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ヨリパパの魔法!
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「ルーカス、魔導列車の試運転はどうなっておる?」
「はい、王国預かりになったコーブル伯爵の領地まで線路を敷き終わりもうすぐ試運転の予定です。」
「ふむ、思ったよりタイキ殿の計画が早く進みそうじゃな。」
エイダン国王は地図を見ながら呟く。
「その隣の領地も空いておりますが領地統合致しますか?」
「いや、イサム殿以外にも来る予定じゃ、その時に必要になるかもしれぬ。」
「了解しました。」
「叙爵の方は問題有りませんが、爵位の方は如何なさいますか?」
「うーむ、コーブルは伯爵じゃが、いきなり伯爵は問題有るじゃろうな。」
「いえ、タイキ殿の功績を考えると侯爵でもねじ込む事は可能です。」
「そうか、まぁ確かに飛空艇の開発に農地改善、鉄道に水車や風車、他にも色々あるからのぅ。」
「はい、ジブラロールに居る貴族にもの言いを付ける者はまず居ません。」
「言うとすれば敵視しておる派閥か。」
「まず言う事は無いでしょう、もし言えばその貴族の所にタイキ様の技術が伝わらない事になりますので。」
宰相ルーカスは自信満々に答える。
「伯爵の領地経営に関しては問題無しか。」
「はい。」
「昨晩話した感じではイサム殿もかなりのやり手じゃぞ。」
「技術的な面で御座いますか?」
「いや、政治的な事や会社と言う組織の運営じゃな、あとあちらの世界の歴史に詳しくてのぅ、戦国時代と言われた歴史に詳しかった。」
「タイキ殿の知識とはまた別で御座いますね、大丈夫でしょうか。」
「敵に回せば恐ろしい事になるかもしれぬの。」
「敵にはならないと?」
「絶対とは言わぬが、問題無かろう、争いを好まぬ性格じゃった、そしてトモミ殿、ヨリの事を一番に思っておる、悲しませる事は無いじゃろ。」
昨晩の親睦会を思い出しながら話すエイダン。
「それではタイキ殿の計画通り、タイキ殿の開発を皆さんのお父上共同開発としイサム殿への叙爵、そして領地の運営計画を進めて行きます。」
「うむ、魔導鉄道で半日も掛からず王都を往復出来る距離じゃ、都合も良かろう。」
「了解しました。」
ルーカスは返事をするとエイダンの職務室を退室する、そしてエイダンはポツリと呟く。
「これで儂も少しは楽出来ると良いのぅ。」
騒ぎを起こすJK軍団、そのストッパーに少しでもなればと淡い期待を持ちつつエイダンは微笑んだ。
---------------
「お父さん飲みすぎじゃん。」
「あー・・・皆酒強いなぁ。」
勇は千春の部屋に顔を出すと頼子に叱られる。
「ヨリパパ手出して下さーい。」
「こうか?」
勇の手を取り千春は魔法を唱える。
「アンチドート。」
「おぉ、すっきりした、有難う千春ちゃん、これが魔法か。」
「はい、聖属性魔法です。」
「聖・・・聖女ってのは本当だったのか。」
「あー、まぁ誰かさんが勝手に付けた称号なんですけどね、あははは。」
空笑いで返事をする千春、勇は頼子に声をかける。
「お母さんは?」
「メグ様の所でお話中。」
「そうか。」
「アリンさんに文句言ってないよね?」
「言う訳ないだろ、あんな真面目な好青年捕まえて何を文句言えというんだ。」
「・・・はぁ良かったぁ。」
頼子はほっと息を吐くとソファーに座る。
「こっちの人って真面目な人多いよね。」
「確かに、ホーキンさんも超真面目だしステルさんとかトラディさんも真面目だよね。」
「ハチェットさんもだよー。」
「ハルトは?」
千春はハルトの名前が出て来ないので問いかける。
「ハルトさんって・・・なんか軽いよね。」
「カッコ良いし王子様で次期王様だけど・・・軽いよね。」
