんだよ。」
「おばぁちゃんは!?」
「台所にいるぞ。」
源治が言うと千春はダッシュで厨房に向かう。
「あら、チーちゃん元気そうね。」
「おばぁちゃん!!!!!」
千春は思わず文恵に抱き着く。
「おばぁちゃんもルプに連れて来てもらったの!?」
「そうよ~、チーちゃんの誕生日だから。」
「マ!?」
千春は文恵から離れると、応接室で寛ぐルプにダイブする。
「ルプー!!!!!」
ドスッ!
「落ち着け千春。」
「ありがとー!!!!!」
「おいおい、まだプレゼントも渡してないのにお礼を言うなよ。」
「だって嬉しいんだもん!!!!」
千春はまた立ち上がると文恵の所に行く。
「何つくってるの!?」
「芋の煮っころがしと揚げ出し豆腐、インゲンの胡麻和えは今作ったよ。」
「美味しそう♪」
満面の笑みで料理を見る千春、それを見て顔がほころぶ文恵。
「何か食べたい物はあるかい?」
「えっとねー、えっとねー・・・えーーーーっとねーーーー!おばぁちゃんのごはんならなんでも!」
「あははは、そうだ、チーちゃんお魚持ってるって聞いたんだけど何処に有るんだい?」
「魚?あーちょっと待ってね。」
千春はアイテムボックスを開くと魚介類を取り出す。
「何がいるー?」
「えーいっぱいあるねぇ。」
「・・・驚かないの?魔法見て。」
「アイトネちゃんに見せてもらったからね、色々収納してもらったんだよ、この食材も婆ちゃんの畑で採った野菜だからね。」
千春が出した魚介類を見ながら答える文恵。
「何か手伝う!」
「そうだねぇ、それじゃこのタコのぬめりを取ってくれるかい?」
「まーかせて!」
ウッキウキで料理を手伝う千春、文恵はカサゴの様な魚を手に取る。
「アラカブもあるね、みそ汁にしようか。」
「うん!ネギたっぷりで!」
「はいはい、ネギも持ってきたからね。」
2人は楽しく料理を始めた。
---------------
「ミオの魔法あんじゃん」
『うん。』
「アレ魔石に入れる事出来る?」
『出来ると思うよー?』
美桜と麗奈は電話で話をしていた。
「ちょっと試したい事あってさぁ。」
『なになに?』
「ちょっとサプライズ的な事したいんだよねぇ。」
『チハルの誕生日?』
「そ、ヨリには話ししたんだけどさ。」
『ほほう?何するの?』
「うまくいくか分からないからあっち行ってから説明するよ、他に必要な物とかはヨリに頼んでっから。」
『おっけ~、プレゼントにするの?』
「んー、チハルって欲しい物言わないじゃん?だから記念に残る事するつもり。」
『了解!』
「明日の夜からあっち行くから、あっちに行ってから詳しく話すわ。」
『分かった、ウチも明日から泊まれるように話しておくわ。』
「うぃーっすよろ~ん。」
麗奈はそう言うと電話を切る、そしてニヤニヤしながらリビングに向かった。
----------------
「エンハルト殿下、ご準備出来ました。」
エンハルトは身なりの良い男と話をしていた。
「・・・いい出来だな。」
「はい、ほぼ出来上がっておりましたので。」
男は微笑むとエンハルトへ物を渡すと部屋を出て行った。
「喜んでくれると良いがなぁ。」
エンハルトは箱に入った物を見つめながら呟いた。
----------------
「こんばんは!」
「ドロテ様いらっしゃいませ、本日はどのようなご用件で?」
「スノーウィズルの毛皮を下さい。」
「スノーウィズルの毛皮で御座いますか?」
「はい、在りますか?」
「少々お待ちくださいませ。」
受付の女性はそう言うと席を外す、暫くすると男性と一緒に戻って来た。
「お待たせしました、申し訳ありませんが在庫の方が切れておりまして。」
「・・・メイソン様はいらっしゃいますか?」
「はい。」