「街にこっそり遊びに行ってるらしいよ?」
「あ、それ聞いた、視察と言う名のお出かけね。」
美桜達はワイワイと話し出す。
「ハルトも真面目だもん!」
「はいはい、で、お父さんどんな話したの?」
「ん、こっちの世界の国事情やら色々なー、こっちで暮らすなら色々準備すると言ってくれた。」
「へ?こっちで暮らすの?」
「そういう事も出来るって話だ。」
「日本の仕事は?」
「あーそれも一応解決済なんだ、宇迦之御魂様が手配してくれる。」
「・・・意味わかんない。」
「あっちでもこっちでも問題無く生活出来るって事だ、それにミオちゃん達の事もあるだろう。」
「ミオパパ?」
「あぁ、俺と一緒で色々誤魔化してたんだろう?」
「うん。」
「どう転んでも問題無い様にしてくれると言う事だ。」
安心させるようにか、勇は頼子に微笑む。
「お父さんこっち来て何するの?冒険者とか言わないよね。」
「はっはっは、あと20若けりゃ魔物でも狩りに行って良かったがな、まぁ無理だろ。」
「そうかな、お母さん達は普通に倒してたけど。」
「・・・聞いてないが?」
「そりゃ言って無いでしょ。」
「そうだ!魔法!使えるんだよな!?」
「使えるけどー、お父さん使えるか分かんないよ、アリンさんに聞かなかったの?」
「すっかり忘れてた。」
「アイトネ様に聞く?」
『呼んだー?』
頼子が名前を言うと、当たり前の様に現れるアイトネ。
「はい、お父さんの魔法属性わかりますか?」
『えーっとねー・・・無いわ。』
「無いの!?」
『普通無い方が多いのよ?』
「みんな使えるからあると思ってた。」
頼子がそう言うとショボンとする勇。
「魔法使えないのかー、残念!」
『でも無属性は使えるわよ?身体強化は使えるわ。』
「身体強化?」
『えぇ、身体強化ならソラが上手よ。』
アイトネが言うと皆が青空を見る。
「はーい、身体強化得意でーす。」
「ソラ、お父さんに教える事出来る?」
「出来るかなー?」
「身体強化するとどうなるんだ?」
「力が強くなったり素早く動けたりしますね、それに体が硬くなります、あと反射神経も上がりますね。」
「ほぉ、そりゃ凄いな、どれくらい強くなれるんだ?」
「そうですね、ヨリパパ私と腕相撲しましょう。」
青空は勇の前にあるテーブルに肘をつく。
「流石に俺には勝てないだろ。」
「どうでしょうねぇ~。」
ニヤリと笑う青空、勇は同じ様に肘をついて手を握る。
「それじゃ魔法かけます、ヨリ、れでぃーごーお願い。」
「おっけー。」
青空が魔力を溜め魔法を発動させる、そして目で合図すると頼子は手を上に置く。
「れでぃ~~~~~ごぅ!」
バァァァン!
「いってぇぇぇ!!!!!」
一瞬で手の甲を叩きつけられ勇が手を押さえながら呻く。
「あ、すみません、手加減忘れました。」
「うっわマジか。」
「ソラヤバいな。」
「ヨリパパ手だしてください!回復しますから!」
千春は直ぐ勇の手にヒールを掛ける。
「あ、ありがとう千春ちゃん、いやぁビックリした。」
「こんな感じですね。」
「凄いな身体強化魔法。」
「アイトネ、ヨリパパ他に何か出来ないの?」
『ん~、出来そうにないわねぇ。』
「お父さんどんまい。」
「いや、身体強化を極めればいいだけだろ、十分だ。」
青空の力を見せつけられ勇は楽しそうに言う。
「さ、それじゃ朝ごはんにしまーす。」
「作るの?」
「んにゃ、食堂行くよ、めんどくたーい。」
「まぁ今日はのんびりしてたし久しぶりに食堂行こう。」
「うぃー、私ハンバーガー食べよー。」
「ウチも~。」
「私ホットドッグにしよっと。」
「私は玉子サンド~♪」
JK達はそれぞれ食べたい物を言い合う。
「おいおい・・・こっちの世界にもそんな料理あるのか?」
「なかったけど千春が広めたの。」
「てへっ♪」
千春はペロっと舌を出し笑う。
「さ、お父さんも食べるでしょ。」
「おう、行こうか。」
皆はそう言うとゾロゾロと食堂へ移動した。
「はい、王国預かりになったコーブル伯爵の領地まで線路を敷き終わりもうすぐ試運転の予定です。」
「ふむ、思ったよりタイキ殿の計画が早く進みそうじゃな。」
エイダン国王は地図を見ながら呟く。
「その隣の領地も空いておりますが領地統合致しますか?」
「いや、イサム殿以外にも来る予定じゃ、その時に必要になるかもしれぬ。」
「了解しました。」
「叙爵の方は問題有りませんが、爵位の方は如何なさいますか?」
「うーむ、コーブルは伯爵じゃが、いきなり伯爵は問題有るじゃろうな。」
「いえ、タイキ殿の功績を考えると侯爵でもねじ込む事は可能です。」
「そうか、まぁ確かに飛空艇の開発に農地改善、鉄道に水車や風車、他にも色々あるからのぅ。」
「はい、ジブラロールに居る貴族にもの言いを付ける者はまず居ません。」
「言うとすれば敵視しておる派閥か。」
「まず言う事は無いでしょう、もし言えばその貴族の所にタイキ様の技術が伝わらない事になりますので。」
宰相ルーカスは自信満々に答える。
「伯爵の領地経営に関しては問題無しか。」
「はい。」
「昨晩話した感じではイサム殿もかなりのやり手じゃぞ。」
「技術的な面で御座いますか?」
「いや、政治的な事や会社と言う組織の運営じゃな、あとあちらの世界の歴史に詳しくてのぅ、戦国時代と言われた歴史に詳しかった。」
「タイキ殿の知識とはまた別で御座いますね、大丈夫でしょうか。」
「敵に回せば恐ろしい事になるかもしれぬの。」
「敵にはならないと?」
「絶対とは言わぬが、問題無かろう、争いを好まぬ性格じゃった、そしてトモミ殿、ヨリの事を一番に思っておる、悲しませる事は無いじゃろ。」
昨晩の親睦会を思い出しながら話すエイダン。
「それではタイキ殿の計画通り、タイキ殿の開発を皆さんのお父上共同開発としイサム殿への叙爵、そして領地の運営計画を進めて行きます。」
「うむ、魔導鉄道で半日も掛からず王都を往復出来る距離じゃ、都合も良かろう。」
「了解しました。」
ルーカスは返事をするとエイダンの職務室を退室する、そしてエイダンはポツリと呟く。
「これで儂も少しは楽出来ると良いのぅ。」
騒ぎを起こすJK軍団、そのストッパーに少しでもなればと淡い期待を持ちつつエイダンは微笑んだ。
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「お父さん飲みすぎじゃん。」
「あー・・・皆酒強いなぁ。」
勇は千春の部屋に顔を出すと頼子に叱られる。
「ヨリパパ手出して下さーい。」
「こうか?」
勇の手を取り千春は魔法を唱える。
「アンチドート。」
「おぉ、すっきりした、有難う千春ちゃん、これが魔法か。」
「はい、聖属性魔法です。」
「聖・・・聖女ってのは本当だったのか。」
「あー、まぁ誰かさんが勝手に付けた称号なんですけどね、あははは。」
空笑いで返事をする千春、勇は頼子に声をかける。
「お母さんは?」
「メグ様の所でお話中。」
「そうか。」
「アリンさんに文句言ってないよね?」
「言う訳ないだろ、あんな真面目な好青年捕まえて何を文句言えというんだ。」
「・・・はぁ良かったぁ。」
頼子はほっと息を吐くとソファーに座る。
「こっちの人って真面目な人多いよね。」
「確かに、ホーキンさんも超真面目だしステルさんとかトラディさんも真面目だよね。」
「ハチェットさんもだよー。」
「ハルトは?」
千春はハルトの名前が出て来ないので問いかける。
「ハルトさんって・・・なんか軽いよね。」
「カッコ良いし王子様で次期王様だけど・・・軽いよね。」
「街にこっそり遊びに行ってるらしいよ?」
「あ、それ聞いた、視察と言う名のお出かけね。」
美桜達はワイワイと話し出す。
「ハルトも真面目だもん!」
「はいはい、で、お父さんどんな話したの?」