「では、チハル王女殿下の誕生祝にユラ王女殿下がスノーウィズルの毛皮をご所望とお伝えください。」
「!?ドロテ様!此方に!」
男はドロテの言葉に驚き奥へ案内する。
「少々お待ちください!」
応接間に案内されドロテはソファーに座る、直ぐに受付嬢がお茶を持ってくると外が騒がしくなる。
「お待たせしました、ドロテ嬢本当ですか?」
「こんな嘘ついたら不敬で罰せられます。」
「そうですな、在庫はありませんが直ぐに手配させましょう、王宮へお持ちすれば宜しいですか?」
「直ぐに準備出来るなら待ちます。」
「分りました。」
メイソンはそう言うと男を呼ぶ、そして生産ギルドに走らせスノーウィズルの毛皮を取りに行かせた。
「この件は表に出しても大丈夫な情報で御座いますか?」
「明日には王宮から発表が有るかと思います、今は王宮内での噂でしかありません。」
「噂で御座いますか。」
「あ、噂と言ってもユラ様からの情報ですので間違いありません、それに王宮は今物凄く慌ただしいので。」
「でしょうなぁ、チハル王女殿下の誕生祝となれば・・・ちなみにいつで御座いますか?」
「えっと・・・聞いてないです。」
「そうですか、それでは明日まで待つとしましょう。」
メイソンはドロテにそう言うとお茶を口にする、すると外が騒がしくなる、メイソンはドロテに目配せをすると扉を開く。
「どうした。」
「メイソン!チハル王女殿下の誕生日だ!」
「落ち着けレオ、その情報は私も今知った。」
「4日後だ!何か良い物は無いか?」
「4日後・・・その情報は何処から?」
「ユーリンだ、ロイロ殿から聞いたらしいからな!間違いない!」
冒険者ギルドのギルマス、レオは何か贈り物をとメイソンを訪ねたが、メイソンは考え込む。
「ふむ、分かった、今は取り込み中だ職務室で待ってもらえるか。」
「わかった。」
レオはそう言うと勝手知った廊下をドスドス歩いていった。
「失礼しましたドロテ嬢、新しい情報が入りました4日後だそうです。」
「4日後ですかぁ、コラリーならヌイグルミ間に合いそうかなぁ。」
「ヌイグルミですか、チハル王女殿下が喜びそうですね。」
「えぇ、ユラ様の手作りですから絶対喜んでもらえます!」
ドロテはまだ出来ていないヌイグルミを想像しながらニコニコ話す、そして毛皮を受け取ったドロテは直ぐに王宮へ戻った、残されたメイソンはレオの待つ職務室に急いで向かった。
「はい、お母様。」
「明日また準備が出来たら呼びに行くわね。」
「はーい!」
千春はマルグリットに返事をすると自分の部屋に戻る。
「サフィーもおつかれー。」
「楽しかったわよ?」
「色々選んでたもんねー。」
千春とサフィーナは千春の部屋に戻っていると良い香りがする。
「・・・ん?」
「どうしたの?」
「なんか懐かしい匂いがする。」
「香ばしい感じね。」
「食堂から?」
「いえ、ここまで香る事は無いわよ?」
話をしながら2人は千春の部屋の前に辿り着く。
「ココから匂いする!」
「誰か料理をしてるのかしら?」
「えぇ~?でもこれ醤油の匂いなんだけどぉ。」
サフィーナが扉を開けると良い香りが部屋に充満している、そしてソファーには源治とアイトネが座っていた。
「おじぃちゃん!?」
「おー、チー元気そうだな。」
「なっ?なんで?!」
「ルプに連れて来てもらったんだよ。」
「おばぁちゃんは!?」
「台所にいるぞ。」
源治が言うと千春はダッシュで厨房に向かう。
「あら、チーちゃん元気そうね。」
「おばぁちゃん!!!!!」
千春は思わず文恵に抱き着く。
「おばぁちゃんもルプに連れて来てもらったの!?」
「そうよ~、チーちゃんの誕生日だから。」
「マ!?」
千春は文恵から離れると、応接室で寛ぐルプにダイブする。
「ルプー!!!!!」
ドスッ!