「ん、こっちの世界の国事情やら色々なー、こっちで暮らすなら色々準備すると言ってくれた。」
「へ?こっちで暮らすの?」
「そういう事も出来るって話だ。」
「日本の仕事は?」
「あーそれも一応解決済なんだ、宇迦之御魂様が手配してくれる。」
「・・・意味わかんない。」
「あっちでもこっちでも問題無く生活出来るって事だ、それにミオちゃん達の事もあるだろう。」
「ミオパパ?」
「あぁ、俺と一緒で色々誤魔化してたんだろう?」
「うん。」
「どう転んでも問題無い様にしてくれると言う事だ。」
安心させるようにか、勇は頼子に微笑む。
「お父さんこっち来て何するの?冒険者とか言わないよね。」
「はっはっは、あと20若けりゃ魔物でも狩りに行って良かったがな、まぁ無理だろ。」
「そうかな、お母さん達は普通に倒してたけど。」
「・・・聞いてないが?」
「そりゃ言って無いでしょ。」
「そうだ!魔法!使えるんだよな!?」
「使えるけどー、お父さん使えるか分かんないよ、アリンさんに聞かなかったの?」
「すっかり忘れてた。」
「アイトネ様に聞く?」
『呼んだー?』
頼子が名前を言うと、当たり前の様に現れるアイトネ。
「はい、お父さんの魔法属性わかりますか?」
『えーっとねー・・・無いわ。』
「無いの!?」
『普通無い方が多いのよ?』
「みんな使えるからあると思ってた。」
頼子がそう言うとショボンとする勇。
「魔法使えないのかー、残念!」
『でも無属性は使えるわよ?身体強化は使えるわ。』
「身体強化?」
『えぇ、身体強化ならソラが上手よ。』
アイトネが言うと皆が青空を見る。
「はーい、身体強化得意でーす。」
「ソラ、お父さんに教える事出来る?」
「出来るかなー?」
「身体強化するとどうなるんだ?」
「力が強くなったり素早く動けたりしますね、それに体が硬くなります、あと反射神経も上がりますね。」
「ほぉ、そりゃ凄いな、どれくらい強くなれるんだ?」
「そうですね、ヨリパパ私と腕相撲しましょう。」
青空は勇の前にあるテーブルに肘をつく。
「流石に俺には勝てないだろ。」
「どうでしょうねぇ~。」
ニヤリと笑う青空、勇は同じ様に肘をついて手を握る。
「それじゃ魔法かけます、ヨリ、れでぃーごーお願い。」
「おっけー。」
青空が魔力を溜め魔法を発動させる、そして目で合図すると頼子は手を上に置く。
「れでぃ~~~~~ごぅ!」
バァァァン!
「いってぇぇぇ!!!!!」
一瞬で手の甲を叩きつけられ勇が手を押さえながら呻く。
「あ、すみません、手加減忘れました。」
「うっわマジか。」
「ソラヤバいな。」
「ヨリパパ手だしてください!回復しますから!」
千春は直ぐ勇の手にヒールを掛ける。
「あ、ありがとう千春ちゃん、いやぁビックリした。」
「こんな感じですね。」
「凄いな身体強化魔法。」
「アイトネ、ヨリパパ他に何か出来ないの?」
『ん~、出来そうにないわねぇ。』
「お父さんどんまい。」
「いや、身体強化を極めればいいだけだろ、十分だ。」
青空の力を見せつけられ勇は楽しそうに言う。
「さ、それじゃ朝ごはんにしまーす。」
「作るの?」
「んにゃ、食堂行くよ、めんどくたーい。」
「まぁ今日はのんびりしてたし久しぶりに食堂行こう。」
「うぃー、私ハンバーガー食べよー。」
「ウチも~。」
「私ホットドッグにしよっと。」
「私は玉子サンド~♪」
JK達はそれぞれ食べたい物を言い合う。
「おいおい・・・こっちの世界にもそんな料理あるのか?」
「なかったけど千春が広めたの。」
「てへっ♪」
千春はペロっと舌を出し笑う。
「さ、お父さんも食べるでしょ。」
「おう、行こうか。」
皆はそう言うとゾロゾロと食堂へ移動した。
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