「落ち着け千春。」
「ありがとー!!!!!」
「おいおい、まだプレゼントも渡してないのにお礼を言うなよ。」
「だって嬉しいんだもん!!!!」
千春はまた立ち上がると文恵の所に行く。
「何つくってるの!?」
「芋の煮っころがしと揚げ出し豆腐、インゲンの胡麻和えは今作ったよ。」
「美味しそう♪」
満面の笑みで料理を見る千春、それを見て顔がほころぶ文恵。
「何か食べたい物はあるかい?」
「えっとねー、えっとねー・・・えーーーーっとねーーーー!おばぁちゃんのごはんならなんでも!」
「あははは、そうだ、チーちゃんお魚持ってるって聞いたんだけど何処に有るんだい?」
「魚?あーちょっと待ってね。」
千春はアイテムボックスを開くと魚介類を取り出す。
「何がいるー?」
「えーいっぱいあるねぇ。」
「・・・驚かないの?魔法見て。」
「アイトネちゃんに見せてもらったからね、色々収納してもらったんだよ、この食材も婆ちゃんの畑で採った野菜だからね。」
千春が出した魚介類を見ながら答える文恵。
「何か手伝う!」
「そうだねぇ、それじゃこのタコのぬめりを取ってくれるかい?」
「まーかせて!」
ウッキウキで料理を手伝う千春、文恵はカサゴの様な魚を手に取る。
「アラカブもあるね、みそ汁にしようか。」
「うん!ネギたっぷりで!」
「はいはい、ネギも持ってきたからね。」
2人は楽しく料理を始めた。
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「ミオの魔法あんじゃん」
『うん。』
「アレ魔石に入れる事出来る?」
『出来ると思うよー?』
美桜と麗奈は電話で話をしていた。
「ちょっと試したい事あってさぁ。」
『なになに?』
「ちょっとサプライズ的な事したいんだよねぇ。」
『チハルの誕生日?』
「そ、ヨリには話ししたんだけどさ。」
『ほほう?何するの?』
「うまくいくか分からないからあっち行ってから説明するよ、他に必要な物とかはヨリに頼んでっから。」
『おっけ~、プレゼントにするの?』
「んー、チハルって欲しい物言わないじゃん?だから記念に残る事するつもり。」
『了解!』
「明日の夜からあっち行くから、あっちに行ってから詳しく話すわ。」
『分かった、ウチも明日から泊まれるように話しておくわ。』
「うぃーっすよろ~ん。」
麗奈はそう言うと電話を切る、そしてニヤニヤしながらリビングに向かった。
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「エンハルト殿下、ご準備出来ました。」
エンハルトは身なりの良い男と話をしていた。
「・・・いい出来だな。」
「はい、ほぼ出来上がっておりましたので。」
男は微笑むとエンハルトへ物を渡すと部屋を出て行った。
「喜んでくれると良いがなぁ。」
エンハルトは箱に入った物を見つめながら呟いた。
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「こんばんは!」
「ドロテ様いらっしゃいませ、本日はどのようなご用件で?」
「スノーウィズルの毛皮を下さい。」
「スノーウィズルの毛皮で御座いますか?」
「はい、在りますか?」
「少々お待ちくださいませ。」
受付の女性はそう言うと席を外す、暫くすると男性と一緒に戻って来た。
「お待たせしました、申し訳ありませんが在庫の方が切れておりまして。」
「・・・メイソン様はいらっしゃいますか?」
「はい。」
「では、チハル王女殿下の誕生祝にユラ王女殿下がスノーウィズルの毛皮をご所望とお伝えください。」
「!?ドロテ様!此方に!」
男はドロテの言葉に驚き奥へ案内する。
「少々お待ちください!」
応接間に案内されドロテはソファーに座る、直ぐに受付嬢がお茶を持ってくると外が騒がしくなる。
「お待たせしました、ドロテ嬢本当ですか?」
「こんな嘘ついたら不敬で罰せられます。」
「そうですな、在庫はありませんが直ぐに手配させましょう、王宮へお持ちすれば宜しいですか?」
「直ぐに準備出来るなら待ちます。」
「分りました。」
メイソンはそう言うと男を呼ぶ、そして生産ギルドに走らせスノーウィズルの毛皮を取りに行かせた。
「この件は表に出しても大丈夫な情報で御座いますか?」
「明日には王宮から発表が有るかと思います、今は王宮内での噂でしかありません。」
「噂で御座いますか。」
「あ、噂と言ってもユラ様からの情報ですので間違いありません、それに王宮は今物凄く慌ただしいので。」
「でしょうなぁ、チハル王女殿下の誕生祝となれば・・・ちなみにいつで御座いますか?」
「えっと・・・聞いてないです。」
「そうですか、それでは明日まで待つとしましょう。」
メイソンはドロテにそう言うとお茶を口にする、すると外が騒がしくなる、メイソンはドロテに目配せをすると扉を開く。
「どうした。」
「メイソン!チハル王女殿下の誕生日だ!」
「落ち着けレオ、その情報は私も今知った。」
「4日後だ!何か良い物は無いか?」
「4日後・・・その情報は何処から?」
「ユーリンだ、ロイロ殿から聞いたらしいからな!間違いない!」
冒険者ギルドのギルマス、レオは何か贈り物をとメイソンを訪ねたが、メイソンは考え込む。
「ふむ、分かった、今は取り込み中だ職務室で待ってもらえるか。」
「わかった。」
レオはそう言うと勝手知った廊下をドスドス歩いていった。
「失礼しましたドロテ嬢、新しい情報が入りました4日後だそうです。」
「4日後ですかぁ、コラリーならヌイグルミ間に合いそうかなぁ。」
「ヌイグルミですか、チハル王女殿下が喜びそうですね。」
「えぇ、ユラ様の手作りですから絶対喜んでもらえます!」
ドロテはまだ出来ていないヌイグルミを想像しながらニコニコ話す、そして毛皮を受け取ったドロテは直ぐに王宮へ戻った、残されたメイソンはレオの待つ職務室に急いで向かった。
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